R1,大田の歌人二人の短歌朗詠(10回「朗読を楽しむ」9/21

山陰中央新報の山陰文芸(短歌、俳句、川柳)の入選作品を読み、知人の作品や感動した作品を切り抜いていました。今年春他界された松原忠晴先生の作品を読み、文字だけではもったいない、舞台で発表できないか、と以前から考えていました。幸い渋谷麗香さんの朗詠を聞き、「ぜひ!」とお願いし、今回の舞台発表が実現しました。昨夜は、渋谷さんも練習に参加していただき、朗詠を聞きました。いいですね。感動します。今回は、平田哲実さんと松原先生の短歌を朗詠していただきます。PRも兼ねて、その短歌を紹介します。(写真は昨年度の「朗読を楽しむ」の一場面です)

松原忠晴作(山陰中央新報 山陰文芸入選作品より、)
〇介護終へ 肩を落として帰る娘の 後姿を 手合はし送る
〇二度三度 握手求める妻いとし 寝たまま細き 腕を伸ばして
〇二親の 薬貰ひに還暦を 過ぎたる娘 雪道を行く

平田哲実作
〇山深き 里の我が家を尋ねれば なほ残雪の うづ高きかな
〇日本海 潮の花飛ぶ久手の岡 今日<いろり荘>へ 仲間入りせむ
〇よろけつつ 松葉杖つき辿り着く 待合室の人の眼 我に集中す

21日は13時30分、講談「初代奉行・大久保長安」からスタートします。詩は「詩集『春の残像』から8人が朗読します。最後は、群読「長州軍侵攻と最後の代官ー鍋田三郎右衛門」です。7人が朗読します。25ページの台本を完成しました。きっと新しい発見や、感動があるはずです。お楽しみに。
(ブログ 劇研「空」 案内 「空」の活動報告 20190919 すはま)




R1,第10回「朗読を楽しむ」市民会館中ホール(9/21)

郷土の歴史や文芸作品の紹介、掘り起こし、舞台での再創造を目指して公演してきましたが、10回目の区切りを迎えました。今回も劇研「空」を中心に興味のあり人と一緒に発表します。チラシができましたので紹介します。

トップは今回も講談で「初代奉行 大久保長安」(伊藤静稔さん)、短歌朗詠は山陰中央新報文芸投稿作品から、平田哲実さんと今年他界された松原忠晴先生の短歌を渋谷麗華さんに朗詠していただきます。温泉津町の妙好人・浅原才市の「くちあい」も朗読で紹介します。名前は聞いていても、読んだ人は、ほとんどないと思います。

昨年末出版された詩集『春の残像』(第19回中四国詩人賞受賞)から、劇研「空」の吉川礼子、田中和子、松本領太、山本和之、堤 浩隆、さらに澤江洋子さん、詩集のエッセイを竹下ちとせさんが朗読されます。「長州軍侵攻と最後の代官」は創作(洲浜昌三)ですが、様々な作品も中に組み込みます。例えば司馬遼太郎の『花神』、小林俊二さんの作品、「郷土石見」「石東史叢」などの一節なども引用して朗読します。なんとなく知っているようで、具体的にはほとんど知らない約150年前に益田、浜田、大森で起こった戦を、舞台で語り朗読します。
気軽に足を運んでください。負担になる前売券なし、宣伝不足、知る人しか知らない公演ですが、来た人には例年とても好評です。今年は?さあ、どうかな。見てのお楽しみ、聞いてのお楽しみ、です。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ 活動報告 20190905 すはま)

R1, 第1回「朗読で楽しむ郷土の作品」・「わが出雲 わが鎮魂」(報告)

予定通り5月9日大田市民会館で「朗読で楽しむ郷土の作品」を開きました。出来るだけ大田市で生まれた作品を選ぼうと努力しましたが、適当なものがあまりなくて、『出雲国風土記』と『雪女』を朗読しやすいようにA4に印刷して参加予定者へ事前に郵送しました。

今回は9名参加、関東から大田へ移住して来られた初参加の方は、「初めて出雲神話のことを知り、朗読しました。島根の人はみな知っておられるのですか」と言って感動しておられました。高校生は、「学校では一般的なことは習うけど、郷土の具体的な作品を勉強することはないので、とても勉強になりました」と感想をの述べられました。
     郷土に住むぼくらは、一度も原文を読んだこともないのに、なんとなく知っているつもりでいますが、二人の受け止め方はとても新鮮で、この朗読会の意義を改めて考え、少しファイトが出てきました。
    朗読テキストは、A4用紙に書き印刷して渡しますので、小説のように長す
ぎても大変ですし、難しすぎたり、面白くなかったり、発見や感動がない作品もつまらない。短編小説、詩、随筆、童話、民話、脚本などがbetterですが、ありふれたものは面白くないので、創作は大歓迎です。郷土からいい作品を創り出したいものです。長年の夢です。
      昨年他界された、松江出身の入沢康夫先生は現代詩の大御所といわれていますが、詩集『わが出雲 わが鎮魂』は『出雲国風土記』に基づいて書かれた名作です。いつか、この詩集の朗読をしたい、というのが夢でした。入沢先生の歓迎会で酒席を共にしたとき、「あの詩は難解だといわれ、確かに難解ですが、ぼくは朗読すれば面白いと思っています」と言ったら、なんと!!数日後に、サイン入りの詩集とテープが僕宛に届きました!

