H24 出雲高演劇部最優秀賞 全国大会へ!

速報です!号外でーす!またまた快挙でーす!
11月23,24日、山口県の周南市文化会館で開催された中国地区高校演劇発表大会で出雲高校演劇部の創作劇「ガッコの階段物語」(伊藤靖之作)が最優秀賞に選ばれました。今年は2校全国大会へ行ける枠があり、広島の沼田高校とともに来年夏に長崎県で開催される全国大会に出場するそうです。

松江工業高校の「贋作マクベス」(中屋敷法仁作)は三位に相当する賞を受け、来年春に福島で開催される春の全国大会へ出場することに決まったとか。これまたスゴイ快挙です。この春には安来高校が出場し、富山で行われた夏の全国大会には三刀屋高校が出場しました。

以上のニュースは先程大会を終えた出雲高校の伊藤先生が電話で知らせてくださったものです。今年の県大会は石見演劇フェスタとピタリと重なり、残念無念、観劇することができませんでしたが、出雲高校の脚本の概要を浜田で聞いたとき、今日の予感がありました(アトズケダ!チョウシニノルナ!イヤイヤ ノンノン ホントウデス)。今までの出雲高校のみなさんの洗練された演技や舞台を知っていますし、伊藤さんの脚本の魅力も昔から知っていました。今回はその脚本がさらに工夫され、誰もができない東北大震災を暗示させる舞台だったとか。昨年の劇に今回の劇の萌芽がありました。

中国地区事務局長・沼田高校の黒瀬先生や島根の事務局長・伊藤先生から丁寧な中国大会の案内がありましたが、これまた日にちが重なり大分県へ6人の中学の同窓生と行くことになっていて、残念無念、中国大会には行けませんでした。

みなさん、おめでとうございます。おつかれさまでした。

 

末安 哲著 『わたしの高校演劇』刊行

2011年1月、岡山県の末安哲先生が『わたしの高校演劇』を出版されました。327ページというボリュウムのある濃密で充実した本です。

上演記録や部長のたちの回想、その時の部員たちの様子を再現し、舞台写真もたくさん載せ、その時の様々な出来事や思いなどが綿密に書かれています。記録としても貴重ですが、一人の演劇部顧問がどのように演劇と格闘してきたか。その熱い思いが伝わってきます。

(舞台写真や関連記事ががたくさん載っているのも大きな特徴です。長期にわたって意識的に記録や資料を集めていないとできない本です。)

先生の顧問歴は次の通りです。昭和38年~笠岡商業高校、昭和41年~岡山工業、昭和49年~岡山朝日高校、昭和57年~岡山一宮高校。

最後に、あるページをちょっと紹介しましょう。若き日のはつらつとした先生の姿が蘇ってきます。

貴重な本をお贈りくださり、ありがとうございました。

2013/1/10追加します。2012年12月12日、「演劇に燃えた高校生たち〜岡山朝日高校演劇部史 1948〜2012」が刊行されました。末安先生の編集です。厚さがなんと416ページ!写真もふんだんにあり、上演記録、卒業生や関係者の回想、対談など満載です。これだけの本を作られたらエネルギーを吸い取られるのではないかと心配になりますが、普通人の3倍のエネルギーがあるからできる業ともいえます。

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朝日高校の演劇の記録だけではなく、岡山の高校演劇の記録にもなっています。こういう人たちがあちこちにおられたから戦後の高校演劇も燃えるような勢いがあったのですね。それは島根も同じです。貴重な本を贈っていただき、ありがとうございました。

H24 島根高校演劇大会 松江工、出雲 最優秀

2012年10月27,28日、第36回島根県高校演劇発表大会が出雲市加茂町の加茂文化ホール・ラメールで開かれました。8校が出場し松江工業高校、出雲高校が最優秀賞を受賞し、中国地区大会へ出場します。第50回中国地区高校演劇発表会は11月23,24日、山口県の周南市民文化会館で開催されます。

大会当日は浜田で「石見演劇フェス」があり、劇研空は「石見銀山旅日記」で参加しましたので、県大会はみられませんでした。いままでほとんど欠かさず行っていたのですが、残念ながら写真も資料もありませぬ。

しかし、11月3日のこのブログの閲覧グラフを見ると、高校演劇関係でvisitされる人も大変多い。「35回島根県高校演劇県大会」や、「H23高校演劇広島県大会」「亀尾佳宏脚本『三月記』を読む」等々です。そこで今年度の県大会の結果だけでも紹介しておくことにしました。

まず石見演劇フェスタで上演した浜田高校の舞台写真です。劇の題は「ホット・チョコレート」(曽我部マコト作・浜田高校演劇部潤色)。


出雲高校は顧問の伊藤先生の創作だったと、浜田で木村先生から聞きました。東北大震災のことを組み込んだ意表をつく劇だったそうです。昨年の出雲高校も東北大震災を覗わせる意欲作でした。

伊藤先生は亀尾先生と並ぶ島根の誇る書き手です。二人の作品の傾向は違いますが、伊藤作品には劇の本質みたいなものがあります。東北大震災を素材に舞台化したことも貴重です。東北大震災のような大きなテーマはそのまま真正面から舞台化するのは無理です。伊藤さんの舞台は文学・芸術の本質的な要素を活かした視点からの舞台化ですあえて言葉でいえば「象徴化」とでもいうのかな)。高校演劇を越えた普遍性を持つ可能性も秘めています。中国地区大会での上演と評価が楽しみです。

松江工業高校は男子が多く、劇が生き生きとして躍動感があったそうです。昨年もそうでしたね。舞台装置も工夫されていたし、男性のしっかりした演技も魅力的でした。少し荒削りなところがあちこちにあり、それがざんねんでしたけど。

残念ながら、浜田高校しか上演題目はわかりませぬ。だれかパンフレットを送ってくれないかなぁ。(Don’t depennd on others! )  過去数十年のパンフレットをファイルで保存しているので・・・。(「ソウリョウハダスカ」「モチロンデス」「アテニセズマッテオレ」「ハイマチマセヌ」)