R5,サンレディー大田「ふれあいホール」災害備蓄倉庫案について

大田市の公共施設見直しが進んでいます。7箇所あった公民館は27地域の「まちづくりセンター」に機能が移転されました。現在最終段階にあるのは、サンレディー大田、おおだふれあい会館、大田まちつくりセンターの問題です。昨年12月24日に「大田市働く女性の家を考える会」から、利用者会議開催の案内が劇研「空」代表にきました。40名近い出席者がありました。
活発な意見が交わされました。ホールは災害備蓄倉庫に転用するという想像外の計画でした。高校演劇や劇研「空」などで過去に14回ホールを使用しましたが、このホールの特徴などまとめてみました。ついでに舞台写真などの一部を紹介します。

(平成16年劇研「空」第2回創作劇公演「また夏が来て」大田高演劇部員とのコラボでした。冒頭の写真は夜のサンレディ)
 (上の写真 大田なかよし学級の発表会。石見銀山の脚本を頼まれて書きました。みなさん熱心に発表され感動的でした)
(平成27年大田高瓶陵会総会、創作劇「石見銀山旅日記」大畑さん夫妻の演奏や和樹さんの歌、民謡、プロの福原美佳さんの講談など多彩な舞台でした)

サンレディー大田は1992年(平成4)に開館。今年で30年経過。ふれあいホールも併設され、設備が整い客席が格納できる多目的ホールなので、展示、集会、研修、軽運動、部活動、舞台発表、各種イベントなど多様な利用が可能な大変便利のいい中規模のホールです。

客席の定員は約546人とても便利な移動観覧席。全席格納できるので、広い平土間になり、いろいろなイベントに使えます。
舞台は、緞帳はありませんが、間口10,5m、奥行き6,7m、花道、第4バトンまであり、照明設備、照明器具、音響映像設備、平台24、箱足70、ピアノ、展示パネル70枚等々、必要なものはほとんど揃っています。
(「一日限りの相生座」音楽、劇、舞踊、語りなど市内の多くの団体や個人が参加した楽しい舞台でした。満員御礼)

その上に、音響、照明のベテラン職員が二人いるのは大ホール並で、大変恵まれています。山陰地方でも最近新築された中ホールは電動式客席移動形式が多い。多くの市民に多種多様な使い方をしてもらいたいからです。30年前に大田市で、このホールができたとは先見の明があったといえます。当時の文化協会会長、勝部義夫さんはプロの演劇、映画人でしたが、「何度も要求したが緞帳だけは作ってもらえなかった」と言われたのを覚えています。ホール建設などではベテラン専門家の意見が最優先です。
しかし大田市の公共施設見直しが進み、このホールについては次のような計画が実施に移されつつあります。

大田市の検討結果:「ホールは、音響や空調が耐用年数を過ぎ、災害用備蓄倉庫として使う。ホアイエや舞台部分には市役所分庁舎のうち情報企画課を移転する。2026年度利用開始を見込んでいる」(新聞や市の資料より)
(写真の向こう側が、ふれあいホール、手前の建物がサンレディー大田(ここは大田まちつくりセンターになる)、その手前に農林福祉会館(パストラル)があったが解体された。その跡地におおだふれあい会館を建設し、おおだ人権センターとする。案です。)

1月15日3時から、話し合いが計画されています。このホールを使用してきた文化、芸術、音楽、演劇団体などは今後どのようにすればいいのか・・・肝心なこのことが不明です。市内にはホールがたくさんある、と書かれていましたが、それぞれ規模や機能は違います。建物だけの問題ではなく内部の施設や機能が重要です。
このホールで上演したり関係した14の舞台発表をPDFで紹介します。必要なら参考にしてください。
2022,01, 資料 「サンレディーふれあいホール」の災害備蓄倉庫案について・過去の上演12回 jtd
(ブログ:劇研「空」地域情報 お知らせ 20230111すはま)

「R5,サンレディー大田「ふれあいホール」災害備蓄倉庫案について」への3件のフィードバック

  1. アステラスにも同様なホール、会議施設などありますが、アステラスは立派な建物ながら、各教室等の施設、ホールは大変使い勝手が悪く、はっきり使い物になりません、施設の利便性、駐車場はサンレディーが圧倒的に有利です 使用履歴を比較すれば一目瞭然です、サンレディースの存続を!

  2. アステラスのホールは、講演や研究発表、小規模の音楽発表などには問題ありませんが、ちゃんとした演劇、オーケストラなどは無理ですね。劇研「空」はあのホールで旗揚げ公演をしました。その後も「石見銀山歴史ものがたり」を公演しましたが、演劇用に作られていないので照明や舞台に苦労しました。先ず舞台の奥行きが短いこと。そのためにサスペンションライトのボーダーがないこと、舞台の間口も狭い。照明操作は専門スタッフがいないので出雲の文化企画へ依頼しなければいけませんでした。

    その点ではサンレディーホールは劇でも音楽でも使えます。舞台は中規模ですが、床も拡張舞台としてうまく使えば、ちょっとしたオーケストラも可能です。多目的ホールとして作られている利点です。山陰地方でもここ数年作られたホールは電動客席格納式ホールが多く、今後、人口が減って行けば、こうゆう多目的ホールが中心になってていくのではないかと思います。

    以前テレビで、東京駅の一角が歌舞伎の舞台にできるように作られているのを見て感心したことがあります。平土間でも臨機応変に多機能に使えるように創意工夫して建物をつくる。そういう時代なのですね。

  3. 山崎さん、Facebookにも投稿してください。
    お願いします。
    今存続求める会を立ち上げ頑張っています。

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