H31『琴の鳴る浜』満席の観客に大きな感動を残して終わる

3月10日、大田市民会館で上演された創作音楽劇『琴の鳴る浜』は、大きな感動を残して終わりました。最終的な「まとめ」はまだですが、公演の様子などを簡単に紹介しておきます。本番の写真はありませんので、リハのカーテンコールの場面です。

終わって数日たちますが、出会う人がみな、「感動しました」「涙が出てしようがなかった」などなど感動を語られます。それはお弁ではなく、心から出てくる言葉だということが表情や語調から伝わってきます。チケットは途中から販売停止、当日券も停止。遠くから来られて、入場できない人もおられ、申しわけない次第でした。この音楽劇は、40年前の邇摩高校演劇部上演が最初ですが、音楽劇に書き直して1回目、2回目は演劇主体の音楽劇、3回目は馬路小体育館で朗読音楽劇として公演しました。原作は洲浜ですが、今回は佐藤万里さんの脚色、プロの松浦麗さんが主人公、ベテランの三浦克也さんの演出で、形式としてはミュージカルに近い表現が特徴でした。劇はシンプルに言葉が観客に伝わりイメージが広がっていく力がありますが、ミュージカルは五感を通して全身から伝わってくる圧倒的な力があります。演出の三浦さんは出演者の力を引き出し、個々の場面や全体の流れなど「見せる」ようにメリハリをつけ、舞台全体を見事に構成されました。

新聞や大田市広報もタイムリーに報道してくれました。ありがたいことです。何も書かない新聞もありますが、地域の情報は取り上げないとますます新聞離れが進むことでしょう。会館のスタッフのみなさん、時間をかけ衣装を作って頂いた「風花」の保護者のみなさん、演奏のみなさん、出演者のみなさん、8月からの長勝負、おつかれさまでした。今まで市民のそれぞれの活動(合唱、演劇、演奏、照明、音響、脚本、作曲、作詞、オペラ『石見銀山』など)積み上げがあったからこそ花開いた舞台です。
(ブログ 劇研「空」 活動報告 地地域情報 20190321すはま)





終わって数日たちますが、出会う人がみな、「感動しました」「涙がでてしようがなかった」

H31 音楽劇『琴の鳴る浜』一日前です

『琴の鳴る浜』、明日に迫りました。今日はゲネプロ。素敵な舞台になる予感十分です。「チケット販売止め」指令が下り、当日券も販売中止です。数件の電話注文がありましたが、感謝と陳謝の股裂き状態です。今回の創作音楽劇『琴の鳴る浜』には24曲以上あり、すべて長坂行博先生の作曲です。そのうち14曲は歌と願成就(琴ヶ浜の盆踊り歌)です。3月7日の夜の練習は歌を中心に行われました。伊藤裕子さんの熱心な指導で何度も繰り返してハードな練習がつづきました。演奏される6人も何度も繰り返すのですから大変です。でも恵まれた練習に胸が熱くなりました。楽譜と歌詞を一曲紹介します。楽譜を見るだけで歌が自然に流れてくる人は、歌ってみてください。どうぞ。

「ここは石見の琴ヶ浜」          
        詞 洲浜昌三 曲 長坂行博   
1 嵐の浜に 打ち上げられた     
  さ迷う舟に ひとつの命
  さぞかし深い わけもあろ
  もう泣かないで もうだいじょうぶ
  ここは石見の託農(たくの)の郷(こうり) 馬路の浜  
  うみやま清くひと温かく      
  自然の恵に生きる村

2 時は流れて 命めぐりて    
   潮風のなか なぎさ歩めば    
   遠くかすかに 聞こえるしらべ    
  あぁなつかしい やさしい響き      
  ここは石見の 砂の泣く浜 琴ヶ浜     
  うみやま清く 人あたたかく    
  自然の恵みに 生きるむら

その他、松浦麗さんの数々の素晴らしい独唱、村人たちの胸に迫る合唱もたくさんあります。和洋調和した演奏もきっと心に染むことでしょう。どうぞ気をつけておいでください。そしてたっぷり1時間50分の大田市生まれの音楽劇をお楽しみください
(ブログ 劇研「空」 地域情報 20190309すはま)

H31 「琴の鳴る浜」上演まで10日

3月です。連日暖かい日がつづきます。2月15、15,16、大田市民会館で主役の松浦麗さんも参加され、通し稽古が行われました。初めて観られた人も、舞台の迫力に感心しておられました。演出の三浦さんから細かい指導があり、かなり仕上がってきました。写真はカーテンコールの練習ですが、動きや配置、動作、構成など演出の的確な指示で出来上がっていくのも見事でした。本番までほぼ連日練習がつづきます。大変ですが、かんばってください。

