H28,4/27の「朗読で楽しむ名作 創作」について(お知らせ)

4/13日、予定通り市民会館文化講座「朗読で楽しむ名作 創作」を19:30から実施しました。初会でしたが、予告通り今後の運営の仕方を話し合いました。結果をまとめると次の通りです。

①古典や小説、随筆などの名作と地域を素材にした作品から選ぶ。
②作者が大田市近辺に在住の場合は来て朗読していただく。
③朗読したい人たちが順番に朗読する。
④朗読を聞きたいだけの人もあるので、そういう人の参加も大歓迎。

次回4/27(水)は次を朗読予定です。
1.「伊豆の踊子」(CDなども聞く、朗読の基本も配布)
2.最新詩集「たまどめ」(高橋留理子著)から詩を2編
H28「たまどめ」高橋留理子
高橋さんは大田市内に在住でこの3月に詩集をコールサック社から出版されました。
物語性のある感動的な詩もたくさんあります。第⒊回文化講座(5/11)の時には
出席して朗読したり、感想などを聞きたいと思っています。OKをいただいています。
朗読したい作品があれば、いつでもお知らせください。興味がある人はどなたでもどうぞ。

H28,3/18 ビッグハート出雲で若者3人の創作劇

3月18日(金)19時からビッグハート出雲で出雲校卒業生数人で企画した劇が上演されます。題は『僕たちは、劇の中で』作者は舞台にも立つ「いとうけいすけ」さん。チラシが手に入りましたので紹介します。都合がつけば出雲までひとっ走りしませんか。(not on foot but by car)
H28 チラシ 「僕たちは劇の中で」なぜ特別にこの劇を紹介するんだ?と思うでしょう。深い訳があります。チラシの下の方をよくみると、「いとうけいすけ、会田基樹、土江真貴人、大国工」とあります。これだけで舞台風景が浮かぶ人は高校演劇のツウです。

島根の厚い壁を突破、中国の高い壁も突破して2年連続(平成25、26)長崎、茨城と全国大会へ出場した時の出雲高校演劇部のメンバーです。会田さんには昨年サンレディで上演した「石見銀山歴史ものがたり」に特別出演して神屋寿禎を好演していただきました。「役になる」ではなく「役を演じる」ことの大切さを改めて舞台で見せてくれました。

というわけで高校演劇も応援するのが目標の中にある劇研「空」としてはこの新鮮な若者達の快挙に盛大な拍手を送らねばなりません。遠くで拍手するだけでは何の役にも立ちませんので、ぜひ出雲へ車を走らせて、現場で拍手したいものです。

パルメザンチームの劇現場で拍手と握手をしてきました。上の風景写真は劇が終わって3人の役者が挨拶をして退場するところです。雰囲気だけでもと思い紹介しました。舞台には紙切れがいっぱい散らかっています。それは劇作家が原稿を書いては捨て書いては捨てた紙です。

劇作家と劇作家によって書かれた(書かれつつある)登場人物との葛藤や苦悩を描いた劇で抽象的な劇でしたが、新鮮でとても刺激的な劇でした。久しぶりに若者らしい意識の先鋭なしかも懸命に何かを求めて苦しむ前衛的な劇を観ました。それぞれの人物の変化や劇の変化や発展がもっと出ていたら更に明確な1つのメッセージが伝わってきたかも知れません。とはいえ意欲的な舞台で役者も熱演でした。おつかれさまでした。

この4人の演劇集団は「parmesan」(パルメザン)という名前です。この夏にも、いとうけいすけ作・演出で新作の公演が予定されているようです。

このブログで今回の劇の上演をを紹介しましたが、多くの人がvisit to readされびっくりしました。お役にたてれば幸せです。

H28 市民会館カルチャー講座「朗読で楽しむ名作・創作」(案)

