2015年10月24,25日、大田市民会館で表題のイベントが開催されました。岩谷九十老さんは(1808~1895)大田市川合町の生まれで「石見尊徳」とも呼ばれる篤農家。岩谷時子さんはそのひ孫にあたります。作詞家として数々のヒット作を生み出されたことはよく知られています。1916年京城府の生まれですが、父親が小学校卒業まで大田で過ごしたこともあり、何度か大田を訪ねておられます。このイベントは大田市合併10周年記念として実施されました。大田市の音楽関係の団体はほとんど出演、劇研「空」は松本、山本、田中さんが時子さんの詞の朗読をしました。
大変盛りだくさんで充実した舞台でした。ディスカッションが7回あり、対談、思い出話しなどが語られ、その間に岩谷時子さんの歌がたくさん披露されました。ゲストは元宝塚のトップスター剣 幸さん。歌は次のみなさんでした。川合小学校、花音、サウンド・コラージュ、大田市少年少女合唱団、フレンズ彩、きれんげ、アンジュ ド リュミエール、風花、ウィンドオーケストラ。
24日から26日まで中ホールで特別展が開かれました。大田市文化協会の石賀会長や事務局の縄田さんをなど資料を集め写真をとりまとめられたものです。時子さんが子ども時代に描いた絵が親戚の蔵の中から出て来たとか。3枚展示してありました。掘り出し物ですね。絵も得意で画家になる夢もあったそうです。
26日の午後からは受付や展示品の監視役として会場にいました。九十老さんの業績は物部神社の境内に巨大な頌徳碑として建っています。物部神社へ行っても、その碑文を読んだ人はあまりいないかと思います。今度参拝したら読んでみてください。よく知れば、先見性があり実行力もある徳の高い人格者だったことが分かります。
岩谷さんと交流があり、九十老さんの伝記を執筆中の福原さんの本もそのうち出版予定です。これは九十老さんの決定版になることでしょう。楽しみにしています。