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1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

R1,文芸作品募集(島根県民文化祭〆切9/5)

2019年度の文芸作品募集は、7/1から始まっています。短歌、俳句、川柳、詩、散文を募集しています。9/5が〆切です。入賞作品は本になり12月の表彰式で渡されます。ジュニアーの部もあり、昨年は詩で90篇近い中学生の作品がありました。17回文芸フェスタは9月15日(日)県民会館です。講師は川柳の小島蘭幸先生です。誰でも参加自由です。来年は詩部門の担当です。講師は?お楽しみにしていてください。目下、下準備内密裏進行中です。

文芸作品の応募要項や作品集は県内の図書館や公的施設にあります。興味がありそうな人には声をかけ、応募をすすめてみてください。年々高齢化が進み、応募者が少なくなっています。自分から応募する小中学生はほとんどいないと思いますので、親や先生の勧めがある場合がほとんどです。励みになりますので、どうぞチャレンジを!
(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 島根詩人連合 20190815すはま)


R1,横田高佐賀全国大会27日上演『雨はワタシの背中を押す』

佐賀県鳥栖市民文化会館で開催される、第65回全国高校演劇大会は、27日~29日に行われ、12校が発表しますが、中国ブロック代表の横田高校は27日の14時10分から上演します。横田高は、『雨はワタシの背中を押す』(伊藤靖之・作)です。
行くつもりだったのに行けないので、悔しさ紛れに先日届いた『季刊 高校演劇』を紹介します(どんな関係があるんだ!)
この特集号には10校の脚本が載っています。もちろん伊藤脚本も。2千円です。

それぞれ魅力的な脚本です。横田高の脚本も鋭い批判性と創造性に富んだ力作です。佐賀大会での舞台が楽しみです。大会後に審査員評が届きますので、どのように見られたか、これまた楽しみです。

(ブログ 詩の散歩道 高校演劇 21090726 suhama )

R1,横田高演劇部全国大会前公演(7/6大社うらら館)

大社の「うらら館」で第14回島根県高校文化フェスタが開かれ、10時から展示鑑賞、13時30分から舞台発表があり、14時30分から横田高校の創作劇『雨はワタシの背中を押す』(伊藤靖之・作)が上演されます。横田高は昨年中国地区大会で最優秀賞(文部大臣賞)を受賞、7月27,28,29日、佐賀県の鳥栖市民会館で開催される第65回全国高校演劇大会(43回総合文化祭)で上演します。(写真は県民会館で島根県大会が行われた時の横田高校の舞台写真。講師審査の一員として参加しました)

4月に全国大会の案内が事務局(市立広島商業、黒瀬貴之先生)からきました。ぜひ行きたいと鳥栖市のホテルを捜しましたがすべて満員。あきらめていましたが、昨夜の伊藤先生からの電話では、北九州市から約15分だとのこと。行きたいね。うらら館での公演も行って声援しないとね。夜は大田で「万引き家族」。空のみなさん、都合はどうですか。オペラ「石見銀山」の練習も始まり、第10回「朗読を楽しむ」もあり、忙しい文化の秋の始まりです。(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 高校演劇 20190703suhama)

大社の「うらら館」で第14回島根県高校文化フェスタが開かれます。10時から展示は鑑賞できますが、13時30分から舞台発表があり、2時30分から横田高校の創作劇『雨はワタシの背中を押す』(伊藤靖之・作)が上演されます。横田高は昨年中国地区大会で最優秀

H31,豊田和司詩集『あんぱん』第18回中四国詩人賞

9月29日、岡山の「ピュアリティまきび」で中四国詩人会大会が開かれ、中四国詩人賞の授賞式が行われました、選考委員長のくにさださんから、選考経過が発表され、岡隆夫会長から賞状と副賞が渡されました。豊田さんは広島市在住で『火皿』『折々の』同人。ヒマラヤ・アイランドピーク登頂経歴もある日本山岳会会員で山男です。詩集の帯には、「遅れて来た文学おじさんの第一詩集」と松尾静明さんが紹介しておられます。

詩集冒頭の『アンパン』を紹介しましょう。

あんぱん   豊田和司
げんばくがおちたつぎのひ
あてもなくまちをあるきつづけた
きがつくといつのまにか しらないおんなのこがついてくる

あっちへいけ!
おいはらっても
おいはらっても おんなのこはついてくる

ていぼうにこしをおろして
ひとつだけもっていたあんぱんをたべた
おんなのこもとなりにすわって あしをぶらぶらさせていた

くすのきのねもとで
よるはのじゅくした
おんなのこもすこしはなれて
ごろりとよこになった

よくあさめがさめると
おんなのこはつめたくなっていて
なにごともなかったかのように
ぼくはまたあるきはじめた……

いまでもときどきおんなのこは
ゆめのなかであしをぶらぶらさせて
あんぱんをわけてやるのは いまこのときだとおもって……

いつも
なきなから
めがさめる

会報によれば、豊田さんは1959年生まれ、上智大学文学部新聞学科卒とある。戦後生まれで直接原爆の経験はない。しかし同じ広島に生まれ、生き、意識には深く原爆のことが根を下ろしている。「あっちへいけ」と追い払うのだがついてくる。おんなのこのそばで、一人であんぱんを食べる。他者の空腹や不幸を目にしても何もしない、できない人間のエゴ。それでもおんなのこはついてくる。そしてある朝、冷たくなっている。でも何事もなかったように歩きはじめる。しかし意識の底で罪悪感は根を張っていく。なにかしなければ、と、思いだけが深まっていくが、何もできない。
     平易なひらがな表現で、情景が浮かぶようにイメージや情感が豊かに書かれていますが、鋭い批判が滲み出てきて胸に刺さります。

