「地域情報」カテゴリーアーカイブ

R4,「大田高校百周年記念史誌」完成

2021年(令和3)は、島根県立大田高校創立100周年記念の年でした。普通なら盛大に祝典が開催されるところですが、コロナ禍のため関係者を中心に市民会館で行われたそうです。その重要な記念事業の一つである、「100周年記念史誌」が、2022年8月に完成しました。686ページの労作です。

100年の記録をどのようにまとめるか。大変な仕事です。歴史記録中心では面白くありません。この本では「コラム」というページをたくさん設け、生徒や先生、先輩、部活、学校行事など生きた声を沢山収録してあります。生きた百年史誌です。中心になって執筆されたのは卒業生で母校の教員でもある川上恭介先生や土居先生、柳浦先生。大役、ご苦労さまでした。いい本が出来ました。
演劇部関係やぼくが関係したページを抜き刷りして持参して頂きました。それを何回かに渡って紹介しましょう。先ず、演劇部の「星空の卒業式」です。2ページに渡って紹介されています。とてもうまく紹介されているので、読み応えがあります。

ぼくも「邇摩高等学校史」「川本高60年誌」(共著)を担当しましたが、授業と部活で忙しい上に、資料集めや執筆は大変な仕事でした。それを思うと今回の「100年史誌」執筆、完成に心底より「おつかれさまでした」と言いたいと思います。本当なら「かんぱーい!」と盛大に慰労したいところです。
(ブログ:詩の散歩道 演劇だより 本の紹介  20221112洲浜)

R4,「大田ウインドオーケストラ」結成30周年記念コンサート

10月8日、大田市民会館で大田ウインドオーケストラの第27回定期演奏会が開催されました。結成30周年。節目のコンサートでした。昨年10月の演奏会では創立からの常任指揮者・谷口栄一先生へ感謝状が渡されました。川本高、出雲工業高、大田高で顧問をされ、素晴らしい実績を残されました。僕も川本と大田高では音楽・演劇で文化祭などお互いに協力し合いました。これからは竹下克敏先生が常任指揮者です。竹下先生もまた実績のある音楽家で、大田一中在職時にはブラスバンド部が全国大会へ出場しています。

第2部では、30年を振り返って、会長の田原将士さん、谷本隆臣さん、山根佳也先生、3人のトークがありました。
心地よい演奏会でした。島根の音楽のレベルは高く裾野も広いと言われます。県内各地に素晴らしい指導者がおられるからです。社会人になっても好きな楽器を演奏して楽しみ、それを市民も楽しめる・・素敵ですね。音楽、演劇、文芸、等々、いろいろな文化活動があることが、郷土の豊かさ、心の豊かさに通じます。年末にはクリスマスコンサート。楽しみにしています。
(ブログ:詩の散歩道 地域情報 演奏会 20221020洲浜)

R4,「山陰文藝」55号紹介・ 松江で合評会開催

「山陰文藝」55号が5月初旬に発行され、29日に松江で理事会と合評会,文芸フェスタ打ち合わせ会が開かれ8名が参加しました。今号では22人の作品が載っています。席上で日本海新聞と山陰中央新報が配られ、簡潔にまとめてありましたので日本海新聞の記事を紹介させて頂きます。

「学者大名 池田冠山」(内藤丈二)鳥取の若桜藩の大名に、こんな素晴らしい人がいたことは驚きです。よく調べて書かれています。毎号、山陰の人物を取り上げ力作を発表しておられます。「布都外伝」(沢村俊介)は連載4回目ですが、古代出雲の歴史に独自の視点で肉付けをした意欲的な小説です。

「祖母のふるさと」(洲浜昌三)は短編小説。東京で不登校になった小学生の絵梨を見かねて、祖父の武留が、コロナ禍なのに両親の反対も押し切って、車に載せて故郷へ連れて行き、様々なことに出会う話です。絵梨が会いたかった「大きいばあちゃん」は入院していましたが、満州で子供を亡くしていた「大きいばあちゃん」は、感動的な短歌を農事日記張に書いていました。「魂は蘇るなり と人の言う 産声あげし子あり 関東の地で」。書いた日付けは絵梨の誕生日でした。短編を読んだ人たちから、感動した、とか涙が出た、などと感想を頂いています。(not  fake)
本は県内の書店にあります。購入したい人は次の所へ申し込んでください。
690ー0875 松江市外中原町15ー1 額 重敏
(0859ー33-7850)
作品も募集しています。どうぞエッセイでも、記録でも、小説でも書いて送ってみてください。詳細は本に書いてあります。
(ブログ:詩の散歩道 詩集や本の紹介    20220602suhama)

 