過去2年間、大田市民会館カルチャー講座として「発声と朗読の基礎ワークショップ」を開き月に2,3回水曜日の夜実施してきました。作成したテキストに基づいて解説し発声や朗読の基本を学んできました。中学生や市外からの参加もありました。成果は中ホールで実施した「朗読を楽しむ」で発表し毎回80人前後の人たちに聞いていただきました。
20150704141453(2)いろいろな反省から28年は「訓練」という性格を薄めて、「朗読するのが好きな人も聞くのが好きな人」も自由に参加できる会にしたいと思っています。朗読を聞いて感想を述べ合い、要望があれば「発声や朗読の基本を学習する」時間を取りたいと思います。講座名は「朗読で楽しむ名作・創作」。郷土に関する作品や創作(短編小説、詩、随筆、短歌、俳句、記録など)は優先したいと思っています。

講師というか世話役は劇研「空」代表 洲浜昌三。「空」のメンバーにもサポートしてもらいます。
◇開講日時:基本水曜日(月2~3回)19:00~
◇場所:市民会館 2F会議室
◇対象:(朗読したい人、聞きたい人)どなたでも。朗読希望者は作品をメールかコピーで事前に送ってください。1回の朗読は10分前後。長い場合は数回に分けて朗読。
◇受講料:1回ごとに100円(場所代、資料作成代等)
DSC06341朗読は文字を音声で表現する芸術です。朗読に興味がある人、聞いて欲しい作品がある人、聞くのが好きな人・・・ 気軽どうぞ。名作や古典、郷土の作品やあなたの創作は大歓迎です。朗読後にみんなで感想などを述べ、必要なら発声や朗読法についても学びましょう。事前に作品を提出していただきテキストを作ります。参加希望者は4月中旬ころまでにお知らせください。質問などいつでもお寄せください。いろいろご意見を聞き、参加者を確認して4月下旬からスタートしたいと考えています。ご協力ください。

H28,2/27,28 第23回「サンレディフェスタ」です

「サンレディ大田」は「働く女性の家」という別称で、いろいろな女性グループが利用して活動しています。「地域を知る」「男女共同参画」「子育て支援」「健康」「技能修得」などを目的に、講座や主催事業も多く、男性も参加出来る講座もたくさんあります。
H28、2 23回サンレディフェスタ

主催事業は石見銀山講座やヨガ、生け花、料理、囲碁、気功、など約20項目あり、自主事業では、女性のための盆栽、料理講習会、映画、講演など8項目。平成26年度の例でみると1万8千人以上の人たちが利用しています。興味がある人はぜひ参加してください。人と人との交流の中で活力が生まれてきますよ。

28日には12時から、舞踊、ダンス、朗読、詩吟、カラオケ、民謡、銭太鼓、大正琴などの舞台発表もあります。空のみなさん都合がつけば行ってください。

劇研「空」は過去何回も「ふれあいホール」で劇を上演しました。昨年の8月は「石見銀山歴史ものがたり」を瓶陵会総会記念行事で上演しました。照明、音響のスタッフのみんさんにはいつもお世話になっています。いい舞台になるように創意工夫を発揮して演出に最大限協力していただき感謝しています。

時間があったら足を運んでください。

H28,3/13 川本で「邑智の地芝居」15周年記念大会

2016年3月13日(日)、川本町で今年も地芝居大会が開かれます。15周年になるんですね。高原の「星が丘一座」、美郷町の「吾郷清吾会」、川本の「劇団かわもと塾」が時代劇を上演します。「日貫劇団」と「山ゆり会」は舞踊を披露します。
DSC07110劇研「空」のメンバーも依頼を受けて今年も「劇団かわもと塾」が上演する『水戸黄門』に出演します。上演はトップで10時からだそうです。
DSC07111

上の演目発表は順不同です。地芝居が石見地方に残っているのは貴重です。早春の一日、観客と一体になったなつかしい地芝居を観に出かけてみてください。

H28 「ふるさと教育実践交流会」(お知らせです)

