大田市水上町に温泉がでる大きな湯屋があり、背後に「石見吉野松下公園」があって、桜の木が2000本もあった。温泉客が来て泊まったり一時は名所だった。それは松下貞市という人が、石見銀山の仕事で稼ぎ、その財を投げ打って開いた公園だった。奈良の吉野山を石見に再現したい、というのが貞市の夢だった。知っていましたか?。
湯屋の背後が石見吉野松下公園です。白いのは道です。桜の木だけではなく銘木をたくさん植えたそうです。大正末に石見銀山が衰退し藤田組が撤退すると、貞市さんの事業も傾き、負債の処理に追われたそうです。しかしすばらしい男のロマンですね。孫の松下 誠さんに案内していただきましたが、今も源泉はあるそうです。平成の男のロマンを実現する人が出てきませんかね。
次の写真は、石見吉野松下公園があったところです。想像もできませんね。
2014年8月30日に大田市民会館で「第5回朗読を楽しむ」を開きます。まど・みちおさんの詩の朗読や、「ぞうさん」「一ねんせいになったら」「やぎさん ゆうびん」など代表的なまど・みちおさんの歌を大田市少年少女合唱団に歌っていただきます。
「自由参加ー朗読と語り」の部では6人の地元の人たちに民話や歴史などを朗読したり語っていただきます。その朗読の一つが「石銀からー松下貞市口伝より」です。
本を書かれたのは松下貞市さんの孫にあたる須藤正子さん。松下貞市さんは、江戸の末期に大田市水上町三久須の願勝寺の前にあた「沢の屋」で生まれ、願勝寺で育てられました。寺からは目の前に石見銀山の仙の山(石銀、いしがね)が見えます。当時は岩が露出していて、赤い山肌が印象に残っていると、須藤さんは先日語っておられました。
石見銀山の仕事で、一代で莫大な富を築き、それを活用して夢を実現しようとした貞市の人生を竹下ちとせさんが朗読されま。どうぞご期待ください。
(さてさて、30日が近づいてきましたが、準備でビジー状態です。今日は文芸フェスタ2014の実行委員会。さらに朝、どさっと郵便物。高文連の随筆と小説の原稿80編以上!!10日くらいで読み選考せねばなりませぬ。大森の天領さんの準備もあったぜよ。前売り券を発行していませぬので、どれだけお客様が来られるか、見当がつきません。今日は詩人連合事務局長、川柳の会長が来る予定だといわれました。たった2人?ノーノ―、9人は見通しがたっています。頑張りましょう(何を?)準備です。