昨年、デイサービスセンター「ビラあさやま」から依頼を受けて、郷土の民話と創作朗読劇「出口がない家」を発表しました。今年は5月に予定されていましたが、コロナ禍で延期。6月28日に開かれ、約40名のみなさんに楽しんでくださいました。金子みすゞの詩を田中さんと吉川さんが心を込めて朗読。「積もった雪」では、吉川さんがギターを弾いて歌い、みなさんも一緒に歌ってもらいました。発想が新鮮、繊細で優しいい気持が滲むように伝わってくる金子みすゞの詩を初めて知った人たちがほとんどでしたが、きっと心に届いたことでしょう。表情で分かります。皆さんにはパンフレットを40冊(6ページ)印刷して渡しましたので、きっと家に帰られても目を通されたことでしょう。洲浜くんは自作詩「たたききれない肩」を朗読しました。30数年前、5歳と3歳のぼくの子供を故郷へ連れて行き、脳溢血で倒れ、寝たきりになって言葉も言えないぼくの父(おじいちゃん)を見たときの第一声が、「おじいちゃんが泣いとっちゃる」でした。ぼくは父の波乱万丈の人生を知っているけど、孫たちには「寝たきりで泣いて言葉も言えない可哀想な老人」なんだな・・・と思ったときに閃いて生まれた詩です。朗読用に書きました。
大正、昭和、平成を生きてこられた高齢者の皆さんの励みになればと思って朗読しました。参考までにPDFにしてみました。PDF 朗読詩「たたききれない肩」
詩 縦書き「たたききれない肩」ビラ朝山
時間の関係で、人麻呂の歌は省略して創作音楽劇「琴の鳴の浜」(県民会館ホール公演版)の動画を鑑賞して頂きました。みなさん、熱心に観て頂きました。計画ではその動画の中で歌われた長坂行博先生作曲の人麻呂の歌を、皆さんにも一緒に歌ってもらうつもりでしたが時間の関係で省略しました。この動画は大田市民会館や島根県のブログでも見ることができます。三瓶山の伝説を基に音楽劇を創作する準備が水面下で進行中です、ということもPRしておきました。こういう施設での発表会があることを考えると、計画的に良いテキストなどを作っておく必要性を感じます。特に、いい映像を作成し活用する必要性・・課題です。
(ブログ:劇研「空」 地域情報 金子みすゞ 詩の散歩道 朗読詩「たたききれない肩」20240629洲浜昌三
カテゴリー: 昌ちゃんの詩の散歩道
R5,第12回「朗読を楽しむ~郷土の民話特集~」終了
9月30日(土)12回「朗読を楽しむ」が終わりました。終わってみれば単純ですが、準備には時間がかかりました。書き言葉の民話は、聞く人たちを対象にして、方言を生かした話し言葉、語り言葉に変えなければいけません。練習する度に手を入れますので、修正や印刷も何度も必要になります。今回は劇研「空」以外に4名の人たちに出演して頂きました。個性豊かな朗読会になりました。お客様は30名弱でしたが、楽しんで頂けたと思います。アンケートの一部を紹介してみます。
・こんなに個人一人ずつに合った作品があったことに感動しました。語っていただくと、それぞれの良さを知ることができ、方言を楽しく勉強でき感謝です。さすが、好きで活動されている楽しさを感じました。
・第一部、懐かしくうれしかった。来年も楽しみにしています。
・大変有意義な時を過ごしました。関係者の方々の今後のご活躍を心から願っています。
・いい発表でした、もったいない、audienceが少なくて。・懐かしい方言で、また懐かしいお話で楽しめました。
・何気なく聞いていた民話が、今回とてもよくわかり面白かったです。・短編で数々の民話とそれぞれ個性豊かな朗読で、楽しませてもらいました。新たなメンバーが加わって良かったです。・大田の言葉がとても面白かった。朗読を聞くことは初めてですが、イマジネーションが拡がる。大田にこんなに民話があるとは思わなかった。・久々な話で、大変楽しかったです。
・地元の民話について、わかりやすい朗読で知ることができ、とても大切な会だと思った。若い世代にもっと知っていただきたい。
・なかなか本を読むという気になれないけど、こうして朗読で聞かせてもらえて良かったです。・初めて来ました。小学校の読み聞かせをしているので、参考になればと思ってきました。方言がとても良いと思えました。
・一部の民話は楽しく聞かせて頂きました。二部も楽しかったです。
・二人で語る時は語り部の早さを合わせると、よりききやすいですね。方言のアクセントは難しいですよね。近隣の民話にどんなものがあるか知りたくて来ました。朗読もいいものです。楽しめました。時代考証は難しいものです、土地(場所)、年代etc.とにかく、こんな企画あればまた来ます。
・詩の群読の素晴らしさに感動しました。ありがとうございました。素晴らしい時を過ごすことができました。
