「昌ちゃんの詩の散歩道」カテゴリーアーカイブ

R7,島根県文化団体連合会76回理事会(5/9)

県民会館で開催され文芸部門の理事として出席。予算決算、事業報告、7年度計画など承認しました。この会には県内の44団体(音楽、演劇、舞踊、伝統芸能、美術、文芸、市や町の文化協会など)加入しています。会費は各団体1万ですが、県は約700万円拠出しています。各団体は県民文化祭や次世代育成事業として、小中学校生などを対象にワークショップなどを開き島根の教育に貢献しています。部活動が学校でできなくなる現状を考えると、ますます重要な役割を担っているといえます。

劇研「空」は「しまね演劇ネット」に加入していますので、以前は朗読指導で中学校へ行ったことがあります。文芸なども「詩の作り方」「小説の書き方」などで参加すればいいのですが、俳句、短歌、川柳なども参加していません。

年間総まとめとして年度末に「Bunkaren News」を発行しています。貴重な記録です。その一部を写真で紹介しましょう。
第22回県民文化祭入賞者一覧です。読みにくいですね。図書館や公民館にはあると思いますので、正確に読みたい人はどうぞ、そこで手にしてください。
文化奨励賞として高橋美穂さん、野崎千愛季さん。各種功労者表彰で渡部良治さん、川辺真さんの業績が紹介されています。川辺さんは長年詩人連合の事務局長、「山陰詩人」編集者として大きな貢献をされています。最後は、表紙です。写真部門の金賞、銀賞受賞作品が表紙を飾っています。いい写真はいいですね。県文化連総会は5月22日に県民会館で開催されます。県民文化祭の文芸作品募集については、チラシができてから紹介します。
(ブログ:県文化連合会 島根詩人連合  20250510洲浜昌三)

R7,童謡「ふるさとの四季」大田混声合唱団 ナレーション台本(6/29)

大田市民会館に今年度から「生涯学習エリア」という部所が新設され38団体が登録。そのうち20団体が6月29日に「生涯学習まつり」として舞台発表、展示、ワークショップを開催することになり準備進行中です。

発表は一団体10分。大田混声合唱の代表から2月にナレーション作成依頼がありました。考えた末、風景を投影して春夏秋冬の四季ごとにナレーションを入れた台本を作成しました。必要に応じて修正しますが初稿を紹介します。必要な人は開いて読んでください。6月8日には正式なものを印刷して会合へ持参します。
R7,4台本 4,14 写真なし 合唱「故郷の四季」ナレーション 洲浜昌三作 大田混声合唱団
(重量過多のためこの台本では写真は殆ど削除しています)「生涯学習エリア」について・・・文化活動が盛んだった「サンレデー大田」が廃止され、その利用団体と市民会館の利用団体など38団体が登録しました。「自主的に組織・運営され、様々な生涯学習に関わる活動や、地域文化の向上につながる活動を継続的に行う団体を支援するエリア」と目的にあります。個々バラバラだった活動が、一つの統一組織が結成されたことにより、情報交換や協力など、お互いに学び刺激にな場が生まれたのは前進です。
昨年10月から数回にわたり会合が開かれ「生涯学習まつり」の開催が決まりました。劇研「空」は大田混声合唱団とのコラボと展示をすることになりました。
ワークショップを開催する9団体のチラシは先日回覧で配布されました。舞台発表のチラシはまだですが、そのうちできるかと思います。100人位収容のせまい中ホールで20団体近くが発表・・・第一回「生涯学習まつり」がどのような発表会になるか、乞うご期待です。
(ブログ:ナレーション台本「ふるさとの四季」20250501洲浜昌三)

R7,令和7年度「しまね文芸フェスタ」江津市で開催(R8,1/24)

4月21日、松江で県民文化祭文芸部門運営委員会・県文芸協会理事会が開催され、6年度決算報告、行事報告を了承し、7年度の予算と行事を決定しました。報告です。
今年度の「文芸フェスタ」は川柳部門が担当(会長、竹治ちかし・副会長、洲浜昌三)。江津市駅前の「パレットごうつ」で開催されます。来年1月24日です。文芸作品入賞者表彰式の後、講演があり、午後は分科会です。ホール定員は約200人。講師は目下未定ですが川柳の講師です。詩部門の理事は川辺真、洲浜昌三。来年度は詩部門が担当になるので副会長の役です。
江津では2016年に開催し、大田市湯里出身の直木賞作家、難波利三さんを講師に招いています。当時は前夜祭があり講師を囲んで楽しい懇親会が開かれました。ぼくは石見銀山の民謡「巻き上げ節」を歌ったのを覚えています。難波さんが石見銀山近くの湯里の生まれだからです。遠い昔の話。今は懇親会なし。講演にどれだけ参加者があるか。また、散文部門が今年度で退会されることになり、来年度から県民公募の文芸作品審査をどうするかなど課題も残されました。どの部門も高齢化と同時に同人誌の会員も減小。若い人がほとんどいない状態で今後どのように継続していくか大きな課題です。詩部門も難題に直面しています。(ブログ:しまね文芸フェスタ 詩の散歩道20250421洲浜昌三)