     この詩集には、様々な素材の詩があります。「山や自然、社会性、生活、ことばあそび、一族の系譜、と多方面にわたる詩の群れがあり、そのいずれもどこか気がきいていて、洒落ていて、頷かせる」(選考委員、川野圭子)
 この岡山の大会には、都合がつかず参加できませんでしたが、「中四国詩人会ニューズレター 」44号を参考にしました。
       この号では、岡隆夫会長が第50回日本詩人クラブ賞を、第21詩集『馬ぁ出せぃ』(砂子屋書房)で受賞され、2017年4月8日に授賞式があったたことも紹介しています。この詩集もとてもいい詩集で、ぼくも自信をもって推薦しました。ここで紹介しようと思いながら、時間が過ぎていきます。
     (ブログ 詩に散歩道 中四国詩人会 20190626suhama)
















R1島根県民文化祭文芸部門の行事予定(2019)

2019年度の県民文化祭文芸部門と県文芸協会の運営委員会が4月25日、松江で開かれ、決算、予算、今年度の計画を審議し決定しました。予定に組んでおいてください。
1.「しまね文芸フェスタ」は9/15,県民会館中ホール。講師は川柳の小島蘭東先生。10:30~講演、午後は俳句、短歌、川柳、詩、散文の分科会。
2.県民文化祭文芸作品募集は7/1~9/4 。入賞作品は『島根文芸』52号に掲載、12月15日に松江で表彰式。例年通りジュニア―(中学生以下)の部もあります。
  興味関心がある人は、今から、そのつもりで準備してください。写真は昨年度の51号です。募集要項が出来ましたら、正式に紹介します。ひとまずお知らせです。

『島根文芸』を読みたい人は、図書館や学校にあります。購入したい人は、県の文化国
際課へ申し込んでみてください。残部があれば1000円で購入できます。
【ブログ 詩の散歩道 文芸フェスタ 20190505すはま)

H31,平田哲実個展 久手町で開く

2019年4月、大田市久手町の町つくりセンターで、平田哲実さんの個展が2日間開催されました。平田さんは高校の物理の先生で大田高で一緒だったこともあります。退職後、病気で不自由な体ですが、趣味を生かして、水彩画や水墨画、書道、短歌など自
由な発想で伸び伸びと描いてこられました。平成28年には美郷町で、今回は久手町で多くの作品が展示され、訪れた人たちが励まされました。

上の絵は三郷町で展示された作品の一部です。下の絵と短歌は久手町での展示です。平田さんは君谷の生まれ、川本高校卒業です。三江線はまさに故郷の風景の一部だったことでしょう。伸び伸びとした筆使いと点描が生きています。今年の第10回「朗読を楽しむ」は、短歌の朗詠と絵の投影をやったみたらどうか、と考えています。

H31,川辺真 詩集『特別な朝』身近な詩に潜む風刺とユーモア

平成30年10月、「山陰詩人」の川辺 真さんの詩集『特別な朝』が出版されました。肩の力を抜いた自然体の姿勢から生まれた28篇の身近な親しみやすい詩、28篇が載っています。島根県詩人連合会報85号に書評を書きましたが、少し手を加えて紹介します。

書棚には川辺さんの詩集が他に三冊あります。『からっぽの春』『納豆とゴルフと飛行機』『黄砂』です。表紙を紹介します。

書評は、「島根県詩人連合会報」85号に掲載されたものですが、若干手を加えています。PDFで紹介します。興味のある人は開いてみてください。川辺さんは目下、島根県詩人連合事務局長(41年間)、昨年の7月から中四国詩人連合事務局長、されに詩誌「山陰詩人」の編集責任者として活躍中です。大変多忙な中での詩集出版でした。購入希望があれば、直接川辺さんへ申し込んでください。PDFに住所はあります。
では、興味がある方は、PDFでどうぞご覧ください。(ブログ 詩の散歩道 すはま)

H31, 「樹根に魅せられて」勝部和子さん 仁摩で絵画展

大田市の勝部和子さんの絵画展が仁摩サンドミュージアムで開催中です。先日行って素晴らしい絵と対面してきました。三瓶山の噴火で埋没した埋没林を題材にした作品群です。1月1日~2月24日までです。

埋没林を見たとき、勝部さんはその魅力に引かれ、許可を得て何日も描きに行ったそうです。命を育む樹根のエネルギーを我がことのように受け止められたのでしょう。実際、たくましい樹根の絵から、強力なエネルギーが伝わってきます。下の絵は県総合美術展で知事賞を受賞した作品です。
絵は30数点展示してあります。植物の生命力をテーマに作品が特徴です。絵画展示用の照明ではないので、光が邪魔をしますが、我慢しましょう。会場を設営してくださったことに感謝です。

