H30,6 「㏠限りの相生座」公演、成功裏に終わる

 

2018,6,23、 サンレディ大田で「㏠限りの相生座」公演が無事終了しました。当日券もなくなり、臨時の客席を用意しましたが、立ち見の人もあり、ホールは満員になりました。ロビーには昔の大田や相生座の写真、年表も掲示。懐かしそうに語り合いながら見ておられました。当日の写真は一部しかありませんが、簡単に紹介します。
実行委員長・和田由美子さんの挨拶に続いて、相生座の歴史を写真を投影しながら劇研「空」の山本さん、松本さんが掛合で紹介しました。
アナウンスは劇研「空」の田中和子、吉川礼子さん。特別ゲストとしてプロの松尾崇さんのトランぺット演奏。松尾さんは、大正2年に相生座を創設された杉岡福三郎さんのお孫さん。数ヶ月前に分かったという不思議な因縁です。民謡「要の会」の安来節、毛利敏則さんのハーモニカで懐かしい「カチューシャの歌」「赤城の子守歌」「宵待ち草」を楽しみました。華やかな舞台を写真でどうぞ。「幹舞s」の「元禄花の兄弟」変化に富んだストリーのある生き生きとした舞台で大いに楽しみました。大田小唄保存会のみなさんの踊りです。幻の5番が見つかったとか。今後大いに歌い踊ってほしいとのことでした。衣装も目を引きます。
美郷吾郷清吾会の地芝居「へちまの花」です。大いに笑わせ、後半では涙を流させる。地芝居ならではの義理人情の世界。笑いや拍手、掛け声も飛び、お客さんを感動させました。石見には地芝居の伝統が今も息づいていて、地芝居の劇団が数団体あります。貴重ですね。日本ではほとんどなくなった節劇もあります。
フィナーレで出演団体を紹介する劇研「空」、カンカン帽子の松本さん。アンケートもたくさん書いていただき、とても好評でした。当時の舞台そのものではありませんが、当時の舞台を懐かしく回想できるような舞台でした。「とても感激したよ」と帰り際に言われたお客さんもありました。

下のコピーは翌日の山陰中央新報です。読みたい人は買って読むか図書館でどうぞ。当初から3回大きく取り上げていただき、お陰様で遠隔地からの貴重な情報も寄せられました。高齢者の中には、相生座が大田の文化や娯楽の中心として存在した懐かし思い出を持っておられる人がたくさんおられます。
今回の企画が、一種の余芸大会にならないように、企画には気を使いました。実行委員長が最後に挨拶された言葉の中に、次のような一節があります。「先輩たちが活き活きと力強く生きて来られ、残してくださった功績を、今を生きる私たちは語り継いでいかねばなりません。私達から次の世代へとバトンを繋いでいきたいと思います」

この言葉のように、何かのきっかけ、刺激になればいいですね。ご来場ありがとうございました。みなさん、おつかれさまでした。
(ブログ 劇研「空」 地域情報 「空」活動報告 すはま)

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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