H28 市民会館カルチャー講座「朗読で楽しむ名作・創作」(案)

過去2年間、大田市民会館カルチャー講座として「発声と朗読の基礎ワークショップ」を開き月に2,3回水曜日の夜実施してきました。作成したテキストに基づいて解説し発声や朗読の基本を学んできました。中学生や市外からの参加もありました。成果は中ホールで実施した「朗読を楽しむ」で発表し毎回80人前後の人たちに聞いていただきました。
20150704141453(2)いろいろな反省から28年は「訓練」という性格を薄めて、「朗読するのが好きな人も聞くのが好きな人」も自由に参加できる会にしたいと思っています。朗読を聞いて感想を述べ合い、要望があれば「発声や朗読の基本を学習する」時間を取りたいと思います。講座名は「朗読で楽しむ名作・創作」。郷土に関する作品や創作(短編小説、詩、随筆、短歌、俳句、記録など)は優先したいと思っています。

講師というか世話役は劇研「空」代表 洲浜昌三。「空」のメンバーにもサポートしてもらいます。
◇開講日時:基本水曜日(月2~3回)19:00~
◇場所:市民会館 2F会議室
◇対象:(朗読したい人、聞きたい人)どなたでも。朗読希望者は作品をメールかコピーで事前に送ってください。1回の朗読は10分前後。長い場合は数回に分けて朗読。
◇受講料:1回ごとに100円(場所代、資料作成代等)
DSC06341朗読は文字を音声で表現する芸術です。朗読に興味がある人、聞いて欲しい作品がある人、聞くのが好きな人・・・ 気軽どうぞ。名作や古典、郷土の作品やあなたの創作は大歓迎です。朗読後にみんなで感想などを述べ、必要なら発声や朗読法についても学びましょう。事前に作品を提出していただきテキストを作ります。参加希望者は4月中旬ころまでにお知らせください。質問などいつでもお寄せください。いろいろご意見を聞き、参加者を確認して4月下旬からスタートしたいと考えています。ご協力ください。

H28 今年もよろしくお願いします

新しい年が速くも5日過ぎました。新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。遅すぎる新年の挨拶です。
DSC07057昨年はとても忙しい年でした。
7/4、第6回「朗読を楽しむ」
8/14、瓶陵会総会で「石見銀山歴史ものがたり」上演
9/22、しまね文芸フェスタ2015で、谷川作品の朗読、対談。
9/24、全国吉川交流会で朗読劇「吉川経家最後の手紙」。
12/6,お芋博覧会、12/13,Xmasコンサートで大田市少年少女合唱団と共演。
1つの舞台を発表するためには諸々の準備が必要で、劇研「空」の少人数メンバーでは連続して発表があると大変です。でもみんな楽しんで参加していただいたので、充実した一年でもありました。市民会館の「朗読と発声の基礎」講座は11月からは発表の練習になりましたが、テキストを作成して、朗読の基礎を学びました。
DSC07059今年度の予定はまだ話し合っていませんが、次のようなことを検討しなければいけません。第7回「朗読を楽しむ」をするかどうか。石見演劇フェスティバルへの参加をどうするか(浜田で準備会が12月に開かれ、29年2月に開催予定)。あるミュージシャンから「石見銀山歴史ものがたり」を上演してはどうか、という提案をいただきました。久しぶりに新作創作劇でもやりたいものですが、現状では・む・・り・・で・・す・よ・ね。

会報18号を作らなければいけません。谷川さんとの対談記録を載せるつもりです。原稿をメールで送ってください。なんでもOKです。貴重な会報になります。

では、今年もよろしくお願いします。

H27 「お芋博覧会」で「いもだいかん」紙芝居

2015/12/6,大田市民会館で恒例の「お芋博覧会」がありました。面白い名前ですね。どんなことをする博覧会?

享保16年(1731)石見銀山代官・井戸平左衛門が大森銀山へ着任した時は飢饉の最中で、平左衛門は幕府の米倉を開いたり税を減免して庶民を助けました。さらに薩摩から芋を取り寄せて栽培させ、それが広まって石見では飢饉のとき餓死する者がいなかったといわれています。それにちなんで、サツマイモの栽培をPRし料理などでの活用を促進し町つくりに役立てようとして始まったものです。主催は中央ブロックまちづくり委員会、お芋開発プロジェクト実行委員会です。

