「島根県詩人連合」カテゴリーアーカイブ

R5,島根県民文化祭文芸作品入賞者表彰式(1/20松江)

2023(令和5)年度の文芸作品入賞者の表彰式が行われ、受賞後に分科会が開かれました。入賞作品は「島根文芸」56号に掲載されています。授賞式の様子や入賞者などを紹介します。
今年度は短歌部門が担当。会長・寺井淳さんの挨拶。自分だけの作品ではなく、他の入選者の作品も読んで、広い視野を養う大切さを話されました。向こう側は各部門の代表、額(散文)、田中(俳句)、竹治(川柳)、洲浜(詩)のみなさん。

今年度の詩の審査担当、川辺、井下、洲浜、2023,10,松江で。


表紙の絵は56回県総合美術展、日本画部門で知事賞を受賞された黒田育子さんの絵。このように、素晴らしい作品をお互いに活用するのはいいことですね。(お互いに場が広がり活きる)
文芸作品を読みたい人は島根県文化振興課へ申し込んでください。千円で購入できます。

散文で知事賞を受賞された塩田直也さんの「黒板の絵」、金賞受賞された藤進さんの「夢の通り道」、銀賞・山田敏子さんの「アルバムの思い出」は、とても優れた作品で感動しました。
詩では、知事賞・三日月幸太郎さんの「土を想うということ」が自由な発想から生まれた豊かで考えさせる詩でした。小中学生の作品はとても自由で新鮮、清々しい気持ちになります。123編の詩の応募作品の中で江津青陵中学校の生徒さんの作品が沢山入選しました。詩に対する取り組みが授業の中であるのでしょう。優秀賞・「音」を書いた金澤さんが詩の分科会にも出席して、最後までみんなの話を聞き、自分の考えも述べてくれました。ありがとう。

各分野の招待作品も掲載されています。詩では、高田頼昌「枕上 ふたりの詩人」、川辺真「それでも」、洲浜昌三「何を見ていたのだろう」が載っています。
発足して56年。島根の文芸活動を励まし、推進してきました。そして56冊の本は関わってきた多くの文芸愛好者の貴重な記録です。来年度も多くの人の応募を楽しみにしています。
(ブログ:島根詩人連合 詩の散歩道 「島根文芸 」劇研「空」20240123洲浜昌三)

R5, ’23年度中四国詩人会広島大会 講演、詩の朗読も(10/21)

令和5年度の中四国詩人会大会は、広島ガーデンパレスで21日(日)13:30~ 開催されます。コロナ禍で十分な理事会や大会が不可能でしたが、久しぶりに通常の大会です。第23回中四国詩人賞は先の選考会・理事会で決定。その授賞式も行われます。受賞者は岡山の中尾一郎さん。詩集は「猫町 Diary」です。散文詩風の親しみやすい詩集ですが、猫の目を通したユーモアや風刺など心に残る詩集です。
選考経過報告(洲浜)、記念講演「メディアの言葉  詩の言葉~取材体験から」(岡馬重充、京大卒、中国新聞社勤務、文教女子大教授等)も予定されています。

詩の朗読もあります。一瀉千里、川辺真、國友積、洲浜昌三、田尻文子、八木真央のみなさんです。
洲浜昌三は石見の方言で作った詩「しゃきらもなぁ いっこくもん」を朗読します。(意味がわからん?だろうね)
R5,詩 「しゃきらもなぁ いっこくもん」10,21,中四国広島大会朗読 

前回19回広島大会の写真がありましたので紹介します。

久しぶりに出席しますが、残念ながら故人になられた親しい詩人もあります。どんな大会になるか楽しみです。
(お知らせ 中四国詩人会広島大会 PDF 詩「しゃきらもなぁいっこくもん」(石見の方言詩)20231020洲浜昌三)

R5,永田和宏先生講演 好評裏に終わる(しまね文芸フェスタ)

9月17日、大田市のあすてらすホールで開催された永田先生の講演「表現することで変わっていく〈私〉」が開催され、約200名が熱心に耳を傾けました。歌人でもあった奥様、故・河野裕子さんとの短歌の交流が感動的でした。三首だけ紹介しましょう。

「あなたらの気持ちがこんなにわかるのに
言い残すことの何ぞ少なき」(裕子)

「手をのべてあなたとあなたに触れたときに
息が足りないこの世の息が」(裕子)
「訊くことはついになかったほんとうに
俺でよかったのかと訊けなかったのだ」(和宏)

痛切ですね。胸に刺さり問いかけてきます。最後に言われました。「ほめられ上手でした。それによって良い面がどんどんでてきます」同感です。そうありたいですね・・・。
(ブログ:島根県詩人連合、しまね文芸フェスタ 20230923洲浜昌三

 

R5,「しまね文芸フェスタ2023」大田市「あすてらす」で開催(9/17)

