平成9年に誕生した大田市のジュニア-ミュージカル「風花」が20周年を迎えました。おめでとうございます。この劇研「空」のブログでも、今まで5回紹介しています。風花の公演が近づくとブログを読む人が増えグラフが上昇します。少しでも役に立てば幸せです。地域の優れた文化芸術を広く紹介することも「空」の目標の一つです。
地方でミュージカルや演劇団体の継続はとても困難です。風花は何よりも保護者の皆さんの厚い熱意、市民会館の支援、そしてプロの演出家・三浦克也さん、脚本・佐藤万里さん、作曲・川崎絵都夫さんの一貫した協力もあって毎年様々な成果を発表してきました。大田の現地で歌唱指導される中村玲子さん、振り付け指導の岩根礼子さんの力も大きなものがあります。直接指導する力量のある人がいないと練習の積み上げはできません。正にVIPです。(オベンチャラデハアリマセンヨダテサン・・何のこと?ワカルヒトシカワカラヌ)風花の卒業生も多くなり舞台へ出て劇を引き締める働きをされるのも最近の特長ですね。
記念公演は「銀河の歌が聴くこえる」と「石見銀山物語」の2本です。お盆で帰省する人も多いことでしょう。ぜひ子どもさんと一緒に、楽しい歌や踊りの舞台を楽しんでください。
・・・・・・ about four months have passed・・・・・・・・・
12月22日です。20周年記念公演は成功裏におわりました。劇研「空」からもお祝いを送りました。舞台写真は写せませんので紹介できませんが、とてもバランスが取れた完成度の高い舞台でした。舞台空間の使い方、それぞれの役者の個性や特徴を生かした演技、歌や音楽も自然で魅力的でした。劇とは違い、テーマを掘り下げていくというよりテーマをなぞっていく軽さはありますが、ミュージカルの特徴なのでしょう。佐藤万里さん、三浦克也さん、川崎絵都夫さんもリハには、はるばる東京から来て指導されたそうですから驚きました。お互いに本気なのですね。贅沢でうらめしい、NO!うらやましい指導です。これも20年の積み上げがあるからできたことでしょう。
終わって出口で佐藤万里さんに会いました。5月に佐藤さんが執筆された文庫本『ようこそカズ先生』(発行所 TOブックス 650円)を贈っていただき、感想や礼状を出していました。
この本はフィクションですが、東京から未知の土地・島根へ派遣されて、初めてミュージカルの指導をするカズ先生の奮闘記です。知っている人には大田のミュージカル上演までの様々な困難や苦労、喜び、関係した人たち、風景などが浮かんでくることでしょう。気負わず誠実に書かれた心温まる物語です。舞台発表までの様々な問題を乗り越えて行く指南書としても参考になるでしょう。
みなさん、素敵な舞台をありがとうございました。おつかれさまでした。(ブログ 劇研「空」地域情報 すはま)