「地域間・世代間交流」「地域おこし(活性化)」「次世代を担う地域リーダーの育成」「地域文化の伝承」を目的として開催するとチラシにあります。共催は「大田・川合・久利・大屋まちつくりセンター」、中央公民館、大田市地域振興課、大田市社会教育課。中ホールでは最初に石見神楽がありました。
DSC07026昨年,協力依頼があり、劇研「空」は参加して、詩「江戸から来た人」を朗読しました。今年は、大田市少年少女合唱団が創作曲3曲(伊藤裕子、大畑世利子、作詞作曲)を歌い、劇研空は中央公民館が作成した紙芝居「いもだいかん」を潤色して3人で朗読し、プロジェクターで絵を投影しました。短時間でしたが好評だったようです。
H27 中ホールで発表風花のみなさんも歌と踊りを披露されました。今年の夏には発表会を予定しているそうです。DSC07025

毎年このような催しが計画されていますので、どんな形で協力するか考えないといけませんね。吉川さん、田中さん、松本さん、すはまさん、おつかれさまでした。参加されたみなさんおつかれさまでした。

12/13 大田市民会館で X’mas コンサート

平成27年も残り少なくなってきました。今年もクリスマスコンサートが市民会館で開催されます。トップを切って、大田市少年少女合唱団と劇研「空」が舞台を飾ります。時間は10分。テーマは芋代官。なんで?
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実は6日には「お芋博覧会」が開催され、中ホールで10時30分から石見神楽、11:30少年少女合唱団と劇研「空」のコラボが行われます。合唱団はオリジナル曲「ありがとう芋代官」(伊藤裕子作詞・作曲)など3曲を歌い、劇研空は紙芝居「いもだいかん」を3人で朗読します。12枚の絵はプロジェクターで大きく投影します。この紙芝居は中央公民館やまちづくり委員会が作成されたものですが、劇研「空」が少し潤色して朗読します。
DSC07019楽しい歌がたくさんあります。どうぞおいでください。空のみなさん、次のような時程で行われますので、よろしくお願いします。

12日、18:00~18:40 ステージ練習
13日、11:00~11:20 リハーサル
13日、14:00~14:10 本番

※12日は13:30~浜田で石見演劇フェスタの準備会があります。
※13日は13:30~松江で県民文化祭文芸作品表彰式があります。

11/21,22 銀山テレビで文芸フェスタ 谷川対談放映(4)

9月22日に松江で開催された「しまね文芸フェスタ2015」のことは3回に渡って紹介しましたが、石見銀山テレビで、11月21日(土)8時~、22日(日)13時~、2回放映されます。放映時間はⅠ時間15分くらいです。
IMG_0736(開会式です。島根文芸協会会長のあいさつ。向かって右側は来賓のみなさん、左側は俳句、短歌、川柳、散文の会長と県の担当者のみなさん)

対談は、「初期の詩」、「ことばあそびの詩」、「最近の詩」と3つのパートに分けて行いました。それぞれの冒頭に劇研「空」の詩の朗読があり、途中には谷川俊太郎さん自身の朗読も数回あります。県民会館中ホールはほぼ満員で、とても楽しい雰囲気の中で対談は行われました。

IMG_0751(右から詩を朗読する谷川俊太郎さん、進行役の島根県詩人連合事務局長川辺 真さん、対談者・詩人連合理事長洲浜昌三さん、そして手話通話のみなさん)

企画のテーマは「詩の魅力を明かす対談と朗読」「わたしのことばさがし」。対談のなかで、谷川さんの詩の魅力を紹介し、谷川さんの詩のことばが生まれる源泉に迫り、谷川さんの詩に対する本心を聞くことができました。後半にはかなり難解な説明もありましたが、とても示唆に富んだこともたくさんありました。

終わりに近いところで、谷川さんが劇研「空」の朗読についてコメントをされましたが、そのことばが深く心に残りました。あんなことを言われるとは思いませんでした。どういわれたか?それは聞いてのお楽しみです。「空」の人たちには、最高のことばでした。

どうぞ銀テレが見られる人はちょことでも見てください。お客さんも熱心に聞いてくださり反応がとてもよく、とても豊穣な時間でした。(対談を文章にしておけばいいね。だれが?)谷川さん自身も、「島根の日々は私にとっても楽しく充実したものでした」と書いておられました。

掛け替えのない時間をみなさんと共にすることができました。谷川さん、ありがとうございました。

H27 劇団Yプロジェクト 稽古再開

松江で活動している劇団Yプロの練習場が10月8日早朝火災に遭い全焼しました。島根演劇ネット事務局の有田さんから、火災見舞いを演劇ネットから送りたいという連絡があって初めて知ったのですが、17日の新聞では「ファンの声援が後押し」「再び舞台を 稽古再開」という記事を写真入りので掲載しています。

劇団Yプロジェクトは1999年に発足、2008年に西津田一丁目の倉庫を改修して練習場にしていましたが今回の火災で5棟が全焼し、台本や衣裳、音響機材、道具一色をすべて失ったそうです。

