3/16,17 雲南で『水底平家』上演

2013年3月16日(土)17(日)雲南市のチェリヴァホールで『水底平家』が上演されます。亀尾佳宏さん作・演出です。主催は「雲南市演劇によるまちつくりプロジェクト実行委員会」。見応えのある舞台です。案内します。

H25 チラシ 「水底平家」表

この劇は三刀屋高校演劇部が『みなそこへいけ』という素敵な題で上演し、島根県代表、中国地区で最優秀、全国大会へ出場しました。このぶログのどこかで紹介しています。県大会は講師審査で見にいきました。見事な舞台です。照明音響装置の展開や処理は高校演劇レベルを超えていました。雲南市には熱心な文化プロデューサーがおられるのですね。何時も感心します。ポスターもいいですね。

チラシ 水底平氏 裏 日曜日には川本町で地芝居の公演もあります。両方いきましょう。

3/17 川本で「これが邑智の地芝居だぁ!」

2013年3月17日(日)川本の悠邑ふるさと会館で「これが邑智の地芝居だぁ!」が開催されます。昨年は2月に開かれ、大雪の中を中村さんの車で劇研空のメンバーと観劇にいきました。このブログのどこかで紹介しています。先日、堤さんからチラシを1枚いただきましたので、紹介します。ぜひ見に行ってください。
H25 チラシ 川本地芝居3・17

大和小学校の「忠臣蔵」もありますね。どんな芝居をやるんでしょうか。楽しみですね。劇団かわもと孰は「〜天領かわもと〜夏の名残」を上演します。邑南町高原の「星が丘一座」や美郷町の「吾郷青吾会」、邑南町日貫の「日貫劇団」は今まで2回みましたが、それぞれ実力のある地芝居集団です。

この日には雲南でも高校演劇の上演があるそうですね。まだチラシを見ていませんが、この夏に全国大会へ出場する出雲高校や広島の舟入高校が上演するとなれば、どうすりゃいいんでしょう。これは昨年の秋に山口の中国大会で上演され、招待を受けながら都合で行けず、残念ながら見られなかった劇です。

2/10 「おおだエコ小劇場」撮影終了

2013年2月10日、「おおだエコ小劇場」の撮影が終わりました。昨年の夏から台本を書き、何度もやり取りして修正、12月に4本撮影し、残りの4本を昨日撮影しました。

2012年夏に大田市地球温暖化対策地域協議会の担当者から、地球温暖化防止のためのキャンペーンとして映像をつくり、石見銀山テレビで放映したいので協力して欲しいと劇研空へ依頼がありました。そのために台本を書き、担当者や「ぎんTV」の撮影者とも数回打ち合わせてやっと完成したものです。1本が約1分という短いものですが、ユーモラスで温かみのある映像でしかもエコ対策になるような作品にするために苦心しました。編集作業は残っていますが、多分2月下旬ごろから石見銀山テレビで放映されることでしょう。みなさんおつかれさまでした。写真と台本1本紹介します。
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ラトちゃんは大活躍。声を出していけないといわれ、台本を変更して文字で意志を表現しました。ナカミも劇研空のニンゲンです。

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撮影場所は主に長久のモデル住宅です。

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舞台劇と違い、カット、カットの連続です。テレビの画面に如何に写すか、ということが最終目標ですから、撮影の仕方や編集に大きく左右されます。そこはさすがにベテランですね。
ここで台本をⅠ編紹介します。

9 プラスチック編

保育園の親子遠足から母と子が帰っくる

母    ただいま。

子供たち 帰りました。

父    お帰り。遠足はどうだった?