テープに録音してあったのは、「交響詩 わが出雲」(諸井誠作曲 入沢康夫詞 合唱・二期会合唱団 管弦楽・NHK交響楽団 指揮・森 正)。聞いて、圧倒されました。
    「今は国引き訖へつ と詔りたまひて   意宇社に御杖衝き立てて 意宇  と詔りたまひき 故 意宇 と云う」。この「おゑ」の長い長い引きずった迫力のある表現にも圧倒されました。
    入沢先生の「詩とは何か」という考えの一端を、詩集『春の残像』にも引用させていただきました。またいつか島根に帰られたら、と思っていましたが、昨年10月15日に逝去されました。残念です。心よりご冥福をお祈りします。いつか、「交響詩 わが出雲」をみなさんと一緒に聞いてみましょう。

H31 「琴の鳴る浜」チケット販売、練習予定(1月~本番)

音楽劇「琴の鳴る浜」は、11月11日に結団式を終え、金、土、日を中心に練習を重ねてきました。大田市内のあちこちにチラシが置いてあり、ポスターも完成しました。12月中旬からチケットの販売も開始。チラシを郵送してPRしていますが、チケットが欲しいという人が市内や県外からもTELがあります。連絡していただくと、郵送します。代金は当日窓口払い、という方法もあります。一回限りの公演ですから、好評につき完売!という事態も考えられます(オドシサクセン?)
次の写真は、結団式後の練習風景です。結団式には、佐藤万里さん、三浦克也さん、主役・琴姫役のソプラノ歌手・松浦麗さん、作曲、演奏、指揮の長坂行博さん、原作台本と作詞の洲浜昌三も出席して、挨拶をしました。
1月から3月の本番までの練習予定をお知らせしておきます。

音楽劇 「琴の鳴る浜」1月~3月の稽古予定
1月
1/11(金)19時~21時 大ホール(役者)
1/12(土) 9時~21時 大ホール(役者)
1/13(日)9時~16時 大ホール(全員)
1/18(金)19時~21時 市民センター(役者)
1/19(土)19時~21時 市民センター(役者)
1/13(日)9時~16時 大ホール(全員)
1/26(土)19時~21時 大ホール(役者)

2/1(金)19時~21時 大ホール(役者)
2/2(土)19時~21時 大ホール(全員)
2/3(日)19時~21時 大ホール(全員)
2/11(月)10時~17時 大ホール(全員)
2/15(金) 9時~21時 大ホール(全員)
2/16(土)10時~21時 大ホール(全員)通し稽古
2/17(日)10時~16時 大ホール(役者)リハーサル(交流会)
2/21(木)1 9時~21時 大ホール(役者)
2/26(火)大ホール舞台準備
2/27(水)19時~21時 大ホール(役者)

3/1(金) 19時~21時 大ホール(全員)
3/2(土)10時~21時 大ホール(全員)リハーサル
3/3(日)10時~16時 大ホール(全員)リハーサル
3/4(月) 大ホール
3/5(火)19時~22時 大ホール(役者)
3/6(水)19時~21時 大ホール(全員)
3/8(金) 9時~21時 大ホール(全員)
3/9(土)10時~21時 大ホール(全員)通しリハーサル
3/10(日)本番!開場14:30  開演15:00

劇研「空」は、吉川礼子、松本由香里が舞台に立ちます。松本、山本は実行委員です。洲浜は今回無役ですが、裏の裏役としてPRとチケット販売に協力します。チケットが欲しい人は、空のメンバーも販売しています。どうぞ声をかけてください。
(ブログ 劇研空 お知らせ 活動報告 20190111すはま) 

 

H31 今年もよろしくお願いします

新年おめでとうございます。平成最後の幕開けです。今年もよろしくお願いします。昨年は、市民会館文化講座で「朗読で楽しむ名作・古典」を月、1,2回開催し。9月15日には市民会館中ホールで「第9回朗読を楽しむ」を開催しました。出雲国風土記、古事記の現代文、創作朗読劇「大国主の試練」、柿本人麻呂の石見相聞歌、講談など、劇研「空」以外の人たちにも参加していただき、充実した発表会になりました。大田三中の演劇指導に3年続けて行きました。残念ながら力量不足で独自の公演は昨年もできませんでした。今年はまだ未定ですが、3月10日、市民会館で音楽劇『琴の鳴る浜』が上演されます。二人のメンバーが舞台へ立ちますが、「空」としては裏方でバックアップです。素敵な舞台になるはずです。楽しみです。

