「地域情報」カテゴリーアーカイブ

R7,第1回「生涯学習まつり」、展示・ナレーションで参加

6月29日、大田市民会館で第一回「生涯学習まつり」が開催され、展示、ワークショップ、ステージ発表が行われました。昨年から生涯学習エリアを利用している団体のうち、希望した団体が参加。劇研「空」は展示とステージ発表に参加しました。展示では、過去の舞台写真や会報を披露。興味のある人や過去に関わった人たちが熱心に見ておられ、会話も弾みました。

ステージ発表では大田混声合唱団とのコラボで「ふるさとの四季」で対話形式のナレーションを7人で担当しました。

ナレーションは、山本、松本、吉川、田中、松下、加藤、洲浜が担当し2人の対話形式で、春、夏、秋、冬の童謡や唱歌の紹介をしました。次は最後に一人ひとりが朗読した文章です。

「春、夏、秋、冬・・・それぞれ懐かしい歌を聞いて頂きまし        た。さて「ふるさとの四季」・忘れてはならない歌があります」
   
「多くの人たちが、ふる里を離れ、都会へ出ていきました」
「日本の発展と繁栄は、そういう人たちによって支えられてきま      した」
「志を抱いてふる里を離れ、夢を実現した人もいるでしょう」
「志を抱いてふる里を離れ、夢が破れた人もいるでしょう」
「壁にぶつかって挫折し、悩み、苦しみ、孤独の底に沈んだ時も       あるでしょう」
「悲しい時、泣きたい時、人が信じられない時もあるでしょう」
「いつの日にか、いつの日にか、、志を果たして・・・」
「ふる里は、澄み渡った空のもと、何も言わず昔のままの姿で、   そこにある」
「春、夏、秋、冬・・・季節ごとに美しい装いを見せる山山」
「あちこちで咲き香る季節の花、どこからともなく聞こえてくる              鳥の声」
「父母、祖父祖母、兄弟姉妹、友達、お世話になった数々の人た   ち」
(一緒に)「みんなが待っている懐かしいふるさと・・・・」

歌を、このような形式で紹介する例はありませんので、とても新鮮な印象と感動を味わって頂いたようで、多くの人達から嬉しい感想を頂きました。発表は各団体10分と厳密に制限され、照明はベタ明かりのみ、と決めてありましたので、プロジェクターでふるさとの四季の風景を投影するつもりで脚本を書きましたが、それはできませんでした。多くの団体が参加して、日頃の活動を紹介するということが目的の「まつり」でした。参加されたみなさん、おつかれさまでした。それぞれの発表を楽しませて頂きました。
(ブログ:劇研「空」 演劇だより 20250730 洲浜昌三)

R7,合同練習「ふるさとの四季」in 静間町セン(6/8)

6月29日に大田市民会館で開催される第一回「生涯学習まつり」には、たくさんのサークルが参加しますが、劇研「空」は大田混声合唱団とコラボで、朗読と対話形式のナレーションを担当します。8日に初めての合同練習を行いました。終わってから台本への要望があり、それを受けて、帰りに市民会館前庭で開いた青空会議や12日の定例会で意見を聞いて検討し第3稿ができました。

印刷して混成合唱団代表には16日の夜開催された「生涯学習まつり」打合せ会で渡しました。次は26日が定例会ですが、まだ渡していないメンバーにはその時に渡します。PDFにしましたので必要なら開いて読んでください。
R7,6,17 縮小  第3稿台本 合唱「故郷の四季」ナレーション 洲浜昌三作 大田混声合唱団 R7,6,17 縮小  第3稿台本 合唱「故郷の四季」ナレーション 洲浜昌三作 大田混声合唱団

4稿はありませぬ。印刷が大変。必要な修正追加は各自の台本に書き込んでください。では、26日に読み合わせをやりましょう。

(ブログ:劇研「空」朗読台本 20250617洲浜昌三)

R7,音楽朗読劇「鳥取城落城と吉川経家」鳥取市民会館で公演(11/2)

鳥取市と岩国市は姉妹都市縁組を結んでいます。2つの市を結ぶ糸になったのは大田市福光の不言城城主・吉川経家です。今回大田出身で熱心に音楽活動をしている若い二人が、大きな夢を着実に具体化し実現へこぎつけました。

