今年の中国高等学校演劇協議会の事務局は広島市立沼田高校で事務局長は黒瀬貴之先生です。発表会事務局は安来高校で事務局長は細田欣一先生。上演校と演目や時間などの日程を送っていただきましたので紹介します。開場は前回書きましたが島根県民会館中ホールです。
講師は俳優の二口大学さんと千葉県立柏の葉高校の阿部順先生。
島根は開催県なので3校上演しますが見応えのある劇を見せてくれるでしょう。1校が代表校として来年8月の全国大会へ出場しますが、どこに決まるか楽しみですね。
予定通り青少年ホームで行いました。36ページまで手直しをし10人分印刷し持参しました。カズさん、中さん、レイコさん、ショーゴくん、エスエスさん、それに初参加の山野熊でした。熊八さんに自己紹介していただきました。ぼくは数年前、一中の文化祭で「仙の山に立つ」の群読をやったときに知りました。あしぶえの劇にも参加されたこともあり、しまね映画塾にも参加しておられます。人を教える立場なので、「伝えることや表現すること」を学びたいと自己紹介の中で言われました。ヤッサンは寄りで欠席との連絡がありました。
二場の冒頭の種さんの語りの部分は正吉と種との対話にしましたので、その場の読み合わせをし討議しました。正吉と善作は言うことが似ているという指摘が当初から山さんや修平さんからありましたので、正吉を少し違う人物に設定し直しました。正吉のセリフを善作が言うことになります。善作と秋さんとの「青瓢箪・芋虫」対決になります。
地頭の家来は熊八と分業します。熊八には地頭や元五郎が出せない迫力や空威張りを出してもらうつもりで書き換えました。この場面の読み合わせもしましたが、ヤマオの一郎熊八は声が太く、声に力や声量もありまたやや一本調子ですが十分行けそうです。あの場面が生きてきそうです。
ラストの尼僧の場面も大いに議論しました。時がたっていることをどうして表すかという問題や子どもたちの扱いについてです。
前回は時間もなかったし、子どもたちを変えようもなかったので、(当初中学生も参加予定だったのでここに出てもらうつもりでしたが、キャンセルが入りました。本当は大きな子供がいれば文句はない)時の経過をしつこく追求しませんでしたが、今回はまず衣装や髪など短時間で変化出来るように創意工夫をしたいと思います。
上の写真は30年以上も前のなつかしい写真です。髪の扱いや衣装など参考になるところが大いにあります。当時の彼ら彼女らはよく考えて衣装や髪を処理しているのに改めて感心しました。頭の帽子や布。粗末で質素な衣装。参考になると思い紹介しました。
本番までの練習日程も話し合いました。都合が悪い日を書いて持参することになっています。
12/16は結団式です。19時から市民会館です。最初の意思統一の場ですから担当者としては合唱も含め全員参加を求めたいところですが、仕事の都合もあるでしょうしコンシャスネスの差もありますので無理は言えません。(おわったあとげきけんそらはどうしようかだれかいいばしょをみつけてくれないかな)
平成22年度の第8回島根県民文化祭の一環で文芸作品を公募していましたが入選者がすでに決定しています。22日13:30から松江の島根県職員会館で表彰式が行われます。表彰式では、今年は詩部門が担当なので島根県文芸協会会長として挨拶しなけれ ばなりません。そのあと、詩、散文、俳句、短歌、川柳の5部門に分かれて撰者による入選作品の講評や参加者による合評会があります。「島根文芸」にすべての入選者の作品が掲載されます。一冊千円ですが、上の写真は昨年の表紙です。
今年度も発行されます。希望者は購入できますので申し出てください。今年の5部門の入選者を紹介します。
詩では知事賞に江津の有原一三五さん、金賞に雲南市の小林延子さん、銀賞に大分県の川上鴨さんと出雲の金築雨学さん、銅賞に邑南町の大山博子さん、佐田光子さん、出雲市の佐野正芳さんでした。佳作も発表されますが今は手元に資料がありません。またいつか紹介しましょう。川上さんは松江の生まれで、詩集もあるベテランです。有原さんも特異な詩を書かれるベテランで、今年の春に詩集の贈呈を受けました。今は山陰詩人同人です。大山さんと佐田さんは我がふるさと田所で活躍中の歌人であり詩人です。いつも田所を代表して地域色のあるいい詩を書かれるので毎年楽しみです。
