H27 ジュニアミュージカル「風花」特別公演 4/26

平成9年発足以来、ほぼ毎年公演して歴史を刻んできた大田市のジュニア―ミュージカル「風花」が今年も大田市民会館中ホールで公演します。4月26日(日)11時と15時からの2回上演。今年も充実した舞台になることでしょう。練習してきた成果をぜひ楽しんでください。小学生、中学生たちが堂々と踊り歌う姿はとても感動的です。
DSC06408最近の子どもたちは歌やダンスのセンスがとても発達しています。my grand daughters(three years old and five years old)を見てもそのことがよく分かります。保育園でも一昔前よりも、もっと頻繁に、リズム体操をしたりお芝居をしたり歌を歌ったりしています。家でもよく歌いながら踊ったりしています。「レリゴー」などはすぐに覚えて2人で歌い踊っていました。レリゴ―現象です。なんじゃそれ?

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let it go ですよ。なんでそれが「レリゴ」になるんだ。tの発音と日本語の「ラリルレロ」の発音は舌の位置が同じで、tip of the tongue を upper teethridgeではじいて音を出すでしょう。plosive sound なんです。なんじゃそれ?「破裂音」です。k, g、p、t, d,もそうですよね。だから「レット・イット・ゴウ」を日本人が速く喋ると、「ト」が「リ」になるんです。なんで急に音声学の講義を始めるんだ!関係ないだろ!ごめん!夕べ市民会館のカルチャー講座「発声と表現の基礎」をやったばかりなもんで、思わずタイムスリップして、ときどき50年以上もslipして大学時代の五十嵐新治郎先生の音声学が顔を出してしまった。心配だな。大丈夫か?

DSC06338閑話休題:Let’s get back to the subject:
ということで、風花は大田市で貴重な役割を果たしています。昨年は行事が重なって行けませんでしたが、楽しみにしています。がんばってください。

 

H27 第6回「朗読を楽しむ」 7/4 参加希望について

今年も大田市民会館の中ホールで「朗読を楽しむ」を開きます。7月4日(土)14時から予定しています。タイトルどおり、朗読する者も聞く者も、お互いに楽しむ会です。気軽に参加してください。大田市民会館のチラシを紹介しましょう。

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「朗読は自由参加です(4月末〆切)。ぜひご参加ください」と書かれています。このことについて具体的に説明します。

主催は劇研「空」。昨年は特集として「まど みちお」の詩や歌を取り上げました。今回は「谷川俊太郎の詩、童話」を特集にします。多様な詩や童話などがあり現在作品を選考しながら練習中です。朗読参加希望者は、作品名とともに、4月末日までに劇研「空」までお知らせください。

1.朗読時間は5,6分。それより長い作品のときはご相談ください。
2.朗読する内容は特に問いませんが、次のような作品を優先します。
地域のことを素材にした民話や記録、詩、随筆、文学作品。創作作品は    大歓迎。感動した作品。谷川俊太郎の詩や童話、歌、演奏など。

作品は昨年同様、冊子にします。会場費、冊子作成費、作品使用料など経費がかかりますので、朗読参加者もお客様と同じく500円参加料を負担してください。空のメンバーも、もちろんスハマクンも例外ではありませぬ。みな平等です。

昨年の第5回「朗読を楽しむ」の内容と、アンケートのほんの一部を紹介します。

H26 チラシ裏面「5回朗読を楽しむ」.td

intermission:

DSC05624(今年も桃の花が満開!きれいだね。かわいいね。気品があるね。日本のお姫さまみたい。ユサちゃん、アカリちゃん、カホちゃん、地球の仲間になった記念に植えたんだよ。)

第5回のアンケートの一部です。ほとんどの皆さんに楽しんでいただき、とてもうれしく思いました。(すべてのアンケートは会報17号に載せています。読みたい人があればお届けします)

・楽しい時間をありがとうございました。発声がすごいです。三月に浜田での公演で「海を越えサヒメの山へ」が見られず、今回みることができました。          (60代男子)
・楽しかったですよ。(80代女)
・画も楽しく拝見しました。石銀の温泉や姫逃池 さひめの話は若干聞いていました。伝承する事が大事と思います。大田の原爆病院のことは、もう少し話があっても良いかも。次にも是非参加します(70代男子)

