今年は石見銀山世界遺産登録10周年。我が劇研「空」もそれを記念して銀山特集としました。朗読に適した作品(長さ10分以内、感動や発見があり完結した作品)を探すのは簡単なようで大変です。創作しないと、まずありません。でも皆さんのご協力でどうにか好評裏に終えることができました。ありがとうございました。
上はパンフレットの表紙(1ページ)です。内容(2、3ページ)を見たい場合は次のPDFを開いてください。記録として載せます。
第8回朗読を楽しむパンフ2P (2)
中ホールですからキャパは限界があります(約100人)。60人~80人を想定して椅子を並べました。結果は65人。ほぼ想定内でした。アンケートには、「少なくてびっくりした」とか「もっと宣伝したらどうか。ポスターも作ったりして」と厳しい声もありました。いつも頭が痛い。苦労するところです(PRの仕方、経費)
参考までにアンケートのほんの一部を引用させていただきます。「いろんな角度から銀山を描き出してあり興味深かった。10周年にふさわしい内容だった。一般の人に理解しやすい気がした」「銀山は大森のこととして考えるのではなく、こんな形だと、すごく親しみがあり、大田市全体の石見銀山だと思ってもらえる気がした」
「朗読を聞きながら、映像がいろいろ描かれ、心和む時間になりました」「石見銀山について理解が深まりました。井戸平左衛門の人柄に感銘をうけました」「音がとてもきれいでよく聞こえました。学生さんも招待して聞かせてあげたいと思いました」
「石見銀山について、知ってるようで知らないことが多い。このようなイベントに参加して聞くことは勉強になりました」「毎回いろんなジャンルのことが企画され楽しめます」「歌に透明感があり、張りのある声に感動しました」「石見銀山の歴史がいろいろ学べてよかったです」
最近は民謡を身近に聞いた人は少ないようで、とても感動したという人も多かったようです。「ナレーションが長すぎる。自画自賛にならないように」という批判もありました。「マイクなしでやってほしい」とか「セリフは覚えて演じてほしい」などの言葉も。いろいろ反省すべきことがあります。来年のことは分かりませんが、やるとすれば、いろいろと企画の基本から考え直す必要を感じます。
最後に島根日日新聞に取り上げていただきましたので、遠景写真として紹介させていただきます。限られたスペースで客観的に過不足なく、そして特徴を的確に紹介しておられます。文化集団にとって、このような見識のある記事はとてもありがたいものです。実際に見た人は自分の感覚でその舞台を評価できますが、見ていない人には、その記事だけが唯一の判断材料になるからです。出雲はこういうメディアがあり、いいですね。
9人が次々と朗読しますので、退屈されないかと心配しました。また、短い朗読だけでは、わからないことも多いだろうと考えて、司会者はある程度わかるように内容や朗読者のことも紹介しました。結果としては、多彩な朗読として楽しんでいただけたようです。また、石見銀山といえば、大森のことだと思っておられる人が意外と多く、このような昔話、人物物語、詩などを通して、今まで知らなかった銀山のことを知り、大森だけの銀山ではない、という親しみを持たれた人もあったことは、新たに知ったことでした。舞台芸術や文学が持っている力なのでしょう。
みなさん、おつかれさまでした。ご協力ありがとうございました。そのうち記録として劇研「空」会報20号を作ります。何か書きたい人は原稿をメールで送ってください。そのうち完成したら送ります。(ブログ 劇研「空」すはま)