R7,k今日は『思い出の記』(小泉節子)を読みます(3/27)

3月27日(木)の定例会では、ラフカデオ・ハーンの妻、小泉節の『思い出の記』をみんなで読みます。19時30分~21時、大田町並み交流センター3階です。前回『若草物語』の脚本を読むことになるかも、と言っていましたが、都合により変更します。「空」以外の人も参加歓迎です。電話があり、一人参加されるかもしれません。よろしく。

アイキャッチ画像がないとさびしいので、書棚の写真をパチリ!ハーンに関する本もたくさん見えます。

冒頭部分を紹介してみます。

「思い出の記」 小泉 節子
ヘルンが日本に参りましたのは、明治二十三年の春でございました。ついて間もなく会社との関係を絶ったのですから、遠い外国で便り少い独りぽっちとなって一時は随分困ったろうと思われます。出雲の学校へ赴任する事になりましたのは、出雲が日本で極古い国で、色々神代の面影が残って居るだろうと考えて、辺鄙で不便なのをも心にかけず、俸給も独り身の事であるから沢山は要らないから、赴任したようでした。
伯耆の下市に泊って、その夜盆踊を見て大層面白かったと云いますから、米子から船で中海を通り松江の大橋の河岸につきましたのは八月の下旬でございます。その頃東京から岡山辺までは汽車がありましたが、それからさきは米子まで山また山で、泊る宿屋も実にあわれなものです。村から村で、松江に参りますと、いきなり綺麗な市街となりますので、旅人には皆眼のさめるように驚かれるのです。大橋の上に上ると東には土地の人の出雲冨士と申します伯耆の大山が、遥かに冨士山のような姿をして聳えて居ります。大橋川がゆるゆるその方向へ流れて参ります。西の方は湖水と天とぴったり溶けあって、静かな波の上に白帆が往来しています。小さい島があってそこには弁天様の祠があって松が五六本はえています。ヘルンには先ずこの景色が気に入ったろうと思われます。
松江の人口は四万程ございました。家康公の血を引いた直政という方が参られまして、その何代か後に不昧公と申す殿様がありましたが、そのために家中の好みが辺鄙に似合わず、風流になったと申します。(以下、約20ページあり)
(ブログ:劇研「空」 小泉八雲 小泉節子 20250327洲浜)

R7,大田市演劇サークル劇研「空」の今年度の予定

「まだやってたんですか?」「ええ、まぁ」こんな会話をする場面があったので簡単に紹介しておきます。

公演としては6月に生涯学習センターの発表計画が進行中。9月27日に「第14回朗読を楽しむ」開催。来年2月に音楽劇「サヒメ」公演予定で準備進行中。近々公表予定です。

日頃の活動は月に2~3回、生涯学習センター3階で、民話や郷土の資料、詩、脚本などを読んでいます。今年は戦後80年。以前公演した「あの夏 校舎は原爆病院だった」と小泉八雲の作品の朗読を考えています。

3月は6日、27日に19時半から集まります。今、「耳なし芳一」の日本語版と英文の冒頭を印刷したばかりです。今日はこれをみんなで回し読みします。いつも4~7人くらいですが、誰でも参加大歓迎です。興味のある人は遠慮なくどうぞ。

写真は、書棚にあるラフカディオ・ハーン関係の本の表紙を写したものですが、二人に大先輩の本が4冊あります。大田高校で英語の先生だった飯塚 蕎先生が退職時に出版された『小泉八雲』。先生は普段八雲を研究しているなどと言われたことがなかったので、立派な労作に驚きました。
松江の池野 誠先生は長年八雲を研究しておられ、ヨーロッパやアメリカにも調査に行かれました。『松江の小泉八雲』『ヨーロッパに小泉八雲を訪ねる』『小泉八雲と松江時代』それぞれよく調べて書かれた本です。八雲のことを詳しく知りたい人は是非読んで欲しい本です。
(ブログ:朗読を楽しむ 劇研「空」活動 20250306洲浜昌三)

R7,ふるさとを詠う「古城 二ツ山城址に立つ」

ふるさとを詠う
古城 二ツ山城址に立つ
洲浜 昌三
春深い 二ツ山城趾に 佇(たたず)めば 
雑木林(ぞうきばやし)に 微風(そよかぜ)が流れ 若葉が香る
見上げれば 澄み渡る空に 白い雲
霞の彼方に 峰また峰の 山の波
見下ろせば ふるさとの町 出羽川

