R1,大田三中演劇 今年も好評裏に終わる

11月2日、大田第三中学校の文化祭で、演劇『グッド・バイ・マイ・・・』が上演されました。三中が全校で演劇に取り組み、劇研「空」が指導を頼まれて3年目です。この作品は、一昨年も上演しました。
演劇は、時間、脚本、練習場所、手数、指導、照明、装置、音響等々、とても大変なので、取り組む学校がほとんどなくなりました。そういう中で、とても貴重な取り組みです。花田先生をはじめ、先生方の理解があるからでしょう。「ねらい」として次のような三項目をかかげておられます。

「全校演劇実施のねらい」
・生徒が中心となって劇をつくりあげることで、自主性や協力性を高める。
・自分の思いを堂々と表現できる力を身につける。
・制作過程で起きるさまざまな課題や困難を解決し乗り越える力をつける。

発表当日は、地域の皆さんと共に、オペラ『石見銀山』東京公演から帰った翌日でしたが、劇研「空」から松本、山本、田中の三人が観劇にいきました。感想を書いて送りました。PDFで紹介しますので、空のみなさん、読んでみてください。三中からDVDもいただきました。いつか見ましょう。

大田三中のみなさん、よく頑張りましたね。みんなで取り組んだことは、自分では気が付かなくても、きっと力になって蓄えられていますよ。おつかれさまでした。
( ブログ 劇研「空」 活動報告 観劇 20191123 すはま)

R1,大田の歌人二人の短歌朗詠(10回「朗読を楽しむ」9/21

山陰中央新報の山陰文芸(短歌、俳句、川柳)の入選作品を読み、知人の作品や感動した作品を切り抜いていました。今年春他界された松原忠晴先生の作品を読み、文字だけではもったいない、舞台で発表できないか、と以前から考えていました。幸い渋谷麗香さんの朗詠を聞き、「ぜひ!」とお願いし、今回の舞台発表が実現しました。昨夜は、渋谷さんも練習に参加していただき、朗詠を聞きました。いいですね。感動します。今回は、平田哲実さんと松原先生の短歌を朗詠していただきます。PRも兼ねて、その短歌を紹介します。(写真は昨年度の「朗読を楽しむ」の一場面です)

松原忠晴作(山陰中央新報 山陰文芸入選作品より、)
〇介護終へ 肩を落として帰る娘の 後姿を 手合はし送る
〇二度三度 握手求める妻いとし 寝たまま細き 腕を伸ばして
〇二親の 薬貰ひに還暦を 過ぎたる娘 雪道を行く

平田哲実作
〇山深き 里の我が家を尋ねれば なほ残雪の うづ高きかな
〇日本海 潮の花飛ぶ久手の岡 今日<いろり荘>へ 仲間入りせむ
〇よろけつつ 松葉杖つき辿り着く 待合室の人の眼 我に集中す

21日は13時30分、講談「初代奉行・大久保長安」からスタートします。詩は「詩集『春の残像』から8人が朗読します。最後は、群読「長州軍侵攻と最後の代官ー鍋田三郎右衛門」です。7人が朗読します。25ページの台本を完成しました。きっと新しい発見や、感動があるはずです。お楽しみに。
(ブログ 劇研「空」 案内 「空」の活動報告 20190919 すはま)




R1,第10回「朗読を楽しむ」市民会館中ホール(9/21)

郷土の歴史や文芸作品の紹介、掘り起こし、舞台での再創造を目指して公演してきましたが、10回目の区切りを迎えました。今回も劇研「空」を中心に興味のあり人と一緒に発表します。チラシができましたので紹介します。

トップは今回も講談で「初代奉行 大久保長安」(伊藤静稔さん)、短歌朗詠は山陰中央新報文芸投稿作品から、平田哲実さんと今年他界された松原忠晴先生の短歌を渋谷麗華さんに朗詠していただきます。温泉津町の妙好人・浅原才市の「くちあい」も朗読で紹介します。名前は聞いていても、読んだ人は、ほとんどないと思います。

