R1,横田高演劇部全国大会前公演(7/6大社うらら館)

大社の「うらら館」で第14回島根県高校文化フェスタが開かれ、10時から展示鑑賞、13時30分から舞台発表があり、14時30分から横田高校の創作劇『雨はワタシの背中を押す』(伊藤靖之・作)が上演されます。横田高は昨年中国地区大会で最優秀賞(文部大臣賞)を受賞、7月27,28,29日、佐賀県の鳥栖市民会館で開催される第65回全国高校演劇大会(43回総合文化祭)で上演します。(写真は県民会館で島根県大会が行われた時の横田高校の舞台写真。講師審査の一員として参加しました)

4月に全国大会の案内が事務局(市立広島商業、黒瀬貴之先生)からきました。ぜひ行きたいと鳥栖市のホテルを捜しましたがすべて満員。あきらめていましたが、昨夜の伊藤先生からの電話では、北九州市から約15分だとのこと。行きたいね。うらら館での公演も行って声援しないとね。夜は大田で「万引き家族」。空のみなさん、都合はどうですか。オペラ「石見銀山」の練習も始まり、第10回「朗読を楽しむ」もあり、忙しい文化の秋の始まりです。(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 高校演劇 20190703suhama)

大社の「うらら館」で第14回島根県高校文化フェスタが開かれます。10時から展示は鑑賞できますが、13時30分から舞台発表があり、2時30分から横田高校の創作劇『雨はワタシの背中を押す』(伊藤靖之・作)が上演されます。横田高は昨年中国地区大会で最優秀

H31,豊田和司詩集『あんぱん』第18回中四国詩人賞

9月29日、岡山の「ピュアリティまきび」で中四国詩人会大会が開かれ、中四国詩人賞の授賞式が行われました、選考委員長のくにさださんから、選考経過が発表され、岡隆夫会長から賞状と副賞が渡されました。豊田さんは広島市在住で『火皿』『折々の』同人。ヒマラヤ・アイランドピーク登頂経歴もある日本山岳会会員で山男です。詩集の帯には、「遅れて来た文学おじさんの第一詩集」と松尾静明さんが紹介しておられます。

詩集冒頭の『アンパン』を紹介しましょう。

あんぱん   豊田和司
げんばくがおちたつぎのひ
あてもなくまちをあるきつづけた
きがつくといつのまにか しらないおんなのこがついてくる

あっちへいけ!
おいはらっても
おいはらっても おんなのこはついてくる

ていぼうにこしをおろして
ひとつだけもっていたあんぱんをたべた
おんなのこもとなりにすわって あしをぶらぶらさせていた

くすのきのねもとで
よるはのじゅくした
おんなのこもすこしはなれて
ごろりとよこになった

よくあさめがさめると
おんなのこはつめたくなっていて
なにごともなかったかのように
ぼくはまたあるきはじめた……

いまでもときどきおんなのこは
ゆめのなかであしをぶらぶらさせて
あんぱんをわけてやるのは いまこのときだとおもって……

いつも
なきなから
めがさめる

会報によれば、豊田さんは1959年生まれ、上智大学文学部新聞学科卒とある。戦後生まれで直接原爆の経験はない。しかし同じ広島に生まれ、生き、意識には深く原爆のことが根を下ろしている。「あっちへいけ」と追い払うのだがついてくる。おんなのこのそばで、一人であんぱんを食べる。他者の空腹や不幸を目にしても何もしない、できない人間のエゴ。それでもおんなのこはついてくる。そしてある朝、冷たくなっている。でも何事もなかったように歩きはじめる。しかし意識の底で罪悪感は根を張っていく。なにかしなければ、と、思いだけが深まっていくが、何もできない。
     平易なひらがな表現で、情景が浮かぶようにイメージや情感が豊かに書かれていますが、鋭い批判が滲み出てきて胸に刺さります。