子供たち    楽しかった。

父    そうか、そりゃよかったな。

ビニール袋を差し出す。

子供      はい、おみやげ。

父         ありがとう。うれしいな、おみやげがあるなんて。

何のおみやげかなー・・・なーんだ。ゴミか。

うれしそうに開けるとゴミがっぱい。

子供     先生がね、ゴミはすてないでおみやげに持ってかえりな

さいっていったの。

父      そうか、やさしい先生だな。(ゴミ箱へ捨てる)

母      ちょっと!分けて入れてよ。

父が袋から弁当や菓子などの袋を出してゴミ袋に入

れている。

子供      おとうさん、ちがうよ。                              、

母が父の所へくる。

母    どれどれ。(お菓子の外袋を出して)本当だ。これはね、

容器包装プラスチック、ここに書いてありでしょう。

(弁当箱、醤油袋、マヨ袋を取り出して)

これはね、きれいに洗って「プラスチック」へ、汚れが落

ちないこの容器は「燃えるゴミの袋」へ。

しょぼくれている父の顔。

ラトちゃん   〝捨てれば「ごみ」分ければ「資源」〟

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放映されるテレビを見てみなさんがどのように感じられるか楽しみでもあります。出演者のみなさん、担当者のみなさん、おつかれさまでした。おもしろい企画があればまたやりたいね等と話して、2月の寒風の中で解散しました。

2/9,10 ぎんざんTVで「石見銀山旅日記」放映

平成24年10月28日に浜田で開催された「石見演劇フェスティバル」では8団体が上演しました。劇研空は創作劇「石見銀山旅日記」を上演しましたが、石見銀山テレビがそのうちの3つの劇を放映するそうです。たまたまチラシを見て知りました。劇研空のみなさん、どうぞ忘れずに見てください。また浜田まで見に来られなかった人にメールか何かで紹介してあげてください。感想でも聞かせていただければうれしいですね。

2013年2月9日(土)20時〜(約55分です)  10日(日)13時〜、20時〜(2回です)

2月16日20時〜 17日13時〜  20時〜 には劇団やうね座県立大学の「うそんせ」が放映されます。やうね座は舞踊3題です。

参考までに石見演劇フェスタの冊子から、「石見銀山旅日記」を紹介しておきます。まず貴重な写真から。当日はるばる観劇にきていただいた勝部義夫さんと一緒に写したものです。楽屋まで来て激励していただきました。

この創作劇は石見銀山の歴史を尊重しながら、歴史と伝承の隙間を利用して面白おかしく、銀山最盛期の江戸初期の大森を劇にしたものです。初代奉行・大久保長安は家康に仕えた実力者で大きな功績も残していますが、亡くなると罪人とされ墓は暴かれ、子供たちもみな死罪を申しつけられます。不正があったかどうか、証拠はありません。長安の実力を恐れて一族を抹殺した可能性もあります。

歴史では勝った側の証言や記録しかのこりません。負けた側の記録は抹殺され、さらに悪者だったという伝承が伝わっていきます。そのことを知ってこの劇を見ると、「おもしろおかしさ」も増すことでしょう。東京から前日のゲネプロを見にこられたある劇団のプロデューサーが、「脚本に興味を持った」という手紙を大会長の岩町先生へ送っておられたのを読ませていただきましが、うれしくおもいました。(ゲネプロはさんざんでしたからねえ。stop、ストップの連続でした。まだ冷や汗が出てきまする)
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大田市演劇サークル 劇研「空」

 洲浜昌三 作『石見銀山旅日記』

キャスト                                  スタッフ

親 方(江戸の大道商人) … 山本和之           演  出 … 洲浜昌三

源 六(   〃    )… 三井 守                  舞台監督 … 下垣欽造

清兵衛 (大森の)   … 松本領太                             舞台装置 … 田中安夫

九郎兵衛(  〃 )   … 田中安夫                   照  明  …  (中村隆実)