・⑬素晴らしい、感動的な詩です。普遍的な光がさしています。⑭楽しかったです、とっても。・⑪歌をCDで流すよりは、生で歌った方が良いと思いました。いつでもお気軽に風花にご相談ください。・それぞれに声に表情と乗せてあり、とても楽しめました。初めて参りましたが、とても良かったです。
・子供の頃、おばあさんに聴いた話があります。その頃を思い出し懐かしく思います。
・方言での語りがとても新鮮で面白い。後半、特に語りに引き込まれました。感動と笑いがあり、子どもたちにもぜひ聞かせてほしいものです。・長い名前をうまく言われ、笑えました。子を想う母心感動しました。たにし 愛らしい。効果音、音楽、絵がとても良くて盛り上げていたと思います。内容が心震えるものばかりで、心地よい感じがしました。たくさんの準備、お疲れさまでした。ありがとうございました。・どれも各々面白い話でした。やはり人に読んで頂くと、余計心に響くと実感しました。・朗読が上手で楽しませていただき、ありがとうございました。群読も知らなかったことが聞けて良かったです。
・気持ちが入りました。良かったです。大田の民話がこんなにあるんですね、知りませんでした。・全部大変良かったです。澤江さんに逢えなくなり、残念です。・とても良かったです。もう少したくさんの方に見て頂きたいです。・大変でしょうが、今後もこういう機会を作って下さると嬉しいです。
ありがとうございました。いろいろな感想やご意見は大いに参考にさせて頂きます。当日は13ページの冊子をお客さんには配布しました。表紙の裏側に書いた、あいさつ文をPDFで紹介します。必要があれば目を通してみてください。
R5,表紙の裏 第12回「朗読を楽しむ ごあいさつ」 2023_09_20
みんさんお疲れ様でした。少人数でしたが、充実した時間になったことに感謝し、お礼を申し上げます。
(劇研「空」 地域情報 詩の散歩道、第12回朗読を楽しむ20231010洲浜昌三)
R5,「朗読で楽しむ郷土の民話」(大田市民会館カルチュアー教室)
市民会館のカルチュアー教室は現在次の4つの教室が開かれています。書道(森山祥朗先生)、美アップヨガ(まついえいこ先生)、アコースティックギター講座(大畑茂樹先生)、朗読で楽しむ郷土の民話(劇研「空」洲浜昌三)。
11年間、古典、名作、詩、郷土資料、脚本などたくさん読んできましたが、今年度は郷土の民話を集中的に読むことにしました。かしこまった朗読ではなく、気楽に順番に朗読して、感想を語り、話し合います。チラシができましたので紹介します。
5月24,6月7,6月21・・・夜17時30分から21時ごろまで行います。朗読するテキストはプリントして渡します。読みたいものを持参して朗読されるのも大歓迎です。面白い作品があれば、手を加えて再創造する予定です。
(ブログ:Stagebox sakura 劇研「空」 詩の散歩道 お知らせ 20230522洲浜)
R1, 第1回「朗読で楽しむ郷土の作品」・「わが出雲 わが鎮魂」(報告)
予定通り5月9日大田市民会館で「朗読で楽しむ郷土の作品」を開きました。出来るだけ大田市で生まれた作品を選ぼうと努力しましたが、適当なものがあまりなくて、『出雲国風土記』と『雪女』を朗読しやすいようにA4に印刷して参加予定者へ事前に郵送しました。
今回は9名参加、関東から大田へ移住して来られた初参加の方は、「初めて出雲神話のことを知り、朗読しました。島根の人はみな知っておられるのですか」と言って感動しておられました。高校生は、「学校では一般的なことは習うけど、郷土の具体的な作品を勉強することはないので、とても勉強になりました」と感想をの述べられました。
郷土に住むぼくらは、一度も原文を読んだこともないのに、なんとなく知っているつもりでいますが、二人の受け止め方はとても新鮮で、この朗読会の意義を改めて考え、少しファイトが出てきました。
朗読テキストは、A4用紙に書き印刷して渡しますので、小説のように長す
ぎても大変ですし、難しすぎたり、面白くなかったり、発見や感動がない作品もつまらない。短編小説、詩、随筆、童話、民話、脚本などがbetterですが、ありふれたものは面白くないので、創作は大歓迎です。郷土からいい作品を創り出したいものです。長年の夢です。
昨年他界された、松江出身の入沢康夫先生は現代詩の大御所といわれていますが、詩集『わが出雲 わが鎮魂』は『出雲国風土記』に基づいて書かれた名作です。いつか、この詩集の朗読をしたい、というのが夢でした。入沢先生の歓迎会で酒席を共にしたとき、「あの詩は難解だといわれ、確かに難解ですが、ぼくは朗読すれば面白いと思っています」と言ったら、なんと!!数日後に、サイン入りの詩集とテープが僕宛に届きました!