     この詩集には、様々な素材の詩があります。「山や自然、社会性、生活、ことばあそび、一族の系譜、と多方面にわたる詩の群れがあり、そのいずれもどこか気がきいていて、洒落ていて、頷かせる」(選考委員、川野圭子)
 この岡山の大会には、都合がつかず参加できませんでしたが、「中四国詩人会ニューズレター 」44号を参考にしました。
       この号では、岡隆夫会長が第50回日本詩人クラブ賞を、第21詩集『馬ぁ出せぃ』(砂子屋書房)で受賞され、2017年4月8日に授賞式があったたことも紹介しています。この詩集もとてもいい詩集で、ぼくも自信をもって推薦しました。ここで紹介しようと思いながら、時間が過ぎていきます。
     (ブログ 詩に散歩道 中四国詩人会 20190626suhama)
















R1島根県民文化祭文芸部門の行事予定(2019)

2019年度の県民文化祭文芸部門と県文芸協会の運営委員会が4月25日、松江で開かれ、決算、予算、今年度の計画を審議し決定しました。予定に組んでおいてください。
1.「しまね文芸フェスタ」は9/15,県民会館中ホール。講師は川柳の小島蘭東先生。10:30~講演、午後は俳句、短歌、川柳、詩、散文の分科会。
2.県民文化祭文芸作品募集は7/1~9/4 。入賞作品は『島根文芸』52号に掲載、12月15日に松江で表彰式。例年通りジュニア―(中学生以下)の部もあります。
  興味関心がある人は、今から、そのつもりで準備してください。写真は昨年度の51号です。募集要項が出来ましたら、正式に紹介します。ひとまずお知らせです。

『島根文芸』を読みたい人は、図書館や学校にあります。購入したい人は、県の文化国
際課へ申し込んでみてください。残部があれば1000円で購入できます。
【ブログ 詩の散歩道 文芸フェスタ 20190505すはま)

H31,平田哲実個展 久手町で開く

2019年4月、大田市久手町の町つくりセンターで、平田哲実さんの個展が2日間開催されました。平田さんは高校の物理の先生で大田高で一緒だったこともあります。退職後、病気で不自由な体ですが、趣味を生かして、水彩画や水墨画、書道、短歌など自
由な発想で伸び伸びと描いてこられました。平成28年には美郷町で、今回は久手町で多くの作品が展示され、訪れた人たちが励まされました。

上の絵は三郷町で展示された作品の一部です。下の絵と短歌は久手町での展示です。平田さんは君谷の生まれ、川本高校卒業です。三江線はまさに故郷の風景の一部だったことでしょう。伸び伸びとした筆使いと点描が生きています。今年の第10回「朗読を楽しむ」は、短歌の朗詠と絵の投影をやったみたらどうか、と考えています。

H31,川辺真 詩集『特別な朝』身近な詩に潜む風刺とユーモア

平成30年10月、「山陰詩人」の川辺 真さんの詩集『特別な朝』が出版されました。肩の力を抜いた自然体の姿勢から生まれた28篇の身近な親しみやすい詩、28篇が載っています。島根県詩人連合会報85号に書評を書きましたが、少し手を加えて紹介します。

書棚には川辺さんの詩集が他に三冊あります。『からっぽの春』『納豆とゴルフと飛行機』『黄砂』です。表紙を紹介します。

書評は、「島根県詩人連合会報」85号に掲載されたものですが、若干手を加えています。PDFで紹介します。興味のある人は開いてみてください。川辺さんは目下、島根県詩人連合事務局長(41年間)、昨年の7月から中四国詩人連合事務局長、されに詩誌「山陰詩人」の編集責任者として活躍中です。大変多忙な中での詩集出版でした。購入希望があれば、直接川辺さんへ申し込んでください。PDFに住所はあります。
では、興味がある方は、PDFでどうぞご覧ください。(ブログ 詩の散歩道 すはま)

H31, 「樹根に魅せられて」勝部和子さん 仁摩で絵画展

大田市の勝部和子さんの絵画展が仁摩サンドミュージアムで開催中です。先日行って素晴らしい絵と対面してきました。三瓶山の噴火で埋没した埋没林を題材にした作品群です。1月1日~2月24日までです。

埋没林を見たとき、勝部さんはその魅力に引かれ、許可を得て何日も描きに行ったそうです。命を育む樹根のエネルギーを我がことのように受け止められたのでしょう。実際、たくましい樹根の絵から、強力なエネルギーが伝わってきます。下の絵は県総合美術展で知事賞を受賞した作品です。
絵は30数点展示してあります。植物の生命力をテーマに作品が特徴です。絵画展示用の照明ではないので、光が邪魔をしますが、我慢しましょう。会場を設営してくださったことに感謝です。