・舞台のしつらえは良いと思いましたが語り手の服装は、もう少し工夫があっても良かったのでは?とも思いました。想像力かきたてられる豊かなステージでした。心が和みました。平和であることの重みも感じました。(60代女子)
・楽しい一時をありがとうございました。(70代)
・私の知らない話もあり楽しませていただきました。孫達にも読み聞かせたいです。次回楽しみにしています。(60代女子)

今年も有意義な時間にしましょう。ぜひ来てください。

H27 第5回大田市写真展に600人以上

2015年3月20日から22日まで、大田市民会館ロビーで第5回大田市写真展が開かれました。多くの人たちが街へ繰り出す彼岸市の日ですし、ロビーで開催、無料という気軽さもあり、600人以上の人が来られ、用意したパンフレットもなくなったそうです。大好評でした。

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主催は大田市文化協会。写真のオーソリテイ・石賀さんが文化協会の会長になられて始まった企画です。第一回を見に行ったとき、とてもすばらしい企画だと思いました。

誰でも出品歓迎。出品料無料。無審査展示。彼岸に開催。作品本人持ち込み。撤去は本人。アンケートに感想を記載。et cetera et cetera。

作品の善し悪しはお客様がそれぞれ胸の内で判断すればいいのです。素人でも小中高生でも良い写真を撮る人はいます。すべて平等に扱い展示するというのがいいですね。発展の可能性が大いにあります。小学生もいい作品を出品していましたよ。デジカメ時代ですから、だれでも面白い写真を撮るチャンスがあります。

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ぼくの目にも、昨年よりレベルが高い、と映りましたが、石賀さんや事務局の縄田さんも、年々レベルが高くなっている、と言われました。企画を聞いて福岡や雲南(中国に非ず)の作品もありました。

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展示作品の撤去の手伝いをするために、3時ごろ行きました。石賀さんがおられたので、「この写真はどのようにすれば、更に良くなりますか」といくつかの写真について聞いてみました。聞きながら、ナールホド、と感心感銘賛同納得しました。その道のオーソリテイはさすがですね。

いい写真がたくさんありましたが、ベテランの作品はやっぱり「アタマヲ クモノ ウエニ」出していました。また来年も楽しみです。

H27,4,5月の市民会館講座「発声と朗読の基礎」予定です

4月、5月の大田市民会館文化講座「発声と朗読の基礎ワークショップ」の予定を紹介します。変更することもあります。

4月 - 15,22日
5月 - 13,20,27日

時間は19:30~20:30、会場は2階の第三会議室。会場費、資料代として各自毎回100円です。水曜日です。誰でも参加自由です。大歓迎です。劇研空のメンバーも一緒にやります。講座の後は21:00まで劇研空の劇や朗読の練習、話し会いを行います。

DSC06358(今年も辛夷が咲いたよ。真っ白い蕾が青空に光っている。イーシャオ君、君が生まれた時に植えた樹だよ。枝が真っ直ぐに天に伸びている。きれいだね。勇気凛々だね。)

なんでコブシが飛びだしてくるんだよ、といわれても理由はありませぬ。なんとなくきれいだったので気分転換です。横道にそれました。本題にもどります。

「どんなことをやるんですか?」
「例えば、次のように聞かれたら、どう答えますか」
「日本語の『ン』の発音には2種類あります。『がぎぐげご』の発音の仕方も2種類あります。わかりますか?」
「ええ!?うっそぅ!聞いたこともないぜよ」
「あなたがいつも話してる日本語ですよ」

日本語は無意識で喋っていますから、説明できない人がほとんどです。仕方がありませぬ。上の発音の違いは3月の講座でやったことの一部です。舌の位置や上顎に触れる位置が違うので、音も少し違うのです。

プリントに基づいて、発音の仕方や違い、舌や上顎の位置などを説明し、一緒にテキストを何度も読みながらマスターしていきます。その後、詩の朗読、アナウンス原稿の朗読、小説の朗読などを実際に行います。「理論を知ってすぐ実践」です。

次回は「朗読するときの7つのポイント」をやる予定です。知ってやれば確実で、上達も速く、応用がきき、人に教えることができます。楽しみながらやっています。

 