島根の文芸の発展のためにますます頑張ってください。入賞おめでとうございます。入賞式が終われば今年度の様子を紹介しましょう。文芸のことなど紹介してくれるところがほとんどないので劇研空のブログで紹介しました。
昨夜は市民会館で市民会館の耐震工事の説明会があり出席しました。利用者団体は立て替えを市長へ要望しています。12月1日にぼくも市長への要望の場に出席しました。今後まだ市民への説明会や検討会が開かれます。これまでの様子もそのうち紹介します。
12月12日は9時から青少年ホームの大掃除です。来ることが出来る人は来てください。これないひとはこなくていいです。しまねぶんげいとかんけいない。
事務局の小岩崎さんからメールがきました。一つは映画のエキストラ募集です。
劇研 空 様
演劇ネット宛てに、米子の自主映画「モグリーズ」さんから
エキストラを3名募集している旨連絡がありましたので、
お知らせします。
劇団員の方でご希望がありましたら、直接ご連絡ください。
タイトル「ゲテ 死神の雀眼(じゃんがん)」
募集役 撮影日
①大学生役(男) 12/12、17、18
②30~40代 ヤクザ役(男) 12/17、18
③20~30代 ヤクザ役(男) 12/17、18
撮影場所・・・米子市内
交通費、食費は支給。エイキストラ代はなし。
詳細は先方にお尋ねください。
麻雀の映画だそうですが、特に麻雀はできなくても
いいそうです。
希望者がおられましたら、モグリーズ あべさんまで
12/5(日)までに連絡してください(携帯090-7778-0269)。
もう一つはしまね演劇ネット主催の事業です。5月に八雲村で開かれた演劇ネットの総会で出された計画を具体化した行事です。総会には他の行事が重なって出席出来ず修平さんに出てもらいました。
島根演劇ネット加盟団体のみなさまへ
今年の師走に入り、慌ただしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、5月の総会で、今年度事業として1月に「即興ペーパーズ」を行って勉強したあと、交流会を行うことになっています。その期日が近づいてきましたので、内容をご検討ください。
日時:2011年1月15日(土)15:00~16日(日)12:00
会場:アグリパーク(松江市八雲町熊野)
参加費:3,500円(宿泊2,000円、交流会・朝食1,500円)
タイムスケジュール
15日15:00集合 ペーパーズをやってみる、お題やセリフを書いた紙、ストップウォッチ、箱、ベルなど、3分程度から始めてみる。紙に書かれたお題やセリフを使って、即興で芝居を作ってみる。いろいろな劇団の人でペアになってやってみる。参加者から、コメントをもらう。
18:00 自由時間、交流会準備、会場設営。
19:00 交流会、鍋
16日8:00 朝食 パン、コーヒー
9:00 情報交換会、来年度の事業計画
・アートマネージメント(劇場法などの最近の情報、県の文化条例など)について
・各劇団の問題点などを話し合う
・来年度の事業計画について
11:30 片づけ
12:00 解散
・交流会は、鍋にしたいと考えています。飲み物、食べ物、差し入れ大歓迎です。
・お題の紙を、各団体で事前にできるだけたくさんつくってきてください。
A4の1/4程度の紙に、「セリフ」など1枚につき何か1言書いてください。なんでも構いません。
(「おはよう」でも、「鍋が食べたい」でも、「演劇ネット」でも、なんでもOK)紙は裏紙でOKです。
・来年度の事業計画案を各団体で考えて来てください。
準備の関係がありますので、1/7(金)までに出席人数をお知らせください。
(遅れたり、1日参加でもOKです。できるだけたくさんの人に参加してもらってください)
定例会出席者には印刷して渡しましたが、参加希望者は申し出てください。
平成22年度の中国地区大会は松江で開かれます。今日神奈川に住む人から大会の期日問い合わせの手紙がきました。日にちしか分かりませんのでチラシかパンフを持っている人は教えてください。