R4,島根県民文化祭 文芸作品募集要項

県民文化祭の一環の活動ですが、令和4年度の「文芸作品募集要項」ができました。例年通り、俳句、短歌、川柳、詩、散文(随筆、小説、評論)で、募集期間は7月1日~9月2日です。表彰式は12月10日(土)松江。チラシは公民館、市民会館、学校など公的な場所には置いてあります。多くの人たちの応募を期待しています。詩部門にも是非!ジュニアーの部もありますので、幼、小、中学生のみなさんも参加してください。
島根県内へ通勤、通学している人、島根出身者で海外県外在住の人も応募できます。電子メール応募もOKです。応募先、問い合わせ先はチラシの下の方にあります。島根県文化国際課(TEL 0852-22-5586)です。
(ブログ:劇研「空」詩の散歩道 島根文芸フェスタ 島根県詩人連合 詩の散歩道 20220516洲浜)

R4,「島根年刊詩集」50集発行

島根県詩人連合が結成されたのは1972年2月。その年に「島根年刊詩集」第一号が発行されました。それ以前に、斐川町の高田正七さんが個人で発行されていた5年分を引き継いだ形です。昭和40年代は、まだ詩は一般の人達にも読まれていた時代ですが、時代風潮も変わり、次第に詩の同人誌も高齢化して若い人が少なく、維持継続も困難な時代 になりました。これは 全国的な現象です。
そう中で半世紀にわたり詩作をつづけてこられた皆さんの熱意に敬意を表したいと思います。
50周年記念特集としたかったのですが、コロナ禍で理事会も総会も3年間開催できず書面承認という状態だったこともあり、巻頭に「島根年刊詩集50集刊行にあたって」と題して理事長の文章を掲載、「31集~50集の作品掲載一覧」、そして「しまね文芸フェスタ2021」の報告を載せました。事務局長・川辺 真さんの尽力です。
「島根年刊詩集」50集 目次です。
写真 「島根年刊詩集」1~50集、左上5冊は高田正七版
最近は個人書店がなくなったので、置かせてもらうところがなくなりました。欲しい人には送りますが、詩人連合では発行毎に次のようなところへ贈呈しています。
国立国会図書館始め県I内図書館など約40冊、全国の詩人協会など34冊、県内新聞マスコミ関係など8冊、詩関係の出版社16冊、詩人など12冊余(ある年度の記録より)

県内の図書館へは献呈していますので、キチンと管理保存されている図書館では読むことができるはずです。同人誌など「本」扱いされず廃棄処分されている場合も多々あります。見かけや体裁によらず、同人誌は、それぞれが貴重な時代の証言、記録です。
(ブログ:昌ちゃんの詩の散歩道 島根県詩人連合 詩集や本の紹介 地域情報 島根年刊詩集50集 20220509洲浜)

R4,二つの音楽公演、「夢育美コンサート」、田中公道リサイタル

若葉薫る5月1日、大田市民会館中ホールでコンサートが開かれました。長坂先生作詞作曲の歌を中心に、語りを挟んで2時間近く、楽しい時間を過ごしました。語りの中で歌になるきっかけや創作の過程などを聞いて歌を聞くと、歌の背景や景色の陰影が深まり、込められた思いも一段深く共感できます。いつものように、温かい心が伝わってくるのは、長坂コンサートの特徴です。
4月28日には、大畑音楽スタジオで、大田市出身のオペラ歌手・田中公道先生のコンサートを聞きました。迫力のあるテノールを間近で聴き圧倒されました。公道先生の「語り」も、とても楽しく,学ぶことが多々ありました。イタリア、フランス、ブラジルの人たちによる感情表現や恋の受けとめ方など、正にオペラの歌と一体だと思いました。85歳であの声量!40歳を超えたら衰えていく発声には、研究と工夫と練習が欠かせないとのこと。ピアノの奥様と一緒に、気軽に出かけて歌われる姿に感銘を受けます。夫婦二人だけだから、世界中どこへでも気軽に行けるのです。素敵な羨ましい稀有なペアーです。

ペアーという点では、「ながさかゆきひろ&れいこ」もおなじです。長坂先生が作詞、作曲、ギターで独唱、奥様はピアノやキーボード、今回は、「涙そうそう」では、沖縄の三線まで弾かれました。そして「ここは石見  馬路の浜」ではコーラスも。夫婦二人だから練習も修正も意見交換も自由にでき、身軽にどこへでも出かけて発表できます。若い時には一時的に出来ても、何十年も続くということはレア(稀有)ですね。見習いたい!(もう遅いわい!)