「この絵はどうされるのですか?」と聞くと、「家に置くと粗大ゴミですから、写真に撮ってから処分します」とのこと。ああああ、!!処分とは!肉が切られるような思いです。どこか保存してくれる場所はないのでしょうか。埋没林それ自体は魅力ですが、そこから生まれる俳句、短歌、詩、エッセイ、小説、音楽、劇、絵画、各種文化・・・そういう波及があってこそ、埋没林自体の魅力も広がっていくのです。
(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 地域情報 2019,2 すはま)

H30 栗田好子詩集『ありがとうの色』書評(「石見詩人」141号より)

「石見詩人」(益田市 高田頼昌 編集)141号が平成30年12月、発行されました。以前は季刊でしたが、現在は年2回です。その中で栗田好子(益田市中島町)さんの第2詩集『ありがとうの色』の詩集評をかきましたので、表紙、目次と共に紹介します。(石見詩人 🏣698-0004 益田市東町17-15)


『石見詩人』は、昭和29年に益田市で誕生した伝統のある詩誌ですが、同人も高齢化、人数も少なくなりました。継続するのは楽ではありませんが、もう少し頑張る、と編集者は熱い思いを述べています。
『ありがとうの色』は2018年1月、石見詩人社から発行。第一詩集『透きとおったときよ』は2002年。16年ぶりです。一人の女性が不安や孤独を抱えつつ、前向きに誠実に歩んできた心の軌跡を見つめ、触れ、感じ、味わうことができるいい詩集です。栗田さんは、8月に益田の喫茶店で「詩とイラスト」展を開催、とても好評だったそうです。分かり共感がある詩なので可能な作品展だったのでしょう。詩が紙の上に閉じこもらずに、街へ出て行くのはいいことですね。次のPDFは詩集の証票です。興味がある人は開いてみてください。

H31、ブログ 詩集評 栗田好子詩集『ありがとうのいろ』「不安孤独をバネに明るい広い世界へ」2段30字×18行

このブログでは、出来るだけ詩人の詩集などは紹介するつもりですが、たくさん詩集が届きますので、いい詩集があってもみな紹介する時間的余裕はありません。少なくとも山陰地方の詩集は紹介したいと思っているのですが、思うようにいきません。詩は読まれない時代。少しでも知ってもらい、励みになればと思い、少しづつ紹介していきたいと思っています。(ブログ 詩の散歩道 詩集や本の紹介 20190130 すはま)

 

H31 40年ぶりの詩集『春の残像』(洲浜昌三詩集)

戦後の一時期(我が青春時代)、詩は混迷した精神を純化、解放し、心に安らぎや豊かさ、指針を与えてくれる存在でした。今、詩は読まれない時代です。しかし、詩が持っている力は魅力的です。長い間書いてきた200篇以上の詩から、44篇を選び、詩に関するエッセイを巻末に載せました。「分かる言葉で心に響く詩」が目下の詩への向き方です。読んで面白く、感動や発見があり、歴史や記録としての確かさ、面白さ、笑いもある。そんな作品を選びました。次のように多様な内容の詩を載せています。

Ⅰ、 共に過ごした生徒たち、我が青春のシルエット(10篇)
Ⅱ、 自然、震災、命、言葉、公害 ‥‥今を見つめて(12篇)
Ⅲ、石見銀山、三瓶山、石見の風物、方言、人物考(12篇)
Ⅳ、ふるさとの父母、子供たち、友‥暮らしの中から(10篇)
Ⅴ エッセイ(詩論)「詩とは何かを求める長い思考の旅」
表紙の絵は松江市在住の美術家・北雅行先生の版画です。仁摩町大国の龍厳山で頂上には石見城跡があり、銀山争奪戦拠点の一つでした。北先生の版画は詩集の中にたくさんありとても好評です。
詩集の「あとがき」をPDFで紹介します。

洲浜昌三詩集 「春の残像」より「あとがき」

40年前に詩集『ひばりよ 大地で休め』を出した時には大田市にも、ロマン書店、本田書店、昭和堂などあり、いろいろな本を気軽に置かせてもらったものですが、昨年最後の砦・昭和堂も、時代の荒波を浴びてついに落城!(落店?)。個人書店はゼロになりました。チェーン店「ジャスト大田店」だけですが、そこに本社の許可を得て置かせてもらっています。ネットでも紹介されていますが、ご連絡いただければ、消費税や送料なし(1500円)で、お送りします。読んでいただければ幸せです。

この詩集は、第19回中四国詩人賞を受賞し、2019年9月28日、広島で開催された中四国詩人会総会で授賞式が行われ、岡隆夫会長から賞状と副賞が授与されました。

『春の残像』は、株式会社「22世紀アート」から電子書籍として2020年6月中旬頃、出版される予定です。
(ブログ 詩の散歩道 詩集・本の紹介 20190112 すはま)