島根は三刀屋、出雲、松江商業が出ます。広島は鈴が峰女子、沼田高校です。この二つは行きましたのでわかります。山口、鳥取、岡山はわかりません。
さて、上の舞台風景写真は、平成21年度の島根県大会で最優秀になって中国大気へ出場した松江商業と下は三刀屋高校です。三刀屋はこの時点ではまだ欠点も見えましたがその後相当手を入れたのでしょう。中国地区で最優秀となり今年の夏に宮崎の全国大会へ出場しました。残念ながら全国大会を観劇に行けなかったのですが三刀屋は優秀賞を受賞し東京の国立劇場でも発表しました。全国のトップレベルを走り続けています。
今日青年劇場の「青少年劇場通信85号」が届きました。大田高校へ赴任したときの演劇部員、福原美佳さんがここで活躍し、劇研空を応援してくれています。その福原さんのことが出ていました。「9月8日、9日’立高祭’演劇コンクール講師」を務めたそうです。以前会った時には朗読や語りなどでも頑張っているとのことでした。
その青少年劇場通信に三刀屋高校などのことが書いてありましたので紹介します。演劇の大先輩、全国高校演劇協議会名誉会長の内木文英先生の56回高校演劇全国大会を観て講評されたものです。先生は第1回から一度も欠かさずに全国大会を観て来られました。松江で全国大会を開催したときには一緒に飲み歓談しました。高齢ながら青年のような情熱と気力があふれている人です。一部を引用させていただきます。
「ほとんどすべての作品が、レベルを超えているところがあって楽しかった。中でも目立って良かったところをあげると、島根県立三刀屋高校の「オニんぎょ」(亀尾佳宏作)、山梨県立甲府昭和高校「放課後の旅その他の旅」(中村勉作」、愛媛県立川之江高校「さようなら小宮君」(越智優・作)、青森県立弘前中央高校「あゆみ」(柴幸男作、畑澤聖悟潤色)、宮崎県立佐土原高校「銀の雨」(段正一郎作、長尾直紀潤色)群馬県立前橋南高校(黒塚SEPT、演劇部、原澤毅一作)などだ。 どれを優秀賞にしてもいい舞台だったが、能の「黒塚」をもとにして、若者の飾らぬ姿をリアルに描いた前橋南が、最優秀だった。」以下略
三刀屋、川之江、弘前中央は最優秀。三刀屋の亀尾先生に創作脚本賞が贈られた。すごい書き手がたくさんいる中での全国の創作脚本賞ですからね。たいしたものです。みんな大ベテランです。
最後に内木先生は次のように講評を結ばれています。「すぐれたたくさんの指導者が高校演劇にあらわれてきた。これからの高校演劇に期待したい。」
確かに以前より実力のある顧問の層が厚くなり表現手段も高校演劇の中に閉じこもらない普遍的なものが多くなった気がします。三刀屋高校の場合全国大会の写真を見ると県大会とは違います。発表する度にレベルアップしていったのでしょう。
今年の中国地区大会がどうなるか。楽しみですね。無料です。松江へ行かれたらブラリと県民会館へ寄ってみてください。はい。
劇研空は発足当時から高校演劇も応援してきました。ということで島根で開催される中国大会と昨年の三刀屋の劇を紹介しました。
大田市文化協会理事25年、副会長12年、会長を6年間務められた勝部義夫さんの山陰中央新報社地域開発賞 第49回文化賞受賞を祝う会が仁万屋で開かれました。いろいろな方が祝辞を述べられましたが、大田や島根の映画や芸術文化に大きな貢献をされた人だということを改めて認識しました。
勝部さんは大田高校から日本大学芸術学部映画学科に入学、在学中から東宝映画の専属となり、ウルトラマンシリーズ、加山雄三の若大将シリーズ、森繁久弥の社長シリーズなど327本の映画に出演されています。
次の文章は祝賀会で配られた勝部さんの紹介です。参考になりますので載せます。大田市文化協会が作られたものです。
ぼくもお祝いのスピーチをしたのですが、その中で、「今までのことをぜひ文章に書き残してください」といいました。長谷川一夫、黒澤明、森繁久弥、加山雄三、その他たくさんの俳優とのエピソードはきっと面白いし芸術文化論的な視点をちょっと加えれば時代の記録としても価値が十分あります。しまね映画塾のこと、大田名画シアターのことなど貴重なこともがたくさんあります。エッセイとして何かに連載していけば5,6年後には一冊の本になるのですが、大田にはそんな雑誌がまったくありませぬ。2ヶ月に1回でも50ページくらいの雑誌を発行したいものです。10年続ければその中から本が何冊か生まれてくるでしょう。大田は何故か昔から同人雑誌不在の町です。