この歌は音楽劇「琴の鳴る浜」の中で歌われた長坂作曲、洲浜歌詞のオリジナルですが、いい歌ですね(・・・)。歌の前に、この劇の話もされましたが、戦争に対する話の内容も深く、歌も一段と引き立ちました。地域で生まれたいい歌や音楽、演劇、創作などは、こうして伝えていきたいものだと思いました。豊かな時間を、ありがとうございました。おつかれさまでした。
(ブログ:地域情報 詩の散歩道 観劇 20220505洲浜)

R4,郷土の歴史文化と創作ー詩と演劇ー(講演)

コロナ禍で1月から劇研「空」の文化活動も控えていますが、たまたま「湯里まちセン」で講演を頼まれ、表題の題で話しましたが、映像を使って地域の歴史を素材にした詩の朗読や演劇の話をしました。劇研「空」での公演は何度もありますが、一人でもうまく映像を使えば効果的に楽しんで頂けるとを体験しました。

地元を素材にして作った詩「古代へ帰った港  古龍」や「江戸から来た人ー井戸平左衛門ー」や「石見銀山街道 降路坂」など映像を投影しエピソードを話して朗読すると共感も増します。福光小学校が閉校になったとき頼まれて書いた劇「吉川経家最後の手紙」の鳥取公演前の経緯や経家、鳥取城のことを話して映像や動画を見ると、ライブ感があり効果的でした。
これこれからも映像をうまく使う方法を考えていものです。昨年は高文連で「何をどう書くか」の演題で話し浜田で「地域の演劇活動」という題で話しました。映像をうまく使えば話す方も楽ですし聞く方も飽きがこないのではないかと思います。
(ブログ:劇研「空」詩の散歩道 講演 地域活動 20220318すはま)

R3,多彩な作品「山陰文藝」54号発行(2021/11)

令和3年秋、「山陰文藝」54号が発行されました。20余名の会員が小説、エッセイ、俳句、短歌、詩を発表。個性に溢れた多彩な作品が掲載されています。
目次を紹介します。
僕は、創刊時からの会員ですが、53号に久しぶりに「オリオンは高く」という短編小説を書きました。今号の「思いは彼方に」も短編ですが、水中眼鏡で鱒を見たいという幼い時の夢を、母との関連で、ふるさを舞台に書いたものです。55号にも短編で「祖母のふるさと」を書きました。5月に発刊予定です。山陰文芸協会事務局は松江市外中原町15-1額 重敏(0859-33-7850)です。会員も募集中です。本を購入したい人は書店か事務局へどうぞ。
(ブログ:昌ちゃんの詩の散歩道 詩集や本の紹介 地域情報2022、3洲浜)

R3,第2回「大田とびっきり寄せ」サンレディ大田(12/12)

12/12(日)「サンレディ大田」主催で落語があります。大田の、さかなや句楽さん、学家文学さん、鶴屋吹珍さん、学家孝学さん、それに我が劇研「空」の新屋忖度さん、浜田の沢悠佳さん、くもぎの玉ちゃん、更に大森小学校児童の特別出演という豪華な顔ぶれで~す。13時30分開演です。
ある集会で句楽さんや文学さんなどの落語を聞いたことがあります。堂に入った話ぶりで安心して聞け、楽しかった。小学校などでも導入されていますが、教育的にもいい試みですね。コロナ禍続きで、集団で作る劇などは多くの制約や困難に遭遇していますが、個人で創意工夫して練習し、一人で発表するという個人プレーは時代に合っているともいえそうです。しかも時代はお笑いブーム。真面目で暗いものは敬遠される時代です。(‥チンモク)
「サンレディ大田」の時機に叶った取り組みですね。どうぞ、楽しい時間を過ごしてください。忖度さ~ん!肩の力を抜いて伸び伸びと!楽しみにしています。11日は島根文芸入賞者の表彰式で松江へ行きますが、12日は必ず行きますぞ!
(ブログ:劇研「空」お報せ 地域情報 昌ちゃんの演劇だより 20211203すはま)

R3,三瓶ダム 「サヒメ湖」名前の由来

11/20「さんべ縄文の森ミュージアム」で「月イチガク」の講座に参加。中村さんの「火山が埋めた森」を聞いての帰り道。いつものように農産物直売センターで、元気のいいおばさんと大話をして、おみやげをたくさん買って、ダムを見下ろしました。
三瓶ダムというけど、「さひめ湖」という名前だったんだ。近くの銅板を見ると、名前の由来が書いてありました。益田では「サヒメ」の伝承は童話や漫画や本になっていますが、大田ではこの伝承を話す人に出会ったことがありません。写真をパチリ。
今、島根県の「しまねっこCH」、益田、浜田のケーブルテレビや劇研「空」のホームページで、しまね文芸フェスタ・舞台発表の動画(合唱、詩の朗読、「サヒメの大冒険~海を越え石見の大地へ」)を発信していますが、この伝承から朗読劇形式に創作したものです。DVDや脚本もあります。好評です。
(ブログ:詩の散歩道 演劇だより 島根文芸フェスタ 地域情報 島根県詩人連合 劇研「空」 20211126すはま)