テープに録音してあったのは、「交響詩 わが出雲」(諸井誠作曲 入沢康夫詞 合唱・二期会合唱団 管弦楽・NHK交響楽団 指揮・森 正)。聞いて、圧倒されました。
「今は国引き訖へつ と詔りたまひて 意宇社に御杖衝き立てて 意宇 と詔りたまひき 故 意宇 と云う」。この「おゑ」の長い長い引きずった迫力のある表現にも圧倒されました。
入沢先生の「詩とは何か」という考えの一端を、詩集『春の残像』にも引用させていただきました。またいつか島根に帰られたら、と思っていましたが、昨年10月15日に逝去されました。残念です。心よりご冥福をお祈りします。いつか、「交響詩 わが出雲」をみなさんと一緒に聞いてみましょう。
H28 日和聡子さん 萩原朔太郎賞受賞!
H28,5/18の「朗読で楽しむ名作・創作」案内です
5月18日(水)第4回「朗読で楽しむ創作・名作」の予定です。
19:30~21:00 誰でも自由に参加できます。聞くだけでもOKです。
①『伊豆の踊子』の続きを朗読し、CDで朗読のポイントを聞きます。
② 詩集『たまどめ』の中から数編を朗読し、作者の高橋留理子さんにも朗読していただく予定です。感想を述べたり質問したりしましょう。この詩を朗読したいというのがあれば、どうぞお願いします。
(これはどこ?大田の中心部? Yes、2015年5月撮影。)
前回は詩集『たまどめ』から8編くらい朗読し感想を話しました。5月25日の第⑤回では、芥川龍之介の『トロッコ』や金子みすゞの詩などを予定しています。銀山旧記もそのうち。
郷土の創作は最優先です。童話、随筆、詩など郷土にかんする作品を捜しています。紹介してください。自作も大歓迎です。挑戦してください。
別所真紀子さんの童話『まほうのりんごがとんできた』が書棚にありました。別所さんはこの春、読売文学賞を受賞されました。生まれは大田の富山です。多分大田で知っている人はほとんどないでしょうね。
H27 第6回「朗読を楽しむ」好評裏に終了
2015/07/04、大田市民会館中ホールで開いた第6回「朗読を楽しむ」は無事終了しました。今回は「谷川俊太郎の詩の魅力」を特集として40分組みました。谷川さんの詩を聞きたくて来られた人もありました。さすがに愛読者が多いですね。
今回もPRはあまりしませんでしたが、70名数名の参加者がありました。参加者って?観客とどう違うの?朗読者もお客様も同様に500円で参加です。朗読希望者は事前に届け出れば自由に参加できます。会場費や印刷代など平等に負担し「朗読を楽しむ」ということです。
谷川さんの詩の朗読は9月22日にも「しまね文芸フェスタ」で行いますが、その前哨戦でもありました。朗読の許可はいただいています。
Ⅰ 谷川俊太郎の詩の魅力 1.谷川俊太郎初期の詩4編朗読 2. 歌「鉄腕アトム」「世界の約束」 3. 「ことばあそびうた」8編 4.最近の詩を中心に5編朗読するのは松本さん。PC操作、朗読、DVD撮影、合間に写真撮影、大忙しです。今年も大田市少年少女合唱団に「鉄腕アトム」など有名な2曲を歌っていただきました。一生懸命な澄んだ声は、いつも人の心を打ちます。指揮は伊藤さん、伴奏は大畑さん。
「ことばあおびうた」も取り上げて朗読しました。会場のみなさんにも朗読していただいたり、とても楽しく聞いていただきました。
Ⅱ 郷土の民話・記録・名作(自由参加) 1.郷土の民話「浮布の池ものがたり」(押越幸子)2.「なぜ?大田の漁師が戦場へ!」 (山尾一郎) 3.「希望の木 」(新井満 作)(若狭雅子)
上は押越さんの郷土を題材にした創作民話第二弾・「浮き布の池ものがたり」。創作がどんどん出てくるといいですね。「創作民話特集」をやりますか。いいね!