第21回島根県民文化祭の一環、文芸部門の「文芸フェスタ2023」9月17日に大田市で開催されます。今年度は短歌部門が担当。講師は短歌の永田和宏先生です。先生には平成19年松江大会で「短詩型における家族と時間」という演題で講演して頂き感銘を受けました。現在は短歌ブーム。そして活躍中の講師。「あすてらすホール」のキャパは約300。事前予約が必要です。チラシを見て県の文化振興課へ申し込んでください。大田では平成12年、詩人の中村不二夫先生、平成18年作家の佐藤洋二郎先生、平成26年に矢崎節夫先生「みんなちがって みんないい」を講演して頂きました。午後の詩の交流会では、参加者の自作詩朗読(誰でも参加できます、大歓迎)、その後大田生まれの詩人・中島雷太郎、と中島資喜について話し、詩を紹介します。二人は和江で生まれ、昭和初期に同人誌「静窟」や「山陰詩脈」発行しています。東京と滋賀に在住の長男さんが詩集を復刊され記録をCDにまとめられました。貴重な記録です。どなたでも参加できます。興味がある方はどうぞ。
PR:  9月30日(土)午後には市民会館中ホールで第12回「朗読を楽しむ」を開催予定です。郷土の民話特集です。
(ブログ:詩の散歩道 しまね文芸フェスタ    島根県詩人連合 おしらせ 地域情報 20230804 洲浜昌三)

R5,「しまね文芸フェスタ2023」は大田市で開催予定(9/17)

松江で島根県文芸協会理事会が3月7日に開催され、今年度の事業報告、決算、来年度の事業計画、予算案を審議しましたので、お知らせします。予定に組み込んでおいてください。

来年度の文芸フェスタは9月17日、大田市の「あすてらす」で開催予定です。担当は短歌部門、講師は永田和宏先生の予定です。先生には平成31年に松江で「短詩型における家庭と時間」というタイトルで講演して頂きました。感銘を受け、今でもよく覚えています。楽しみにしている人も多いことでしょう。

前回、文芸フェスタを大田で開催したのは2014年、矢崎節夫先生に「みんなちがって みんないい」という題で講演して頂きました。先生は金子みすゞ研究の第一人者。貴重な話を聞きました。その時の写真です。

島根県文芸協会は俳句、短歌、川柳、詩、散文の5部門で構成され、2つの行事を開催しています。県民文化祭の一環である「しまね文芸フェスタ」の開催と、文芸作品を公募表彰、「しまね文芸」の発行です。県文芸協会の発足は昭和47年(1972年)ですから半世紀に渡る長い歴史があります。

令和4年度は県民会館中ホールで開催しました。コロナ禍でもあり、観客も限られていましたが、今年の9月はどうでしょうか。
ついでに令和4年度の開会式の様子を紹介します。

午前中は開会式と講演、午後は会場を別々にして分科会です。
(ブログ:詩の散歩道 しまね文芸フェスタ 島根県詩人連合20230322洲浜)

 

 

R4,「島根文芸」55号発行と入選者表彰式

12月10日(土)、松江で今年度の「島根文芸」入選者表彰式が行われました。県民文化祭の文芸部門で毎年俳句、単価、川柳、詩、散文の作品を募集。入選作品を掲載した「島根文芸」も55号になりました。ジュニアー部門の作品集も刊行されました。市町村の図書館や学校には寄贈しています。購入したい人は、県の文化振興室へ問い合あせてください。表紙は県総合美術展で知事賞を受賞された田中作夫さんの写真です。ステキですね。
​写真は詩部門の入賞者表彰です。久しぶりに高校生の新鮮ないい作品が入選しました。高校では高文連の文芸部門で毎年募集し「作品集」を発行しています。いい作品が毎年あります。この島根文芸にも応募してほしい。午後は分科会を開き、詩部門では川辺さんと僕が出席、入選されたみなさんと率直な感想を述べて有意義な時間を持ちました。自分の作品がどのように読まれたかを知るこの会はとても貴重な機会です。今年の応募者は少なかったので、来年はぜひもっと多くの人達の応募を期待しています。
(ブログ:詩の散歩道 本の紹介 県民文化祭 20221217洲浜)

R4, 講演「山陰の古事記の謎解き旅」好評裏に終了(しまね文芸フェスタ9/23)