16日には有志の方々が昼食会を開いてくださり、おいしいカレーライスをみんなでいただきました。ありがとうございました。衣装もかなり出来上がりました。風花のお母さん方が熱心に衣装を作っておられます。裏の力があっての舞台です。ありがたいことです。大田市の市報「おおだ」で2ページに渡って紹介されました。最近の市報は通知事項の羅列ではなく、内容をかなり詳しく紹介した記事が多く読み応えもあり、いいですね。縮小して紹介します。読みたい人は実物を手に取って読んでください。

小生、今回無役。裏に徹します、と結団式で宣言しましたが、チケット目下ほぼ50枚。遠方は松江、益田、邑南、京都、中部地方の人たちも。みな楽しみにして

おられます。(ブログ 劇研「空」 お知らせ 地域情報 20190301すはま)

H31 音楽劇『琴の鳴る浜』初の荒通し稽古(1/13)

新年になって初めての稽古が1月11~13日、大田市民会館大ホールの舞台で行われました。13日(日)には、音楽の生演奏(琴、尺八、びわ、バイオリン、チェロ、ピアノ、ギター、シンセサイザー)で、東京から来られた演出家・三浦さんの指導のもとに合唱や演技の荒通し稽古が行われました。
風邪や仕事などで来られない人もありましたが代役で、1時間47分(だったかな?)の荒通しは無事終わりました。あと2ヶ月半ありますが、この時期にここまで進んでいれば見通しはgoo(dは無声化)ですね。子供たちは完全にセリフを覚えていて、三浦さんも感心しておられました。台詞が入っているので動きがとても自由で自然でした。
音楽は24曲(だったかな?)もあり、舞台の動きに合わせて演奏しなければいけないので、大変だろうな、とおもいましたが、すべて長坂先生の作曲。素晴らしいメロディーで、胸が熱くなるときもありました。そのうちPRも兼ねて、人麻呂の歌を一曲動画で紹介するかも。「この中にプロの松浦さんが入って演技し歌われると、豊潤で感動的な舞台になりますね」と三浦さんへ言いました。三浦さんは、「いろいろ注文を出しても、みんな前向きに受け止め工夫してくださるので、それがとてもうれしい」と言われました。確かにそうですね。言われた通りに演技するのではなく、その人の内面から出てくる創意工夫がないと人物は活きてきません。三浦さんの言葉は、とてもうれしい言葉でした。
前回2度の公演のときは、いろいろな条件があり、劇中心の音楽劇でしたが、今回は、ソプラノ歌手・松浦麗さんが主役として参加されるので、かなりミュージカルの要素を取り入れた舞台になります。

上の花の写真は「琴の鳴る浜」と何の関係もありませぬ。遠景舞台写真1枚では淋しいので庭の花を移し(写し?)ただけです。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ 地域情報 活動報告 20190117すはま)

H31 「琴の鳴る浜」チケット販売、練習予定(1月~本番)

音楽劇「琴の鳴る浜」は、11月11日に結団式を終え、金、土、日を中心に練習を重ねてきました。大田市内のあちこちにチラシが置いてあり、ポスターも完成しました。12月中旬からチケットの販売も開始。チラシを郵送してPRしていますが、チケットが欲しいという人が市内や県外からもTELがあります。連絡していただくと、郵送します。代金は当日窓口払い、という方法もあります。一回限りの公演ですから、好評につき完売!という事態も考えられます(オドシサクセン?)
次の写真は、結団式後の練習風景です。結団式には、佐藤万里さん、三浦克也さん、主役・琴姫役のソプラノ歌手・松浦麗さん、作曲、演奏、指揮の長坂行博さん、原作台本と作詞の洲浜昌三も出席して、挨拶をしました。
1月から3月の本番までの練習予定をお知らせしておきます。

音楽劇 「琴の鳴る浜」1月~3月の稽古予定
1月
1/11(金)19時~21時 大ホール(役者)
1/12(土) 9時~21時 大ホール(役者)
1/13(日)9時~16時 大ホール(全員)
1/18(金)19時~21時 市民センター(役者)
1/19(土)19時~21時 市民センター(役者)
1/13(日)9時~16時 大ホール(全員)
1/26(土)19時~21時 大ホール(役者)

