2017年2月5日、第4回石見演劇フェスティバルが盛況裏に終了しました。1日9団体上演という超過密スケジュールでしたが、ほぼ予定通り17時に終わりました。ひとまず劇研「空」を中心に簡単に報告します。
前進の石央地芝居大会から観劇していますが、今回は観客800人以上という発表が懇親会の席でありました。大成功と言ってもいいでしょう。例年は途中で帰る人たちが目につきましたが、今回はその数が少なかったのも特徴です。劇研「空」は朗読劇『吉川経家最後の手紙 ー 石見福光城の子どもたちへ ー」を発表しました。単なる朗読ではなく、多彩な映像を投影し、大畑茂樹・大畑世利子さんにギターとシンセサイザーを舞台で演奏していただきました。
(開城され、秀吉の兵士たちがお粥を与えてくれました。しかしそれを食べる力もなく食べても頓死する者もいるという誠に哀れなありさまでした。上手は演奏者)
朗読という形式だから生かされる表現だと考え、今回は特に意識的にやってみました。浜田のヤマシロさんが終わった直後に、「とても迫力があった。映像は大変効果的だった。よく練習しておられるから発声がとてもよかった」と言われました(汗)今朝大田のタナカさんから電話があり、「地図の映像はとてもよかった。歴史を知らない者にもいい導入になった。音楽もよかったが、朗読と演奏が重なる場面では音量に工夫が必要ですね。マイクの使い方に差があったので気をつけたいね。石見でこんなすばらしい大会があることは知らなかった。高齢者の演技や舞台からも力強いエネルギーを感じて感銘を受けました」という言葉をいただきました。
(「ここから引き出し助け候らえ!」秀吉の飢え殺し作戦で、400人の武士や農民が餓死寸前状態。柵にさばりついて叫ぶ痩せ衰えた農民たち。「頸をこなたかなたへ奪ひ取り逃げ候へき 兎に角に命程強面の物なし」信長公記より)
ロシアの極東国立芸術大学演劇部の劇は、伝統のあるロシア演劇の良さを感じました。懇親会で通訳の人に、舞台に立った二人の役者にロシア語で伝えてください、と次のようなことを言いました。「僕は若い時ロシア文学を読んで、ロシアの人たちの大地から生まれた様な素朴さに親しみを持っていました。今回の劇は、飾りを削り落とした様なシンプルさと的確な心理の表現にとても印象を受けました」。二人の女性はとてもうれしそうにニッコリ笑って握手を求めてこられました。
(マイエルダーブラザーは早稲田のロシア文学科を出ていて、東京では同じ下宿にいたこともあり、いろいろロシア文学などの話しもしました)
(豪華な生演奏です。大畑茂樹さん、大畑世利子さん。ありがとうございました)
観劇できない舞台が多かったのですが、明誠高校の村上彩音作『島根の話』は舞台の激しい入れ替えと動きをよく考えて、とてもテンポよく展開し、楽しい舞台でした。神話の独自の解釈や表現が愉快で面白く生きていました。「演劇ユニット」は初参加。竹本健二朗さんの創作でユーモアたっぷりの面白い舞台でした。笑いは狙って演じると底が見えてくるので難しいですね。若い人も多いし皆さん意欲的なので今後が楽しみです。「創作てんからっと」は達者な演技と舞台作りで緊迫した舞台でした。東京に住んでいる美崎理恵さんが創作し演出したそうで、サモアリナンと思いました、岩町センセイには言いました。「今回の演技賞ですね」理恵さんも注文を出して鍛えたそうです。激しい動きと激しいセリフ!エイティ○○イヤーズオールドです。年なんかカンケエネエ!いい見本です。みんなの励ましになりますね。
ふとした身近なところから空のシャシンが入手できましたので、使わせていただきました。サツエイキンシなので記録も残せずPRもできないのがザンネンですね。
会館のスタッフのみなさんお世話になりました。参加されたみなさんおつかれさまでした。(ブログ劇研「空」 すはま)
洲浜先生、そして大畑ご夫妻をはじめ出演者の皆さん、お疲れさまでした。
本番が終わるまで気が抜けなかったのですが、後半は舞台からでも迫力が感じられるほどでした。終わって、とにかくホッとしました。
みんなの力が一緒になってできあがるものですよね、そこに参加させてもらえてありがたいです。
マイクの使い方、どうやって勉強すればいいでしょうかね…。
表現技術の1つとして、磨いていくものが増えたようですが、少しずつ取り組んでいきたいものです。
またの機会を楽しみにしています、どうもありがとうございました。