「思いを持った人が活躍出来る町」(銀山協働フォーラム)

112015年3月7日、市民会館会議室で石見銀山協働フォーラム「世界遺産の町に住む」が開かれました。いろいろな観点から話しが聞け、いつもいい資料をいただけるので、都合がつくときは参加していました。

今回は木本泰二郎氏の講演「保存と活用ー菅谷たたら山内地を事例に」とパネルディスカッション「世界遺産の町に住む」があり、大田市で活躍している若い人たちの声を聞くことができ、とても参考になり励みになりました。若い人たちのまとまった意見や考えを聞くのは本当に久しぶりでした。

どんな集会、会議、文化行事、映画、演劇など(何故か音楽は例外、なんでだろう)各種の催しに出かけても、older people  like meがほとんど、といってもいい状態です。それだけにとても新鮮でした。

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パネリストは東京出身2人、佐賀出身1人、大田生まれ2人の若い人たちで、現在大田市で働きながら町つくりにも尽力しておられます。コーディネーターは三瓶自然館の中村さん。

すべての発言をメモしましたが、ほんの一部を紹介します。

「・東京は文化が混じり合い平均化している・大田は空気がきれい・大森は都会的・よそ者や若者にも入りやすく排他的でない・満天の星があり闇が深い・お金がかからない・石見では普通の人や子どもが神樂をやっているので驚いた。大学を出て帰り、学んだことを生かして毎週土曜日に神樂をやっている。今は地元の協力もある・人々のふれあいがあり、温泉へ入っても知らない人にあいさつをする。大切にしたい。・・・・」その他いろいろ。

コーディネーターの中村さんが最後にコメントされました。「人と人のつながりがキーワードだったかな。この町が思いを持った人が活躍できる場になればいいですね」意味の深いそしてとてもすばらしいことばで締めくくられ、感銘を受けました。

そうです。各人各人、夢や希望はいろいろ。音楽、詩、俳句、短歌、川柳、小説、演劇、陶芸、農業、林業、漁業、スポーツ、仕事、研究、勉強、・・・・あああ、細かく書いていたら1000を越すぜよ。その人たちがそれぞれ居場所があり活躍できる町ーそういうコンセプトを持って町つくりをつづけると、少しずつそんな人が残り集まるようになるのかもしれませんね。

同じ若者ということで大畑蘭さんが仁摩のサンドミュージアムで開いたイラストの個展を思い出しました。2月のある日、カミサマと一緒に見にいきました。

H26 大畑蘭イラスト個展芸術大学を出て都会で活躍していて、大田へ帰ってきたそうです。チラシは大田の町ですが、三瓶川と山を真っ黒にしたセンスに唸りました。それによって親しみのあるちょっとなつかしい神田橋界隈が象徴的に浮かび上がってきます。

残念ながら田舎では文学や芸術などで食べて行くのは不可能です。発表の機会を持つのも大変です。周囲の理解もあまりありません。でも若い人たちなら、それを乗り越えていく情熱があります。夢があります。失敗しても立ちあがるエネルギーがあります。

そういう若い人たちに、居場所があり活躍できる町であってほしいと思った次第です。
今後も、このような若者を中心にした様々な企画をしてほしいものです。

最後に石見銀山協働フォーラムのチラシを紹介します。

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H27 第14回「おおち地芝居」公演3/28 川本(観劇記)

「魅力あふれる地芝居の郷 おおちによる第14回地芝居公演」(チラシ)が3月28日、川本町の「悠邑ふるさと会館大ホール」で行われます。14回目になります。先日チラシをいただきましたので紹介します。

DSC06346今回は「南河内万歳一座」が『青木さん家の奥さん』を上演予定です。昨年、雲南市で上演したことが新聞に出ていましたが、地元の人もキャストとして登場するそうです。

今回はプロの芝居が上演されますので、地芝居は2本です。定評のある邑南町高原の「星が丘一座」による『瞼の母』、そしてこれまた毎回創作時代劇で好評の「劇団かわもと塾」の『神無月の夜に』。我が劇研空にほぼ毎回出演してもらっている堤さんの創作で、今回はわが劇研空からも3名(4名かな?)特別出演します。大いに期待して足を運んでください。