一昨日、演劇ネットの有田さんを通して、代表の坂井陽介さんから礼状が劇研「空」へきました。市内の公民館を使用して11月から再び演劇スクールを開始しているとのことです。

Yプロは意欲的な創作劇や地域に密着した演劇指導や発表をつづけています。みなさん、またいい舞台を楽しみにしています。がんばってください。劇研「空」

H27 「岩谷時子・九十老を語り歌う」+「展示会」

2015年10月24,25日、大田市民会館で表題のイベントが開催されました。岩谷九十老さんは(1808~1895)大田市川合町の生まれで「石見尊徳」とも呼ばれる篤農家。岩谷時子さんはそのひ孫にあたります。作詞家として数々のヒット作を生み出されたことはよく知られています。1916年京城府の生まれですが、父親が小学校卒業まで大田で過ごしたこともあり、何度か大田を訪ねておられます。このイベントは大田市合併10周年記念として実施されました。大田市の音楽関係の団体はほとんど出演、劇研「空」は松本、山本、田中さんが時子さんの詞の朗読をしました。
DSC06961大変盛りだくさんで充実した舞台でした。ディスカッションが7回あり、対談、思い出話しなどが語られ、その間に岩谷時子さんの歌がたくさん披露されました。ゲストは元宝塚のトップスター剣 幸さん。歌は次のみなさんでした。川合小学校、花音、サウンド・コラージュ、大田市少年少女合唱団、フレンズ彩、きれんげ、アンジュ ド リュミエール、風花、ウィンドオーケストラ。

24日から26日まで中ホールで特別展が開かれました。大田市文化協会の石賀会長や事務局の縄田さんをなど資料を集め写真をとりまとめられたものです。時子さんが子ども時代に描いた絵が親戚の蔵の中から出て来たとか。3枚展示してありました。掘り出し物ですね。絵も得意で画家になる夢もあったそうです。

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26日の午後からは受付や展示品の監視役として会場にいました。九十老さんの業績は物部神社の境内に巨大な頌徳碑として建っています。物部神社へ行っても、その碑文を読んだ人はあまりいないかと思います。今度参拝したら読んでみてください。よく知れば、先見性があり実行力もある徳の高い人格者だったことが分かります。

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岩谷さんと交流があり、九十老さんの伝記を執筆中の福原さんの本もそのうち出版予定です。これは九十老さんの決定版になることでしょう。楽しみにしています。

H27 前進座『如月の華ー九條武子ものがたりー」公演

2015年10月15日、大田市民会館で前進座の公演がありました。石東地域の仏教会を中心にした実行委員会の主催で、劇研「空」は6名、場内係りとして協力しました。2008年には「法然と親鸞」の公演もありました。今回もほぼ満員で、みなさん大いに感動されました。さすがプロです。経費や動員力などを考えれば、大田の民間の力でプロの劇団を呼べる力量を持っているのはこの会くらいかもしれません。
H27 前進座 小「如月の華」九条武子劇が終わってからの風景です。雰囲気だけでもと思って記録しました。九條武子は和歌にも造詣が深く、白蓮との交遊もありました。関東大震災の直撃を受けて逃げ延びます。

十重二十重(とえはたえ)火炎の波に おはれおはれ いづちへゆくべき  わが身ともしらず

死を免れ、自分は生かされているのだ、という思いを強くして、震災被害者の救済に没頭し、印税を寄付して「あそか病院」をつくり、京都女子大の前進である女子大をつくります。全国を飛び回り、人々のために身を捧げる武子の姿が感動的でした。
DSC06962上の写真は購入した冊子の表紙で、主人公の武子を演じられた今村文美さんです。気品のある舞台姿が印象に残ります。

おわって菅原憲さんから誘われ慰労会に出ました。今村さんの隣に座って話しました。自己紹介で感想を述べました。「京都女子大は長女が卒業した大学で卒業式にも行きました。劇ではその大学とは知らずに見ていました。演劇をする者にとって、今との関係はとても重要です。この劇では、関東大震災の場面が圧巻でそれ以降はとてもインパクトと感動がありました。東北大震災に重ねながら観ていました」などと感想を述べました。

劇団の人も、今回が最後の舞台になることを惜しんでおられました。単なる過去の人物劇ではなく、今の日本にも生きる普遍性のある劇であることを考えて演出し上演しておられることが伝わってきました。

前進座のみなさん、実行委員会のみなさん、ありがとうございました。おつかれさまでした。

H27 劇研「空」 谷川さんの詩をフェスタで朗読(3)

