H27,大田市民会館文化講座7月の「発声と朗読の基礎」予定です

5,6月の「発声と朗読の基礎ワークショップ」では発声の基礎練習はしながら、川端康成の「伊豆の踊子」を読みました。テキストは「現代文の朗読術入門」で、NHK出版から出ています。CDもついているのでとても便利です。いいテキストです。

「道がつづら折りになって、いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、雨脚が杉の密林を白く染めながら、すしさまじい早さで麓から私を追ってきた」

この冒頭の一文をどのように読みますか。講座で勉強してきた次の様な読み方を、うまく取り入れて朗読することで、聞いていることばや流れが明確になりすっきりします。その読み方とは:

「間のとりかた」「日本語は2拍1音」「文節読み」「意味句読み」「後かけ読み」「音の高低」「テンポ」「呼吸のタイミング」「語句をすっきり止める」等々。

ここでコマーシャルです。昨夜も9人が集まって朗読の練習をしました。7月4日の本番もあとわずかです。どうぞ気軽に足を運んでください。(あしでからだをはこんでください?)
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7月の予定です。カルチャー講座は8日、23に開きます。19時30分から1時間です。
「詩の朗読」のワークショップをやります。9月22日に向けて実践です。
講座の後半は、空」が「石見銀山歴史ものがたり」の練習をします。カルチャー講座でもこの台本を朗読練習に取り入れるかもしれません。

7月1日は「吉川経家最後の手紙」の練習です。15日、29日は「石見銀山歴史ものがたり」の練習です。

H27 「大田文化プロネット」次回は7/2です

「大田文化プロデユースネットワーク」は、2015年4月2日に設立総会を開き発足しました。会長は吾郷浩之さん、副会長は市民会館館長、宅和陽基さん、約20名の集まりです。毎月第一木曜日を会合日に決めて19時から市民会館で自由な話し合いをしてきました。 5月は市民会館の各種設備見学と説明、6月は小林さんが、「大田町橋南橋北歌合戦」の企画について話されて、議論しました。

7月2日(木)は林さんとスハマクンが「琴の鳴る浜」のプロデユースから演出、上演などについてスピーチをしたあと、話し合います。一つの劇を上演するまで、どのような構想や運営が必要か、過去の事例が具体的に提示されますので、今後の参考になると思います。

DSC06461 (かえるってなんであいきょうがあるんだろう。やさしいめかな、あかんぼうのようなてやあしかな。おとなしそうなすがたかな。つついてもぴよんぴよんとにげるだけ。むかってこないもんね。いつもしぜんのなかでじこかんけつしてる)

8/6(木)は納涼会予定、)9/3 は若狭さんのスピーチ、10/1は三遊亭円楽さんの独演会で、場内スタッフとして実習(?)

大田の文化について発言したい人、興味がある人はどうぞメンバーになってください。各分野の多彩な人たちの考えや批判、提案、構想、夢、意見がないと、面白い企画やイベントは生まれません。(え、かえるさんがさんかしたい?)

H27,7/4 第6回「朗読を楽しむ」大田市民会館中ホールで

昨年は8月末に行いましたが、今年は日にちが取れず、7月4日(土)に実施します。昨年は、詩人・まどみちおさんの特集をしましたが、今年は、第1部で谷川俊太郎さんの特集をします。9月22日に県民会館で開催される「しまね文芸フェスタ」で谷川さんとの対談があり、その中で、劇研「空」のメンバーが谷川さんの詩を朗読します。その一端を皆さんにも楽しんでいただこうというわけです。今年も大田市少年少女合唱団にお願いして、谷川さん作詞の「鉄腕アトム」と「世界の約束」(ハウルの動く城)を歌ってもらいます。第2部ではさまざまな朗読の語り口を楽しんでください。

第Ⅲ部では「鳥取から石見不言城の子どもたちへー吉川経家最後の手紙ー」を朗読劇形式で発表します。これは10月24日に温泉津で行われる第3回吉川経家全国交流会(タイトルは違うかも)で劇研「空」が朗読劇として上演する短縮版です。

参加費としていますが、朗読として参加する人も会場費や必要経費を負担するためです。昨年の第5回も皆さんに楽しんでいただき、とても好評でした。自作の詩やエッセイ、短編小説、記録、名作など、みなさんに知って欲しい、聞いて欲しいという作品をどうぞ気軽に朗読してみてください。みんなで「朗読を楽しむ」場になればいいですね。
DSC06449        (新緑の季節。若葉が燃え上がるようです。庭の石楠花も明日は花嫁)