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時間が書いてありませんので、10時からはじまっていつ頃「かわもと塾」が上演するのか分かりませんが、上のチラシで上演順に書いてあるとすれば、午後になること思われます。今回は文化庁の補助となっています。文化庁にはこんな助成もあるのですね。

川本の地芝居については、今まで数回ここで取り上げていますので、興味があればご覧ください。

これは何でしょう?どこの建物でしょう?面白い建物ですね。
DSC06381舞台写真は撮影禁止というのは、どの公演でもほぼ同じです。現在はフラッシュで撮影して劇を邪魔するような非常識な人はいませんが、デジタル時代なので、悪用される可能性もあり、原則禁止は当然です。今回はプロの公演が入っていましたので、厳しく言われました。写真は一見するだけで、どんな舞台だったかすぐに分かります。文章よりもはるかに効果的です。PRや劇評には、写真は欠かせません。文章の中に写真があれば文章も引き立ちます。

過日の高校演劇大会では、受付で次のように公示されていました。「写真を撮影したい場合は届け出て許可を得てください」。いいね、感心しました。許可証をもらって、舞台風景として、決められた場所で静かにシャッターを押しました。個人がアップにならないように、遠景写真として記録用に写したのです。

閑話休題

さてさて、川本へ観劇に行きました。受付でチケットを出して、数歩歩いたとき、後から呼び止められました。「あれ?チケットを出したはずだけどな?」。なんと、なんと、20数年ぶりのなつかしい人ではありませんか。大田高校演劇部にいたクミコさんでした。今後劇研空が公演するとき教えてください、とのこと。全く予期しない出会いだったので、一瞬、川本の狐につままれたのかと思いました。

最初に「瞼の母」を観ました。星が丘一座は、観客に楽しんでもらうことを心得て演じていて、あちこちにアドリブや笑いがありました。今年の劇は、観客の涙を絞るクライマックスと笑いのメリハリがちょっとゆるんでいた気がしましたが、楽しく観劇しました。

「神無月の夜に」は、川本の岡っ引き宗治と大森の岡っ引きが登場し、一年に一回繰り返される泥棒の犯人を突きとめるという時代劇です。いつもの源蔵の居酒屋でいっぱいやりながら話しが展開していきます。源蔵も落ち着いた貫禄のある演技ですが、宗治の手下の半吉はうまく役を演じていて印象に残りました。身分に応じた身の軽さがよく出ていました。大森の岡っ引きはちょっと貫禄不足だったけど、台詞がシャープでよく通りましたね。舞台の空気が一瞬変わりました。荒巻が刀で、チャオが空手で一騎打ちをしましたが、作者お好みのお楽しみ場面でした。荒巻もチャオも切れ味のいい動きで舞台に馴染んでいる役者だとすぐに分かりました。

DSC06380川本の岡っ引きを主人公にしたシリーズとして、とても面白い舞台設定だと思いました。今後創作して行くとき、いろいろ面白いアイデアが生まれてくることでしょう。今回のストーリーも庶民の温かい連帯があって、病気の妻を抱えた犯人を救うのですが、ちょっと組み立てが甘かったかと思いました。冒頭の宗治の台詞から、犯人の様子が観客に推測できましたので、その犯人が登場したとき、結末が見えてきました。推理小説仕立てですから、観客の予想を裏切り驚かせながら、ストーリーを展開し、ラストでは、これまた予想外のサパライズが欲しい。そのためには対立をしっかり組み立てた方がいいと思います。

この劇では、綱を掛けられた犯人が刑を受ける、と観客に思わせて、隣人たちが嘆願して刑を免れる ー この場面が最後のサパライズになりますが、観客には、そうなるぞ、という結末が何となく見えています。先が見えない組み立てができれば、舞台が引き締まって来ます。観客の心ををいかに揺さぶるか、これが書く者の楽しみです。来年も楽しみにしています。

「青木さん家の奥さん」最初は5人で同じ様な会話が何度も何度も繰り返されるので、ちょっと引けましたが、観ているうちにだんだん面白くなり楽しみました。大阪特有のお喋り舞台ですが、地元のことをうまく織り込んで、最後はタイトルの「青木さん家の奥さん」をうまく浮かび上がらせ印象に残りました。同じ様な台詞を5人が何度も繰り返すということが、この劇ではだんだん効果的にテーマやこの劇の表現法と結びついていくことがわかりました。さすがプロの脚本、演出ですね。無意識で作劇していない。