関係者の様々な意見を聞き、脚本も第3稿版が完成しました。鳥取城落城の渦中にいた山縣長茂が、80歳過ぎて書き残した回想記を読んで感動を受け、脚本を書く動機になったのですが、今回は「長茂の語り」と「吹奏楽、BGM、合唱」という形で進行します。ぼくには、しっくりとする形式です。「語り」の力量が求められますが、素晴らしい役者に喜んで承諾して頂き、とても楽しみです。参考までに脚本の裏に書いた文章を紹介します。
「鳥取城落城と吉川経家」執筆にあたって
令和6年3月末、思わぬ来訪を受けた。白石健一郎さん、田中健一さんー未知の二人だったが、話していると、共に大田高卒。現在は熱心に高校や地域の音楽活動に携わっておられることが分かった。文化活動の話をしていると昔からの旧知のように思えてきた。
二人の来訪の意図はー「鳥取と岩国は姉妹都市縁組を結んでいて、来年十一月に30周年記念に音楽朗読劇を公演したい」という夢のような企画。僕は、経家の朗読脚本を書いて公演していたので、「それを基に音楽朗読劇として書いて欲しい」という要望だった。
昭和50年頃、「不言城」という不思議な名前に出会って資料を集め始め、山縣長茂の「回想記」に出会って感動したことがあった。そんな経験があったので。平成22年の初夏、福波小学校の保護者から、閉校記念に地元の不言城の劇を子どもたちに発表させたい、という依頼を受けた時には、不思議な縁を感じた。
保護者の熱意に共感して、更に資料を集めて書いた。先生や保護者のバックアップ、熱心な児童の皆さんの努力が実り、、2010年に学校や地域の文化祭でも発表。要望があり鳥取市立中之郷小学校でも公演した。鳥取の詩人が地元の新聞に劇評を書いてくれた。劇研「空」では、市民会館中ホール、温泉津の「吉川全国交流会」で大畑音楽教室の演奏もお願いして上演。浜田でも公演した。その度に台本はかなり手を入れた。

今回の脚本は、吹奏楽と合唱と山縣長茂の「語り」をメインにして構成されている。視点を変え客観性持たせるために「朗読」を3場面取り入れた。更に、プロジェクターで映像をホリゾント幕に投影して観客の視覚を通しても想像を広げ豊かにしたい。
脚本の初稿は関係者には読んで頂き、貴重な感想も頂いた。吉川史料館の原田さんには時代考証の立場で数回御助言を頂いた。「朗読や語り」でも経験豊かな御方が引き受けてくださり、どんな舞台になるかとても楽しみである。
皆さんの意見を受け、本番までには、セリフの微修正や映像の追加、変更などあるかと思うが、この第3稿版は、ほぼ最終稿に近い脚本として受け止めて欲しい(20250602洲浜昌三)6月22日には午後から鳥取市民会館で打合せがあります。実行委員には大田市の関係者も入っておられます。大田も大いに応援しましょう。
(ブログ:お知らせ 吉川経家 不言城 演劇だより 20250613洲浜)

R7,童謡「ふるさとの四季」大田混声合唱団 ナレーション台本(6/29)

大田市民会館に今年度から「生涯学習エリア」という部所が新設され38団体が登録。そのうち20団体が6月29日に「生涯学習まつり」として舞台発表、展示、ワークショップを開催することになり準備進行中です。

発表は一団体10分。大田混声合唱の代表から2月にナレーション作成依頼がありました。考えた末、風景を投影して春夏秋冬の四季ごとにナレーションを入れた台本を作成しました。必要に応じて修正しますが初稿を紹介します。必要な人は開いて読んでください。6月8日には正式なものを印刷して会合へ持参します。
R7,4台本 4,14 写真なし 合唱「故郷の四季」ナレーション 洲浜昌三作 大田混声合唱団
(重量過多のためこの台本では写真は殆ど削除しています)「生涯学習エリア」について・・・文化活動が盛んだった「サンレデー大田」が廃止され、その利用団体と市民会館の利用団体など38団体が登録しました。「自主的に組織・運営され、様々な生涯学習に関わる活動や、地域文化の向上につながる活動を継続的に行う団体を支援するエリア」と目的にあります。個々バラバラだった活動が、一つの統一組織が結成されたことにより、情報交換や協力など、お互いに学び刺激にな場が生まれたのは前進です。
昨年10月から数回にわたり会合が開かれ「生涯学習まつり」の開催が決まりました。劇研「空」は大田混声合唱団とのコラボと展示をすることになりました。
ワークショップを開催する9団体のチラシは先日回覧で配布されました。舞台発表のチラシはまだですが、そのうちできるかと思います。100人位収容のせまい中ホールで20団体近くが発表・・・第一回「生涯学習まつり」がどのような発表会になるか、乞うご期待です。
(ブログ:ナレーション台本「ふるさとの四季」20250501洲浜昌三)

