「しまね演劇ネット」カテゴリーアーカイブ

R7,多彩な朗読を楽しみ学ぶ(しまね演劇ネット朗読研修会 終了 松江2/16)

松江市八雲村の「しいの実シアター」で開催された「しまね演劇ネット」の「朗読を楽しみ互いに学ぶ」研修会は無事に終わりました。「あしぶえ」「劇団Yプロ」「きらめき弾」「松ぼっくり」「劇研空」、個人として西藤さん、森山さんなど12名の参加でしたが、充実した研修会でした。

参加者はほとんどが演劇に関わっている人たちなので、教えるのではなく、「それぞれの朗読を聞いて自ら学ぶ」ことを目標にしましたが、成功でした。「朗読を豊かにする様々なポイント」などを書いた10ページの印刷物を作って配布しました。「今まで意識せずに朗読していたけど、具体的にポイントを説明してもらって勉強になった」という感想を嬉しく聞きました。

今までに大田市民会館の朗読のカルチュアー講座も開いていましたので、本を参考にしてテキストを作っていました。次のような本です。CDがついた本もあります。参考までに表紙です。今回の研修会では3種類の作品(「三四郎」「伊豆の踊子」「鳥取城落城と吉川経家」)を舞台で朗読して頂きました。みなさん滑舌はいいし、表現力はあるし、聞いているだけで勉強になりました。こうなると重要なのは演出です。「朗読」として演出するか、「語り」として演出するか。大きな違いが出てきますし効果も変わってきます。プリントの中から一部を紹介しましょう。

一、音読・朗読・語り・素読の違い、特徴

1.音読ー正確な発音やアクセント、リズムで文章を声に出して読む。(学校ではこの読み方です)
2.朗読ー作者や作品の意図を理解して内容を汲み取り、それを聞き手に伝えるように感情や表現を込めて声に出して読む。感情表現や抑揚が重要で、聞き手に作品の情景や感動を伝えることが目的です。声のトーン、リズム、テンポ、表情などを使って      聞く人に作品の世界やメッセージを鮮やかに伝えることを目指す。
3・語りー音読や朗読と異なり、語り手自身の言葉で自由に表現することが特徴。落語や講談も語りの一種。
4.素読ー言葉や文章の意味にとらわれずに声に出して読む。

いずれにしても、「作品の解釈と理解」「それを人に伝える表現力」が重要になります。久しぶりに、ゆいさんに会いました。「琴の鳴る浜」の「お琴さん」です。元気で溌剌としていました。発音がきれいで朗読がとても上手いので改めて感動!幼稚園や学校で読み聞かせもしているそうです。いいですね。
舞台をパチリ!したのは松本君。朗読者は白い演題で朗読しました。参加者のみなさん、おつかれさまでした。お配りした「朗読を豊かにする様々なポイント」を今後も生かしてください。
(ブログ:劇研「空」演劇だより 朗読研修 20250216洲浜昌三)

R7,「朗読を楽しみ互いに学ぶ会」しまね演劇ネット講習会(2/16)

しまね演劇ネットは「島根の地域演劇の振興」を目的に2002年1月に8団体で発足しました。事務局は松江の「しいの実シアター」にあり、毎年総会、講習会を開催してきました。令和6年度は6月の総会で、朗読講習会を2月に開くことが決定していました。誰でも参加自由です。事務局から要項やテキストがメールで届いているはずですが、紹介します。趣旨にも書いていますが、参加者の朗読を、お互いに聞き、その後で基本的なことを司会進行兼講師(洲浜)が話し、プロの朗読を例として聞くことにしています。互いに学ぶ会です。
後半では、自分が朗読したい文章を持参して朗読し、みんなで聞く時間を設けています。多彩な朗読を聞いて自ら学ぶ場です。
次に3つの朗読文をPDFで紹介します。これを事前に読んで参加し当日マイクの前で朗読していただきます。朗読文3は、「ひとり語り」です。必要な人はプリントしてください。
R7,1,テキスト朗読文のみ 「三四郎」「伊豆の踊り子」「鳥取城落城と吉川経家」.朗読講習会用jtd

参加希望者は各団体か、しいの実シアターへ報告していただけれ
ば当日の資料作成に助かります。「空」のメンバーの一部には朗読文は渡しています。
(ブログ:島根演劇ネット「空」朗読講習会 20250126洲浜)