上の写真は平成22年3月14日13時50分、大田市民会館の前庭で、「琴の鳴る浜」の開場を待つ人達の列です。この列を見たとき、体が震るえました。キャストはみな楽屋で準備中ですから、この行列を見た人はいませんが、琴を演奏された合原さんはたまたま2階の会議室から見て感動されたそうです。開演前からこんなに来て下さったのだ!ベストを尽くして皆さんの期待に応えないと天罰が下るぞ!という声も聞こえてきました。大田市民会館の催しでこんなに長い行列が開場前にできたのは近年では初めてかもしれません。
今日の目的は過去を振り返ることではありませぬ。1月18日の稽古の様子を欠席したメンバーに報告することです。(そうだ!)
この日も寒い一日でした。日中は少しし寒さも弛みましたが、夜には零度近く、路上はカチカチに凍っていました。この寒さの中、年末からの雪で来られなかったミカさんがはるばるミサト町から邑智の山を越えて来てくれました。
お種さんが住んでいる飯南町は大雪ですから車で来るのは危険です。あせらなくてもいいのでレイコさんはじっくり読み込んでおいてください。代役でしっかりとやっています。
この夜は、お豊、清野、正吉っあんは代役で、11人が集まり読み合わせをしました。特にラストの場面は茅乃さんが初めてですから2回じっくりと読み合わせたあと、みんなで意見を出し合い議論しました。さすがミカさんは十分脚本を読み込み動きやセリフや感情の動きを自分のものにしていましたね。間の取り方も、相手の心理や自分の心情を十分理解していましたので、とても初めての読み合わせとは思えませんでした。
劇は相手との関係を表すものですし、相手の反応によって自分の反応も決まります。相手と関係なしに自分の気持ちだけで反応していたら劇になりません。そういう点でミカさんと村人とのやりとりが今までになく新鮮で感動的な場面になるだろうという期待が大いに持てました。ミカさんはかなり出来上がっていましたので村人の方がかえって遅れて色褪せて見えたほどです。それは、ラストの場面は、さらっと演じようという初回の台本の意図がセリフに残っているせいもありますが、同じ役でも役者が違えば、まったくといっていいほど表現も変わりイメージも別のものになるという結果でもあります。それに対する新たな対応が台本のセリフでも役者の表現でも必要になってきたということです。
みんなで議論しながら納得して劇を創っていくというのがぼくの演出方針です。ラストシーンについても大いに議論しました。修正したり追加したりする箇所もでましたので、次回までには手をいれます。
3場のあと、2場の村人と地頭の場面も読み合わせをしました。ここは次回からは立ち稽古です。
次回は20日(木)です。善作、オコト、子供たちの場面です。8人になりましたので舞台処理がちょっと難しくなりますが、ユイさん、踊りの振り付けをお願いします。
1/24(月)には市民会館でスタッフとの打合会があります。夜7時半からですが、都合がつく人は来てください。修平さん山ちゃんは都合がつけばきてくれるとうれしいね。