京の(京都の商人)  … 吉川礼子                            音  響 …  松本由香里

神谷寿禎(博多の豪商)  … 堤 浩隆                           衣  装  … 全 員

石見の船乗り)  … 松本領太                                            道  具  … 全 員

お 菊(地元の女)    … 田中和子

銀次郎 (地元の男)    … 堤 浩隆

唄(CD)「石見銀山馬子唄」・・・藤村英苑    「銀堀り歌」・・・河村桜歳

あらすじ
     商売をしながら、名所風俗を絵日記にして出版するため、江戸から大道商人が大森銀山へやって来ます。石見は「山また山の山の中」と小馬鹿にして来ましたが、次々とびっくりすることに出会います。歴史的な事実や記録は重視しながらも、遊び心を生かし、おもしろく石見銀山を紹介するために創った劇です。初代奉行・大久保長安が治めた慶長年間、石見銀山は最盛期でした。「士稼の人数20万、一日米穀を費やすこと1500石余、車馬の往来昼夜を分たず、家は家の上に建て、軒は軒の下に連なり」と『銀山旧記』にはあります。長安が死ぬと墓は暴かれ7人の子供は打ち首に。大道芸人は得意になって長安の最後を語ります。

劇研「空」プロフィール
劇研「空」は平成12年、大田市で高校演劇経験者を中心に発足しました。現在は日頃の活動に参加できるメンバーを核に、可能な人たちに呼びかけて公演をしています。人数不足の上、体制も不十分、解体の危機を抱えていますが、「地元に発表の場がある喜び」を消さないよう、身の丈に合った活動を考えています。目標は「感動のある舞台の創造」、「地域の歴史・文化の掘り起こしと再創造」。詩の朗読や語りにも挑戦。民話などの作品化、朗読や劇の脚本作りにも挑戦し、群読「石見銀山歴史物語」、朗読劇「スーホーの白い馬」、劇「経家最後の手紙」 などを小、中学校に提供し一緒に舞台化しました。これまで30数回の大小様々な舞台発表に関わってきました。

当日は堤さんの奥様にも重要な仕事をしていただきました。ありがとうございました。この劇のDVDが欲しい人は申し出てください。劇研空としては例の実費でお渡しします。みなさんご協力ありがとうございました。関連の記事は今までに数回書いていますので読んでみてください。(PCのベテランなら関連記事をクリックすれば開くように便利なするのでしょうが、皆目分かりませぬ。)例のとは500です。

(修平さん、またグラフがでなくなりましたね。)

‘13,2/2,3 松江で演技ワークショップ

島根演劇ネット主催で2013年2月2,3日、松江の「しいの実シアター」で菊川徳之助さんの演技ワークショップを開催します。

2日(土)は16時〜18時30分までです。終わって松江市内で交流会を開きます。3日(日)は9時30分〜12時まで。都合により一日参加の場合は1500円、二日は2000円の受講料です。誰でも参加できます。めったにない機会です。どうぞ早めに申し込んでください。申し込み先は下記の島根演劇ネット事務局です。
 劇研空のメンバーで参加希望者は1月10日までにご連絡ください。知り合いなどで参加を希望される人がありましたら話してみてください。必要ならチラシをプリントアウトして送ります。

しまね映画塾2012三瓶、2019大田

今年の「しまね映画塾」は大田市の三瓶山を中心にして行われ、11月25日にサンレディ大田で最後の上映と講評が行われました。全国からも含め100名が参加して班に分かれ、12本の映画を撮影しました。作品発表会の様子を紹介します。

この時期は多くの行事があり、ぼくは参加していませんが、大田市文化協会から夏に「シナリオ集」(57本)を持ってこられて審査を依頼されました。10本選んで順位をつけて事務局へメールで送りました。一番興味があるのは、字で書かれたシナリオがどのように解釈され修正、追加され創造されて映像になるかということでした。
 (講師の先生、左から錦織良成監督、映画評論家・北川れい子さん、編集担当・日下部さん、勝部義夫さん、杉谷さん。それぞれユーモアを交え鋭い批評もされました。)

 俳優賞や12の賞が発表されました。作品賞は「世界最強の動物」、観客賞は「アグリ」でした。ストリー性があり創る人たちの創意工夫が生きたものが印象に残りました。それぞれ特徴があり、面白く最後まで見ました。