1月24日(日)13:30~16:00、大田市民センター4階集会室で表題の会が開かれます。タイトルは「ふるさと大田を伝えよう」。ふるさと教育とは?各地域の実践例などが報告されます。講師は島根大学教授、仲野 寛先生。対象者は:社会教育関係者、学校関係者、ふるさと教育指導者、そして二重アンダーラインを引いて、ふるさと教育に関心のある方なだどなたでも!とあります。「空」のみなさん、都合がつけば参加しませぬか。きっと参考になります。
DSC07073劇研「空」は今までに、朗読劇や音楽と朗読、詩の朗読指導などで小中学校へ出向いたことが5回くらいあります。そのうちの一回は次世代育成事業で、島根演劇ネットを通して事業計画をだして青原小学校で実施しました。青少年への芸術文化教育はとても重要です。現場ではどの様なことが行われているのか。それを知るいい機会だと思います。現場の実情、先生方の考え、問題点、今後のあり方などを十分知り、何を、どのように指導するかを考える参考にしたいと思います。

18日が締め切りとなっていますが、当日でも可能だといわれました。

12/13 大田市民会館で X’mas コンサート

平成27年も残り少なくなってきました。今年もクリスマスコンサートが市民会館で開催されます。トップを切って、大田市少年少女合唱団と劇研「空」が舞台を飾ります。時間は10分。テーマは芋代官。なんで?
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実は6日には「お芋博覧会」が開催され、中ホールで10時30分から石見神楽、11:30少年少女合唱団と劇研「空」のコラボが行われます。合唱団はオリジナル曲「ありがとう芋代官」(伊藤裕子作詞・作曲)など3曲を歌い、劇研空は紙芝居「いもだいかん」を3人で朗読します。12枚の絵はプロジェクターで大きく投影します。この紙芝居は中央公民館やまちづくり委員会が作成されたものですが、劇研「空」が少し潤色して朗読します。
DSC07019楽しい歌がたくさんあります。どうぞおいでください。空のみなさん、次のような時程で行われますので、よろしくお願いします。

12日、18:00~18:40 ステージ練習
13日、11:00~11:20 リハーサル
13日、14:00~14:10 本番

※12日は13:30~浜田で石見演劇フェスタの準備会があります。
※13日は13:30~松江で県民文化祭文芸作品表彰式があります。

H27 山崎英和さん(大田高卒)短編小説集出版

10月22日の山陰中央新報文化欄の「出版話題」という囲み記事で、次のようなタイトルの文章が写真入りで紹介されました。

「大田出身の学生が短編小説 『今も僕らは歩いている』 悩み抱えつつも前へ」「大田市出身で神戸学院大学法学部3年の山崎英和さん(21)がこのほど、日常生活で悩みを抱えながらも人とのふれあいやエピソードを通して、前に向かって歩く内容の短編小説7編をまとめ短編小説集(文芸社刊)を出版した。(略)」
H27 山崎英和「今もぼくらは~」新聞のタイトルを見た瞬間、ひらめくものがありました。「2,3年前に高文連の小説で連続入選した生徒さんにちがいない!」

島根県高校文化連盟の文芸部門では毎年俳句、短歌、川柳、詩、小説、随筆作品を募集して表彰し作品集を刊行しています。ここ10年ばかり僕は小説と随筆の選考をしています。最近では小説は60編、多い時には80編くらい集まり、短期間で選考し選評を書いて提出するのは時間との闘いです。

平成23年は優秀作1位「日常」(松江北校 中村未央)、優秀作2位の1「ありがとう」(大田高 山崎英和)。平成24年は優秀作1位「視点」(大田高 山崎英和)、2位「君依存症」(大社高 藤江佳保)、3位「メリークリスマス」(大田高 山崎英和)