R7,ふるさとを詠う「古城 二ツ山城址に立つ」

ふるさとを詠う
古城 二ツ山城址に立つ
洲浜 昌三
春深い 二ツ山城趾に 佇(たたず)めば 
雑木林(ぞうきばやし)に 微風(そよかぜ)が流れ 若葉が香る
見上げれば 澄み渡る空に 白い雲
霞の彼方に 峰また峰の 山の波
見下ろせば ふるさとの町 出羽川

戦国の世に 城主・出羽氏 高橋氏に敗れ
毛利元就 高橋氏を破って 城を再建
ふるさとの 二つの峰に 聳(そび)えた館(やかた)
朝日夕日に 照り輝いた 石見の古城
今は唯(ただ)石垣 落ち葉の空堀 戦の跡を語る
邑南町鱒渕に、二つ山城址があります。石見では益田の七尾城についで2番目に古い城址と言われています。谷を挟んで隣には高橋氏の本城があります。南朝方の高橋氏は二ツ山城を攻略しましたが、毛利元就に敗北します。そして元就の6男元倶が養子として入場し城を再興します。二ツ山と本城は子供の時から毎日眺めた懐かしい城趾です。

数年前に同級生の久憲くんから、二ツ山の詩吟を書いてくれ、と頼まれていました。詩吟は僕も朗詠しますが、書いたことがありません。なかなか書けず宿題未提出状態でしたが、詩吟をされる大奥様の強い要望だと言って正月に電話がありました。こうなれば名誉のために最優先。頑張って作り、現代文と古文調の2種類の歌詞を送りました。厚い礼状がきて、目下懸命に曲をつけておられるとか。考えてみれば、生まれ育った故郷の詩吟を聞けるなんて最高だな、と思いました。楽しみです。

二ツ山城の歴史を簡単にまとめてみました。興味がある人はどうぞ。
1223年富永祐純の子朝祐が出羽郷・久永荘の地頭としてこの地に入り、出羽氏を称して二ツ山城を築いたといわれる。南北朝時代には出羽氏は北朝方だったため1361年南朝方の阿須那高橋氏に攻略され落城した。1530年毛利元就に攻められ高橋氏が滅ぶと、出羽氏は出羽郷を回復し二ツ山城に復帰した。天文1542年大内義隆が尼子攻略のため二ツ山に入り、石見の諸将が二ツ山城に結集し出雲へ進出した。1557年吉川元春が小笠原氏攻略のため入城し、翌年には毛利元就が本陣を置いた。更に、永禄4年にも毛利元就は福屋氏攻略のため二ツ山城に入っている。1565年)に毛利元就の六男元倶が養子として二ツ山城に入っており、現在見ることのできる遺構はこの頃改修された姿と思われる。慶長5年(1600)関ヶ原の戦いに敗れた毛利氏に従い、出羽氏は長州萩へ移った。
(詩の散歩道 詩吟 邑南町二ツ山城 20250224洲浜昌三)

R7,多彩な朗読を楽しみ学ぶ(しまね演劇ネット朗読研修会 終了 松江2/16)

松江市八雲村の「しいの実シアター」で開催された「しまね演劇ネット」の「朗読を楽しみ互いに学ぶ」研修会は無事に終わりました。「あしぶえ」「劇団Yプロ」「きらめき弾」「松ぼっくり」「劇研空」、個人として西藤さん、森山さんなど12名の参加でしたが、充実した研修会でした。

