H25 出雲校演劇部全国大会前に浜田で上演

出雲高校演劇部が創作劇「ガッコの階段」(伊藤靖之作)で、8月上旬に長崎で開催される全国大会で上演することはこのブログでも紹介しました。今年度は特別枠があり、沼田高校も中国地区代表として参加します。

8月13日に第8回島根県高校文化フェステバル(高文連主催)が浜田の石央文化ホールで開催され、出雲高の劇も上演されると聞き、楽しみに出かけました。前日には季刊「高校演劇」でじっくりと伊藤さんの脚本を読みました。2時過ぎから上演だと聞いたので、12時半に出発。1時間10分あれば十分、と余裕綽々、風景を楽しみながらゆっくり運転し、途中でも道草を食ったり、到着してもゆっくりと絵画や写真などの展示を鑑賞しました。2時過ぎになったのでホールへ入ろうとしたとき・・・

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キムラさんとばったり。「出雲高は何時から?」と聞いたら、「1時半から始まっていますよ」!!!なんというこっちゃ・・・

終わりの20分ばかり見ました。舞台中央に高い階段があり、それをのぼるかどうか、のぼってどこへいくのか、のぼれば何が見えるのか、のぼりたかったにのぼれなかった大勢の人たち・・・・

のぼろうとして波に流されていった大勢の人たち・・・劇はその場面でした。なかなか工夫し象徴的な舞台から訴えてくるものがありました。(いつものことながら高校生が声を張り上げると、キンキン声になり、言葉が聞き取りにくく、キンキンが耳に響くのが難点でしたが・・・)

「高校演劇 長崎大会上演特集号」から出雲高の舞台写真が載っているページを紹介させていただきます。
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poetic でsuggestiveな舞台でした。イメージをどう表現するかということは詩や演劇の基本的な要素です。しかし劇は人間や舞台など具体を通して表現しますから、抽象的なイメージだけでは観客の心に届かないことがあります。そこが難しいところです。脚本の前半にも、「階段を必死でのぼろうとして登れなかった人たち」のイメージを布石として置いておけば、各場面のイメージがバラバラにならずもっと統一されるかもしれません。(終わり20分しか見てないのに勝手なことをいうな!そうでした。すみません)

同じく、広島県立沼田高校の写真を紹介します。顧問の黒瀬貴之先生が翻案された脚本です。沼田高校も久しぶりの全国大会ですね。

H25 長崎大会沼田高校写真

 

H25 長崎全国大会

出雲高の劇が終わって、ロビーで亀尾先生と出会い、いろいろ話しました。

亀尾先生の劇や脚本のことはこのブログで何回も取り上げていますが、「脚本「三月記」』を読む」はコンスタントに検索して読まれ、グラフの上位を占めています。なんでかな、なんでだろう、といつも思います。「創作について」もよく読まれています。役に立てば、このブログも喜んでいることでしょう。(グラフは毎日ごとにでるようになっています。普通は全体で毎日40から80くらいアクセスがあります)

長崎大会の時には劇作研究会の総会や、高校演劇研究協議会の総会もあり、案内がきましたが、残念ながら欠席通知をだしました。島根の顧問の先生方からじっくり聞くことにしましょう。

出雲高校演劇部のみなさん、沼田高校演劇部のみなさん、「肩の力を抜いて伸び伸びと」がんばってください。イトウさん、電話ありがとうございました。観客や講師の先生方の感想を楽しみにしています。