「地域情報」カテゴリーアーカイブ

R4,「島根年刊詩集」50集発行

島根県詩人連合が結成されたのは1972年2月。その年に「島根年刊詩集」第一号が発行されました。それ以前に、斐川町の高田正七さんが個人で発行されていた5年分を引き継いだ形です。昭和40年代は、まだ詩は一般の人達にも読まれていた時代ですが、時代風潮も変わり、次第に詩の同人誌も高齢化して若い人が少なく、維持継続も困難な時代 になりました。これは 全国的な現象です。
そう中で半世紀にわたり詩作をつづけてこられた皆さんの熱意に敬意を表したいと思います。
50周年記念特集としたかったのですが、コロナ禍で理事会も総会も3年間開催できず書面承認という状態だったこともあり、巻頭に「島根年刊詩集50集刊行にあたって」と題して理事長の文章を掲載、「31集~50集の作品掲載一覧」、そして「しまね文芸フェスタ2021」の報告を載せました。事務局長・川辺 真さんの尽力です。
「島根年刊詩集」50集 目次です。
写真 「島根年刊詩集」1~50集、左上5冊は高田正七版
最近は個人書店がなくなったので、置かせてもらうところがなくなりました。欲しい人には送りますが、詩人連合では発行毎に次のようなところへ贈呈しています。
国立国会図書館始め県I内図書館など約40冊、全国の詩人協会など34冊、県内新聞マスコミ関係など8冊、詩関係の出版社16冊、詩人など12冊余(ある年度の記録より)

県内の図書館へは献呈していますので、キチンと管理保存されている図書館では読むことができるはずです。同人誌など「本」扱いされず廃棄処分されている場合も多々あります。見かけや体裁によらず、同人誌は、それぞれが貴重な時代の証言、記録です。
(ブログ:昌ちゃんの詩の散歩道 島根県詩人連合 詩集や本の紹介 地域情報 島根年刊詩集50集 20220509洲浜)

R4,二つの音楽公演、「夢育美コンサート」、田中公道リサイタル

若葉薫る5月1日、大田市民会館中ホールでコンサートが開かれました。長坂先生作詞作曲の歌を中心に、語りを挟んで2時間近く、楽しい時間を過ごしました。語りの中で歌になるきっかけや創作の過程などを聞いて歌を聞くと、歌の背景や景色の陰影が深まり、込められた思いも一段深く共感できます。いつものように、温かい心が伝わってくるのは、長坂コンサートの特徴です。
4月28日には、大畑音楽スタジオで、大田市出身のオペラ歌手・田中公道先生のコンサートを聞きました。迫力のあるテノールを間近で聴き圧倒されました。公道先生の「語り」も、とても楽しく,学ぶことが多々ありました。イタリア、フランス、ブラジルの人たちによる感情表現や恋の受けとめ方など、正にオペラの歌と一体だと思いました。85歳であの声量!40歳を超えたら衰えていく発声には、研究と工夫と練習が欠かせないとのこと。ピアノの奥様と一緒に、気軽に出かけて歌われる姿に感銘を受けます。夫婦二人だけだから、世界中どこへでも気軽に行けるのです。素敵な羨ましい稀有なペアーです。

ペアーという点では、「ながさかゆきひろ&れいこ」もおなじです。長坂先生が作詞、作曲、ギターで独唱、奥様はピアノやキーボード、今回は、「涙そうそう」では、沖縄の三線まで弾かれました。そして「ここは石見  馬路の浜」ではコーラスも。夫婦二人だから練習も修正も意見交換も自由にでき、身軽にどこへでも出かけて発表できます。若い時には一時的に出来ても、何十年も続くということはレア(稀有)ですね。見習いたい!(もう遅いわい!)

この歌は音楽劇「琴の鳴る浜」の中で歌われた長坂作曲、洲浜歌詞のオリジナルですが、いい歌ですね(・・・)。歌の前に、この劇の話もされましたが、戦争に対する話の内容も深く、歌も一段と引き立ちました。地域で生まれたいい歌や音楽、演劇、創作などは、こうして伝えていきたいものだと思いました。豊かな時間を、ありがとうございました。おつかれさまでした。
(ブログ:地域情報 詩の散歩道 観劇 20220505洲浜)

R4,郷土の歴史文化と創作ー詩と演劇ー(講演)

コロナ禍で1月から劇研「空」の文化活動も控えていますが、たまたま「湯里まちセン」で講演を頼まれ、表題の題で話しましたが、映像を使って地域の歴史を素材にした詩の朗読や演劇の話をしました。劇研「空」での公演は何度もありますが、一人でもうまく映像を使えば効果的に楽しんで頂けるとを体験しました。