昨年は旧制大田中学校、女学校が原爆病院に指定された記録の朗読でした。今年は波根の漁船が先の戦争で徴用された記録の朗読でした。ほとんどの人が初めて聞く事実に驚いておられました。
若狭さんが新井満さんの講演で感動され、直接許可を得て、映像なども工夫して朗読されました。写真の使用も陸前高田市から許可していただきました。早速反響があり、仁万小学校で朗読されることになりました。
Ⅲ あれから70年・ヒロシマ・原爆の詩
戦後70年。原爆を素材にして作られた詩を朗読しました。それぞれ作者を紹介して詩を朗読しました。最初に、峠三吉の「仮繃帯所にて」を松本さんが朗読。峠三吉の原爆詩集から「序」(にんげんをかえせ)と栗原貞子さんの「生ましめんかな」を和上豊子さんが朗読。みなさん感動されました。やっぱり時代を超えて残って行く名作ですね。事実の強さ、それを昇華する思考、思想、ことばの力。
長津功三良さんの詩集から「壊れた空」を山本さんが朗読しました。広島弁にとてもリアリティがあり地の中から助けを求める声が湧きあがってくるようです。最後は今年の一月他界された御庄博実さんの遺稿詩集「燕の歌」から冒頭の詩をスハマクンが朗読しました。昨年12月末に贈っていただいたとき、感想とていねいなお礼を意識して書いたのを覚えています。よく声をかけていただき、発行毎に詩集やNHKの特集番組にもなったDVDも贈っていただいきました。先生の献身的な生き方に感動したものです。お礼の気持ちを込めて朗読しました。届きましたか?
Ⅳ 朗読劇「吉川経家最後の手紙」― 福光不言城の子どもたちへー
最後は朗読劇です。動かないだけで、劇と同じように会話のやりとりをしますので緊迫感や感動があったようです。アンケートもとても好評でした。10月24日には吉川会の全国交流大会が温泉津で開催され、そこで上演します。その時には音楽の演奏も取り入れる予定で話しを進めています。ご期待ください。
不言城(物不言城、福光城)があった山です。地元の人たちの労力奉仕によってかなり整備されています。熱烈な経家も多く、都会から移り住もうとした人もいます。物語がある城山は大切にして生かしたものです。人は自分が描いた「物語」を確認し楽しむために名所や旧跡を訪ねるものです。
鳥取城にある吉川経家像です。大田では名前を知っている人もほとんどいませんが、鳥取市へ行くと、よく知られていて、恩人だという人もいます。
今回は音響効果や音楽は使用しませんでしたが、次回上演時には映像も含めて更にいい舞台にしたいと思います。
ご来場くださいましたみなさま、ありがとうございました。出演していただいたみなさま、おつかれさまでした。市民会館のスタッフのみなさま、いろいろお世話になりました。
そのうち会報18号を発行します。そこにはアンケートなども収録します。欲しい人は申し出てください。(いないのがわかっているからかいたな。ゆーあーらいと)次は8月14日のサンレデイ公演「石見銀山歴史ものがたり」でーす。たいへんだけど、がんばりましょう。はい。
パンフレットの2,3ページをPDFで紹介します。みてみたいひとはみてみてください。
パンフ原稿2,3ページ
H27,7/4 第6回「朗読を楽しむ」大田市民会館中ホールで
昨年は8月末に行いましたが、今年は日にちが取れず、7月4日(土)に実施します。昨年は、詩人・まどみちおさんの特集をしましたが、今年は、第1部で谷川俊太郎さんの特集をします。9月22日に県民会館で開催される「しまね文芸フェスタ」で谷川さんとの対談があり、その中で、劇研「空」のメンバーが谷川さんの詩を朗読します。その一端を皆さんにも楽しんでいただこうというわけです。今年も大田市少年少女合唱団にお願いして、谷川さん作詞の「鉄腕アトム」と「世界の約束」(ハウルの動く城)を歌ってもらいます。第2部ではさまざまな朗読の語り口を楽しんでください。
