Monthly Archive for 1月, 2015

H26,11 『山陰詩人』200号記念特集号発行

2014年11月15日、『山陰詩人』が発行されました。78ページ、200号記念特集号です。特集としての企画は、同人の既刊詩集から数編を選んで掲載したことや、同人からのメッセージです。
H26 「山陰詩人」200号
過去の詩集から本人が自分の詩を自選するというのも面白い試みです。一度詩集になったり、同人誌に載ったら、二度とその詩は誰にも読まれないという場合が多いものです。それだけ詩に期待されていないともいえます。

しかし、時代に埋没せず普遍性があるいい詩は、多くの人に読んで欲しいものです。その努力を編集者や詩人は忘れています。そういう意味で、意義のある企画だと思いました。

(劇研空では、いつか「朗読を楽しむ」で「島根の名詩特集」をやってみたいと思っています。過去のいい詩を選んで朗読、冊子にしてまとめたい)

「山陰詩人」は1962年(昭和37)に創刊されました。松田勇さん、帆村荘児さんが中心でした。残念ながら2人とも故人になられました。

昭和42年に田村のり子さんが編集者になりました。まだ若かったのですが力量を評価されてのことです。45年間、最後まで季刊を厳守、批評眼や発言力もある名編集者で、195号まで180余冊発行されました。いろいろな事情から編集を下り、196号からは川辺真、岩田英作さんが編集を担当して200号に至りました。

196号には田村さんの「今こそ世代交代のとき」と川辺さんの「山陰を愛する心を育む」が載っています。編集者の考えがよく出ていて面白く読みました。

200号の目次です。

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島根で発行されている詩誌は他に『光年』(昭和37年創刊)があり、147号まで発行されています。『石見詩人』(昭和31年創刊)は昨年秋に133号が発行されました。この号数を見ると、『山陰詩人』がいかに確実に発行されてきたかよく分かります。

読みたい人は県内の図書館にもあります。どうぞ手にとってみてください。
発行所:692-0014 安来市飯島町1842 山陰詩人グループ 川辺 真

H27 『郷土石見』40周年記念97号発行

2015年1月1日付けで、『郷土石見』97号が発行されました。創立40周年記念号です。創刊の時から石見の錚錚たる歴史研究家や愛好家が執筆してこられましたが、一度も廃刊の危機を迎えることもなく定期刊行を厳守して来られました。

各号とも郷土の歴史の発掘や、紹介、研究、随筆など、とても充実しています。千部以上発行されていると聞いたことがありますが、石見だけでなく大阪、東京などにも愛読者や執筆者がおられます。経費負担なしで原稿を掲載してくれる雑誌などちょっとそんじょそこらにはありません。会長はじめ編集者の識見の高さや経営の手腕など敬服します。
H26 「郷土石見」97号

目次だけでも紹介しましょう。
DSC06266読みにくいですね。何となくわかるけど、見ていると目がふらふらしてくる。

ぼくは創刊号から愛読していますが、創刊は昭和51年2月です。会長の原 龍雄先生が「創刊のことば」を書いておられます。その中に、「石見の地は古来幾多の偉大な先哲を輩出しています。文化的にも中世、近世を通じて決して後進地ではなかった。しかしそうした貴重な遺産も高度経済成長とその逆流として過疎化の渦の中にいま埋没しようとしているかに見える。今こそ「郷土石見」の心を再発見しなければならぬ時です」と書いておられます。

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更に、次のようにつづけておられます。「学問に王道はない。いかに高名で権威のある人が到達したものでも、新たな角度から見直すならば、その人が到達することができなかった境地にたつことができる。それほど、後世のひとはおそるべき力をもつものである

正にそうですね。工藤忠孝先生が編集後記を書いておられます。みな見識のある地道で誠実な歴史の研究者でした。
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石見のことを書く時には、この本を読むと大変助かります。節目毎にバックナンバーの項目をまとめておられるので、とても便利です。97号でも「人麻呂」「鴎外」「抱月」「石見銀山」「わが町」などとテーマ毎にバックナンバーの論文やエッセイがまとめてあります。ちょこっと本棚を覗いてパチッとしてみましょう。・・・・パチッ!

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スハマクンは創刊号からの熱心な愛読者ですが、一字も書いていません。声を掛けられたことがありましたが、歴史の素養もない素人が書いて、本の価値を落としてはいけないと思ったことと、文芸雑誌ではないので、詩や小説、戯曲は対象外だと思って遠慮していました。しかし郷土の歴史を素材にした詩や戯曲は意味があるのではないかと、ある時、ふと思ったことがあり、そのうちいつか…いつか、いつかな?いつかわかりませぬが初登場するかもしれません。なにしろ読者が多く信頼がある本です。1200円です。興味がある人はどうぞ。
石見郷土研究懇話会事務局 :697-0034 浜田市相生町2139-15 児島俊平方
tell 0855-22-2567

 

 

 

 