昨年末出版された詩集『春の残像』(第19回中四国詩人賞受賞)から、劇研「空」の吉川礼子、田中和子、松本領太、山本和之、堤 浩隆、さらに澤江洋子さん、詩集のエッセイを竹下ちとせさんが朗読されます。「長州軍侵攻と最後の代官」は創作(洲浜昌三)ですが、様々な作品も中に組み込みます。例えば司馬遼太郎の『花神』、小林俊二さんの作品、「郷土石見」「石東史叢」などの一節なども引用して朗読します。なんとなく知っているようで、具体的にはほとんど知らない約150年前に益田、浜田、大森で起こった戦を、舞台で語り朗読します。
気軽に足を運んでください。負担になる前売券なし、宣伝不足、知る人しか知らない公演ですが、来た人には例年とても好評です。今年は?さあ、どうかな。見てのお楽しみ、聞いてのお楽しみ、です。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ 活動報告 20190905 すはま)

R1,次は浅原才市の「くちあい」「朗読で楽しむ郷土の作品」7/24)

次回は温泉津、浅原才市の「くちあい」詩を読んでみます。才市はとても信心深い人で、口から出てくる言葉をカンナくず、木片、紙、ノートに書き留めていました。その数は7000以上といわれています。前回は、浜田城炎上、大田の農民一揆をとりあげました。才一の「くちあい」のプリントは当日お渡しします。大田市民会館19時30~21時の予定です。

閑話:Operation System Not Found と何度もデスクトップへ出てきて、ついに10年間使用した大型パソコンがダウン!5万以上の項目も共に消滅!あきらめていましたが、出雲にデータを取り出しする会社があることがわかり、「パソコンドック24」へ持っていきました。丁寧に応対していただき、かなりデータを取り出してもらいました。データ保存に気を付けていましたが、破壊は予告もなく突然襲ってきます。恐ろしや恐ろしや。


閑話休題:市民会館の朗読講座では、数年前と違って「朗読の仕方」は特にやっていませんが、次回はちょっと基本的な朗読の仕方も一緒に実践してみようかと思っています。(ブログ 劇研「空」お知らせ 20190723 suhama)

R1,石見銀山テレビで『琴の鳴る浜』放映(6/15,16)

3月10日、大田市民会館で上演された創作音楽劇『琴の鳴る浜』が銀テレで15,16日の夜8時から放映されます。待っておられた人も多いことと思いますので、お知らせします。この公演は石見銀山テレビ開局10周年記念として、銀テレからも絶大な支援を頂き、DVDも作成していただきました。

DVDができた、という話をしたら、ある人は「都会へ出ている子供や知人へ送りたいので3本欲しい」と言われました。確かに、ふるさとを離れて何年もたった人には、絶好の贈り物かもしれませんね。同じ音楽劇でも前回は劇として演出しましたが、今回はかなりミュージカル風の演出になっています。それぞれ特徴がありますが、その違いも味わってみてください。
(ブログ Stagebox 劇研「空」お知らせ、地域情報 20190615suhama)

R1,第2回「朗読で楽しむ郷土の作品」(6/12)

予定通り12日(水)19:30~21:00大田市民会館会議室で行います。テキストは「ヘルン先生」「ひろがるカライモ」です。1983年歴史教育者協議会が岩崎書店から発行した『おはなし歴史風土記』の島根篇です。

島根のキャリアのある歴史の先生8名(荒木、池田、池橋、大西、小林、野津、東森、藤沢)が編集者です。歴史的に事実やポイントをしっかり押さえ、しかも物語として面白く読めるようによく考えて作られた短編です。参加予定者には送りました。それ以外の人には当日お渡しします。
 26日には、「乙女峠のクリスチャン」と小林俊二先生の「去就や如何せん」(石見銀山最後の代官・鍋田三郎右衛門、「島根文芸」入選作品より)を予定しています。
(ブログ 劇研「空」stagebox お知らせ 20190611すはま)







アのある先生

R1,益田で こまつ座『化粧二題』公演(6/23)

6月23日15時から益田市グラントワで、こまつ座128回公演があります。井上ひさし作、鵜山仁演出。俳優は内野聖陽さん、有森也実さんの二人ですが、一人芝居です。グラントワから劇研「空」へチラシの案内がきましたので紹介します。行きたいねえ~。

R1,第18回島根演劇ネット総会(6/2)

今年度の島根演劇ネット総会は、6月2日(日)松江市の「しいの実シアター」で13:30から開かれます。事務局から案内が来ましたのでお知らせします。出来るだけ多くのメンバーに出席してほしいのですが、都合がつかない人が多く、松本さんに出席してもらいます。会費、活動報告など提出して、平成30年度の反省、令和元年の計画など話し合います。活動報告を紹介しておきますので、必要な時に読んでください。