24年度では山崎さんの小説は2編あり迷いましたが、「良いものは良い」と割り切って上位入選にした記憶が鮮明に残っていました。

高校生の小説を読みながら、いつかこの中から文筆に係わる人が出てくればうれしいな、と思っていました。今までに書いたものを一区切りとしてまとめておくことは次の飛躍へのワンステップになります。意義あるチャレンジです。

山崎さんの小説には意表を突くような独創性はありませんが、日常生活の中での挫折や不安、悲しみ、悩み、不幸などに寄り添いながら、ふとした行為や出会いで明るいきざしが射してくる様子を自然な文体で描き、読者の心に温かいものを残してくれます。作者のヒューマニティが滲んでくるような小説です。読んでみてください。

大田ではジャスコで販売しています。昭和堂書店でも話しておきましたので今は置いてあるかも知れません。定価は1100円、文芸社です。インターネットでも購入できます。今回は内容は省略します。そのうち紹介します。

11/21,22 銀山テレビで文芸フェスタ 谷川対談放映(4)

9月22日に松江で開催された「しまね文芸フェスタ2015」のことは3回に渡って紹介しましたが、石見銀山テレビで、11月21日(土)8時~、22日(日)13時~、2回放映されます。放映時間はⅠ時間15分くらいです。
IMG_0736(開会式です。島根文芸協会会長のあいさつ。向かって右側は来賓のみなさん、左側は俳句、短歌、川柳、散文の会長と県の担当者のみなさん)

対談は、「初期の詩」、「ことばあそびの詩」、「最近の詩」と3つのパートに分けて行いました。それぞれの冒頭に劇研「空」の詩の朗読があり、途中には谷川俊太郎さん自身の朗読も数回あります。県民会館中ホールはほぼ満員で、とても楽しい雰囲気の中で対談は行われました。

IMG_0751(右から詩を朗読する谷川俊太郎さん、進行役の島根県詩人連合事務局長川辺 真さん、対談者・詩人連合理事長洲浜昌三さん、そして手話通話のみなさん)

企画のテーマは「詩の魅力を明かす対談と朗読」「わたしのことばさがし」。対談のなかで、谷川さんの詩の魅力を紹介し、谷川さんの詩のことばが生まれる源泉に迫り、谷川さんの詩に対する本心を聞くことができました。後半にはかなり難解な説明もありましたが、とても示唆に富んだこともたくさんありました。

終わりに近いところで、谷川さんが劇研「空」の朗読についてコメントをされましたが、そのことばが深く心に残りました。あんなことを言われるとは思いませんでした。どういわれたか?それは聞いてのお楽しみです。「空」の人たちには、最高のことばでした。

どうぞ銀テレが見られる人はちょことでも見てください。お客さんも熱心に聞いてくださり反応がとてもよく、とても豊穣な時間でした。(対談を文章にしておけばいいね。だれが?)谷川さん自身も、「島根の日々は私にとっても楽しく充実したものでした」と書いておられました。

掛け替えのない時間をみなさんと共にすることができました。谷川さん、ありがとうございました。

H27 劇団Yプロジェクト 稽古再開

松江で活動している劇団Yプロの練習場が10月8日早朝火災に遭い全焼しました。島根演劇ネット事務局の有田さんから、火災見舞いを演劇ネットから送りたいという連絡があって初めて知ったのですが、17日の新聞では「ファンの声援が後押し」「再び舞台を 稽古再開」という記事を写真入りので掲載しています。

劇団Yプロジェクトは1999年に発足、2008年に西津田一丁目の倉庫を改修して練習場にしていましたが今回の火災で5棟が全焼し、台本や衣裳、音響機材、道具一色をすべて失ったそうです。

一昨日、演劇ネットの有田さんを通して、代表の坂井陽介さんから礼状が劇研「空」へきました。市内の公民館を使用して11月から再び演劇スクールを開始しているとのことです。

Yプロは意欲的な創作劇や地域に密着した演劇指導や発表をつづけています。みなさん、またいい舞台を楽しみにしています。がんばってください。劇研「空」