H30 県民文化祭 文芸作品入賞者表彰式

第16回島根県民文化祭の文芸部門の表彰式が12月9日、松江で行われました。一般の部とジュニアーの部で募集していましたが、立派な本になって当日手渡されました。「島根文芸」は51号になります。半世紀の歴史を刻みました。一冊千円で購入できます。

短歌、俳句の知事賞、金賞を見てみましょう。それぞれ奥深い作品ですね。
「戦争を笑い話にしてた父ほんとの辛さ病室で聞く」(船田美津子)
「海原のごとき八月の青田より不意に草取る人現るる」(門脇順子)
「水害の片付かぬまま稲の花」(富岡秋美)
「秋めくや禅寺の庭石ひとつ」(熱田一俊)
詩部門では、ジュニアーで87篇の短詩の応募がありました。大東中学校のみなさんが大健闘され、いい作品がたくさんありました。表彰式の後は分科会が開かれ、詩部門では、入賞者が作品を朗読し、感想を述べ合いました。今年の審査委員は閤田、川辺、洲浜の三人でした。素敵な作品を、ここで作品を紹介できないのは残念ですが、図書館にはあるはずです。県の国際文化課でも販売しています。来年も是非、多くのみなさんの応募を期待しています。
(ブログ 「詩の散歩道」 島根文芸フェスタ、島根県詩人連合 20181213 すはま )

H30 むらくも座 出雲歌舞伎『佐倉義民伝』上演 

2018,11,25 出雲市佐田町のスサノオホールで出雲歌舞伎が上演されました。一度観劇したかったのですが、やっと実現しました。スサノオホールは約400席、山中の立派なホールです。
最初に須佐小学校4年生17名のみなさんが、こども歌舞伎『白波5人男』を舞台に立ち大きな声で見事に演じました。後で聞くと、夏休みから4年生は全員が毎年取り組むのだそうです。いい経験ですね。つづいて窪田小学校の3名のみなさんが『元禄花見踊』をこれまた見事に踊りました。
『佐倉義民伝』は三幕物で、本格的な衣装、装置、セリフ、浄瑠璃や三味線も年期が入っていて、まさに歌舞伎!でした。
宗五郎は農民の窮状を見かねて幕府へ訴え出るのですが、当時のことですから当然、御法度、貼り付けです。上の写真は、妻や子供との最後の別れ、「雪中子別れの場」です。須佐保育園、須佐小、窪田小の子供たちも熱演しました。
寛永寺で将軍綱吉に訴える「東叡山直訴の場」です。セリフはまさに歌舞伎調の発声です。一朝一夕にできるものではありません。装置や背景も本格的で見応え十分です。

出雲は歌舞伎の始祖「出雲阿国」の生誕地です。江戸時代から出雲で行われていたともいわれているそうですが、昭和35年に上演が途絶え、昭和50年に若い人たちが「むらくも座」を立ち上げ、当時の資料や携わっていた先輩の指導を受けて復活させたそうです。このような伝統のある歌舞伎がこの島根で受け継がれていることはとてもうれしいことです。上演に関わられた皆さん、すてきな舞台をありがとうございました。