桜の老木
庭の桜が今年も満開になった
あたたかい春の陽射を浴びて
真珠のように輝いている
近づくと
根もとの樹皮は朽ち
幹には大きな空洞が巣くっている
年と共に傾き
いま50度の姿勢を維持しながら
いつ急に土の角度になるか桜も知らない
それでも毎年無数の新芽を出し
若枝を空に伸ばして
純白のきれいな花を咲かせる
根もとは朽ち
空洞は広がっても
強靭な意志が満開を支えている
桜の季節も終わりました。この老木は、毎年きれいな花を咲かせます。入学式がおわると、毎年この桜の木の下で子供たちの写真を撮ったものです。
(ブログ 詩の散歩道 詩作品紹介 劇研「空」 短詩20210403すはま)
桜というより何だら
梅の古木のような風情で立っとる感じだに。
長いこと日陰でひょろひょろの瘦せだったに、
今ごりゃうれしげに。
歌にも詠まれて、なおうれしゅかろう。