参加者はほとんどが演劇に関わっている人たちなので、教えるのではなく、「それぞれの朗読を聞いて自ら学ぶ」ことを目標にしましたが、成功でした。「朗読を豊かにする様々なポイント」などを書いた10ページの印刷物を作って配布しました。「今まで意識せずに朗読していたけど、具体的にポイントを説明してもらって勉強になった」という感想を嬉しく聞きました。

今までに大田市民会館の朗読のカルチュアー講座も開いていましたので、本を参考にしてテキストを作っていました。次のような本です。CDがついた本もあります。参考までに表紙です。今回の研修会では3種類の作品(「三四郎」「伊豆の踊子」「鳥取城落城と吉川経家」)を舞台で朗読して頂きました。みなさん滑舌はいいし、表現力はあるし、聞いているだけで勉強になりました。こうなると重要なのは演出です。「朗読」として演出するか、「語り」として演出するか。大きな違いが出てきますし効果も変わってきます。プリントの中から一部を紹介しましょう。

一、音読・朗読・語り・素読の違い、特徴

1.音読ー正確な発音やアクセント、リズムで文章を声に出して読む。(学校ではこの読み方です)
2.朗読ー作者や作品の意図を理解して内容を汲み取り、それを聞き手に伝えるように感情や表現を込めて声に出して読む。感情表現や抑揚が重要で、聞き手に作品の情景や感動を伝えることが目的です。声のトーン、リズム、テンポ、表情などを使って      聞く人に作品の世界やメッセージを鮮やかに伝えることを目指す。
3・語りー音読や朗読と異なり、語り手自身の言葉で自由に表現することが特徴。落語や講談も語りの一種。
4.素読ー言葉や文章の意味にとらわれずに声に出して読む。

いずれにしても、「作品の解釈と理解」「それを人に伝える表現力」が重要になります。久しぶりに、ゆいさんに会いました。「琴の鳴る浜」の「お琴さん」です。元気で溌剌としていました。発音がきれいで朗読がとても上手いので改めて感動!幼稚園や学校で読み聞かせもしているそうです。いいですね。
舞台をパチリ!したのは松本君。朗読者は白い演題で朗読しました。参加者のみなさん、おつかれさまでした。お配りした「朗読を豊かにする様々なポイント」を今後も生かしてください。
(ブログ:劇研「空」演劇だより 朗読研修 20250216洲浜昌三)

R7,「朗読を楽しみ互いに学ぶ会」しまね演劇ネット講習会(2/16)

しまね演劇ネットは「島根の地域演劇の振興」を目的に2002年1月に8団体で発足しました。事務局は松江の「しいの実シアター」にあり、毎年総会、講習会を開催してきました。令和6年度は6月の総会で、朗読講習会を2月に開くことが決定していました。誰でも参加自由です。事務局から要項やテキストがメールで届いているはずですが、紹介します。趣旨にも書いていますが、参加者の朗読を、お互いに聞き、その後で基本的なことを司会進行兼講師(洲浜)が話し、プロの朗読を例として聞くことにしています。互いに学ぶ会です。
後半では、自分が朗読したい文章を持参して朗読し、みんなで聞く時間を設けています。多彩な朗読を聞いて自ら学ぶ場です。
次に3つの朗読文をPDFで紹介します。これを事前に読んで参加し当日マイクの前で朗読していただきます。朗読文3は、「ひとり語り」です。必要な人はプリントしてください。
R7,1,テキスト朗読文のみ 「三四郎」「伊豆の踊り子」「鳥取城落城と吉川経家」.朗読講習会用jtd

参加希望者は各団体か、しいの実シアターへ報告していただけれ
ば当日の資料作成に助かります。「空」のメンバーの一部には朗読文は渡しています。
(ブログ:島根演劇ネット「空」朗読講習会 20250126洲浜)

R7,しまね文芸フェスタ・文芸作品表彰式(県民会館1/18)

今まで「しまね文芸フェスタ」は10月、文芸作品入選表彰式は12月初旬に開催されていましたが、今年度は1月18日に開催されます。俳句,  短歌、川柳, 詩、散文の表彰式は10時20分から開始されます。その後は次の通りです。
・文芸フェスタ開会式10時20分~
・森田潤一郎氏講演「季節のうつろひを詠む」11時10分~
・5部門分会13時30分~15時

