神戸在住で米子出身の永井ますみさんの「詩の朗読とギターのコラボレーション」が7月20日(日)米子エムスリーカルチャースクエアーで、21日は鳥取五臓圓ビルで開催されます。どちらも15時~と19時からの2回です。
永井さんには『弥生の昔の物語』という詩集や『弥生ノート』というエッセイ集があり、ふるさとの米子の弥生時代をテーマにした作品があります。毎月神戸から研究会に通ったそうです。今回の朗読は『妻木晩田物語』というタイトルの弥生の壮大な叙事詩です。
次のチラシは5月に行われた「詩とギターの夕べ」です。とても好評だったそうです。
永井さんの詩の朗読には定評があります。昨年、しまね文芸フェスタで詩の分科会に京都の有馬さんと一緒に来られて朗読されました。発音が明瞭、微妙な表現もできる技術を見につけておられます。ギターはスペインへ留学しヨーロッパで数多くのリサイタルを開いて来られた門脇康一さん。
希望される方には永井さんへ連絡をとります。若干割り引きがあります。興味のある人はどうぞ。
9月15日に妻木晩田遺跡公園にある弥生会館で、永井さんの詩の朗読があり、はるばる大田からでかけました。淀江町を車で走り、妻木晩田遺跡の高台に上がって眺めると、日本海が見えます。4世紀ころは多分今の平野は日本海の湾だったことでしょう。大陸の文化が直に入ってくる点では、出雲と同様です。当時は日本の文化の最前線だったのではないでしょうか。
永井さんの詩の朗読を風景写真で紹介しましょう。場所としてはとても風情のある場所です。
永井さんの朗読は発音がとてもきれいで、可愛いらしい声が魅力的です。かなり朗読の修練をしておられますので、表現力もあります。ぼくらも劇研空で詩の朗読を今までに何度もやりましたが、詩だけの朗読で一般の人を引き付けるのには無理があります。音楽や朗読劇などとうまくコラボレーションしないと単調な時間になってしまいます。今回はギターと解説のコラボでした。直前にぼくらも大田市民会館で「朗読を楽しむ」を開催したばかりでしたので、詩の朗読について、朗読のプロデユースの仕方などについて、いろいろ考えました。
永井さんには10冊以上の詩集があります、「愛のかたち」では富田歳砕花賞を受賞しておられます。全国の詩人や詩の朗読会をたずねて、詩人の詩の朗読を記録してDVDに編集しておられます。いままで2度島根に来られたとき、洲濱君の詩の朗読も撮影されました。次の詩集やエッセイはここ数年に寄贈を受けたものです。
洲浜さまの頁にこのような懇切な紹介がしてあるとは存じませんでした。
ありがとうございます。
来年の4月にはこの「弥生の昔の物語」を持って門脇さんと東京へ行くつもりで画策しています。
まあ、生活語詩集ができたら東京でも収録するので行くのですけどね。
11月初めには日にちが決まるかと思いますので、関東のご友人に宣伝していただくと嬉しいです。
詩の朗読、おつかれさまでした。
大山には30年くらい前に登ったことがありますが、その後、数々の弥生の遺跡が発見され、一度行ってみたいと思っていました。弥生時代に集落が成立する地理的条件を十分備えている土地だということがよくわかりました。海から伝わってくる文化はもっと見直される必要がある気がします。
永井さんが、故郷を舞台に弥生時代の物語詩を書こうとされた気持ちがよくわかりました。
妻木晩田での朗読は解説とギターのBGMと詩の朗読だけでしたが、プロデユースする立場、演出の観点からすると、ギターの独奏やふるさとの弥生の遺跡を詩にされた作者の思いや遺跡のことなども、詩人自身の口から聞きたかったですね。音楽のライブでは歌だけではなく語りも入りますが、そのことによってリラックスし、空間が生まれ、歌も引き立つということがあります。
詩の朗読では後半の詩の朗読に心を動かす力がありました。淡々と読め、と一般的にはいわれていますが、聴衆の心を惹き付けるためには、ある程度演劇的な表現も必要だとぼくは思います。
後の会に出られなくて申しわけありませんでした。東京での朗読もがんばってください。