短詩 野外劇「夕焼け」ー五十猛の海ー 洲浜昌三
一日の終わりは
華やかな野外劇
無限に広がる空
広大な紺碧の海
海が奏でる水の調べ
壮大な舞台で演じられる
華やかな光の無言劇
「夕焼け」
音もなく
地球の舞台が回ると
舟の影は舟へ
黒い舞台の彼方に
無数の小さな星
この詩も以前、石田健作さんに頼まれ、仁万屋の、はがきのダイレクトメールに書いた詩ですが、少し手を加えています。短い言葉で端的に表現しようと思い、苦労しました。ちぎり絵は夕永清子さん作成による五十猛の港の夕焼けです。ちぎり絵は、独特の味があり詩情も湧いてきます。この五十猛の海の絵も、とてもよくできています。永遠にファイルで眠らせておくには、もったいない。
(ブログ 詩の散歩道 詩作品紹介 20200518 洲浜)