舞台発表として上演しますので、事前に何回か集まって朗読し、お互いに感想を述べ合い、批評し合つています。さらに作品に手を入れたり、映像を投影して、作品を立体化し面白くする工夫もして発表します。

チケットも整理券も発行していません。どれだけ来られるか、予測もできません。10数人では(涙)ですが、200人も来られたら座席がありません。去年並に80人前後なら謝謝謝です。チラシは市民会館や公共の場所に置いてあります。興味がありそうな人には、ぜひPRしてください。

H27,6/21 温泉津 清水大師寺で「奉納ライブ」「朗読」

2015/06/21(日)14:30から、温泉津の清水大師寺で「寺・奏・音」というタイトルで平家物語の朗読と音楽のライブがあります。意欲的に文化活動にも力をいれておられる渡利ご夫妻の企画です。今年は高野山開創1200年。 その記念公演です。チラシを紹介します。

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「Yaneka  Petter Berndalen」は以前この天空のお寺カフェで演奏し、このブログでも紹介しました。下のチラシには詳しく紹介してありますが、小さくて読めませんので読める人だけ読んでください。(どういう意味だ!)

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さてさて、朗読は「平家物語高野の巻」より、章子さん、勝信さん、山本くんが朗読します。山本くんは劇研「空」のメンバー、章子さんも「いざというときメンバー」、あるいは「できるときはでるメンバー」です。

どんな朗読になるか楽しみですね。是非、日本海を見下ろせるすばらしい「天空のお寺カフェへ」足を運んで、いや、車を運転して行ってください。

「もちろん来てくれるんでしょうね」
「そりゃそうですよ。ところがどっこい」
「またいいわけ?」
「同じ日の同じ時間に松江のプラバホールで合唱祭があんです。合唱を指導してきたのはぼくのアネで、my elder sisiter -in law が 指揮をするんです。昨年から必ず行きますといって招待券ももらっているのです。それから同じ日の同じ時刻に、劇作家・演出家の佃 典彦さんが、「戯曲セミナー私の書き方」という演目のステージクリエーター講座があるんです。島根で二度と聞けない講座でなんです」
「3つ裂き?。で、どれへ行くんだね。もちろん・・・だろうね」

H27,6/19~21 松江で「ステージクリエーター養成講座」

島根県民会館から劇研「空」宛で案内がきました。次回の会合で渡しますが、ひとまず紹介します。今回は演技や発声と、舞台美術、戯曲、演出の4講座があり、それぞれ講師は第一線で活躍されているプロの演劇人で、滅多にない機会です。すでに予定があるかもしれませんが、参加できれば最高ですね。DSC06497小さくてボケ気味で読めないので雰囲気を味わってください。

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6/17 19:00~21:00 「演劇は世界に掲げる鏡」福田善之
6/20 10:00~13:00 「嘘のない演技をみつけよう」大方斐紗子
6/20 14:00~17:00 「戯曲セミナー『私の書き方』」佃 典彦
6/20 17:30~20:00  開講式・交流会
6/21 10:00~13:00 「舞台美術ってなあに?」佐々波雅子
6/21 14:00~17:00 「演出の基礎」和田善夫

チラシの下に申し込み書があります。あああ、21日には大切な予定が・・・最近は行事が多く、大切な行事は土日に組まれるので二重にも三重にも重なるんだよね。

 

 

H27 ジュニアミュージカル「風花」特別公演 4/26

平成9年発足以来、ほぼ毎年公演して歴史を刻んできた大田市のジュニア―ミュージカル「風花」が今年も大田市民会館中ホールで公演します。4月26日(日)11時と15時からの2回上演。今年も充実した舞台になることでしょう。練習してきた成果をぜひ楽しんでください。小学生、中学生たちが堂々と踊り歌う姿はとても感動的です。
DSC06408最近の子どもたちは歌やダンスのセンスがとても発達しています。my grand daughters(three years old and five years old)を見てもそのことがよく分かります。保育園でも一昔前よりも、もっと頻繁に、リズム体操をしたりお芝居をしたり歌を歌ったりしています。家でもよく歌いながら踊ったりしています。「レリゴー」などはすぐに覚えて2人で歌い踊っていました。レリゴ―現象です。なんじゃそれ?

