石見銀山「天領太鼓」日韓芸能祭などで公演

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 大田市が大韓民国大田廣域市(テジョン市)と姉妹都市縁組を結んだのは1987年11月14日。毎年交流をつづけてきましたが、2007年は20周年で、それを記念した芸能祭が11月10日サンレディー大田で開かれました。天領太鼓は昨年大阪にも行きましたが、それらの活動を主に写真で紹介します。08、2,17の市民会館での石見神楽共演大会や、この5月には市民会館で上演予定です。5月の公演は目下企画進行中です。


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 韓国から来たのは崔英蘭芸術団(チョヨンラン)と打楽器グループGUT。11の踊りや太鼓演奏を披露しました。太鼓のリズムは日本と異なり強烈に印象に残りました。民族服の舞踊はとても優美で華やかでした。急遽依頼があり、劇研空の由香里さんも優雅な衣装で舞台に立ちました。お疲れさまでした。
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 天領太鼓は07年20周年(昭和61年発足)を記念して5月20日に大田市民会館のステージで公演しました。チケットはなしで関係者だけ約200人が招待されました。ステージに舞台を組んで太鼓演奏と語りと詩朗読。間歩の中にいるかのような不思議な空間で、しかも太鼓と銀山の歴史語りの組合せは予想外の感動を観客に与えその後公演依頼がつづきました。

 公演の翌日電話がかかって「涙を流して聞きました」とか「石見銀山の風景がずーっと浮かび銀山のことがよく分りました」などの声が僕にも届きました。

 8月13日には大田高校卒業生会・瓶陵会総会で講演依頼があり、サンレディー大田で公演。観客は約240人。
その時の曲目は次のとおりです。

龍声、岩響、絆、巻き上げ節(詩:春の銀山街道朗読)、宝の山、天空の都、石見銀山大盛の歌(詩:五百羅漢朗読)、鞆が浦、ソーマ銀、彩り
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 太鼓演奏の前後には語りが入ります。「龍声」演奏の前の語りだけを参考までに紹介します。

       「龍声」
歴史をさかのぼることおよそ500年
時は室町、戦国時代
筑前博多を出発した一艘の船が石見の国、仁摩の沖を通りかかった。
乗っていたのは、博多の豪商、神屋寿禎。
銅を買いつけるために、出雲の国、大社、鷺浦銅山へ向かう途中であった。
船から、はるか南の山並みを眺めていた寿禎は、一つの山が不思議な光を発しているのに気がついた。
寿禎がその山の名前を聞くと、船頭は答えた。
「あの山ぁ石見の銀峯山いうて、むかし銀が取れた山でしてな、光るなぁ清水寺の観音様の御霊光でござります。」
仙の山の山頂から霊気が立ち昇っていたのである。

寿禎の頭にひらめくものがあった。
かつて、金や銀などの鉱山は遠見の法で発見されていた。  
遠見の法とは、初夏のよく晴れた月のない深夜に、山から発せられる精気によって、金か銀か銅かを見極める方法である。
神の仕業とも思えるこの神秘的な現象 … 金は華、銅は虹、鉛は煙、錫は霧のような精気を放ったという

仙の山はその頂に、龍の精気を放った。
龍が立ち昇るのは銀の山。
青白い龍のような銀光を空に放って、
仙の山がその声をあげた。  (「龍声」演奏3分30秒)

 11月4日には第45回近畿島根県人会で公演しました。太閤園の舞台付き大広間で、参加者は知事や各市長、町長はじめ近畿地方の会社社長など錚々たるVIPです。総会後の宴席での演奏ですから静寂は期待でず対抗心を掻き立てて朗読しましたが、時間と共に聞く人も増えほっとしました。代表の近藤先生には後日、とてもよかったという声が担当者からあったそうです。

 11月6日夜には三瓶の「さひめ野」での演奏がありました。
建設関係の会社の県総会で、大田商工会議所会頭から強い要望があったそうです。後日、文化協会会長さんの長男の結婚式で寺戸会長と会いました。「太鼓だけなら県内にたくさんある。20分も聞いていれば飽きる。天領太鼓は語りがあるから感動的だ。それで皆に聞かせたかった」とお礼を言われ
ました。寺戸さんは大田高校PTA会長でもお世話になりました。
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 詩2編は1995年に島根県詩人連合が発行した「島根の風物詩」から若干手を入れて朗読しました。こういう場や空間での詩の朗読は意外性もあり新鮮な印象を与えます。

 「詩を街へ」という理念で出版した詩集ですから、時がたってもこういう形で人々の心に届くということは最高の喜びです。詩の言葉には力があるはずなのです。
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 以上、天領太鼓の活動を紹介しましたが、これ以外にも天領祭りやサウンドミュージアム、学校や施設でも上演しています。その時は語りはなしです。
 ここでは地域情報として紹介しましたが、これは劇研空の活動でもあります。今のところ参加しているのがぼくだけですが5月の公演の時には劇研空として協力を頼まれています。

 ある県の関係者が、石見銀山の世界遺産登録でもっと文化活動が展開されるかと期待していたけど、文化ファンドなどの利用も少ない、と言っておられたそうです。

 07、10、14には市民会館でウインドウ・オーケストラの第14回定期演奏会があり、谷口先生から頼まれて詩を朗読したり石見銀山の語りをしました。河村富久代さんは銀山の歌を歌われました。

 世界遺産を記念した文化行事でほとんど劇研空が関わっているというのは面白いことですね。というより劇研空以外にそいう文化活動をする団体がほとんどないという残念な現状
だということでしょう。

 町おこしなどに力を入れてもそこに文化が伴わないと底の浅いものになるのは誰もが指摘することです。石見銀山も観光ブームで、あの狭い180軒ばかりの大森の町へ観光バスが多いときには70台もくるそうですが、何年つづくのか。文化芸術も盛んになってほしいものですが、一朝一夕にはいきません。文化活動予算も年々削られるばかりです。

 そういう中で天領太鼓は大田の文化の一翼を担っています。ますますの活躍を期待して終了します。

(AAAAAあああああ、時間がかかりますね…よくやるわ…〆切が過ぎたしごとがたくさんあるというのに…読む人は…のに。試験前になったら映画を観にいくあの逃避習性がまだ残っているんじゃないか…あああaaa…) 

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「石見銀山「天領太鼓」日韓芸能祭などで公演」への1件のフィードバック

  1. 本番は2008年5月18日(日)大田市民会館で、計画が進んでいます。
    昨年11月28日に市民会館で第1回実行委員会が開かれ13名が出席。実行委員会の構成は次の通り。
    文化協会、大田市観光協会、大森観光協会、石見銀山ガイドの会、NPO法人納川の会、石見銀山神楽連名、青年会議所、商工会議所女性会、商工会議所青年部、静間ふるさと交流倶楽部、劇研空、大田市体育・公演・文化事業団、石見銀山天領太鼓
    1月9日に実行委員会を開催し、文化ファンド助成の原案などを検討しました。
    1月18日の夜、市民会館で第2回企画委員会を開催
    内容などを検討しました。
    次回は2月6日の予定です。

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