この劇では地元の人も7人くらい舞台へ出たのですが、劇団の役者たちは無理がないようにうまくリードして、伸び伸びと一緒に演じ、観客も楽しませてもらいました。この一座に入っても即通用しそうな人も何人かいましたよ!いや、ほんとです。

みなさんおつかれさまでした。来年は15周年だそうです。

 

 

 

 

 

H27, 3月の市民会館講座「発声と朗読の基礎」予定(3)

2015年3月の大田市民会館カルチュア-講座「発声と朗読の基礎」は次のように予定しています。
3/11(水)3/25(水)19:30~20:30、その後は劇研空の会合や練習予定です。21:30まで予定しています。

目下講座には、劇研空のメンバー数人と中学生二人他が参加しています。会場費、資料代各自毎回100円です。テキストをつくりますので、基礎的な知識が身につきます。

1月、2月で次のような基礎を学び練習しました。
①声と呼吸法 ②姿勢について  ③呼吸と発声  ④正しい発音(日本語の構成、母音と子音、母音の無声化、発声練習)その他、いろいろな詩や文章などの朗読練習をしました。

3月はつづいて発音練習。朗読の8つのポイント。谷川俊太郎の詩、川端康成の「伊豆の踊子」などを朗読する予定です。気軽にどうぞ。

言葉は無意識で話していますから、いざ質問されたら、答えに困ります。例えば、「声はどうして出るのですか」と聞かれたら、どう答えますか。「3つの呼吸法?」「日本語の特徴?」「半母音?」「母音の無声化?」実際には話すときに誰もやっていることですが、生まれた時から無意識で身につてきたことですから、説明に窮します。

基礎的な理論を理解した上で練習することは、どんな分野でもとても大切です。講座では基礎から積み上げていきます。配布するプリントを保存していけば、今後に役立つかと思います。そのつもりで作っています。

 

上の写真はどこでしょう。家の近く?ちがいますよ!祖式?ノーノー。河合の林道?近いけどちがいます。・・・・・? そうです!!2月中旬の三瓶です。雪景色の中にも、何となく春のきざしが感じられます。どこに?そういわれても・・・だから何となく、です。やがてこの枯れたように見える木々に薄緑の若芽がいっせいに芽吹くことでしょう。

 

H27,3/8 劇団Yプロ「ヘルメット ダンディ」再演

松江で活躍中の劇団「Yプロジェクト」が3月8日、県民会館中-ホールで標題の劇を上演します。案内がきましたので紹介します。初演は観劇しました。このブログでも紹介していますが、とても楽しく同時に若者の息吹が感じられる新鮮な舞台です。劇研空と共に島根演劇ネットに加盟している「今旬」の劇団です。 DSC06319 Yプロジェクトは昨年 ,島根県文化奨励賞を受賞しました。演劇活動はもちろんですが、子どもたちへの公演や学校でのワークショップなど次世代育成の取り組みも高く評価されたものです。Yプロさん作成のチラシの一部を省エネ活用(?)して劇研空の祝意を表します。 おめでとうございます。メンバーにはチラシを渡しPRしました。ますますの御活躍を楽しみにしています。

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H27、2/22 「石見神楽・創作神樂の解説と実演」 講座

2月22日に大田市観光協会主催で「石見神楽ガイド養成講座」が大田商工会議所3階ホールで開かれます。
13:00 ~「意外と知らない!?石見神楽の基礎知識」小林工房代表 小林泰三氏
14:10 ~「作家が語る、創作神楽」(劇研空代表 洲浜昌三氏)

その後、土江子ども神楽団の「金山姫銀山勧請」と大屋神楽社中の「於紅谷」の神楽があります。両方とも創作神楽です。

DSC06316伝統的な神楽は、五穀豊穣を祈り、収穫を感謝して神に捧げる「舞い」です。ぼくが子供の頃には秋祭りにしか舞われませんでした。夕方から夜明けまで神社の境内のムシロに座って見ました。ホールなどで舞われるようになり「見せる神樂」に人気があつまり、演出も工夫され、創作神樂が生まれました。現在大田市でも4~5演目の創作神楽があります。神とは関係ない歴史上の人物を素材にした神楽もたくさん生まれています。限りなく歌舞伎や芝居に近い神楽もあります。そうなると舞手の魅力が重要になります。数年前から「追っかけ」が生まれているほどです。

