「しまね文芸フェスタ2015」は9月22日、松江市の県民会館で開催されます。10時30分から始まる全体会では、「わたしのことばさがし」というタイトルで谷川俊太郎さんと島根県詩人連合理事長・洲浜昌三が対談します。対談の中で谷川さんにも詩を朗読していただきますが、大田市演劇サークル・劇研「空」のメンバー6人も朗読します。どんな90分になるか楽しみですね。
谷川さんの多数の作品から、どの詩を朗読するか。選ぶには時間と苦闘がつづきます。朗読したい詩はたくさんありますが、朗読時間は20分以内厳守。よく知られた詩がいい、という声もあり、最終的には落ち着くところへ落ちつきました。1.初期の詩から約4編、2.ことばあそびの詩から約7編、3. 最近の詩から約5編。よく知られた詩もたくさんあります。劇研「空」で朗読するのは、田中和子、松本領太、山本和之、吉川礼子、渡利章子、若狭雅子のみなさんです。
朗読では、淡々と読め、とよく言われます。確かにそうです。しかし機械のように無感情だと詩と朗読者の関係、詩と作者の関係が見えてきません。押しつけ解釈にならず、それをどの程度表現するか。実に微妙な表現力が必要です。ことば自体が内蔵しているイメージや風景、感情もありますので、それをどう生かすかということもあります。今回は6人の朗読口(新語誕生!)を楽しんでいただくことにしましょう。
午後は分科会です。詩の分科会では今回も「自作詩の朗読と鑑賞会」を開きます。朗読したい人は自分の作品を9月5日までに提出するか、当日コーピーして30部持参してください。谷川さんも出席される予定です。