2/1(金)19時~21時 大ホール(役者)
2/2(土)19時~21時 大ホール(全員)
2/3(日)19時~21時 大ホール(全員)
2/11(月)10時~17時 大ホール(全員)
2/15(金) 9時~21時 大ホール(全員)
2/16(土)10時~21時 大ホール(全員)通し稽古
2/17(日)10時~16時 大ホール(役者)リハーサル(交流会)
2/21(木)1 9時~21時 大ホール(役者)
2/26(火)大ホール舞台準備
2/27(水)19時~21時 大ホール(役者)

3/1(金) 19時~21時 大ホール(全員)
3/2(土)10時~21時 大ホール(全員)リハーサル
3/3(日)10時~16時 大ホール(全員)リハーサル
3/4(月) 大ホール
3/5(火)19時~22時 大ホール(役者)
3/6(水)19時~21時 大ホール(全員)
3/8(金) 9時~21時 大ホール(全員)
3/9(土)10時~21時 大ホール(全員)通しリハーサル
3/10(日)本番!開場14:30  開演15:00

劇研「空」は、吉川礼子、松本由香里が舞台に立ちます。松本、山本は実行委員です。洲浜は今回無役ですが、裏の裏役としてPRとチケット販売に協力します。チケットが欲しい人は、空のメンバーも販売しています。どうぞ声をかけてください。
(ブログ 劇研空 お知らせ 活動報告 20190111すはま) 

 

H31 今年もよろしくお願いします

新年おめでとうございます。平成最後の幕開けです。今年もよろしくお願いします。昨年は、市民会館文化講座で「朗読で楽しむ名作・古典」を月、1,2回開催し。9月15日には市民会館中ホールで「第9回朗読を楽しむ」を開催しました。出雲国風土記、古事記の現代文、創作朗読劇「大国主の試練」、柿本人麻呂の石見相聞歌、講談など、劇研「空」以外の人たちにも参加していただき、充実した発表会になりました。大田三中の演劇指導に3年続けて行きました。残念ながら力量不足で独自の公演は昨年もできませんでした。今年はまだ未定ですが、3月10日、市民会館で音楽劇『琴の鳴る浜』が上演されます。二人のメンバーが舞台へ立ちますが、「空」としては裏方でバックアップです。素敵な舞台になるはずです。楽しみです。

ブログでは、「空」の活動と共に、地域の優れた文化や芸術、文学活動を紹介し、500項目以上になりました。時々しか紹介できませんが、「地域の文化活動」などはできるだけ多くの人たちに紹介していきたいと思っています。

写真の生け花は97歳のミツエさんが「幸久の家」で活けたものです。目出度い花々です。これにあやかって、今年もがんばりましょう。(ブログ 劇研「空」)

H30 大田三中 文化祭で全校演劇発表(10/27)

今年も大田三中は全校で演劇に取り組み、27日(土)に発表します。脚本『ヌチドタカラ」が決まり、全校生(約30人)がキャストやスタッフとして参加し、話し合いながら練習してきました。劇研「空」は15日、そして先日24日に松本、吉川、洲浜が援助に行きました。みなさん吸収力が早く、頑張っています。
演劇は手間や時間がかかり指導も大変なので、最近では小中学校で取り組むところがほとんどありませんが、一人ひとりが個性を生かして協力して創り上げるという点で、とても人間教育には有効です。三中には照明器具も釣込んであり、6回路の調光器もあり、先生方の教育的配慮が感じられます。

文化祭では、弁論発表、英語のrecitation発表、ビブリオバトル、演劇発表、マジックショー、ダンス発表、全校合唱発表、吹奏楽部演奏など8時半から12時まで多彩な舞台発表が計画されていて驚きました。全校で約30人ですから、何役もこなさないといけません。みんなで、助け合い協力して創り上げていかないと間に合いません。今年もきっと素敵な発表が見られることでしょう。見学は自由だそうです。

今日のテレビでは、いじめが更に増えているという発表がありました。個性を認め合い協力して創り上げていく場や機会を作って行けば、自然にいじめなどなくなると思うのですが‥‥。(劇研「空」ブログ お知らせ 活動報告 20181025 すはま)