伝統演目もしっかり守りながら、新しい表現にも挑戦していくのはいいことです。安易なものは時代の中で淘汰され、いいものだけが残って行くことでしょう。try こそ重要です。

平成22 神楽 金山姫銀山勧請(平成22年、大田市民会館「白銀の舞」で土江子ども神楽団の「金山姫銀山勧請」)

「金山姫銀山勧請」は石見銀山世界遺産登録記念に頼まれて書いた創作神楽です。どのように考えて創ったか、小林泰三さんの後で、すはまくんが話すことになりました。この神楽は大田市神樂団有志が舞う、ということで書きました。ある神楽を見た時、和歌を歌いながら太鼓をたたいた人がとてもうまかったので感動して、その人に歌ってほしいと願いながら、たくさん和歌を取り入れました。子どもの時から意味は分からなくても、神楽で歌われる和歌が大好きでしたし、和歌の優雅さや奥深さ象徴性を意識的に取り入れて「品」のある神楽にしたいと願いました。また鬼は、単なる鬼ではなく、深山に住む「鬼神」として登場させ、開発され崩されていく大自然を守る存在として象徴させました。(こんなことを感じながらこの神楽を見た人はあるかな。ないない。そうだろうね。でも100人の内3人はおられたかもね)

22日の当日には資料として台本を用意しました。神樂の台本を読む機会は一般の人にはまずありません。参考までにここでも紹介しましょう。興味がある人はどうぞ。台本はあくまで台本ですから、演出者は台本を基に自分の考えて料理されますので、この通りに舞われるとはかぎりません。劇もおなじですが、いい演出、いい役者に出会えば、60%の台本でも90%になります。「逆も真なり」

神樂台本「金山姫銀山勧請」A4縦書き11ポ下部空白,解説後に3P

H27 第22回「サンレディフェスタ」開催 2/21,22

2015年2月21,22日、2日間サンレディフェスタが開催されます。22回にもなるんですね。サンレディを利用しておられるサークルのみなさんが、舞台発表や展示、バザー、お茶席、サロン、講演など多彩な発表を企画しておられます。記念公演は作家の落合恵子さんです。今年も案内をいただきましたので紹介します。誰でも自由に参加できます。どうぞお出かけください。お茶やコーヒーなどもあります。

DSC06320サンレディの講座はいろいろなものがあり、みなさん生き生きと活動しておられます。ホールは今まで何度も利用させていただきました。スタッフのみなさんも快く対応してくださるので、助かります。今年も8月には劇研空がお世話になります。よろしくお願いします。大田の重要な文化の拠点になっています。

一度、「表現」をテーマにした講座の講師を依頼され月に1回実施したことがありました。詩やエッセイの講座でしたから参加者がどれくらいあるか心配しましたが、毎回数人ではありましたが、詩やエッセイを書いてきて、お互いに批評しあいました。味のあるいい作品もたくさん生まれましたので、そのうち冊子でもつくればと思っていましたが、講座は一年で終わりました。積極的に参加者を誘えばよかったかな、と反省しました。書くことが好きな人が5,6人いれば意義のある講座になると思うのですが、なかなか書きたいとう希望者がいないようです。

石見銀山の講座には3年くらい出席しましたが、ある年に申し込んだら満員でだめでした。それ以来、つい足が遠くなってしまいました。とても勉強になるいい講座でした。いただいた資料は今も大切にして活用しています。仲野先生の講座は今もつづいています。あるときには、寸劇の手伝いに行ったこともありました。

 

以上フェスタに関係ない蛇足でした。「蛇足」?何じゃそれ?「蛇の絵を早く描く競争で、最初に書き上げた者が、つい足まで書き添えたために失敗した、という故事から生まれたことば、だそく、じゃそく」

つまり:「余計なもの」「なくてもよいもの」でした。