地元を素材にして作った詩「古代へ帰った港  古龍」や「江戸から来た人ー井戸平左衛門ー」や「石見銀山街道 降路坂」など映像を投影しエピソードを話して朗読すると共感も増します。福光小学校が閉校になったとき頼まれて書いた劇「吉川経家最後の手紙」の鳥取公演前の経緯や経家、鳥取城のことを話して映像や動画を見ると、ライブ感があり効果的でした。
これこれからも映像をうまく使う方法を考えていものです。昨年は高文連で「何をどう書くか」の演題で話し浜田で「地域の演劇活動」という題で話しました。映像をうまく使えば話す方も楽ですし聞く方も飽きがこないのではないかと思います。
(ブログ:劇研「空」詩の散歩道 講演 地域活動 20220318すはま)

R3,多彩な作品「山陰文藝」54号発行(2021/11)

令和3年秋、「山陰文藝」54号が発行されました。20余名の会員が小説、エッセイ、俳句、短歌、詩を発表。個性に溢れた多彩な作品が掲載されています。
目次を紹介します。
僕は、創刊時からの会員ですが、53号に久しぶりに「オリオンは高く」という短編小説を書きました。今号の「思いは彼方に」も短編ですが、水中眼鏡で鱒を見たいという幼い時の夢を、母との関連で、ふるさを舞台に書いたものです。55号にも短編で「祖母のふるさと」を書きました。5月に発刊予定です。山陰文芸協会事務局は松江市外中原町15-1額 重敏(0859-33-7850)です。会員も募集中です。本を購入したい人は書店か事務局へどうぞ。
(ブログ:昌ちゃんの詩の散歩道 詩集や本の紹介 地域情報2022、3洲浜)

R3,第2回「大田とびっきり寄せ」サンレディ大田(12/12)

12/12(日)「サンレディ大田」主催で落語があります。大田の、さかなや句楽さん、学家文学さん、鶴屋吹珍さん、学家孝学さん、それに我が劇研「空」の新屋忖度さん、浜田の沢悠佳さん、くもぎの玉ちゃん、更に大森小学校児童の特別出演という豪華な顔ぶれで~す。13時30分開演です。
ある集会で句楽さんや文学さんなどの落語を聞いたことがあります。堂に入った話ぶりで安心して聞け、楽しかった。小学校などでも導入されていますが、教育的にもいい試みですね。コロナ禍続きで、集団で作る劇などは多くの制約や困難に遭遇していますが、個人で創意工夫して練習し、一人で発表するという個人プレーは時代に合っているともいえそうです。しかも時代はお笑いブーム。真面目で暗いものは敬遠される時代です。(‥チンモク)
「サンレディ大田」の時機に叶った取り組みですね。どうぞ、楽しい時間を過ごしてください。忖度さ~ん!肩の力を抜いて伸び伸びと!楽しみにしています。11日は島根文芸入賞者の表彰式で松江へ行きますが、12日は必ず行きますぞ!
(ブログ:劇研「空」お報せ 地域情報 昌ちゃんの演劇だより 20211203すはま)

R3,三瓶ダム 「サヒメ湖」名前の由来

11/20「さんべ縄文の森ミュージアム」で「月イチガク」の講座に参加。中村さんの「火山が埋めた森」を聞いての帰り道。いつものように農産物直売センターで、元気のいいおばさんと大話をして、おみやげをたくさん買って、ダムを見下ろしました。
三瓶ダムというけど、「さひめ湖」という名前だったんだ。近くの銅板を見ると、名前の由来が書いてありました。益田では「サヒメ」の伝承は童話や漫画や本になっていますが、大田ではこの伝承を話す人に出会ったことがありません。写真をパチリ。
今、島根県の「しまねっこCH」、益田、浜田のケーブルテレビや劇研「空」のホームページで、しまね文芸フェスタ・舞台発表の動画(合唱、詩の朗読、「サヒメの大冒険~海を越え石見の大地へ」)を発信していますが、この伝承から朗読劇形式に創作したものです。DVDや脚本もあります。好評です。
(ブログ:詩の散歩道 演劇だより 島根文芸フェスタ 地域情報 島根県詩人連合 劇研「空」 20211126すはま)

R3,紙芝居「吉川経家しあわせものがたり」おくむらのりこ作

表題の紙芝居が完成したというメールが、製作者おくむらのりこさんから届きました。原画展が開かれるそうです。

経家は温泉津町福光の不言城の城主でしたが、毛利氏から命を受けて鳥取城の城代になるのですが、秀吉の飢え殺し作戦で城を明け渡します。切腹の前に不言城の子供たちへ遺書を書きました。それを基に脚本「吉川経家最後の手紙」を書き、廃校記念に福光小学校が全校劇として発表。頼まれて鳥取の本郷小学校でも発表しました。
昨年、東京のおくむらさんから、ぼくが書いた脚本を読ませてほしいと連絡があり、メールで送っておきました。どれくらい参考にされたか分かりませんが、お役に立ったとすれば幸せです。