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let it go ですよ。なんでそれが「レリゴ」になるんだ。tの発音と日本語の「ラリルレロ」の発音は舌の位置が同じで、tip of the tongue を upper teethridgeではじいて音を出すでしょう。plosive sound なんです。なんじゃそれ?「破裂音」です。k, g、p、t, d,もそうですよね。だから「レット・イット・ゴウ」を日本人が速く喋ると、「ト」が「リ」になるんです。なんで急に音声学の講義を始めるんだ!関係ないだろ!ごめん!夕べ市民会館のカルチャー講座「発声と表現の基礎」をやったばかりなもんで、思わずタイムスリップして、ときどき50年以上もslipして大学時代の五十嵐新治郎先生の音声学が顔を出してしまった。心配だな。大丈夫か?

DSC06338閑話休題:Let’s get back to the subject:
ということで、風花は大田市で貴重な役割を果たしています。昨年は行事が重なって行けませんでしたが、楽しみにしています。がんばってください。

 

H27 第6回「朗読を楽しむ」 7/4 参加希望について

今年も大田市民会館の中ホールで「朗読を楽しむ」を開きます。7月4日(土)14時から予定しています。タイトルどおり、朗読する者も聞く者も、お互いに楽しむ会です。気軽に参加してください。大田市民会館のチラシを紹介しましょう。

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「朗読は自由参加です(4月末〆切)。ぜひご参加ください」と書かれています。このことについて具体的に説明します。

主催は劇研「空」。昨年は特集として「まど みちお」の詩や歌を取り上げました。今回は「谷川俊太郎の詩、童話」を特集にします。多様な詩や童話などがあり現在作品を選考しながら練習中です。朗読参加希望者は、作品名とともに、4月末日までに劇研「空」までお知らせください。

1.朗読時間は5,6分。それより長い作品のときはご相談ください。
2.朗読する内容は特に問いませんが、次のような作品を優先します。
地域のことを素材にした民話や記録、詩、随筆、文学作品。創作作品は    大歓迎。感動した作品。谷川俊太郎の詩や童話、歌、演奏など。

作品は昨年同様、冊子にします。会場費、冊子作成費、作品使用料など経費がかかりますので、朗読参加者もお客様と同じく500円参加料を負担してください。空のメンバーも、もちろんスハマクンも例外ではありませぬ。みな平等です。

昨年の第5回「朗読を楽しむ」の内容と、アンケートのほんの一部を紹介します。

H26 チラシ裏面「5回朗読を楽しむ」.td

intermission:

DSC05624(今年も桃の花が満開!きれいだね。かわいいね。気品があるね。日本のお姫さまみたい。ユサちゃん、アカリちゃん、カホちゃん、地球の仲間になった記念に植えたんだよ。)

第5回のアンケートの一部です。ほとんどの皆さんに楽しんでいただき、とてもうれしく思いました。(すべてのアンケートは会報17号に載せています。読みたい人があればお届けします)

・楽しい時間をありがとうございました。発声がすごいです。三月に浜田での公演で「海を越えサヒメの山へ」が見られず、今回みることができました。          (60代男子)
・楽しかったですよ。(80代女)
・画も楽しく拝見しました。石銀の温泉や姫逃池 さひめの話は若干聞いていました。伝承する事が大事と思います。大田の原爆病院のことは、もう少し話があっても良いかも。次にも是非参加します(70代男子)

・舞台のしつらえは良いと思いましたが語り手の服装は、もう少し工夫があっても良かったのでは?とも思いました。想像力かきたてられる豊かなステージでした。心が和みました。平和であることの重みも感じました。(60代女子)
・楽しい一時をありがとうございました。(70代)
・私の知らない話もあり楽しませていただきました。孫達にも読み聞かせたいです。次回楽しみにしています。(60代女子)

今年も有意義な時間にしましょう。ぜひ来てください。

H27,4,5月の市民会館講座「発声と朗読の基礎」予定です

4月、5月の大田市民会館文化講座「発声と朗読の基礎ワークショップ」の予定を紹介します。変更することもあります。

4月 - 15,22日
5月 - 13,20,27日

時間は19:30~20:30、会場は2階の第三会議室。会場費、資料代として各自毎回100円です。水曜日です。誰でも参加自由です。大歓迎です。劇研空のメンバーも一緒にやります。講座の後は21:00まで劇研空の劇や朗読の練習、話し会いを行います。

DSC06358(今年も辛夷が咲いたよ。真っ白い蕾が青空に光っている。イーシャオ君、君が生まれた時に植えた樹だよ。枝が真っ直ぐに天に伸びている。きれいだね。勇気凛々だね。)

