「昌ちゃんの詩の散歩道」カテゴリーアーカイブ

R5,「朗読で楽しむ郷土の民話」(大田市民会館次回6/21)

市民会館のカルチュアー教室、「朗読で楽しむ郷土の民話」、次回からの予定は、6月21日、7月5日、7月26日、19時30分~21時です。21日は、「包み隠し地蔵」から読みます。当日プリントは渡します。興味がある人はどうぞ。1~13までは読み終わりました。面白い民話もたくさんあります。

1 たにし息子 石見の昔話 山口 大谷千代宝
2 鼠の浄土 〃 〃
3 若宮さま ふるさと読本 鳥井
4 茂ヱ門キツネ 〃
5 お松きつね 〃
6 ごかい米 〃
7 きつねのしかえし 〃
8 百済観音 〃
9 狼の恩返し 〃
10 草鞋の中の小石 石見の昔話 斎藤多作 三隅町
11 鼻なおし 〃 渡辺休二郎 富山
12 兵児かかや 〃 〃
13 猫が小判になった話 ふるさと読本      長久町
14 包み隠し地蔵 〃
15 茂右衛門狐 〃
16 目ざまし鎌 〃 土江
17 稲用の殿様 〃 稲用
18 一つ覚え 25 石見の昔話 山口町 大谷千代宝
19 五十猛知名の由来 27
20 釜屋海岸の牛鬼 29 ふるさと読本 五十猛
21 尻焼平左衛門 31 〃
22 飴買い幽霊 34 〃

(ブログ:劇研「空」詩の散歩道 お知らせ 20230617洲浜)

 

R5,「朗読で楽しむ郷土の民話」(5/24 報告)

スタートが遅くなったので、今回が、第一回目の市民会館カルチュアー教室です。民話や伝承を印刷した16ページ分の冊子を配布して6人で朗読しました。今回は次の本から転記しました。
「たにし息子」「鼠の浄土」(山口町の大谷千代宝さんの語り)
「鳥井地名の由来」「鳥井の石弩城」「若宮さま」「成ヱ門キツネ」「お松きつね」などを朗読しました。
三瓶山口町の民話は、語り口が出雲弁に近く内容も示唆に富んで面白い展開でした。面白いものは、手を入れて再生したいと思っています。次回は6月7日です。
(ブログ:劇研「空」詩の散歩道  本の紹介 20230627洲浜)

R5,「しまね文芸フェスタ2023」は大田市で開催予定(9/17)

松江で島根県文芸協会理事会が3月7日に開催され、今年度の事業報告、決算、来年度の事業計画、予算案を審議しましたので、お知らせします。予定に組み込んでおいてください。

来年度の文芸フェスタは9月17日、大田市の「あすてらす」で開催予定です。担当は短歌部門、講師は永田和宏先生の予定です。先生には平成31年に松江で「短詩型における家庭と時間」というタイトルで講演して頂きました。感銘を受け、今でもよく覚えています。楽しみにしている人も多いことでしょう。

前回、文芸フェスタを大田で開催したのは2014年、矢崎節夫先生に「みんなちがって みんないい」という題で講演して頂きました。先生は金子みすゞ研究の第一人者。貴重な話を聞きました。その時の写真です。

島根県文芸協会は俳句、短歌、川柳、詩、散文の5部門で構成され、2つの行事を開催しています。県民文化祭の一環である「しまね文芸フェスタ」の開催と、文芸作品を公募表彰、「しまね文芸」の発行です。県文芸協会の発足は昭和47年(1972年)ですから半世紀に渡る長い歴史があります。

令和4年度は県民会館中ホールで開催しました。コロナ禍でもあり、観客も限られていましたが、今年の9月はどうでしょうか。
ついでに令和4年度の開会式の様子を紹介します。

午前中は開会式と講演、午後は会場を別々にして分科会です。
(ブログ:詩の散歩道 しまね文芸フェスタ 島根県詩人連合20230322洲浜)

 

 