ブログでは、「空」の活動と共に、地域の優れた文化や芸術、文学活動を紹介し、500項目以上になりました。時々しか紹介できませんが、「地域の文化活動」などはできるだけ多くの人たちに紹介していきたいと思っています。

写真の生け花は97歳のミツエさんが「幸久の家」で活けたものです。目出度い花々です。これにあやかって、今年もがんばりましょう。(ブログ 劇研「空」)

H30 大田三中 文化祭で全校演劇発表(10/27)

今年も大田三中は全校で演劇に取り組み、27日(土)に発表します。脚本『ヌチドタカラ」が決まり、全校生(約30人)がキャストやスタッフとして参加し、話し合いながら練習してきました。劇研「空」は15日、そして先日24日に松本、吉川、洲浜が援助に行きました。みなさん吸収力が早く、頑張っています。
演劇は手間や時間がかかり指導も大変なので、最近では小中学校で取り組むところがほとんどありませんが、一人ひとりが個性を生かして協力して創り上げるという点で、とても人間教育には有効です。三中には照明器具も釣込んであり、6回路の調光器もあり、先生方の教育的配慮が感じられます。

文化祭では、弁論発表、英語のrecitation発表、ビブリオバトル、演劇発表、マジックショー、ダンス発表、全校合唱発表、吹奏楽部演奏など8時半から12時まで多彩な舞台発表が計画されていて驚きました。全校で約30人ですから、何役もこなさないといけません。みんなで、助け合い協力して創り上げていかないと間に合いません。今年もきっと素敵な発表が見られることでしょう。見学は自由だそうです。

今日のテレビでは、いじめが更に増えているという発表がありました。個性を認め合い協力して創り上げていく場や機会を作って行けば、自然にいじめなどなくなると思うのですが‥‥。(劇研「空」ブログ お知らせ 活動報告 20181025 すはま)

H30 充実したひと時 、第9回「朗読を楽しむ」終了

9月15日無事終了しました。参加者は40数人と少数でしたが、中身の濃い、充実した時間を共に過ごしました。出雲国風土記、万葉集、古事記は、約1300年前の古典で難しいので、いろいろ工夫して映像を使い、解説や現代文の朗読も入れて、分かりやすく朗読しました。アンケートでも好評でした。主な写真を中心に報告します。ご協力ありがとうございました。
島根半島の地図を投影して、出雲国風土記の国引き神話を朗読。4つの塊をどこから引いてきたかよくわかります。原文も松本、山本二人で朗読しました。
柿本人麻呂歌集より、三瓶山の浮き布の池を歌ったという説もある4首を田中和子、吉川礼子、二人で朗詠しました。
人麻呂の有名な石見相聞歌の長歌を朗読。沢江さんは今回の朗読のために、江津まで出かけて調べられました。自ら短歌も作っておられます。解説も味がありました。
人麻呂の和歌と現地妻、依羅娘子の和歌を山内さんが現代的な曲に乗せて歌いました。素晴らしい表現でアンケートでも感動したという声がたくさんありました。
刃傷松の廊下は浅野内匠頭が吉良上野介に江戸城で切り付けて事件ですが、それ以前に、未然に防止した津和野藩内幕の物語です。伊藤さんの講談も堂に入っています。
絵本になった古事記を映像をバックに朗読する竹下さん。とても分かりやすいと好評でした。
次にも古事記の朗読はありましたが、写真がありませんので、文字で紹介します。最後は劇研「空」のメンバーで「大国主の試練」を朗読劇として発表しました。劇形式でしたので、迫力があった、と好評でした。

1.講談「刃傷松の廊下未然防止の件」・・伊藤静稔
2.解説・朗読『出雲国風土記』より「国引き」・・松本領太 山本和之
3.『万葉集』より 「柿本人麻呂の石見相聞歌」「浮き沼の池和歌4首」
         朗読・澤江洋子 歌・山内理緒 朗詠・吉川礼子 田中和子
4.『古事記』序文、書き下し文、現代語訳朗読・・松本領太 山本和之
5.『古事記』より 朗読「くにのはじまり」・・竹下ちとせ
6.  〃   朗読「あまのいわと」・・山内理緒
7.   〃   朗読「やまたのおろち」・・・・堤 浩隆 松本領太 山本和之
8.  〃 朗読劇「大国主の試練」堤浩隆 松本領太 山本和之 洲浜昌三       
                     文・洲浜昌三      田中和子 吉川礼子