第Ⅲ部では「鳥取から石見不言城の子どもたちへー吉川経家最後の手紙ー」を朗読劇形式で発表します。これは10月24日に温泉津で行われる第3回吉川経家全国交流会(タイトルは違うかも)で劇研「空」が朗読劇として上演する短縮版です。
参加費としていますが、朗読として参加する人も会場費や必要経費を負担するためです。昨年の第5回も皆さんに楽しんでいただき、とても好評でした。自作の詩やエッセイ、短編小説、記録、名作など、みなさんに知って欲しい、聞いて欲しいという作品をどうぞ気軽に朗読してみてください。みんなで「朗読を楽しむ」場になればいいですね。
(新緑の季節。若葉が燃え上がるようです。庭の石楠花も明日は花嫁)
舞台発表として上演しますので、事前に何回か集まって朗読し、お互いに感想を述べ合い、批評し合つています。さらに作品に手を入れたり、映像を投影して、作品を立体化し面白くする工夫もして発表します。
チケットも整理券も発行していません。どれだけ来られるか、予測もできません。10数人では(涙)ですが、200人も来られたら座席がありません。去年並に80人前後なら謝謝謝です。チラシは市民会館や公共の場所に置いてあります。興味がありそうな人には、ぜひPRしてください。
H26 第5回「朗読を楽しむ」好評裏に終了
2014年8月30日、大田市民会館中ホールで、第5回「朗読を楽しむ」を開催しました。お客さんを60~80名と予想して準備しましたが、約80名でした。積極的にPRしていませんでしたので妥当なところだと思います。劇研空のメンバーだけではなく、大田市少女合唱団をはじめ、地域でキャリアのある人たちに声をかけて参加していただきました。アンケートの結果も大変好評でした。ご協力ありがとうございました。舞台風景写真を中心に簡単に紹介します。
(パンフレットより)
「本日はご来場くださり、誠にありがとうございます。どうぞごゆっくり、朗読や歌をお楽しみください。
劇研「空」は、平成12年に発足以来、劇以外に様々な朗読会を実施してきました。今回は大田市民会館の地域育成事業の支援を受けて実施します。劇研「空」が企画し、地域の人たちに呼びかけて実施する朗読会は5回目です。劇の上演もあきらめてはいませんが、時間や経費、発表場所など困難なことが多いのに比べ、朗読は気軽にできるのがいいところです。
今まで、毎回特集として、日本の詩人を取り上げてきました。今回は、2月に104歳で他界された「まど・みちおさんを偲んで」、詩の朗読と解説をします。大田市少年少女合唱団のまどさんの童謡も楽しんでください。
劇研「空」は、「地域の歴史や文化の掘り起こしと再創造」を目標の1つにして活動して来ました。この8月末の土曜日のひととき、発表する者も聞く人達も「お互いに舞台を楽しみ」、「お互いの学びの場」になり、さらに「創造への刺激」になれば幸いです。」
第Ⅰ部 まど・みちおの詩の魅力…童謡詩人といわれた詩人の平明で奥深い詩を朗読し、その業績と詩の魅力を解説します。有名な童謡を合唱で楽しんでください
1)まど・みちおの詩の朗読 …詩7編を朗読、吉川礼子 、田中和子、 山本和之、 松本領太 若狭雅子、 堤 浩隆(川本塾)
2)解説「童謡詩人 まど・みちおの詩」…劇研「空」 洲浜昌三
3)合唱 「ぞうさん」「一ねんせいになったら」「やぎさんゆうびん」 大田市少年少女合唱団17名 指揮・伊藤裕子
最初は、この春104歳で他界された、まど・みちおさんの詩を劇研空のメンバー6人が朗読し、一篇ごとにスハマくんが解説をしたのですが、記録写真がゼロでしたので、上の写真から想像してください。朗読用、詩の転載には著作権料をパシット払いました。当たり前だけど、痛かった!