R5,節分に鬼の詩2篇「鬼だぞ!」「がんばれ 豆戦士!」 

2月3日、今日は節分です。子供たちを見ていて、ふと浮かんだ状況を書いた短詩2篇を、立春に当たり、紹介しましょう。

鬼だぞ !              洲浜昌三

「ウオー ウオー 悪い子は どこじゃー」

生まれて初めて迎えた一歳の節分
真っ赤な顔の鬼が 部屋へ入ってきた
裂けた口 吊り上がった目 尖った角
「鬼 だぞー」

一人で人形と遊んでいたユーちゃんは
急に ニコニコ笑って 大喜び

顔をユーちゃんの目の前に近づけて
声を太く低く ドスをきかせ
「ほんとうの鬼だぞ !」

「フフフフフフフフフフ」
目を二つの弓にして笑うユーちゃん

鬼の父さん 作戦大失敗
すごすごと退散したあと
ユーちゃんが何か言った気がする

「メン ガ ナイ ホウガ コワイヨ」

次は、保育園の先生の指導で、子どもたちは毎日「豆の歌」を練習し、本番に備えました。いざ節分の日到来。二匹の鬼が入ってきました。

  がんばれ  まめ戦士    洲 浜 昌 三

「さあ 元気よく歌いながら豆をまいて
オニを退治しましょうね
もう一度大きな声で練習しましょう」 

          おには そと ふくはうち 
          ぱらっ ぱらっ ぱらっ ぱら まめのおと 
          おには こっそり にげていく ※

頭に白い鉢巻きをキリリと締め 
ふるさとを守る戦士のように目を輝かして
幼い子どもたちは声を張り上げる

          ウオー オニダゾ ワルイコハ タベルゾ
          ギヤオー アカオニダゾ ナキムシハ ドコダ

二ひきの鬼が飛び出してくると
戦陣はたちまち総崩れ
真っ先に逃げていく男性戦士 
恐怖でその場にうずくまる女性戦士
一歩も退かず勇敢に立ち向かう数名の豆戦士
悲鳴や泣き声が戦場に響きわたる

さあ 子どもたちよ
あの歌を歌うんだ! 
みんな一緒に 大きな声で
何度も練習したじゃないか!

※童謡「豆のうた」より

子どもたちを見ていると、ふと浮かんでくるものがあります。そんな情景を詩形式で書いたものがたくさんあります。いつか冊子にまとめてみたいと思いますが、いつか、いつか、どっちが先に現実になるかわかりませんね。
(ブログ:詩の散歩道 詩作品紹介 20230203洲浜)

R5,詩集「春の残像」書評「石見から世界と心を見つめる」佐相憲一(「コールサック」97号)

詩集「春の残像」(洲浜昌三著)は2018年12月の出版で、編集を担当して頂いた佐相憲一さんは「コールサック」97号へ書評を執筆されました。身に余る心の籠もった書評です。行間や言葉の背後から目指すべき指針が見えてきます。
この書評を他の手段でも公表させて頂く許可は頂いていたのですが、そのままになっていました。読んでみたいとい声もあり、ここで紹介させて頂きます。
出版後にはたくさん感想や書評を頂き、感謝しています。まだ整理しきれていませんが、貴重な声を大切にまとめて置きたいと思っています。この詩集は「22世紀アート」から電子書籍、Kindle版にもなっています。実験的に試みてみましたが、現実をしっかり学ぶことができました。佐相さん、ありがとうございました。
またいつか西の果て石見大田でカンパーイできればいいですね。
(ブログ:詩の散歩道 本の紹介 20230123洲浜)

R4,令和4年 石見で出版され本など

令和4年もあと5時間ほどで幕を閉じます。劇研「空」は市民会館の「朗読を楽しむ」講座を10数回、1010月1日に第11回「朗読を楽しむ」を開催しました。ささやかな活動ですが、今後どうするか模索中です。

「地域の歴史、文化の発掘と再創造・舞台化」を目標の一つにしている劇研「空」ですが、関係する書物を色々と拝読しました。主なものを紹介します。それぞれ読み応えのある本です。一冊ずつ解説したいところですが、簡単に写真を中心に紹介します。まず大田で出版された本です。「石見銀山研究」2号、資料が大いに役立ちます。「鴨山 私考」(渡邉捷弘著)は石見における柿本人麻呂について過去の説を紹介しつつ私見を述べたもので参考になります。「過疎再生」(松場登美著)は石見銀山生活文化研究所長の松場さんの実体験を書かれたもので、現在注目されているの大森の「人と暮らし」の様子がよくわかります。自然な姿勢に感銘を受けます。「穏日晴朗」は大森へ移住されたプロの写真家・藤井保さんの写真と佐々木寿信さんの短歌などを掲載した味のある本です。「石見銀山物語」(長尾英明著)は、石見銀山ガイドの会で長年活躍中の著者が、その経験から過去の研究や資料を端的にまとめ、石見銀山のことが総合的によく分かるように書かれた本で最新の情報なども豊富です。次は石見地方で出版された出版された本と石見に関係する本です。「日本の田舎を元気にする」、寺本さんは現在全国を相手に大活躍中です。同じ邑智郡の邑南町出身です。共感することが大いにあり、期待しています。「石見の山城」(高屋茂男著)、石見地方のほとんどの城を実際に登って調査し書かれた最新の城情報満載です。
皆さんの活動が具体的に書物になるのはとても貴重ですし、ありがたいことです。大いに参考にさせて頂きます。
(ブログ:劇研「空」詩の散歩道 本の紹介 地域情報20221231洲浜)

R4,「山陰文藝」56号、ー多彩な力作ー

11月1日、「山陰文藝」56号が発行されました。5月、11月、年2回の発行を編集長の額さんは厳守。熱心に作品を集め編集されています。今号は充実した作品も多く、感動した作品も多数あり、読み応えのある充実した号になっています。県内では最も会員が多い伝統のある総合文芸同人誌です。
この号から大田の渡邉さんは短歌と詩、加藤さんはエッセイで参加され個性的で味のある作品を寄せられました。「布都外伝(5)」という題で古代出雲のを舞台にした意欲的な連載小説を書いておられる沢村俊介さんも大田の出身です。「松江藩主 松平斉貴」を書かれた内藤丈二さんの作品はよく調査して書かれた貴重な記録です。短編小説が今回多いのですが、胸を打つ感動的な作品にもたくさん出会いました。