課題も多々あります。9月は行事がたくさん重なっていること。もっと多くの人に
来ていただくためにはどうするか。時間は、昼か夜がいいか。地味な発表会ですが、来年はどうするか、検討しましょう。みなさんおつかれさまでした。
(ブログ 劇研「空」 活動報告)

H30 第9回「朗読を楽しむ」どうぞ(9/15)

今週の土曜日、大田市民会館中ホールで、13:30から15:20です。第一回から、一貫して郷土の歴史、郷土出身作家の創作を取り上げてきました。「ただ朗読するだけ?退屈じゃん?どんな風にやるの?」という声に答えて、前回の様子を劇研「空」会報20号の一部から、PDFで紹介します。
劇研「空」は朗読集団ではなく、創作演劇を目標にしたサークルです。単なる朗読ではなく、映像を使ったり、音楽、朗読劇形式などで立体化して舞台発表します。9回でピリオドかもしれませんが、楽しんでいただけるよう、目下ベストを尽くして準備をしています。朗読希望者が参加、聞きたい人に来ていただく。すべて自由参加。前売券なし、チラシとこのブログのみのPRです。出雲風土記、人麻呂の石見の歌、古事記。名前は知っていても実際読んだ人は少ないのではないかと思います。きっと発見や感動があるはずです。
前回の「朗読を楽しむ」の様子を知りたい方は、どうぞ開いてみてください。

H29,第8回「朗読を楽しむ」を終えて、写真、アンケートまとめ 、会報20号より1~5ページ
(ブログ 劇研「空」お知らせ 活動報告 )

H30 第9回「朗読を楽しむ」人麻呂や古事記です(9/15)

9月15日(土)大田市民会館中ホールで、第9回「朗読を楽しむ」を開催します。今まで毎回、名作や古典と共に、郷土の作品や作者、郷土を素材にした創作を取り上げてきました。今回は、柿本人麻呂の長歌や和歌、古事記の中から、島根に関係ある箇所を中心に取り上げてみました。(昨年は石見銀山を素材にした詩や民話などを取り上げました)
古事記はなんとなく知っていても、はどんな文章で書いてあるのか、どのように書いてあるのか、実際に読んだ人は少ないのではないでしょうか。冒頭の原文を朗読と映像で紹介し、現代語訳を朗読、そして分かりやすい童話の朗読などでも紹介します。
前売り券はありません。ノルマなしです。興味のある人はどうぞ気軽においでください。できるだけ分かりやすく工夫して紹介します。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ 活動報告 20180810)

H30,音楽劇「琴の鳴る浜」出演者募集〆切(7,31)

鳴き砂で有名な大田市仁摩町馬路の琴が浜が、平成29年10月に国の天然記念物に指定されました。これを記念して、音楽劇「琴の鳴る浜」を再再演することになり、実行委員会ではチラシを市内回覧や新聞折り込み等でPRしてきました。参加募集〆切は7月末、あと数日です。
かなり希望者は集まっているようですが、募集定員約70名(大人50人、子供20人)にはもう少しのようです。

この音楽劇は平成22年3月に大田市民会館で初演。大変好評でしたので翌年3月に再演。更に市民会館主催で、脚本に少し手入れして朗読音楽劇として旧馬路小学校体育館で、その年の10月に上演しました。

今回の公演は以前と違うのか、という質問をよく受けますので、違いを紹介しておきます。大きな違いは東京から3人のプロが脚色、演出、主演として参加されることです。チラシにもありますように原作は洲浜昌三ですが、脚色は佐藤万里さん、演出は三浦克也さん、主演は仁摩町出身で、オペラ「石見銀山」にも出演された松浦 麗さんです。佐藤さんと三浦さんは大田市のミュージカル「風花」で長い間指導して来られましたので、ご存知の方も多いことでしょう。プロの指導を受け、プロのソプラノ歌手と共演できるのですから、滅多にないチャンスです。興味のある人は、チラシの裏にある「参加申し込み書」に記載して市民会館まで申し込んでください。

パソコンで検索して、以前に書いた「琴の鳴る浜」を読む人が増えましたので、平成31年版「琴の鳴る浜」について紹介しました。参考までに前回のone sceneを写真で紹介します。この時の小学生のみなさんは、高校生?大学生かな。お琴さんは大阪で二児の母。懐かしい舞台の風景が次々と浮かんできます。

地域の伝説は、素敵な音楽や劇、小説、詩、舞踊に昇華することがあります。宝の種です。今回の取り組みが、更に地域の芸術文化の豊かさに貢献することを信じて応援したいものです。
劇研「空」は、前回までは演出、役者などで劇部分の中心を担いましたが、今回はまだ未定です。8月になったら実行委員会で具体的になっていくことでしょう。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ、地域情報 すはま)