「この絵はどうされるのですか?」と聞くと、「家に置くと粗大ゴミですから、写真に撮ってから処分します」とのこと。ああああ、!!処分とは!肉が切られるような思いです。どこか保存してくれる場所はないのでしょうか。埋没林それ自体は魅力ですが、そこから生まれる俳句、短歌、詩、エッセイ、小説、音楽、劇、絵画、各種文化・・・そういう波及があってこそ、埋没林自体の魅力も広がっていくのです。
(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 地域情報 2019,2 すはま)

H30 栗田好子詩集『ありがとうの色』書評(「石見詩人」141号より)

「石見詩人」(益田市 高田頼昌 編集)141号が平成30年12月、発行されました。以前は季刊でしたが、現在は年2回です。その中で栗田好子(益田市中島町)さんの第2詩集『ありがとうの色』の詩集評をかきましたので、表紙、目次と共に紹介します。(石見詩人 🏣698-0004 益田市東町17-15)


『石見詩人』は、昭和29年に益田市で誕生した伝統のある詩誌ですが、同人も高齢化、人数も少なくなりました。継続するのは楽ではありませんが、もう少し頑張る、と編集者は熱い思いを述べています。
『ありがとうの色』は2018年1月、石見詩人社から発行。第一詩集『透きとおったときよ』は2002年。16年ぶりです。一人の女性が不安や孤独を抱えつつ、前向きに誠実に歩んできた心の軌跡を見つめ、触れ、感じ、味わうことができるいい詩集です。栗田さんは、8月に益田の喫茶店で「詩とイラスト」展を開催、とても好評だったそうです。分かり共感がある詩なので可能な作品展だったのでしょう。詩が紙の上に閉じこもらずに、街へ出て行くのはいいことですね。次のPDFは詩集の証票です。興味がある人は開いてみてください。

H31、ブログ 詩集評 栗田好子詩集『ありがとうのいろ』「不安孤独をバネに明るい広い世界へ」2段30字×18行

このブログでは、出来るだけ詩人の詩集などは紹介するつもりですが、たくさん詩集が届きますので、いい詩集があってもみな紹介する時間的余裕はありません。少なくとも山陰地方の詩集は紹介したいと思っているのですが、思うようにいきません。詩は読まれない時代。少しでも知ってもらい、励みになればと思い、少しづつ紹介していきたいと思っています。(ブログ 詩の散歩道 詩集や本の紹介 20190130 すはま)

 

H31 40年ぶりの詩集『春の残像』(洲浜昌三詩集)

戦後の一時期(我が青春時代)、詩は混迷した精神を純化、解放し、心に安らぎや豊かさ、指針を与えてくれる存在でした。今、詩は読まれない時代です。教えている専門学校で毎年アンケートをとりますが、「最近詩を読みましたか」という問いに、毎年全員「いいえ」に〇がつきます。書店にも詩集はありません。そういう中で詩集を出しました。長い間書いてきた200篇以上の詩から、44篇を選び、詩に関するエッセイを巻末に載せました。「分かる言葉で心に響く詩」が目下の詩への向き方です。読んで面白く、感動や発見があり、歴史や記録としての確かさ、面白さ、笑いもある。そんな作品を選びました。次のように多様な内容の詩を載せています。

Ⅰ   共に過ごした生徒たちの青春、我が青春の遠いシルエット(10篇)
Ⅱ  自然、震災、命、言葉、詩、社会 公害 ‥‥今を見つめて(12篇)
Ⅲ 石見銀山、三瓶山、石見の歴史、風物、方言、人物考(12篇)
Ⅳ ふるさとの父、母、家族、子供たち、友、‥‥暮らしの中から(10篇)
Ⅴ エッセイ「詩とは何かを求める長い思考の旅」
表紙の絵は松江市在住の美術家・北雅行先生の版画です。仁摩町大国の龍厳山で頂上には石見城跡があり、銀山争奪戦拠点の一つでした。北先生の版画は本の中にもあり、とても好評です。
詩集の「あとがき」をPDFで紹介します。詩など読まれない時代に、どんなつもりで詩集を出したかを書いています。興味がある人はどうぞ。

