Treasure by Shozo Suhama
“Hands off!”
The moment I reached my hand to the basket,
She made a mad dash and gave it a tight hug.
With searching eyes she glared at me.
Even when playing outside with her friends,
Even when going shopping with us by car,
She carried with care that wisteria vine-basket.
If someone knows what I have, it turns out no value –
I feel I used to have that kind of treasure.
At night, when Aya-chan is sleeping soundly,
Secretly I opened the basket.
Inside were five pebbles,
and three maple leaves.
「石見詩人」138号に英語に翻訳した短詩を寄稿しました。英詩が載るなんて、創刊以の珍事で、読んだ人はびっくりされたことでしょう。いろいろな詩を書いてきましたが、子供などを素材にした短詩も書いてきました。それを東京にいるgrandsonの一暁クンと一緒に英訳していますが、その中の一編です。写真は詩と直接関係ありませんが、eldest sonが撮したものです。いい写真です。もとの日本語の詩も書いておきます。
たからもの 洲浜 昌三
「だめ!」
バスケットへ手を伸ばした途端
猛然と走って来て抱きしめ
鋭い目で僕をにらみつける
みんなで外で遊ぶときも
車で町へ買物に行くときも
大切に持ち運ぶ藤つるのバスケット
見られたら価値がなくなるもの
そんな宝物が僕にもあった気がする
夜 あやちゃんが
ぐっすり眠っているすきに
こっそりバスケットを開けてみると
小石が五つ
もみじの葉が三枚
(ブログ:誌の散歩道 詩作品紹介 短詩 20220726洲浜)