一番感じたことは、作品を創るモチベーションの問題です。その作品をどういう映像に創りあげたいかという動機や熱意や情熱です。シナリオ通りに写すというのでは作品から立ち上がってくるものがありません。舞台劇でもそうですが、演じる役者の心が伝わって来ないと共感や感動がありません。目の前の事実を写すというだけでは伝わってくるものが弱い。create する意欲や意識がないと芸術作品にならないということを改めて感じました。いい勉強になりました。錦織監督の情熱や鋭い指摘、端的な言葉に内蔵されている深い内容などにも何度も教えられ感銘を受けました。

平成21年には波根町を中心に行われ、この時も依頼されてシナリオ選考に参加、上映会の時には特別審査員という招待状がきて見に行きました。とても面白かったので今回も出かけたわけです。我らが空の修平さんと山ちゃんも映画創りに参加しました。

この時は懇親会にも出て、最後に急に挨拶をせよと言われました。こんなことを言った覚があります。「錦織監督が平田高校の時に演劇部の県大会に出られた劇を覚えています。かなり大人びた劇だったのが印象に残っています」「今回の映画を見て一番面白かったのは、普通だと思ったシナリオが監督や役者の手にかかると見違えるような素晴らしい作品になっていたことです」

錦織監督が高校の時の劇は「夕日をあびて」という劇で昭和54年です。監督にそのことを話して懐かしく当時のことを語りあいました。顧問は池野誠先生でした。

この時の作品は歴史的にも貴重なシナリオや作品が完成しています。「久手の空」は役者もベテランで普通の映画を見ているようでした。「知られざる漁師たちの戦争」は波根の漁師が船を出して戦争に参加したという貴重な記録映画でした。「池の下の帝国」はここまで素人の役者と監督でもできるのか、と思うほど冒険的なヒヤヒヤする意欲的な作品でした。

この時ほど「台本はあくまで台本だな」と思ったものです。

参加した人たちの謙虚な言葉がとても印象に残りました。映画が、如何に多くの人たちの協力によってできるかをよく知っておられるからでしょう。おつかれさまでした。

 

(続)石見演劇フェスタ舞台評です

この前のつづきです。
 島根県立大学演劇サークルの「うそんせ」(尾道太郎作)です。逆に読めば「せんそう」となります。部員は3人だそうです。キャストは松岡さん坂口さんの二人ですが、よくがんばっていました。貴重な演劇の火を消さないようにがんばってください。

さてさてお待たせしました(ダレガマッテイタノダ!)大田市演劇サークル 劇研「空」の「石見銀山旅日記」(洲浜昌三作)です。みんな上演に関わっていたので写真など写す者はいませぬ。修平さんが客席にビデオを据えて撮影してくれましたので、その映像を取り出してメールで送ってもらいました。紹介します。
 大森の銀堀の九郎兵衛が石見銀山の歴史を語る場面です。「ありゃ、じっつあんの病気ですけ。大阪城の下へ穴を掘りぃ行ったとき、時代物の語りを聞いたり、歌舞伎ぅ見たりしてから、病になったんだけな。古いことを調べちゃ、あがぁして語るだけ」

神谷寿禎が船の上から石見の山並みを眺めて、船子からいろいろ聞いている場面です。
「おーい、しょこん船子しゃん、ちょっとここば来て教えちゃらんと。あの高かの山なんちゅうと?」「三瓶山だります」「美しか山やね」
照明で船の上の効果的を出しましたが、どうだったんでしょう。リハの時も本番の時も客席から一度も見ていないので分かりませぬ。

 江戸から大森へ来た親方が語ります。「さてさてこの石見銀山は初代奉行、大久保石見の守によって栄えたるはご存知のとおり。されどかの家康公の怒りを買い、今は地獄であえぐ大悪党」
 劇は予定の54分で終わりましたが、果たしてどのようにお客さんはご覧になったか、ほとんど分かりませぬ。大田でやればすぐ反応が返ってくるのですが、遠い浜田でのこと、ちょっとわかりませぬ。

上の写真、お客さんは一人??!!確かに一人しか写っていませぬ。後ろの方には80人くらいはおられたかな。午前中は前の席も埋まっていましたが、午後になると減りました。最後の劇では約40人。9時半から6時まで休みなしの長丁場ですから仕方がありませんよね。この日は浜田でもたくさんイベントや会議などもあったそうですし。