第19回の歴史を重ねた大田市のブラスとコーラスの演奏会です。来年3月公演の音楽劇「琴の鳴る浜」に出演していただく合唱団の人たちもたくさんこのコンサートへ出て歌われます。大田市少年少女合唱団、大田高校合唱部、コミセンコーラス、アンジュ ド リュミエール、サウンド・コラージュ、女性コーラス花音、
ブラスバンドは大田高校吹奏楽部アンサンブル、そして「琴の鳴る浜」で音楽監督もお願いしている谷口栄一先生指揮の大田ウインドオーケストラ。
二部では特別ゲストが素晴らしい歌を披露されます。饗場知昭さん、長谷川 泉さん、ピアノは井上なおみさんです。チラシの裏面を紹介させていただきましょう。
主催は大田市音楽協会と市民会館です。素敵な音楽をたくさん聞けますので是非12月11日には市民会館へ行きましょう。
1000円でこれだけの音楽が楽しめるのですから安いもんですね。大田市音楽協会が大勢の人に聞いてほしいという配慮でしょうけど3千円でも不思議じゃありませぬ。(まあやすいほうがいいけどねえ あっこれからじゅんかんのじゅぎょうがあるいそげ)
報告です。
手を入れた一場の台本を印刷して持参し検討しました。
・最初の朗読と一場のシーンの照明の問題。別のシーンと解釈せずに通しての照明にする。徐々に徐々に空が明るくなる。浜辺は薄暗くて人影がやっと見える。
・ 船は必要かどうか。劇として使わず飾りだけなら不要ではないか。繁二郎を善作は運びながらセリフを続ける。
・吊り物の小屋は必要かどうか。舞台で使用できる小屋に作り直せるかどうか。ヤッサンはできるということえでした。
・一場後半の子どものセリフを追加しました。
・馬路の方言を出来るだけ使うように書きかえました。京都弁も。
やっさん、やまくん、三さん、中さん、スーくんでした。来週の月も開きます。
この歌集は平成22年10月1日の発行です。娘さん夫婦が自分たちで作成された手作りだそうです。5年前に第一歌集「春峡集」を出版されたとにもお贈りくださり人間性豊かな歌を味あわわせていただきました。
藤原先生は浜原の出身ですが大田高校では演劇部員として活躍され、昭和28年3月に卒業しておられます。昭和36年3月に広島大学医学部を卒業、41年に大学院を修了博士号を取得、44年8月から大田国立病の産婦人科医師として長い間勤務され平成3年に辞職、広島市西保健所長に就任され、広島の人になられました。
大田におられるときには、あそか幼稚園や大田高校のPTA会長もされました。次男ののりお君は理数科で教えました。チアキちゃんも我が娘と同級でした。のりお君が生徒会長のときぼくが演劇部のために書いた脚本「エメラルドグリーンーおれたちのふるさと-」の劇中歌を作曲してもらいました。いい曲でした。今もメロディーが流れてきます。
藤原先生は高校を卒業した年の昭和28年6月に「山陰アララギ」に入会されたそうですから実に長いキャリアがあります。323首中の最後のページの短歌を紹介しましょう。
長男のつぐお君が広島でフジハラレディースクリニックを開き先生は顧問として就任され今年7月にはそこで1000人目の命が誕生したとか。先生もこの春草津病院の副院長を退職されたそうです。浜原には100歳のお母さんがご健在です。
歌の最後がそのお母さんの歌だというのもいいですね。広島に住んでも島根ナンバーの車で19年間走り回ったと言うのも先生のふるさとへの愛着が伝わってきてほのぼのとした余韻がと何とも言えないユーモアが伝わってきます。一冊の歌集を通して先生の一生が小説を読んだように一本のストーリーとなって浮かんできます。
先生、長い間おつかれさまでした。我が娘も先生の手でこの世に誕生しました。いい歌集を読ませていただきありがとうございました。
大田高校演劇部が島根県代表として中国地区大会へ行き、出来たての真新しい「アステールプラザ」で「星空の卒業式」を上演したとき、わざわざ楽屋へ差し入れと祝儀を持ってきてくださいました。いつまでも忘れません。