H30 充実したひと時 、第9回「朗読を楽しむ」終了

9月15日無事終了しました。参加者は40数人と少数でしたが、中身の濃い、充実した時間を共に過ごしました。出雲国風土記、万葉集、古事記は、約1300年前の古典で難しいので、いろいろ工夫して映像を使い、解説や現代文の朗読も入れて、分かりやすく朗読しました。アンケートでも好評でした。主な写真を中心に報告します。ご協力ありがとうございました。
島根半島の地図を投影して、出雲国風土記の国引き神話を朗読。4つの塊をどこから引いてきたかよくわかります。原文も松本、山本二人で朗読しました。
柿本人麻呂歌集より、三瓶山の浮き布の池を歌ったという説もある4首を田中和子、吉川礼子、二人で朗詠しました。
人麻呂の有名な石見相聞歌の長歌を朗読。沢江さんは今回の朗読のために、江津まで出かけて調べられました。自ら短歌も作っておられます。解説も味がありました。
人麻呂の和歌と現地妻、依羅娘子の和歌を山内さんが現代的な曲に乗せて歌いました。素晴らしい表現でアンケートでも感動したという声がたくさんありました。
刃傷松の廊下は浅野内匠頭が吉良上野介に江戸城で切り付けて事件ですが、それ以前に、未然に防止した津和野藩内幕の物語です。伊藤さんの講談も堂に入っています。
絵本になった古事記を映像をバックに朗読する竹下さん。とても分かりやすいと好評でした。
次にも古事記の朗読はありましたが、写真がありませんので、文字で紹介します。最後は劇研「空」のメンバーで「大国主の試練」を朗読劇として発表しました。劇形式でしたので、迫力があった、と好評でした。

1.講談「刃傷松の廊下未然防止の件」・・伊藤静稔
2.解説・朗読『出雲国風土記』より「国引き」・・松本領太 山本和之
3.『万葉集』より 「柿本人麻呂の石見相聞歌」「浮き沼の池和歌4首」
         朗読・澤江洋子 歌・山内理緒 朗詠・吉川礼子 田中和子
4.『古事記』序文、書き下し文、現代語訳朗読・・松本領太 山本和之
5.『古事記』より 朗読「くにのはじまり」・・竹下ちとせ
6.  〃   朗読「あまのいわと」・・山内理緒
7.   〃   朗読「やまたのおろち」・・・・堤 浩隆 松本領太 山本和之
8.  〃 朗読劇「大国主の試練」堤浩隆 松本領太 山本和之 洲浜昌三       
                     文・洲浜昌三      田中和子 吉川礼子

課題も多々あります。9月は行事がたくさん重なっていること。もっと多くの人に
来ていただくためにはどうするか。時間は、昼か夜がいいか。地味な発表会ですが、来年はどうするか、検討しましょう。みなさんおつかれさまでした。
(ブログ 劇研「空」 活動報告)

H30 第9回「朗読を楽しむ」どうぞ(9/15)

今週の土曜日、大田市民会館中ホールで、13:30から15:20です。第一回から、一貫して郷土の歴史、郷土出身作家の創作を取り上げてきました。「ただ朗読するだけ?退屈じゃん?どんな風にやるの?」という声に答えて、前回の様子を劇研「空」会報20号の一部から、PDFで紹介します。
劇研「空」は朗読集団ではなく、創作演劇を目標にしたサークルです。単なる朗読ではなく、映像を使ったり、音楽、朗読劇形式などで立体化して舞台発表します。9回でピリオドかもしれませんが、楽しんでいただけるよう、目下ベストを尽くして準備をしています。朗読希望者が参加、聞きたい人に来ていただく。すべて自由参加。前売券なし、チラシとこのブログのみのPRです。出雲風土記、人麻呂の石見の歌、古事記。名前は知っていても実際読んだ人は少ないのではないかと思います。きっと発見や感動があるはずです。
前回の「朗読を楽しむ」の様子を知りたい方は、どうぞ開いてみてください。

H29,第8回「朗読を楽しむ」を終えて、写真、アンケートまとめ 、会報20号より1~5ページ
(ブログ 劇研「空」お知らせ 活動報告 )

H30 第9回「朗読を楽しむ」人麻呂や古事記です(9/15)

9月15日(土)大田市民会館中ホールで、第9回「朗読を楽しむ」を開催します。今まで毎回、名作や古典と共に、郷土の作品や作者、郷土を素材にした創作を取り上げてきました。今回は、柿本人麻呂の長歌や和歌、古事記の中から、島根に関係ある箇所を中心に取り上げてみました。(昨年は石見銀山を素材にした詩や民話などを取り上げました)
古事記はなんとなく知っていても、はどんな文章で書いてあるのか、どのように書いてあるのか、実際に読んだ人は少ないのではないでしょうか。冒頭の原文を朗読と映像で紹介し、現代語訳を朗読、そして分かりやすい童話の朗読などでも紹介します。
前売り券はありません。ノルマなしです。興味のある人はどうぞ気軽においでください。できるだけ分かりやすく工夫して紹介します。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ 活動報告 20180810)