戦国の世に 城主・出羽氏 高橋氏に敗れ
毛利元就 高橋氏を破って 城を再建
ふるさとの 二つの峰に 聳(そび)えた館(やかた)
朝日夕日に 照り輝いた 石見の古城
今は唯(ただ)石垣 落ち葉の空堀 戦の跡を語る
邑南町鱒渕に、二つ山城址があります。石見では益田の七尾城についで2番目に古い城址と言われています。谷を挟んで隣には高橋氏の本城があります。南朝方の高橋氏は二ツ山城を攻略しましたが、毛利元就に敗北します。そして元就の6男元倶が養子として入場し城を再興します。二ツ山と本城は子供の時から毎日眺めた懐かしい城趾です。

数年前に同級生の久憲くんから、二ツ山の詩吟を書いてくれ、と頼まれていました。詩吟は僕も朗詠しますが、書いたことがありません。なかなか書けず宿題未提出状態でしたが、詩吟をされる大奥様の強い要望だと言って正月に電話がありました。こうなれば名誉のために最優先。頑張って作り、現代文と古文調の2種類の歌詞を送りました。厚い礼状がきて、目下懸命に曲をつけておられるとか。考えてみれば、生まれ育った故郷の詩吟を聞けるなんて最高だな、と思いました。楽しみです。

二ツ山城の歴史を簡単にまとめてみました。興味がある人はどうぞ。
1223年富永祐純の子朝祐が出羽郷・久永荘の地頭としてこの地に入り、出羽氏を称して二ツ山城を築いたといわれる。南北朝時代には出羽氏は北朝方だったため1361年南朝方の阿須那高橋氏に攻略され落城した。1530年毛利元就に攻められ高橋氏が滅ぶと、出羽氏は出羽郷を回復し二ツ山城に復帰した。天文1542年大内義隆が尼子攻略のため二ツ山に入り、石見の諸将が二ツ山城に結集し出雲へ進出した。1557年吉川元春が小笠原氏攻略のため入城し、翌年には毛利元就が本陣を置いた。更に、永禄4年にも毛利元就は福屋氏攻略のため二ツ山城に入っている。1565年)に毛利元就の六男元倶が養子として二ツ山城に入っており、現在見ることのできる遺構はこの頃改修された姿と思われる。慶長5年(1600)関ヶ原の戦いに敗れた毛利氏に従い、出羽氏は長州萩へ移った。
(詩の散歩道 詩吟 邑南町二ツ山城 20250224洲浜昌三)

R6, 詩「あなたが こいし」(大田市文化協会50周年「きれんげ」141号より)

大田市文化協会は1974年に結成され、2024年に50周年を迎えました。11月3日に記念式典があり梶野市長、平田会長の挨拶の後、感謝状贈呈式が行われました。30周年の時は故・勝部義夫会長から依頼され創作舞踏劇『鶴』という脚本を書きました。石見銀山の歴史を劇や語り、舞踊、民謡、合唱などで構成した華やかな舞台でした。勝部会長が演劇の元・プロの役者で舞台発表のプロデュースに長けておられたので実現した面白い構成劇でした。
会員は平成6年には1100人を超えていましたが現在であ600人を切っています。賛助会員として会社や個人が登録されています。会員には年3回発行される「きれんげ」が配布されます。会員になって会報を読んでください。
141号では、写真家の藤井保さんの寄稿文や俳句大会の作品、「大田石膏鉱山の歴史」(安藤彰浩さん)「文化協会50年の歩み」市長、会長の挨拶文、故・石賀了会長回想文(縄田さん)、渡邉白さんの「私のふるさと」などの他に、洲浜昌三くんの、むかしばな詩「あなたが こいし」が載っています。昔からユーモアのあるも書きたいと思っていました。100話以上の郷土の民話を劇研「空」で読んでいて、ふと、浮かんできた詩です。

長い間、大田市文化協会の理事を努め、2018年から副会長という役目でしたが2023年度でお役目御免。大田市体育公園文化事業団理事も御免。「おつかれさま、ありがとね」(ひとりごと)
(ブログ:詩作品紹介 詩の散歩道 20241220洲浜昌三)

R7,しまね文芸フェスタ講演、文芸作品表彰式(1/18)