「しまね文芸フェスタ2015」の報告NO,3です。劇研「空」は6人で谷川俊太郎さんの詩を朗読しました。対談のテーマに従って、初期の詩4編、ことばあそびの詩7編、最近の詩3編と3部に分けて対談の中で朗読しました。谷川さんにも「自己紹介」「二十億光年の孤独」「ほっとけ」「さよなら」を朗読していただきました。
詩の朗読「空」2上の写真は谷川さん作、台本『ドンドコドン』より「あいうえ」を朗読する山本和之さんと吉川礼子さんです。谷川さんは最後のところでは面白そうに笑っておられましたが、「この作品を取り上げて朗読するのは珍しいね。」と言われました。劇なら身体表現ができるので内容を伝えることが可能です。しかし、ことばだけの朗読ではとても難しく大いなる挑戦でしたが、最後のところでは客席に笑いが起こりました。

どんな詩を朗読したのか、フェスタ終了後に希望者へ配布された冊子を紹介します。たくさんある谷川さんの作品から、数編を選ぶのは大変なことでした。対談のテーマ、朗読時間、聞いて理解しやすいことなどを考慮して選びましたが、結果的にはよく知られた詩が中心になりました。

劇研「空」が朗読した詩 朗読詩来場者配布版

開演前に時間が確保してありましたので、谷川さんの控え室へみんなで行きました。それぞれサインをしていただき、一緒に写真を写しました。山本、松本、田中、若狭、吉川、渡利、洲浜ペアのみなさんと、アメリカのシアトルの大学生で休みのために大田に来ていた一暁君。彼は人手不足のため急遽狩り出されて猛特訓、パソコンを操作してプロジェクター投影にシゲミさんと一緒に責任を果たしてくれました。この対談では投影した各種映像も大いに貢献しました。
谷川さんと空のメンバーみなさん、おつかれさまでした。とても掛け替えのない豊かな時間を持つことができました。ありがとうございました。

フェスタの前日に、大田の「銀テレ」から撮影の申し込みの電話があり、関係者や谷川さんとも連絡をとり、許可いただきましたので、撮影されました。修平さんによると、11月21日に放映予定だそうです。ギンテレもやりますね。大ヒットです、いや、場外ホームランです。全国には見たい谷川ファンがいることでしょう。でも大田の人だけしか見られません。ふふふふふ、たのしみですね。

H27,10/24 温泉津で朗読劇『吉川経家最後の手紙」上演します

2015/10/24、温泉津まちづくりセンターホールで、朗読劇『吉川経家最後の手紙ー福光不言城の子供たちへー』を上演します。時間は16時から約1時間です。上演するのは大田市演劇サークル 劇研「空」です。今回は大畑音楽教室の大畑世利子さんのキーボード、大畑和樹さんのギターの演奏で共演します。第3回全国吉川交流会実行委員会の主催ですが、一般の人も入場できます。
DSC0686724日は15時10分から石見銀山資料館館長・仲野義文さんの講演もあります。演題は「石見吉川氏と石見銀山」です。そのあと劇研空の朗読劇です。経家が不言城から鳥取城へ行き、秀吉の「飢え殺し作戦」(かつえごろし)で大軍に囲まれ、餓死者続出、切腹して城を明け渡すまでのことをかなり歴史に忠実に語りと朗読劇で再現します。
DSC0686824日は参加費2千円(25日入場券つき)、25日は500円となっています。参加費にかなり差があり両者の関係は分かりにくいところがありますが、24日のメインはこの朗読劇ではなく、この後17:30から行われる「交流会」にあるようです。大田市長も出席される予定です。
温泉津町つくりセンターホール1ホールの客席から見た舞台です。ホリゾントライトも、フットライトもあり、第2ボーダーまであって照明器具が設置してあります。左右にはスポットライトが一基づつありました。スクリーンも下りてきますし、ホリゾント幕もあります。ボーダーに500㍗のDFなどが何基か釣り込んであると使い勝手がいいのですが、それはありませんでした。音響室もちゃんとした器具があり感心しましたが、長い間使用されていないとのことです。しかしよく考えて作られています。この規模のホールが大田にも必要ですね。200人前後のホールはとても使い勝手がよく便利です。

舞台からみた客席です。後ろは階段式の席になっているのもよく考えて作られていますね。舞台で話すと、壁が板ですから、よく反響しますので音楽などにはいいかもしれません。劇には響きすぎですが、もったいないくらい良いホールです。照明や音響をフルに使った演劇などはほとんど上演されていないようですから、器具などが不足していたり使用できない状態のものもあります。今回の音響関係は大畑さんに器具を持ち込んで設置していただくことになりました。

当日は11時から音響設置、リハなどを行います。それまで数回練習しますが、練習場所、勤務の都合など全員が集まれる日を設定するのは難しく目下調整中です。ひとりひとりベストをつくしましょう。