第20回「しまね文芸フェスタ」は県民会館中ホールで開催されました。今年度は散文部門が担当。開会式では環境部長竹内さん、会長の額 重利さん、松江市長(代理)松江文化協会会長の挨拶がありました。
全体会では、「山陰の古事記の謎解き旅~日本史上初の王はイズモの地で誕生した~」をテーマに、『山陰文芸』に、古代の出雲やスサノオなどをテーマに歴史小説やエッセイ、俳句を書かれた宮本よしえ、草野慎一、寺井敏夫、沢村俊介、米澤達夫各氏の作品紹介と朗読がありました。寺井さんは数年前に他界されましたが、意欲的に郷土の人物を取り上げて書き、出版されました。
講師は多羅尾整治氏。1047年米子市生まれ、慶応大卒、金融業界を経て地域振興、観光開発、ビジネスホテル開業。大山スキー場開発時の地理歴史調査をきっかけに古代史の研究をライフワークにするようになったと紹介された。
文献を何度も読み、現地へ足を運び、神社の歴史や伝承を詳しく調べて来られた上に達した見解なので説得力がありました。青銅器と鉄との関係、大陸、九州、岡山、奈良との関係、スサノオの位置づけなどとても興味がありました。
大和中心に大和から見た出雲を解説した古代史の本が多いのですが、多羅尾さんは青銅器や鉄を産するイズモの地から見た古代史です。定説はありませんが、説得力があり触発されました。本も売るためではなく読んでもらうために定価も安く抑えて出版したそうです。読んでみたいと思いました。
午後の詩の分科会は川辺、稲田、洲浜、それに新しく渡邉さんが詩を持参、朗読されました。自作詩を朗読、合評しました。詩に興味がある人をどうして増やすか。課題、難題、ドウスリャイインダイ。
全体会は十数年前は200人前後でしたが(7年前、詩部門が担当したときは講師・谷川さんで600人!満員)ここ数年は100人弱。今回はコロナ禍もあり約60人。高齢化、人口減、若い人の文学離れetc. 関係がなければ、ヒトゴト、どうでもいいことですが、30数年関わっていますので、ナヤミのタネです。
(ブログ:詩の散歩道 しまね文芸フェスタ 島根県詩人連合              劇研「空」20220925洲浜)

R4,「しまね文芸フェスタ2022」県民会館で開催(9/23)

第20回島根県民文化祭の文芸部門「しまね文芸フェスタ」は23日(秋分の日)県民会館で予定通り開催されます。一昨年はコロナ禍で中止、昨年は無観客で動画・「島根の風物~詩と映像~」を撮影し「しまねっこCH」で発信しました。

詩部門を担当して、2年間コロナに翻弄されましたが、今年は散文部門が担当です。「山陰の古事記の謎解き旅」と題して多羅尾整治氏が講演されます。午後は分科会です。詩部門は「自作時朗読と詩和会」。朗読する詩を15部持参してください。
散文部門では、会長、額さんの「小説・随筆をどう書くか」という問題提起の後、創作について話し合いです。

(ブログ:しまね文芸フェスタ  詩の散歩道  お知らせ 20220916すはま)

R4,鳥取の詩誌『菱』213号紹介(日本海新聞)

『菱』は1968年(昭和43)1月創刊された鳥取の伝統のある同人詩誌です。この3月に213号を発行。編集者の手皮小四郎さんから書評を頼まれ、日本海新聞に掲載されました。
同じものですがPDFの書評も紹介します。
R4,5,詩誌評 「菱」213号を読む.」 日本海新聞へ、洲浜昌三jtd

手皮さんは福波小学校の児童が鳥取の本郷小学校で創作劇「吉川経家最後の手紙」(洲浜作)を公演したときに観劇され、日本海新聞へ観劇記を寄稿。その新聞を送って頂きました。日本海新聞を読むのは二度目です。「日本海詩壇」というコラムがあり、県内から詩を募集し月に一回掲載しています。詩を掲載する新聞は少なくなりましたが、同紙の伝統文化に対する見識にyellを送りたくなりました。高齢化の荒波は同人誌にも押し寄せ、若い人の参加がほとんどなく、どの詩誌も困難な時代を迎えていますが、創意工夫して伝統を生かし行きたいものです。
(ブログ:詩の散歩道 中四国詩人会 詩誌紹介 20220624洲浜)

R4,島根県民文化祭 文芸作品募集要項

県民文化祭の一環の活動ですが、令和4年度の「文芸作品募集要項」ができました。例年通り、俳句、短歌、川柳、詩、散文(随筆、小説、評論)で、募集期間は7月1日~9月2日です。表彰式は12月10日(土)松江。チラシは公民館、市民会館、学校など公的な場所には置いてあります。多くの人たちの応募を期待しています。詩部門にも是非!ジュニアーの部もありますので、幼、小、中学生のみなさんも参加してください。
島根県内へ通勤、通学している人、島根出身者で海外県外在住の人も応募できます。電子メール応募もOKです。応募先、問い合わせ先はチラシの下の方にあります。島根県文化国際課(TEL 0852-22-5586)です。
(ブログ:劇研「空」詩の散歩道 島根文芸フェスタ 島根県詩人連合 詩の散歩道 20220516洲浜)