令和6年度は初めて1月に講演と表彰式が実施されました。今年度は俳句部門が担当で会長の吉浦増さんの挨拶で始まり、各部門の入賞者に壇上で賞状が授与されました。文芸フェスタは11時10分から始まり、来賓として松江市長の挨拶もありました。講演は俳人協会理事関西支部長の森田純一郎氏。季節の中で詠まれたたくさんの俳句を投影して紹介しながら話されました。
聴衆は80名前後だったでしょうか。文芸部門も高齢化が進み文化行事に参加する人が急減しています。4年前にこの舞台で谷川俊太郎さんと対談し、劇研「空」のメンバーが谷川さんの詩16篇を朗読した時のことを思い出しました。ホールは満員。入れない人はロビーに設置されたテレビで視聴。二度とない夢のまた夢。改めて谷川さんに感謝したい。午後の分科会でもその時のことで話には花が咲きました。入選者が発表されていますの紹介します。
応募点数はたくさんありました。短歌365首、俳句446句、川柳442句、詩14篇、散文18篇。
ジュニアー(小、中学生)の部も応募数が増えています。学校での取り組みをされる先生の指導があるからでしょう。とても新鮮で楽しく、目を洗われるような作品がたくさんあります。
短歌359首、俳句446句、川柳134句、詩211篇、散文7篇。 本の中には入選した本人の感想や先生の感想文も入っていて、とても参考になります。
表紙は県総合美術展洋画部門で知事賞を受賞された谷口良太さんの作品です。こんな絵を表紙にできるなんて、すばらしい!
本は島根県文化振興課でも購入できます。市町村の図書館や学校にもあるはずです。ぜひ読んでみてください。そして来年もたくさんの応募を期待しています。
午後の詩の分科会では入選されたみなさんの朗読を聞き、感想を述べ合いました。詩についての質問も色々とあり、とても有意義な時間でした。詩人連合からの出席は川辺、洲浜。休憩時間に川辺さんと今後の詩人連合について話しました。若い人たちに参加してほしい。そのためにどうすればいいか。話してみればどの分野も同様です。問題山積。良い知恵を出して実行したい。
(ブログ:しまね文芸フェスタ 詩の散歩道 20240120洲浜昌三)

R7,しまね文芸フェスタ・文芸作品表彰式(県民会館1/18)

今まで「しまね文芸フェスタ」は10月、文芸作品入選表彰式は12月初旬に開催されていましたが、今年度は1月18日に開催されます。俳句,  短歌、川柳, 詩、散文の表彰式は10時20分から開始されます。その後は次の通りです。
・文芸フェスタ開会式10時20分~
・森田潤一郎氏講演「季節のうつろひを詠む」11時10分~
・5部門分会13時30分~15時

ぼくと事務局長の川辺さんは表彰式から最後の分科会まで参加しますが、分科会では、例年「入選者による詩の朗読のあとみんなで感想を述べ意見交換」をしてきました。今年もその予定ですが、入選者が表彰式のあと午後の分科会に参加していただけるかどうか、ちょっと心配な点もあります。詩人連合会員や希望者がどれだけ参加していただけるか。ぜひ都合をつけて参加してください。
再度、チラシを紹介します。
(ブログ:しまね文芸フェスタ  お知らせ  20250116洲浜昌三)

 

R6,「わたしのことばさがし」谷川俊太郎さんとの対談記録(しまね文芸フェスタ2025)

2024年11月13日、谷川さんが92歳で他界され、新聞でもテレビでも大きく報道しています。それだけ大きな影響力があった国民的詩人です。2025年に松江の県民会館で開催された文芸フェスタで対談した様子は当時ブログでも紹介しました。
「石見詩人」や「詩人連合会報」、「劇研「空」の会報に対談の内容などを書きましたが、ここでは会報の文章や新聞記事などを紹介します。10ページあります。興味がある人はどうぞ。
H27,対談「わたしのことばさがし」谷川俊太郎・洲浜昌三 48882fb565794e32716ae6fdd8ea3dfa

次の詩は、島根詩人連合の会で「松江について詩を書いていただけないだろうか」という要望が出て、直前にお願いの文書をお送りして書いていただいた詩です。冒頭に、「しまねまつえ」の音が配置されたアクロスチックです。貴重な記念になりました。当時は講師を囲んで前夜祭を開催していました。お陰で何十人という第一線で活躍中の俳人、歌人、詩人、小説家と席をともにしました。次は島根文芸協会理事や各文芸団体の役員です。谷川さんの詩を朗読した劇研「空」のメンバーと、アメリカの大学から大田へ帰っていたので、急遽お願いして調光室でPC操作し映像を投影してくれた一暁君など。唯一の貴重な写真。
当時のチラシです。文芸フェスタで会場が満員になったのは初めてです。県外からも多数来られました。さすが、です。(ブログ:詩の散歩道 島根文芸フェスタ 20241122洲浜昌三)