2/9,10 ぎんざんTVで「石見銀山旅日記」放映

平成24年10月28日に浜田で開催された「石見演劇フェスティバル」では8団体が上演しました。劇研空は創作劇「石見銀山旅日記」を上演しましたが、石見銀山テレビがそのうちの3つの劇を放映するそうです。たまたまチラシを見て知りました。劇研空のみなさん、どうぞ忘れずに見てください。また浜田まで見に来られなかった人にメールか何かで紹介してあげてください。感想でも聞かせていただければうれしいですね。

2013年2月9日(土)20時〜(約55分です)  10日(日)13時〜、20時〜(2回です)

2月16日20時〜 17日13時〜  20時〜 には劇団やうね座県立大学の「うそんせ」が放映されます。やうね座は舞踊3題です。

参考までに石見演劇フェスタの冊子から、「石見銀山旅日記」を紹介しておきます。まず貴重な写真から。当日はるばる観劇にきていただいた勝部義夫さんと一緒に写したものです。楽屋まで来て激励していただきました。

この創作劇は石見銀山の歴史を尊重しながら、歴史と伝承の隙間を利用して面白おかしく、銀山最盛期の江戸初期の大森を劇にしたものです。初代奉行・大久保長安は家康に仕えた実力者で大きな功績も残していますが、亡くなると罪人とされ墓は暴かれ、子供たちもみな死罪を申しつけられます。不正があったかどうか、証拠はありません。長安の実力を恐れて一族を抹殺した可能性もあります。

歴史では勝った側の証言や記録しかのこりません。負けた側の記録は抹殺され、さらに悪者だったという伝承が伝わっていきます。そのことを知ってこの劇を見ると、「おもしろおかしさ」も増すことでしょう。東京から前日のゲネプロを見にこられたある劇団のプロデューサーが、「脚本に興味を持った」という手紙を大会長の岩町先生へ送っておられたのを読ませていただきましが、うれしくおもいました。(ゲネプロはさんざんでしたからねえ。stop、ストップの連続でした。まだ冷や汗が出てきまする)
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大田市演劇サークル 劇研「空」

 洲浜昌三 作『石見銀山旅日記』

キャスト                                  スタッフ

親 方(江戸の大道商人) … 山本和之           演  出 … 洲浜昌三

源 六(   〃    )… 三井 守                  舞台監督 … 下垣欽造

清兵衛 (大森の)   … 松本領太                             舞台装置 … 田中安夫

九郎兵衛(  〃 )   … 田中安夫                   照  明  …  (中村隆実)

京の(京都の商人)  … 吉川礼子                            音  響 …  松本由香里

神谷寿禎(博多の豪商)  … 堤 浩隆                           衣  装  … 全 員

石見の船乗り)  … 松本領太                                            道  具  … 全 員

お 菊(地元の女)    … 田中和子

銀次郎 (地元の男)    … 堤 浩隆

唄(CD)「石見銀山馬子唄」・・・藤村英苑    「銀堀り歌」・・・河村桜歳

あらすじ
     商売をしながら、名所風俗を絵日記にして出版するため、江戸から大道商人が大森銀山へやって来ます。石見は「山また山の山の中」と小馬鹿にして来ましたが、次々とびっくりすることに出会います。歴史的な事実や記録は重視しながらも、遊び心を生かし、おもしろく石見銀山を紹介するために創った劇です。初代奉行・大久保長安が治めた慶長年間、石見銀山は最盛期でした。「士稼の人数20万、一日米穀を費やすこと1500石余、車馬の往来昼夜を分たず、家は家の上に建て、軒は軒の下に連なり」と『銀山旧記』にはあります。長安が死ぬと墓は暴かれ7人の子供は打ち首に。大道芸人は得意になって長安の最後を語ります。

劇研「空」プロフィール
劇研「空」は平成12年、大田市で高校演劇経験者を中心に発足しました。現在は日頃の活動に参加できるメンバーを核に、可能な人たちに呼びかけて公演をしています。人数不足の上、体制も不十分、解体の危機を抱えていますが、「地元に発表の場がある喜び」を消さないよう、身の丈に合った活動を考えています。目標は「感動のある舞台の創造」、「地域の歴史・文化の掘り起こしと再創造」。詩の朗読や語りにも挑戦。民話などの作品化、朗読や劇の脚本作りにも挑戦し、群読「石見銀山歴史物語」、朗読劇「スーホーの白い馬」、劇「経家最後の手紙」 などを小、中学校に提供し一緒に舞台化しました。これまで30数回の大小様々な舞台発表に関わってきました。

当日は堤さんの奥様にも重要な仕事をしていただきました。ありがとうございました。この劇のDVDが欲しい人は申し出てください。劇研空としては例の実費でお渡しします。みなさんご協力ありがとうございました。関連の記事は今までに数回書いていますので読んでみてください。(PCのベテランなら関連記事をクリックすれば開くように便利なするのでしょうが、皆目分かりませぬ。)例のとは500です。

(修平さん、またグラフがでなくなりましたね。)

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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