なんでコブシが飛びだしてくるんだよ、といわれても理由はありませぬ。なんとなくきれいだったので気分転換です。横道にそれました。本題にもどります。

「どんなことをやるんですか?」
「例えば、次のように聞かれたら、どう答えますか」
「日本語の『ン』の発音には2種類あります。『がぎぐげご』の発音の仕方も2種類あります。わかりますか?」
「ええ!?うっそぅ!聞いたこともないぜよ」
「あなたがいつも話してる日本語ですよ」

日本語は無意識で喋っていますから、説明できない人がほとんどです。仕方がありませぬ。上の発音の違いは3月の講座でやったことの一部です。舌の位置や上顎に触れる位置が違うので、音も少し違うのです。

プリントに基づいて、発音の仕方や違い、舌や上顎の位置などを説明し、一緒にテキストを何度も読みながらマスターしていきます。その後、詩の朗読、アナウンス原稿の朗読、小説の朗読などを実際に行います。「理論を知ってすぐ実践」です。

次回は「朗読するときの7つのポイント」をやる予定です。知ってやれば確実で、上達も速く、応用がきき、人に教えることができます。楽しみながらやっています。

 

H27 第14回「おおち地芝居」公演3/28 川本(観劇記)

「魅力あふれる地芝居の郷 おおちによる第14回地芝居公演」(チラシ)が3月28日、川本町の「悠邑ふるさと会館大ホール」で行われます。14回目になります。先日チラシをいただきましたので紹介します。

DSC06346今回は「南河内万歳一座」が『青木さん家の奥さん』を上演予定です。昨年、雲南市で上演したことが新聞に出ていましたが、地元の人もキャストとして登場するそうです。

今回はプロの芝居が上演されますので、地芝居は2本です。定評のある邑南町高原の「星が丘一座」による『瞼の母』、そしてこれまた毎回創作時代劇で好評の「劇団かわもと塾」の『神無月の夜に』。我が劇研空にほぼ毎回出演してもらっている堤さんの創作で、今回はわが劇研空からも3名(4名かな?)特別出演します。大いに期待して足を運んでください。

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時間が書いてありませんので、10時からはじまっていつ頃「かわもと塾」が上演するのか分かりませんが、上のチラシで上演順に書いてあるとすれば、午後になること思われます。今回は文化庁の補助となっています。文化庁にはこんな助成もあるのですね。

川本の地芝居については、今まで数回ここで取り上げていますので、興味があればご覧ください。

これは何でしょう?どこの建物でしょう?面白い建物ですね。
DSC06381舞台写真は撮影禁止というのは、どの公演でもほぼ同じです。現在はフラッシュで撮影して劇を邪魔するような非常識な人はいませんが、デジタル時代なので、悪用される可能性もあり、原則禁止は当然です。今回はプロの公演が入っていましたので、厳しく言われました。写真は一見するだけで、どんな舞台だったかすぐに分かります。文章よりもはるかに効果的です。PRや劇評には、写真は欠かせません。文章の中に写真があれば文章も引き立ちます。

過日の高校演劇大会では、受付で次のように公示されていました。「写真を撮影したい場合は届け出て許可を得てください」。いいね、感心しました。許可証をもらって、舞台風景として、決められた場所で静かにシャッターを押しました。個人がアップにならないように、遠景写真として記録用に写したのです。

閑話休題

さてさて、川本へ観劇に行きました。受付でチケットを出して、数歩歩いたとき、後から呼び止められました。「あれ?チケットを出したはずだけどな?」。なんと、なんと、20数年ぶりのなつかしい人ではありませんか。大田高校演劇部にいたクミコさんでした。今後劇研空が公演するとき教えてください、とのこと。全く予期しない出会いだったので、一瞬、川本の狐につままれたのかと思いました。

最初に「瞼の母」を観ました。星が丘一座は、観客に楽しんでもらうことを心得て演じていて、あちこちにアドリブや笑いがありました。今年の劇は、観客の涙を絞るクライマックスと笑いのメリハリがちょっとゆるんでいた気がしましたが、楽しく観劇しました。