大田市少年少女合唱団には「ぞうさん」など3曲を合唱していただきました。
第2部 自由参加・朗読と語り…朗読や語りに関心がある人たちに案内して出演していただきます。郷土の民話や伝説、記録などを発掘、文にし朗読にして舞台で再創造です。
1)朗読 記録「なぜ?大田に原爆病院?」文・山尾一郎 朗読・山尾一郎
2)語り 民話「 降露(ごおろ)坂の一つ目お化け」 『銀山(かなやま)ものがたり』より
方言・西村 巴 語り・西村 巴
3)朗読 随筆「石銀(いしがね)からー松下貞市口伝ー」 須藤正子著(大田市在住)より 朗読・竹下ちとせ
4)朗読 伝説「つる女の物語」 文・和上豊子 朗読・和上豊子
5)朗読 随筆「おれの跡を継ぐな」 山下惣一著『農から見た日本』朗読・田中安夫
6)朗読 創作民話「姫逃池ものがたり」 文・押越幸子 絵・石田さちよ 映像・松本領太 朗読・押越幸子
第3部 ふるさとの創作民話 朗読劇「海を越えサヒメの山へ」…大陸でオオゲツ姫が殺 されると、腹から種が出てきて、サヒメはその種を持って赤雁に乗り、海を越えて石見へきた、という伝承があります。この伝承を劇形式で創作し、20数枚の絵を写し、音響や音楽も使って朗読劇として発表します。修正しつつ3回目の発表です。
作・洲浜昌三 原画・勝部和子 映像処理・松本領太
キャスト: 田中和子 吉川礼子 若狭雅子 堤 浩隆 山本和之 松本領太 音響、PC (劇研「空」他)12
お客様にどのように受け止められたか。次にアンケートの一部を紹介させていただきましょう。今後の参考になることがたくさんあります。
・すばらしい時間をありがとうございました。発声がすごいです。三月に浜田での公演で「海を越えサヒメの山へ」が見られず、今回みることができました。 (60代男子)
・楽しかったですよ。(80代女子)
・画も楽しく拝見しました。石銀の温泉や姫逃池 さひめの話は若干聞いていました。伝承する事が大事と思います。大田の原爆病院のことは、もう少し話があっても良いかも。次にも是非参加します(70代男子)
・楽しい一時をありがとうございました。
(70代)
・私の知らない話もあり楽しませていただきました。孫達にも読み聞かせたいです。次回楽しみにしています。(60代女子)
・舞台のしつらえは良いと思いましたが語り手の服装は、もう少し工夫があっても良かったのでは?とも思いました。想像力かきたてられる豊かなステージでした。心が和みました。平和であることの重みも感じました。(60代女子)
・まど・みちおの詩は、先生の司会をまじえてよく理解できた。詩集を読んだだけでは深く理解できなかった。合唱はかわいくてとてもよかった
・「原爆病院」戦争体験を語り継ぐことの大事な時が今こそ急がれます。
・「降露坂の一つ目お化け」語り手の上手な口調とても良かった。
・「石銀から」知らない物語でした。
・「銀山の歴史物語」さすが和上先生ですね。 ・
・「俺の跡を継ぐな」田中さんにぴったりのお話でした。
・「姫逃池ものがたり」作者にお会いでき感激です。
・第3部・・スライドの絵、効果音楽共にとてもわかりやすかった。三瓶周辺の地名を考えさせられました。たくさんの子どもたちに見てほしいですね。ありがとうございました。次回も楽しみにしています。(60代女子)
・エアコンがちょっと熱かった。
・記録映画の上映会を開いてほしいです。(50代男子)
・1部・・あらためて深いいい詩だなと思いました。(70代女子)
・中ホールが見違えました。
・段々と詩を深くよんだりきいたりする機会がへっていると思います。改めて詩の朗読もいいなぁと思いました。(40代女子)
・手作り感いっぱいのステージ、心がほっこりしました。
「一つ目お化け」声も語り口調もすてきでした。
「石銀から」あの長い歴史物語を読むだけで引きつける・・すばらしい。
「つる女の物語」迫力満点
「俺のあとを継ぐな」個性的。
・手ずく感いっぱいのステージ、心がほっこりしました。(60代女子)
・朗読にあった舞台で雰囲気を出していた。朗読は映像以上に引き込まれた(60代男子)