写真は山城賢治さんです。なぜ?先日、大田市文化協会理事会が開かれ、今年度の活動の一つに、山城賢治さんが出演された映画を2月に上演することになりました。撮影者はカナダの人だとか。詳しいことはそのうちお知らせします。ひとまず、お知らせしておきます。これから出雲へ行きます。ではまた次回に。(ブログ 劇研「空」活動報告 20190523すはま)






R1, 第1回「朗読で楽しむ郷土の作品」・「わが出雲 わが鎮魂」(報告)

予定通り5月9日大田市民会館で「朗読で楽しむ郷土の作品」を開きました。出来るだけ大田市で生まれた作品を選ぼうと努力しましたが、適当なものがあまりなくて、『出雲国風土記』と『雪女』を朗読しやすいようにA4に印刷して参加予定者へ事前に郵送しました。

今回は9名参加、関東から大田へ移住して来られた初参加の方は、「初めて出雲神話のことを知り、朗読しました。島根の人はみな知っておられるのですか」と言って感動しておられました。高校生は、「学校では一般的なことは習うけど、郷土の具体的な作品を勉強することはないので、とても勉強になりました」と感想をの述べられました。
     郷土に住むぼくらは、一度も原文を読んだこともないのに、なんとなく知っているつもりでいますが、二人の受け止め方はとても新鮮で、この朗読会の意義を改めて考え、少しファイトが出てきました。
    朗読テキストは、A4用紙に書き印刷して渡しますので、小説のように長す
ぎても大変ですし、難しすぎたり、面白くなかったり、発見や感動がない作品もつまらない。短編小説、詩、随筆、童話、民話、脚本などがbetterですが、ありふれたものは面白くないので、創作は大歓迎です。郷土からいい作品を創り出したいものです。長年の夢です。
      昨年他界された、松江出身の入沢康夫先生は現代詩の大御所といわれていますが、詩集『わが出雲 わが鎮魂』は『出雲国風土記』に基づいて書かれた名作です。いつか、この詩集の朗読をしたい、というのが夢でした。入沢先生の歓迎会で酒席を共にしたとき、「あの詩は難解だといわれ、確かに難解ですが、ぼくは朗読すれば面白いと思っています」と言ったら、なんと!!数日後に、サイン入りの詩集とテープが僕宛に届きました!

テープに録音してあったのは、「交響詩 わが出雲」(諸井誠作曲 入沢康夫詞 合唱・二期会合唱団 管弦楽・NHK交響楽団 指揮・森 正)。聞いて、圧倒されました。
    「今は国引き訖へつ と詔りたまひて   意宇社に御杖衝き立てて 意宇  と詔りたまひき 故 意宇 と云う」。この「おゑ」の長い長い引きずった迫力のある表現にも圧倒されました。
    入沢先生の「詩とは何か」という考えの一端を、詩集『春の残像』にも引用させていただきました。またいつか島根に帰られたら、と思っていましたが、昨年10月15日に逝去されました。残念です。心よりご冥福をお祈りします。いつか、「交響詩 わが出雲」をみなさんと一緒に聞いてみましょう。

R1,5 「朗読で楽しむ郷土の作品」(大田市民会館カルチュア―講座)案内

スタートが遅くなりましたが、大田市民会館の文化講座の一つ・「朗読で楽しむ郷土の作品」を紹介します。第一回は5月8日(水)19時30分~21時の予定です。『出雲国風土記』から「くにびき」、小泉八雲の『雪女』、郷土大田市の短歌などを予定しています。研究会ではないので、解説などは簡単にして、順番に朗読して感想など語り合います。どなたでも参加自由です。

予定や内容などをPDFで紹介します。興味のある人はどうぞ。今年は郷土大田市の風物などを歌った歌人の短歌を選び、朗詠の指導も受けてみたいと思っています。めずらしく高校生の参加希望があり、朗読のテキストを送りました。楽しみです。
1.5/8 (水) 「出雲国風土記」「雪女」「大田市短歌大会作品」より
2.6/12 (水) 「ひろがるカライモ」「ヘルン先生」「郷土の短歌」  
3.6/26 (水) 「石見銀山最後の代官」「郷土の詩・短歌」短歌朗詠  
4.7/10 (水) 「乙女峠」「柿本人麻呂の石見の歌」郷土の短歌・詩  
5.7/24 (水) 「浅原才一の詩」「大田市人物伝」より 郷土の作品 
 ※変更もあります。