ぼくと事務局長の川辺さんは表彰式から最後の分科会まで参加しますが、分科会では、例年「入選者による詩の朗読のあとみんなで感想を述べ意見交換」をしてきました。今年もその予定ですが、入選者が表彰式のあと午後の分科会に参加していただけるかどうか、ちょっと心配な点もあります。詩人連合会員や希望者がどれだけ参加していただけるか。ぜひ都合をつけて参加してください。
再度、チラシを紹介します。
(ブログ:しまね文芸フェスタ  お知らせ  20250116洲浜昌三)

 

R6,熱演 二人の会話劇「4月になれば彼女は彼は」(劇団8CH公演)

12月23日、大田市民会館中ホールで表題の劇が上演されました。前回は岸田國士作「紙芝居」を映像配信として作成されたので動画で鑑賞しました。その前は芥川竜之介の「羅生門」で迫力がありました。初演の舞台はこのブログでも劇評を書いています。
「4月になれば彼女は彼は」というタイトルで、何を想像しますか。ヒットした映画で「4月になれば彼女は」というタイトルがありましたが、それを連想?・・・するかかどうか人様々ですが、空想が広がります。この劇もそこに狙いがあると思われます。
「紙風船」は夫婦二人だけの会話劇です。日曜日に夫は新聞を読みながら、妻は縁側で編み物をしながらありふれた会話をします。剣があるような無いような、親しいような無神経なような、共感しているように見えて奥底では噛み合わないような会話の連続です。今回の劇では、夫婦ではなくて、劇のオーデションをを受けるために男性と女性が「紙風船」のセリフを練習します。空想で鎌倉へ出かける場面や、散歩に行く場面、二人の役をいろいろ替えてセリフを喋ります。その役の変化によって演じ方や喋り方が変わります。テンポの良い二人の会話はその変化を見事に演じ分けていました。熱演です。会話にスピードがあっても発声や滑舌がいいので言葉がよく分かりました。ぼくは、作者の弦巻啓太さんが書いておられるような演出意図で劇を見ていませんでしたが、劇中のありふれた会話の中から、ふと舞台にいない人の姿が浮かび上がってくる不思議さを味わっていました。最後には明確に男の妻の姿が浮かび、自分でも驚きました。それが演出意図だったかどうかは不明です。(写真は中山侑也さんから送って頂いた舞台写真です。絶妙な会話で惹きつけた道端正範さん、山内理緒さん)

岸田國士の「紙風船」には場所の設定があります。「夫は縁側の籐椅子で新聞を読んでいる。妻は縁側近くの座布団で編み物をしている」・・・この通りの舞台装置なら、会話も随分違ってきます。大正時代の微妙な夫婦の会話劇になります。今回の劇は、設定は全く違います。実験的現代劇とでも言えるでしょうか。高齢者の方も多いので、そういう人たちがどのように観られたか、興味がありますが、この大田でこのような現代劇を鑑賞できるのは嬉しいことです。ありがとうございました。おつかれさまでした。
(ブログ:観劇記 昌ちゃんの演劇だより20241225洲浜昌三)

R6,今年度「しまね文芸フェスタ」令和7年1/18 松江で実施

例年9月か10月に実施されていましたが、今年度の「文芸フェスタ」は来年の1月18日に県民会館で実施されます。今年度担当は俳句部門で、講師は俳人の森田純一郎氏です。

10月15日に、「島根文芸」の詩の公募作品選考会が松江で開かれ、ジュニアーの部220篇と一般の部15編の詩の選考を今年度は川辺真、山根繁樹、洲浜が担当しました。近年応募作品が減少気味で不安がありましたが、いい作品があり、3時間以上に及んだ選考が終わった後、お互いに満足感がありました。

例年表彰式は12月初旬でしたが、今年度は1月18日に開催される文芸フェスタの講演の前に10時ごろからの予定です(決定ではありません)。各部門の入選作品は「島根文芸」57号に掲載されます。
これまで9月~12月の行事でした。このチラシができたのが10月でしたので、今年はどうなるのか心配しておられた人も多いかと思います。講演と表彰式を同一日にしたのは、受賞者やその関係者にも講演へ参加してほしいという希望も一つの動機です。
(ブログ:文芸フェスタ 島根県詩人連合 20241022洲浜昌三)