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H26 「島根文芸」42号 12回県民文化祭文芸作品集

2014年度の県民文化祭文芸部門の行事は終わりました。今年度は川柳部門が担当で竹治会長を中心に大田での文芸フェスタを行いました。また短歌、俳句、川柳、詩、散文を公募し、入選作品と選評、招待作品を掲載した「島根文芸」42号が刊行されました。この本は千円で、希望者は購入することができます。表紙を紹介します。立派な本です。
H26 「島根文芸」

12月14日に松江で表彰式が行われました。表紙の写真は海士町後鳥羽院資料館にある後鳥羽天皇像です。今までの表紙には、小泉八雲、森鴎外、柿本人麻呂の表紙もありました。島根は中央から遠い僻地ですが、文学では日本を代表する人物がいるのですね。こうして表紙になると、改めて島根を見直します。来年は誰でしょう。

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上の写真は詩部門の入賞者へ賞状授与が行われているところです。表彰式のあとは各部門に分かれて入賞作品の合評会が開かれました。

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詩の応募作品は年々減っています。ぜひ多くの人に参加して頂きたいものです。小中学生の場合は自分から応募することはまずありません。学校の先生や親、地域の指導者の声掛けや指導によって応募することがほとんどです。

その点では、学校で読み聞かせをしておられる出雲市の金築雨学さんの指導は大変参考になります。今年も一年間指導されて、冊子にまとめられた作品集を送っていただきましたが、感服しました。

今年度は詩の選考を川辺、有原、洲浜の三人で行いました。選評も書きましたので参考までに紹介します。どんな批評をしているか関心があれば開いてみてください。

H26 選評 「島根文芸」2014 詩部門

来年度(2015、平成27)は詩部門が担当です。文芸フェスタでは詩の講師を呼ばなければいけません。目下、念願の大詩人に当たっています。ほぼ実現しそうです。名前を聞いたら、行きたい!という人がたくさんいることでしょう。楽しみです。会場は松江の県民会館の予定です。

 

H26 広島県高校演劇大会(福山)観劇記

2014年(平成26)11月22,23日、福山市で第56回広島県高校演劇大会が開かれました。
福山リーデンローズのホールは2000人以上のキャパという大ホールです。

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事務局からの急な依頼でしたが、都合よく空いていましたし広島の高校演劇とは当初から縁があり喜んで出かけました。懐かしい先生方に久しぶりに会いました。伊藤隆弘先生の変わらぬ笑顔もなつかしく、嬉しく、その元気な姿に励まされました。

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平成26年度 広島県高校演劇大会(福山リーデンローズ)

1. 福山明王台高校 「祭りよ、今宵だけは哀しげに」  加藤純・清水洋史 作
2.比治山女子高  「恐怖のズンドコ」       柳本博 作 土井一生潤色
3.福山中・高等学校「止まった針を」        林 名央 作
4.広島観音高校  「ミサンガ」          森井あや香 作
5.清水ヶ丘高校  「梅入りおにぎりはいかが」   岡田隆一 作
6.鈴峰女子高校  「夏の夜の…」         畠山真代 作
7.尾道北高校   「KTK2014」                  尾道北高演劇部 作
8.舟入高校「広島戦災孤児養成所『童心寺物語』」吉本直志郎 原作 須崎幸彦構成・潤色
9.基町高校 「うつつうらしまー浦島子・高橋虫麻呂異聞-」松本誠司 作
10.尾道中・高等学校 「急須で淹れた紅茶」コダルマ・ゴロウ 作 中村春菜 潤色 11.呉三津田高校   「銀河旋律」          成井豊 作
12.沼田高校     「はないちもんめ」       黒瀬貴之 作
13.福山中・高等学校 「僕のばあちゃん」       新宮正一 作

講師審査は長田佳代子先生(舞台美術家)、洲浜昌三(劇研「空」代表、全国高演協顧問 )審査員は広島県の演劇部顧問の先生3名、計5名。代表校は舟入高校、沼田高校。

中国大会は12月20,21日松江の県民会館で開催。島根は出雲、松江工業、安来高校が出場。岡山では岡山工業高校が出場しますが、顧問の森脇健先生は大田高校の元演劇部員で、劇研「空」の劇を手伝ってもらったこともあります。

この冊子は、閉会式での講評を少し詳しく劇評として書き、求めに従って、事務局(舟入高校・須崎幸彦先生)へ提出、各上演校へ送られた原稿をまとめたものです、参考になれば幸いです。誤字等は判読ください。文中の写真は遠景撮影という条件で担当者の許可を得ました。

広島県大会へ行ったのは今回で8回目になります。 広島県大会は各校の劇評メモを渡すことになっています。大会中は書く暇もありませんので、後日書いて、事務局へ送りました。その冊子版を紹介します。あくまで洲浜の見方であることを前提にして読んでください。ぼく自身、劇を上演して、劇の感想や批評を聞くのがとても勉強になりました。芸術や文学、演劇は多角的な視点からの批評が養分になります。高校演劇を応援するのが劇研「空」の一つの目標でもあります。このブログで高校演劇関係の記事はよく読まれています。中国地区大会で数人の顧問の先生から、「観劇記を楽しみにしています」と言われたのも励みになり紹介します。

H26 劇評 広島県高校演劇大会(福山)縦2段書き12.10