2014年2月2日、大田市民会館中ホールで「三瓶の魅力を語りうたう」が開催され成功裏に終わりました。前日のリハーサル、当日午前中のゲネプロと回を重ねる毎にスムーズに進み、本番ではほぼ予定時間のⅠ時間30分で終わりました。前売り券も整理券も出していませんでしたが、用意していた椅子110席がほぼ埋まりました。
いままでこのブログで3回事前に紹介しましたので、ここでは主に舞台風景写真を中心に紹介します。
オープニングは大田市少年少女合唱団の「三瓶小唄」。丘 灯至夫・作詞、若松正司・作曲ですから、大ベテランペアから生まれた曲です。もったいない!大田市内、出雲市の小中高校学校の校歌にも三瓶山が歌われていることが紹介されました。大田小学校校歌が誕生したエピソードも面白いですね。
石村勝郎さんの詩「三瓶連山の創世記」を田中安夫さんが朗読。石村さんは新聞記者で郷土史家でもありましたが、詩人でもあり、三瓶の詩は3編あります。
出雲国風土記から国引き神話の箇所を劇研空の松本、山本くんが朗読しました。
土江子供神樂団の佐藤君、佐野君には人麻呂や斎藤茂吉の和歌を神歌で詠じてもらいました。とっても魅力的な節回しで聞き応えがありました。笛は岡田さんで、二人の神歌にふさわしい華を添えていただきました。3人とも中学生です。
洲浜くんの詩「空にそびえる草原」の朗読です。邑智郡田所の山奥で育った者が、高校生のとき初めて三瓶を見た時の感動を詩にしたものです。昭和30年ごろでしたが、てっぺんまで草原でした。牛と大地と人間が長年かかって生み出した見事な風景でした。
プロジェクターで三瓶山の姿を投影し、その他の詩も朗読。写真は松本くん、弘志くん、佐々木俊和さんが撮影されたものを了解を得て使用しました。
「三瓶キャンプの歌」「久屋小学校校歌」「大田高校校歌」「この空のもと」を男性合唱で聞きました。いいですね。力強い男声合唱。有馬さん、今田さん、木村さん、森山さん、伴奏は大畑世利子さん。
大田高校歌は日本のトップペア、山田耕筰、土井晩翠の作詞、作曲です。このエピソードを有馬さんが解説で披露されましたが、とても面白く逸話ですね。
「この空のもと」は米山道雄作曲、洲浜昌三作詞です。昭和29年ごろ、大田市連合青年団が20周年を記念して、団長だった楫さんに依頼されて作詞しました。当時は青年団の会合などで歌われていたのですが、今は大田には青年団はありません。青年団は地域の文化や社会活動の中心的な存在でしたね。島根県青年団演劇大会なども毎年開催していました。一度審査を頼まれたこともあります。
浜田市の写真家、佐々木俊和さんが写真集「三瓶山」を出版されたのは16年前。新聞で知りすぐ注文。感動して、「スライドにして詩をつけて朗読したい」と手紙を書くと佐々木さんは大田へきてくれました。喫茶店で話しました。不完全ではありましたが、その夢がやっと実現しました。プロジェクターでホリゾント幕へ投影しました。迫力がありましたね。BGMで大田高卒のギタリスト、杉原俊範さんが作曲された「石銀の里」を使用させていただきました。
最後は朗読民話劇「海を越えサヒメの山へ」(洲浜昌三作)石見の伝承に、サヒメ、チビヒメ、種姫などで呼ばれている民話があります。それを創作して劇研空のメンバーを中心に朗読しました。
単なる童話ではなく、劇形式にしたところが独創的といえます。絵は勝部和子さんにお願いしました。朗読したのは田中和子、山内理緒、若狭雅子、田中安夫、松本領太、山本和之のみなさんでした。
司会はとても重要な役でした。単なる解説ではなく、キャストとしてお客さんに話しかけ、出し物の内容を楽しく伝えるようにお願いしました。小林さん幸増さんともに、原稿をそのまま読むのではなく、更に修正追加削除などもして臨機応変にやっていただきました。ありがとうございました。
おもてなしで朝からぜんざいをつくられたみなさん、舞台の進行、照明、音響など裏方を勤められたスタッフのみなさん、おつかれさまでした。
東京から来られた講師の佐藤先生、岡本先生も二日間ずっと行動を共にされました。
おつかれさまでした。ありがとうございました。