R6,第2回 『 朗読を楽しむ in「ビラあさやま」』で詩の朗読(6/28)

昨年、デイサービスセンター「ビラあさやま」から依頼を受けて、郷土の民話と創作朗読劇「出口がない家」を発表しました。今年は5月に予定されていましたが、コロナ禍で延期。6月28日に開かれ、約40名のみなさんに楽しんでくださいました。金子みすゞの詩を田中さんと吉川さんが心を込めて朗読。「積もった雪」では、吉川さんがギターを弾いて歌い、みなさんも一緒に歌ってもらいました。発想が新鮮、繊細で優しいい気持が滲むように伝わってくる金子みすゞの詩を初めて知った人たちがほとんどでしたが、きっと心に届いたことでしょう。表情で分かります。皆さんにはパンフレットを40冊(6ページ)印刷して渡しましたので、きっと家に帰られても目を通されたことでしょう。洲浜くんは自作詩「たたききれない肩」を朗読しました。30数年前、5歳と3歳のぼくの子供を故郷へ連れて行き、脳溢血で倒れ、寝たきりになって言葉も言えないぼくの父(おじいちゃん)を見たときの第一声が、「おじいちゃんが泣いとっちゃる」でした。ぼくは父の波乱万丈の人生を知っているけど、孫たちには「寝たきりで泣いて言葉も言えない可哀想な老人」なんだな・・・と思ったときに閃いて生まれた詩です。朗読用に書きました。
大正、昭和、平成を生きてこられた高齢者の皆さんの励みになればと思って朗読しました。参考までにPDFにしてみました。PDF 朗読詩「たたききれない肩」
詩 縦書き「たたききれない肩」ビラ朝山 
時間の関係で、人麻呂の歌は省略して創作音楽劇「琴の鳴の浜」(県民会館ホール公演版)の動画を鑑賞して頂きました。みなさん、熱心に観て頂きました。計画ではその動画の中で歌われた長坂行博先生作曲の人麻呂の歌を、皆さんにも一緒に歌ってもらうつもりでしたが時間の関係で省略しました。この動画は大田市民会館や島根県のブログでも見ることができます。三瓶山の伝説を基に音楽劇を創作する準備が水面下で進行中です、ということもPRしておきました。こういう施設での発表会があることを考えると、計画的に良いテキストなどを作っておく必要性を感じます。特に、いい映像を作成し活用する必要性・・課題です。
(ブログ:劇研「空」 地域情報 金子みすゞ 詩の散歩道  朗読詩「たたききれない肩」20240629洲浜昌三

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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