H28 大田高写真「甲子園」優勝記念展示会

大田高校写真部が23回全国高校写真選手権大会で応募校527校のトップに選ばれました。快挙です。大田市文化協会はそれを記念して市民会館で展示会を9月24日から30日まで開きました。昨日は展示会の番人(?)として入口のイスに座っていました。
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お客さんはぼつぼつですが絶えることがなく、午後だけでも50~60人はあったでしょう。質問されたり感想を述べたりして熱心に見ておられました。出雲から来られた写真家は、「すばらしいですね。白黒に徹してテーマを追求しているところなど真似ができません。涙が出そうになりました。来た甲斐がありました」感動を言葉にして帰られました。

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(大田市報にも大きく取り上げられました。図書館などで読んでください)

おもしろかったのは、プロの写真家、藤井保さんを大田高で担任した人や同級生などが数人来られて当時のことを語って帰られたことです。

番犬、NO,!番人をしていて気がつきました。一連の大田高校写真部の生徒さん(松本真実さん、清水希さん、柿田知保実さん)の写真は、藤井さんのセンスを継承していると言うことです。それを取り持ったのが顧問の江田先生です。先生は藤井さんの写真の心酔者だとか。文化というか、伝統というか、一つの精神文化の流れが静かに復活した!孤立したように見えたり、途絶えたように見えても、いつか人に出会えば形になって蘇る。なんか、番人をしていて、そんなことを考えました。いい仕事をされましたね。おつかれさまでした。(blog「詩の散歩道」すはま)

H28 「しまね文芸フェスタ2016」終了(9/18江津)

第14回県民文化祭の一環行事、文芸フェスタが江津で開催されました。前日の夜は講師の難波利三さん歓迎会、翌日は講演と分科会。演題は「石見文学の可能性ー『石見小説集』について」難波さんは大田市湯里の生まれ、邇摩高校商業科第1期生。大阪で5年半の闘病中に小説を書き、『地虫』は直木賞に落ちましたが、撰者の座長だった大佛次郎さんから、「貴君の作品にはフランスのシャルル フィリップに似たところがあり、日本にはそういう作家はいない」という手紙をもらい励みになったそうです。
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講演が終わって講師控室へ行き、「大田の洲浜です」と言うと、「ああ、文化協会の会報『きれんげ』にいろいろな詩を書いておられますね」と言われました。隣にいた短歌の人が、「大田の『きれんげ』はレベルが高いですね。いつも勉強になり参考にしています」。思わぬ展開と二人の言葉に驚きましたが、とても嬉しい言葉でした。まさか難波さんが読んでおられるとは思ってもいませんでした。

「第7回朗読を楽しむ」のパンフレットを渡し、大田出身の別所真紀子さんが読売文学賞を受賞されたこと、朗読で文学作品を紹介していることなどを話しました。「いいことをしておられますね。文字だけでは読んでもらえない時代ですからね」。「難波さんの石見の作品もそのうち朗読したと思っています。明治の石見の雰囲気がとてもよく出ていると思いました」というと、「そうですか。どうぞ自由に使ってください」という温かい言葉が返ってきました。

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(写真は江津市総合市民センター。おもしろいデザインですね。)

午後の詩の分科会では自作詩の朗読と合評をしました。9名(川辺、有原、洲浜、高田頼、高田節、くりす、閤田、植木、松浦)でしたが、松浦さんは出版された詩集『てっちゃんの自作歌唱集CD&松浦てつお青春詩詞』を皆さんに贈呈されました。コンサートもあちこちで開いておられます。

来年度の開催地は安来市が候補にあがっていましたが、まだ未決定です。(blog 詩の散歩道 SS)

H28 中四国詩人会 米子大会案内 です(10/1)

今年の大会は米子市の「ワシントンホテルプラザ」で開催されます。13時から総会、その後中四国詩人賞表彰式(広島の咲 まりあさん受賞)、各県代表の自作詩朗読とつづき、15時から記念講演です。
H28 中四国詩人米子大会

演題は「生田春月への旅ーその生涯を掘り起こす」。講師は鳥取短大非常勤講師・上田京子先生です。春月を長年研究してこられ、『生田春月への旅』という著書も今井出版から出ています。ニューズレター18号(発行者 秋吉 康会長)からちょっと拝借させていただきます。

生田春月 (2)

現地の実行委員会事務局長は森田薫さんです。お世話になります。宿泊申込みはワシントンホテルプラザ(0859-31-9111)へどうぞ。割引があります。16時40分からは懇親会もあります。島根は閤田真太郎さんが詩を朗読、すはまくんは詩人賞選考経過を報告します。どうぞ誘い合わせて参加してください。(ブログ 詩の散歩道 SS)

以下20161115記:

大会は成功裏におわりました。上田京子さんの『生田春月への旅』を購入し帰って一気に読みました。とても素晴らしい評伝です。時代が遠くなって忘れられたことがほとんどですが、日本文学の中で残した素晴らしい業績は再評価される必要があると思いました。
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帯に島根大学の武田信昭教授が高く評価して書いておられます。紹介します。
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今後の研究の基礎になる貴重な資料が紹介されています。索引もついていてとてもありがたい。資料に語らせる謙虚な書き方は誠実な筆者の人柄を表しています。上田さんも含め、二次会でみなさんといろいろ話して楽しい時間を過ごしました。

中四国詩人賞受賞の写真を紹介しましょう。会長の秋吉さんが咲 まりあさんへ表彰状を渡している場面です。川辺さんは当日の司会の重責を務めました。
dsc07454選評はすはまくんが発表しました。懇親会も和やかに進み、アッという間に終わりました。大会を運営された森田さんはじめ、米子みなさん、ありがとうございました。おつかれさまでした。