東京文化会館で上演されたオペラ『石見銀山』は、二千人以上の観客の大拍手と「ブラボー!」の声のなかで幕を閉じました。これまでの公演は部分的にカットされた舞台でしたが、今回は完全版でしたので、しっくりくるところがありました。大成功です。
上の写真はパンフレットの1ページです。左側に大蛇が大きくドクロを巻いて立ち上がっていますが、カットしています。この大蛇がどんな役割を果たしたか。意味深長です。上の文章は小さくて読みにくと思いますが、今回の公演の意義や概要が端的にまとめられています。パンフレットは2千円でしたが、すぐ売り切れていました。とてもよくできています。下の写真はタクちゃんが二階席から写した大ホールです。5階まであります!終わって食事をしながら話しましたが、素晴らしいかったということ、ヨーロッパで上演してもきっと成功する、等々とても好評でした。
上の新聞は11月1日の山陰中央新報です。読みにくいので図書館で読んでください。ロビーで懐かしい卒業生や多くの知人に出会いました。東京へは早朝に着いたので、上野公園で美術館巡りをしました。ゴッホ展、印象派の絵画展・・・みんなすばらしい。t東京の人がうらめしい、いや、うらやましい。正倉院宝物展は、待ち時間が長く、あきらめました。
今回の公演では劇研「空」にも協力を依頼され、都合がつかないメンバーも多く、結局、松本領太くん、山本和之くんがキャストとして参加しました。多忙な中、おつかれさまでした。ぼくは部分的な演技や台詞への助言、パンフレットへ「独創的な個であり普遍的な作品」という一文を書くことで協力しました。
パンフレットには多く写真と出演者の貴重な文章が掲載されています。作曲,指揮の中村匡宏さん、ザ・レジェンドの脚本演出・吉田知明さん、柿迫秀さん、志村糧一さん、内田智一さん、菅原浩史さん、ソプラノ歌手・坂井田真実子さん、メゾソプラノ・松浦麗さん、ピアノ・西尾周祐さんなどは1ページ前面顔写真と寄稿文という豪華さです。
大屋神楽の松原勝さん、宇谷久志、足立均さんの「石見神楽の歴史と魅力」「大屋神楽」、関東石見銀山会会長・渡辺辰朗さんの「オペラ『石見銀山』を生んだ『仙の山』」、石見銀山資料館館長・仲野義文さんの「石見銀山のレガシー」、美術監督・三原康博さんの「音楽を絵にする仕事~オペラ『石見銀山』に寄せて~」、合唱団代表・近藤京子さん、丸山県知事、楫野大田市長、内藤芳秀実行委員長、今田潔東京大田市人会相談役、そして18人の子供たちの一文も載っています。
今回の公演の裏方の大黒柱で、企画・制作されたカンパニーイースト代表・堀越信二さんの「クラシック音楽で地方創生」、実行委員会事務局長・谷本由香子さんの「夢と絆」などは、いいものを創るために見えない努力や苦労があったことやイベントを企画運営する際の示唆に富んだ言及があります。
プログラムの中の一文「独創的な個であり普遍的な作品」(洲浜昌三)をPDFで紹介します。興味がある人はどうぞ。
上演に関わられたすべてのみなさん、おつかれさまでした。
(ブログ 劇研「空」 詩の散歩道 観劇 20191109 すはま)