洲浜昌三詩集 「春の残像」より「あとがき」

コールサック社と共同自費出版で、大半の何百部は贈呈用です。40年前に詩集『ひばりよ 大地で休め』を出した時には大田市にも、ロマン書店、本田書店、昭和堂などあり、いろいろな本を気軽に置かせてもらったものですが、昨年最後の砦・昭和堂も、時代の荒波を浴びてついに落城!(落店?)。個人書店はゼロになりました。唯一チェーン店「ジャスト大田店」だけですが、そこに本社の許可を得て置かせてもらっています。ネットを見ると、たくさん宣伝していますが、著者とは無関係です。頼んだわけでもありませんし、金銭的な関係もありません。もし入手希望があり、ご連絡いただければ、消費税や送料なし(1500円)で、お送りします。読んでいただければ幸せです。詩が持っている言葉の力、魅力を少しでも見直したいものです。
(ブログ 詩の散歩道 詩集・本の紹介 20190112 すはま)

H30 県民文化祭 文芸作品入賞者表彰式

第16回島根県民文化祭の文芸部門の表彰式が12月9日、松江で行われました。一般の部とジュニアーの部で募集していましたが、立派な本になって当日手渡されました。「島根文芸」は51号になります。半世紀の歴史を刻みました。一冊千円で購入できます。

短歌、俳句の知事賞、金賞を見てみましょう。それぞれ奥深い作品ですね。
「戦争を笑い話にしてた父ほんとの辛さ病室で聞く」(船田美津子)
「海原のごとき八月の青田より不意に草取る人現るる」(門脇順子)
「水害の片付かぬまま稲の花」(富岡秋美)
「秋めくや禅寺の庭石ひとつ」(熱田一俊)
詩部門では、ジュニアーで87篇の短詩の応募がありました。大東中学校のみなさんが大健闘され、いい作品がたくさんありました。表彰式の後は分科会が開かれ、詩部門では、入賞者が作品を朗読し、感想を述べ合いました。今年の審査委員は閤田、川辺、洲浜の三人でした。素敵な作品を、ここで作品を紹介できないのは残念ですが、図書館にはあるはずです。県の国際文化課でも販売しています。来年も是非、多くのみなさんの応募を期待しています。
(ブログ 「詩の散歩道」 島根文芸フェスタ、島根県詩人連合 20181213 すはま )

H30 むらくも座 出雲歌舞伎『佐倉義民伝』上演 

2018,11,25 出雲市佐田町のスサノオホールで出雲歌舞伎が上演されました。一度観劇したかったのですが、やっと実現しました。スサノオホールは約400席、山中の立派なホールです。
最初に須佐小学校4年生17名のみなさんが、こども歌舞伎『白波5人男』を舞台に立ち大きな声で見事に演じました。後で聞くと、夏休みから4年生は全員が毎年取り組むのだそうです。いい経験ですね。つづいて窪田小学校の3名のみなさんが『元禄花見踊』をこれまた見事に踊りました。
『佐倉義民伝』は三幕物で、本格的な衣装、装置、セリフ、浄瑠璃や三味線も年期が入っていて、まさに歌舞伎!でした。
宗五郎は農民の窮状を見かねて幕府へ訴え出るのですが、当時のことですから当然、御法度、貼り付けです。上の写真は、妻や子供との最後の別れ、「雪中子別れの場」です。須佐保育園、須佐小、窪田小の子供たちも熱演しました。
寛永寺で将軍綱吉に訴える「東叡山直訴の場」です。セリフはまさに歌舞伎調の発声です。一朝一夕にできるものではありません。装置や背景も本格的で見応え十分です。

出雲は歌舞伎の始祖「出雲阿国」の生誕地です。江戸時代から出雲で行われていたともいわれているそうですが、昭和35年に上演が途絶え、昭和50年に若い人たちが「むらくも座」を立ち上げ、当時の資料や携わっていた先輩の指導を受けて復活させたそうです。このような伝統のある歌舞伎がこの島根で受け継がれていることはとてもうれしいことです。上演に関わられた皆さん、すてきな舞台をありがとうございました。