「紙芝居は講演会講師の岡村吉彦氏に校閲していただきました。悲惨な籠城戦の描写を避けて「毛利織田の境目の戦争」に焦点を当てました」とのことです。いつか見る機会があるかもしれません。劇研「空」も朗読劇として3回くらい公演しています。

*吉川会記念講演会:10月24日(日) 産業会館(智頭街道)
*原画展は:10月24日〜30日 旧島根銀行(若桜街道)
(ブログ:地域情報 本の紹介 劇研「空」20211023洲浜)

R3,第26回演奏会 大田ウィンドオーケストラ 功労者谷口先生へ花束 

10月26日、大田市民会館で大田ウィンドオーケストラの定期演奏会がありました。待っていたかのように多くの人たちが聴きに来られ、演奏ごとに熱い拍手を舞台へ送りました。大田三中の先生と生徒さんの演奏も素敵でした。
創立時以来長い間、指揮をとってこられた谷口先生から竹下先生へバトンタッチ。長年の功労に花束と熱烈な拍手がおくられました。川本高、大田高で一緒に勤め先生のすばらしさを目の当たりに見てきましたので、ぼくも熱い熱い拍手をワイフと共に送りました。笑顔は昔と変わりません。
おつかれさまでした!!!この大田市にオーケストラがあるという喜び、誇りを大切にしたい。みなさん、おつかれさまでした。
(ブログ:詩の散歩道 地域情報 観劇20,211,016洲浜)

 

R3,「しまね文芸フェスタ」グラントワで無観客、動画撮影(9/23)

午前中リハ、午後から撮影、4時過ぎに終わりました。観客を想定して構成した舞台で、無観客は残念ですが、一か月後に、動画配信で多くの人たちにも見ていただければ幸いです。テーマは「しまねの風物~詩と映像」。オープニングは「マンマ・ヴォチェ益田」の県民歌「薄紫の山脈」からです。

詩は映像を投影しながら16篇朗読しました。山陰中央新報益田市局記者のインタヴューを受け、新聞に掲載されましたので、紹介させていただきます。24日の記事です。

益田の詩人原 敏(田原敏郎)さんの石見弁の詩「ひゃこる」を朗読する岩谷和枝さんの写真です。

全体は三部構成になっています。冊子の表紙から紹介します。 合唱:益田民話合唱「夕日を招く長者」より「紙芝居 よっこし       ょ」「田植えの歌」島根県民歌「薄紫の山脈」(合唱団「マンマ・ヴォチェ益田」)
詩の朗読: 「しまねの風物~詩と映像~」16編の詩朗読と映像(朗読―島根県詩人連合会員・劇研「空」・風花)
創作民話朗読:「サヒメの大使命~海を越え石見の大地へ」石見地方の伝承を基に創作朗読劇。映像35枚、音響、歌で構成
(作・洲浜昌三、朗読・大田市演劇サークル劇研「空」・ジュニアミュージカル風花

長時間、ご協力をいただいたみなさん、ありがとうございました。おつかれさまでした。完成を楽しみにしましょう。
(ブログ:劇研「空」昌ちゃんの詩の散歩道 島根県詩人連合 しまね文芸フェスタ 島根県文芸協会  20210925 すはま)

R3,9/1 「しまね文芸フェスタ2021」中止、全体会は動画収録

9/23、益田市グラントワで開催するため準備をしてきましたが、島根でも新型コロナ・デルタ株の勢いが増している現状を考え、県事務局と相談して大会は中止、「しまねの風物~詩と映像~」と題して舞台発表を予定していた全体会は、無観客で動画撮影することに決まりました。開会式、分科会も中止です。当日10時からのリハは、「マンマ・ヴォ―チェ益田」から予定通り行い、直後に動画撮影し、次に詩の朗読リハ、動画撮影、創作民話朗読「サヒメの大使命」リハ、動画撮影という順番になる可能性大です。詩の朗読者で、参加できない方はお知らせ頂ければ助かります。詩作品、作者朗読者、写真などについて資料をPDFで紹介します。必要な人は開いて読んでください。
R3、9,3 一覧表 写真チェック「文芸フェスタ詩の,朗読」、A4横書き 「しまね文芸フェスタ」「しまねの風物~詩と映像」詩の朗読.$td
約20ページの冊子(朗読作品掲載、発表団体紹介)は予定通り作成し、関係者や団体に配付します。今年も中止になり、コロナに不振り回されています。いざ、コロナ!という時、外部に迷惑が掛からないように、益田の合唱団と劇研「空」の舞台発表ですっきりと通り抜けようと企画しましたが、関係が多岐にわたり、思った以上の手間と時間がかかります。動画は、松江で「琴の鳴る浜」を撮影して頂いた法澤さんにお願いしました。舞台に通じておられるベテランです。こうなれば無観客の遥か彼方の仮想視聴者に向かってベストを尽くしましょう。
(ブログ:詩の散歩道 島根文芸フェスタ 島根県詩人連合 マンマ・ヴォ―チェ益田 劇研「空」20210903 洲浜)