県立大学の瓜生先生が最後まで観劇され、終わったときいろいろ質問されました。先生には大田で天領太鼓と語りを上演したときお願いして観劇記を新聞に書いていただきました。今回も会長がお願いしました。専門家にこのような舞台評を書いていただけるとはありがたいことです。
 とても参考になります。この脚本は今までに上演した「語り」と別の「劇」を合体したものです。語りの部分が長過ぎたことは確かです。今度上演するときには劇としてふくらましたい。(ええ?こんど?)はい、ある人にあるときあるところで上演してもらえるかと聞かれたのです。その時には、以前上演したように尺八の師匠さんや民謡のプロも舞台に出てもらって楽しい舞台にしたい。市内で上演する場合には気楽に出演をお願いできますが、何度も浜田まで行ってくださいとは言えない。

アンケートをいただきましたが、一般的なことと浜田の劇団のことはたくさん書かれていますが、「石見銀山旅日記」について二つだけです。「~脚本がとても面白く興味深かったのは石見銀山旅日記でした~」「江戸から来た人が、だけぇ、などと石見弁を使うのは不自然だった」。この二つです。「時代劇がよかった」という感想文はたくさんありましたが、多分地芝居のことだと思います。

浜田は近いようで遠いので、リハーサルやゲネプロ、本番となかなか大変です。特に照明や音響と劇を、演出として通して見ることが一度もできなかったのは残念です。劇のねらいや予測や計算はありましたが、実際にどのようにお客さんに観ていただいたのかか実感がつかめません。

ホールのスタッフのみなさん、いろいろお手数をお掛けしました。ありがとうございました。みなみなみなさん、おつかれさまでした。

H24 石見演劇フェスタ舞台評

10月28日に浜田で開催された「石見演劇フェスタ」については数回ブログで紹介しましたが、みな途中経過でした。ぼくらも上演する側でしたので写真などもあまりありませんし、情報もあまりありませんでした。ここでは不足していた部分を少し紹介します。

12月2日に浜田で第3回実行委員会が開かれ、今回の反省などが話し合われます。事務局から総括やアンケートなども送ってきました。そのうち「空」の会合で紹介します。

ここでは舞台写真風景と山陰中央新報へ掲載された県立大学の瓜生教授の舞台評を紹介させていただきます。

 上の写真はゲネプロのとき写したものです。浜田高校放送部が司会をしました。
  上は「創作てんからっと」の「片桐さんからの手紙」。岩町先生と石原宏恵さん。大泥棒だった片桐が36年振りにラジオのデスクジョッキーへ、家族を捜しているという手紙を送り、それが放送されて波紋を起こすという話しです。今年も美崎理恵さんの創作でした。ストリーがちょっと古めかしい感じはしましたが、「父帰る」のような家族の再会を扱い、お客さんには好評だったようです。二人とも味が出ていました。
 上の写真は益田の「ドリームカンパニー」の創作劇「生前葬リハーサル」(大畑喜彦作)です。喜劇で、思わぬどんでん返しもあり、なかなか工夫して書かれた脚本でした。葬式というのはあまりにも高齢者には切実過ぎて、笑うにも笑われないという心理状態で観るという複雑な面もありますが、思い切った現代劇でした。役者も達者でした。
 上の写真は江津の「西行花伝より堀川局の語る歌と花と月」新屋由美子さんが自ら台本を書き舞台で語られました。表現も滑舌も、何もかも素晴らしく聞き入りました。いろいろなところで実演されているそうです。
 

 

 

 

 

 

 

日和聡子さん、野間文芸新人賞受賞

2012年11月9日、日和さんからの手紙で、第34回野間文芸新人賞を受賞しました、という知らせがありました。おめでとう、ございます!日和さんは邑智郡美郷町出身で大田高校卒業、現在は東京で詩や小説で注目されている期待の人です。