・全般に良かった。1-6・・いずれも特別に良かった、感動した。 (80代男子)
・こちらに引っ越してきて三年目です。このような催し物に感動しています。でも休憩なしは疲れました。童謡は楽しめば良いのだと思います (60代女子)
・二部 朗読が終わった後直ぐに進行の言葉を入れないで。余韻を味わいたい、そして次の朗読の紹介だけした方が良い。
・会場が冷えすぎ。(60代女子)
・楽しい企画だったと思います。三部構成、各々に興味深く聴かせて頂きました。(60代女子)
・たいへんよい企画でした。ふるさとの素晴らしさを初めてかんじることができました。もっとたくさんの方々に見てほしいと思いました。州浜先生の解説でよりまどみちおさんの人柄や言葉の魅力にひたることができました。
・二部・・皆さんだれもすばらしい朗読でした、情景が目に浮かんできました。松下貞一さんのこと初めて知りました。3部・・将来へ希望をもちました、地元への愛情をありがとうございました。
・良かったと思います。久しぶりに朗読だけを聞く機会があって嬉しかったです、ありがとうございました。
・「大田に原爆病院」知らなかったので勉強になりました。・朗読や朗読劇、それぞれ面白かったです。これくらいのホールならマイクはいらないと思います。(60代女子)
・丁度良いと思いました。組み合わせが良い。(60代女子)
・今回初めて朗読を楽しむに来てみました。地元に居ても知らない事があり、とても良かったです。
・1-3部・・全て良かったです。アンケートを書くのに暗くて書きにくいし、部毎に時間があると良いと思います。(60代女子)
・1部・・声が良く言葉がハッキリしていた、感情もあり面白く聞けました。
・「大田に原爆病院」は知らないことだった。
・「一つ目お化け」・面白く聞けた、とても上手に話された。5
・「俺の跡を継ぐな」・・まどみちお なみに十分でしたよ。
・「海を越サヒメの山へ」・・会話のテンポが面白い、やさしい絵でしたね。(70代子)
・大変よかった。ありがとうございました。(70代女子)
みなさん、おつかれさまでした。ご協力ありがとうございました。また気楽にやりたいと思います。参加したい人は参加料500円、地域に関する文章の朗読(創作など大歓迎)、感動的な文章、名作の朗読、自作詩、自作エッセイなどなど、みんなに聞いて欲しいというものがあれば、ぜひ参加して朗読してください。
H26 「地歩璃」の素敵な「銀山巻き上げ節」
2014年8月24日、石見銀山世界遺産センターで「地歩璃」のコンサートがありました。作曲し、キーボードを担当される藤田勉さんと、ヴォーカルのいわきりれいこさんの二人で結成されたユニットで、今回が初公開でした。
結成の動機と夢が素敵です。「日本に生まれ育ったすべての人々の心の琴線に響くような、どこかなつかしく、やさしくたおやかな音楽作りを目指しています。オリジナル作品の制作とならんで、日本各地に眠る音楽を掘り起こし、新たなアレンジでよみがえらせていきたい」。
キーボードの藤田勉さんには、6年くらい前に、遺産センターで講演が会った時にお会いしました。センターに流れている静かなBGMを作曲され、センターへ来られたときでした。若くて誠実な人だな、と思いました。CDもいただきました。
今回のコンサートを知らなかったのですが、藤田さんからメールがあり、急遽、ワイフさまとでかけました。久しぶりのなつかしい再会でした。
石見銀山の「サンヤ節」「巻き上げ節」「ゆく夏の風に乗って」は石見銀山の民謡やイメージに基づいて作曲(編曲)されたものです。いわきりさんの透き通ったなつかしい歌声が曲にあっていました。とても感動しました。
まだCDはできていないのですが、無理をお願いして、曲を送っていただきました。了解を得て、8月30に日に市民会館で行った「第5回朗読を楽しむ」の開演前に会場へ流しました。
曲を聞くと、だんだんファンが増えていくことでしょう。心に沁みてくる曲ですが、同時に思いや気持ちや情緒をelevateしてくれる歌です。
ご活躍を期待しています!!