石見地方を舞台にして、詩を小説の中には取り入れ、ユーモアーも生かして生きる喜びや哀しみを描こうとした「坂の上の家」(洲浜作)の出だしの部分を紹介しましょう。
同人会員を募集しています。興味のある人はどうぞ。大歓迎です。生きてきた「喜び苦しみ哀しみ」を文芸という形で記録するのも意義のあることと思います。
「山陰文藝」会員募集についてIMG_20221219_0001

県内の主な書店には、置いてあるはずです(定価1000円)。大田市中央図書館には、古いナンバーが数冊しかありませんでしたが、取り寄せて50号から最近のものを寄贈する予定です。
次号の〆切は2月末です。1月には総会も予定されています。
(ブログ:詩の散歩道 詩集や本の紹介  20221219洲浜)

R4,「島根文芸」55号発行と入選者表彰式

12月10日(土)、松江で今年度の「島根文芸」入選者表彰式が行われました。県民文化祭の文芸部門で毎年俳句、単価、川柳、詩、散文の作品を募集。入選作品を掲載した「島根文芸」も55号になりました。ジュニアー部門の作品集も刊行されました。市町村の図書館や学校には寄贈しています。購入したい人は、県の文化振興室へ問い合あせてください。表紙は県総合美術展で知事賞を受賞された田中作夫さんの写真です。ステキですね。
​写真は詩部門の入賞者表彰です。久しぶりに高校生の新鮮ないい作品が入選しました。高校では高文連の文芸部門で毎年募集し「作品集」を発行しています。いい作品が毎年あります。この島根文芸にも応募してほしい。午後は分科会を開き、詩部門では川辺さんと僕が出席、入選されたみなさんと率直な感想を述べて有意義な時間を持ちました。自分の作品がどのように読まれたかを知るこの会はとても貴重な機会です。今年の応募者は少なかったので、来年はぜひもっと多くの人達の応募を期待しています。
(ブログ:詩の散歩道 本の紹介 県民文化祭 20221217洲浜)

R4,「大田高校百周年記念史誌」完成

2021年(令和3)は、島根県立大田高校創立100周年記念の年でした。普通なら盛大に祝典が開催されるところですが、コロナ禍のため関係者を中心に市民会館で行われたそうです。その重要な記念事業の一つである、「100周年記念史誌」が、2022年8月に完成しました。686ページの労作です。

100年の記録をどのようにまとめるか。大変な仕事です。歴史記録中心では面白くありません。この本では「コラム」というページをたくさん設け、生徒や先生、先輩、部活、学校行事など生きた声を沢山収録してあります。生きた百年史誌です。中心になって執筆されたのは卒業生で母校の教員でもある川上恭介先生や土居先生、柳浦先生。大役、ご苦労さまでした。いい本が出来ました。
演劇部関係やぼくが関係したページを抜き刷りして持参して頂きました。それを何回かに渡って紹介しましょう。先ず、演劇部の「星空の卒業式」です。2ページに渡って紹介されています。とてもうまく紹介されているので、読み応えがあります。

ぼくも「邇摩高等学校史」「川本高60年誌」(共著)を担当しましたが、授業と部活で忙しい上に、資料集めや執筆は大変な仕事でした。それを思うと今回の「100年史誌」執筆、完成に心底より「おつかれさまでした」と言いたいと思います。本当なら「かんぱーい!」と盛大に慰労したいところです。
(ブログ:詩の散歩道 演劇だより 本の紹介  20221112洲浜)

R4,「大田ウインドオーケストラ」結成30周年記念コンサート

10月8日、大田市民会館で大田ウインドオーケストラの第27回定期演奏会が開催されました。結成30周年。節目のコンサートでした。昨年10月の演奏会では創立からの常任指揮者・谷口栄一先生へ感謝状が渡されました。川本高、出雲工業高、大田高で顧問をされ、素晴らしい実績を残されました。僕も川本と大田高では音楽・演劇で文化祭などお互いに協力し合いました。これからは竹下克敏先生が常任指揮者です。竹下先生もまた実績のある音楽家で、大田一中在職時にはブラスバンド部が全国大会へ出場しています。

第2部では、30年を振り返って、会長の田原将士さん、谷本隆臣さん、山根佳也先生、3人のトークがありました。
心地よい演奏会でした。島根の音楽のレベルは高く裾野も広いと言われます。県内各地に素晴らしい指導者がおられるからです。社会人になっても好きな楽器を演奏して楽しみ、それを市民も楽しめる・・素敵ですね。音楽、演劇、文芸、等々、いろいろな文化活動があることが、郷土の豊かさ、心の豊かさに通じます。年末にはクリスマスコンサート。楽しみにしています。
(ブログ:詩の散歩道 地域情報 演奏会 20221020洲浜)