「神無月の夜に」は、川本の岡っ引き宗治と大森の岡っ引きが登場し、一年に一回繰り返される泥棒の犯人を突きとめるという時代劇です。いつもの源蔵の居酒屋でいっぱいやりながら話しが展開していきます。源蔵も落ち着いた貫禄のある演技ですが、宗治の手下の半吉はうまく役を演じていて印象に残りました。身分に応じた身の軽さがよく出ていました。大森の岡っ引きはちょっと貫禄不足だったけど、台詞がシャープでよく通りましたね。舞台の空気が一瞬変わりました。荒巻が刀で、チャオが空手で一騎打ちをしましたが、作者お好みのお楽しみ場面でした。荒巻もチャオも切れ味のいい動きで舞台に馴染んでいる役者だとすぐに分かりました。

DSC06380川本の岡っ引きを主人公にしたシリーズとして、とても面白い舞台設定だと思いました。今後創作して行くとき、いろいろ面白いアイデアが生まれてくることでしょう。今回のストーリーも庶民の温かい連帯があって、病気の妻を抱えた犯人を救うのですが、ちょっと組み立てが甘かったかと思いました。冒頭の宗治の台詞から、犯人の様子が観客に推測できましたので、その犯人が登場したとき、結末が見えてきました。推理小説仕立てですから、観客の予想を裏切り驚かせながら、ストーリーを展開し、ラストでは、これまた予想外のサパライズが欲しい。そのためには対立をしっかり組み立てた方がいいと思います。

この劇では、綱を掛けられた犯人が刑を受ける、と観客に思わせて、隣人たちが嘆願して刑を免れる ー この場面が最後のサパライズになりますが、観客には、そうなるぞ、という結末が何となく見えています。先が見えない組み立てができれば、舞台が引き締まって来ます。観客の心ををいかに揺さぶるか、これが書く者の楽しみです。来年も楽しみにしています。

「青木さん家の奥さん」最初は5人で同じ様な会話が何度も何度も繰り返されるので、ちょっと引けましたが、観ているうちにだんだん面白くなり楽しみました。大阪特有のお喋り舞台ですが、地元のことをうまく織り込んで、最後はタイトルの「青木さん家の奥さん」をうまく浮かび上がらせ印象に残りました。同じ様な台詞を5人が何度も繰り返すということが、この劇ではだんだん効果的にテーマやこの劇の表現法と結びついていくことがわかりました。さすがプロの脚本、演出ですね。無意識で作劇していない。

この劇では地元の人も7人くらい舞台へ出たのですが、劇団の役者たちは無理がないようにうまくリードして、伸び伸びと一緒に演じ、観客も楽しませてもらいました。この一座に入っても即通用しそうな人も何人かいましたよ!いや、ほんとです。

みなさんおつかれさまでした。来年は15周年だそうです。

 

 

 

 

 

H27, 3月の市民会館講座「発声と朗読の基礎」予定(3)

2015年3月の大田市民会館カルチュア-講座「発声と朗読の基礎」は次のように予定しています。
3/11(水)3/25(水)19:30~20:30、その後は劇研空の会合や練習予定です。21:30まで予定しています。

目下講座には、劇研空のメンバー数人と中学生二人他が参加しています。会場費、資料代各自毎回100円です。テキストをつくりますので、基礎的な知識が身につきます。

1月、2月で次のような基礎を学び練習しました。
①声と呼吸法 ②姿勢について  ③呼吸と発声  ④正しい発音(日本語の構成、母音と子音、母音の無声化、発声練習)その他、いろいろな詩や文章などの朗読練習をしました。

3月はつづいて発音練習。朗読の8つのポイント。谷川俊太郎の詩、川端康成の「伊豆の踊子」などを朗読する予定です。気軽にどうぞ。

言葉は無意識で話していますから、いざ質問されたら、答えに困ります。例えば、「声はどうして出るのですか」と聞かれたら、どう答えますか。「3つの呼吸法?」「日本語の特徴?」「半母音?」「母音の無声化?」実際には話すときに誰もやっていることですが、生まれた時から無意識で身につてきたことですから、説明に窮します。

基礎的な理論を理解した上で練習することは、どんな分野でもとても大切です。講座では基礎から積み上げていきます。配布するプリントを保存していけば、今後に役立つかと思います。そのつもりで作っています。

 

上の写真はどこでしょう。家の近く?ちがいますよ!祖式?ノーノー。河合の林道?近いけどちがいます。・・・・・? そうです!!2月中旬の三瓶です。雪景色の中にも、何となく春のきざしが感じられます。どこに?そういわれても・・・だから何となく、です。やがてこの枯れたように見える木々に薄緑の若芽がいっせいに芽吹くことでしょう。