昨夜、3年前にこのブログに書いた「人物しまね文学館 日和聡子さん」の記事を読んだ人の数が急増し、なんでかな、どうしたんだろう、なにかあったんだろうな、とは思っていました。多くの人が検索して読んだんですね。ブログはこういう時に力を発揮しますね。新聞や本に書いても3年前のことを捜して読む人はそんなにいないでしょう。

受賞した『螺法四千年記』を紹介ます。詳しいことはまた「詩の散歩道」で。

 この本については現代詩作家の荒川洋治さんが毎日新聞の書評で高く評価しておられました。荒川さんからご丁寧に新聞のコピーを送っていただいていましたので紹介します。
 字が小さくて読みにくいと思います。読みたい人は図書館で読んでください。コピーが欲しいという人があれば送ります。この本は次の出版社から出ています。幻戯書房は辺見じゅんさんが発行者なのですね。素晴らしいエッセイや詩を書いておられて、あの文章を読むと現実の物がドスンと胸に落ちてきて住み着きます。
 以上、速報です。まだ今日の新聞でも報道されていません。日和さん、おめでとう!

午後から大田小学校で島根県音楽教育研究大会があり、そこで仁摩小学校、仁摩中学校生が朗読と合唱による「琴の鳴る浜」(脚本・詞  洲浜昌三、作曲 長坂行博)を上演します。そのあとは准看護学校の授業、そのあとはにま屋で文化プロデューサー講座の懇親会。ハヤクイカナイトオクレルゾイソゲ!ハイ!

島根県音研大会で仁摩小中学 『琴の鳴る浜』上演

2012年11月9日、大田市で第30回島根県音楽教育研究大会が開かれます。大田小学校では午前中研究授業、午後から市内の学校の「研究演奏」があり、そのあと大田市出身の田中公道先生の講演があります。この研究演奏は「ふるさと大田 今昔物語」というタイトルで北三瓶小・中学校の太鼓演奏や池田小学校の「田植え囃子」、大田一中吹奏楽部の演奏、3年生の合唱、そして仁摩小6年生と仁摩中2年生が短縮版の朗読と音楽による『琴の鳴る浜』(20分)を上演します。 昨日、10月30日、仁摩中体育館で合同練習をするという案内があり行ってきました。仁摩小は32人、仁摩中は42人。「鶴」を上演したときにも出演していただいた段先生が指導されました。実に感動的な指導で、生徒たちが上達していくのを目の当たりにしました。2時間近くの練習でしたが、学ぶことが大いにありました。生徒たちもよくがんばっていたのも印象的でした。ミヤケ先生の話だと、語りや朗読はまだ2回しかやっていないとか。これからの様子でした。福波小学校が上演した「経家最後の手紙」(劇研「空」も関わった)に出演した生徒もいるとのことでした。最後の1分をもらい、言葉による表現について話し、実際に一部を朗読しました。
 「琴の鳴る浜」を県音研究大会で発表することになったいきさつですが、平成22年にぼくらが大田市民会館で初演したあと、一中の竹下先生から、この音楽劇を生徒たちに県音研で上演させたいので短縮版を作ってほしい、という依頼がありました。昨年末から作曲の長坂先生とぼくと一中へ数回行き、どのように上演するか話し会いました。4月以降、何回か会議にも呼ばれて参加しました。舞台つくりと照明、音響は市民会館のスタッフが担当します。ぼくは脚本と当日の進行用ナレーションを頼まれて作成しました。中学生が二人で司会を務めます。11月7日には合同リハーサルが行われ、参加します。
 数年前、仁摩中学校にヨシヤ先生がおられたとき、必修クラブが文化祭で劇を発表するために脚本を依頼され、数回指導に行ったこともあります。昨日行くと、体育館は新しく建て替わっていました。以前は上の写真で駐車場になっている場所にありました。

帰りに邇摩高校の前を通り、大国から大森へでましたが、途中で写真をパチリ!建設中の山陰道です。いつ完成するんでしょうね。左の山の山頂はなぜ掘り返されているんでしょうね。どういう山なんかな。

11月9日の仁摩小、中学校の発表を楽しみにしています。がんばって下さーい。