平成26年2月2日、大田市民会館中ホールで開催する「三瓶の魅力を語りうたう」というタイトルの公演では、出雲風土記の一部を群読します。PR 、NO.3です
三瓶山の古名、佐比売山が初めて文献に登場するのは出雲風土記です。国引き神話としてよく知られていますが実際に読んだ人は少ないと思います。出雲風土記の中でも、この国引きの箇所だけは朗読に適しています。恐らく口傅で語られてきた言葉を文章にしたからでしょう。文字ではなく、朗読で聞くと一段と面白さがでてきます。
ちょっとここで原文を紹介しましょう。
所以号意宇者國引坐八束水臣津野命詔八雲立出雲國者狭布之推す國在哉初國小所作故將作縫詔而栲衾志羅紀乃三埼矣國之餘有耶見者國之餘有詔而童女鉏所取而大魚之支太衝別而波多須ニ支穂振別而三身之綱打挂而霜黒葛閒ニ耶ニ爾河船之毛ニ曽ニ呂ニ爾國ニ来ニ引来縫國者自去豆乃折絶而八穂米支豆支乃御埼以此而堅立加志者石見國與出雲國之堺有名佐比賣是
なんじゃこりゃ!目が回りそうですが、当時の日本人は言葉は話せても、それを記録する文字がなく、中国の漢字を当てて表現するしか方法がなかったのですから仕方がありません。
さてさてさて、ここで大田市民会館の中ホールの舞台を参考までに紹介しておきます。今回出演する人は参考にしてください。先ず照明器具です。衝立もよく見てください。
写真は1月18日に上演された「~新春 和楽器コンサート~ 春を呼ぶ調べ」でパチリとしたものです。土江子ども神楽や深野神楽、長久篠笛教室の皆さんの笛や太鼓の演奏を聞いて楽しいひとときを過ごしました。最後に演奏された神楽・篠笛奏者「こと」さんの笛にはしびれました。素晴らしい笛の音がダイレクトに心に入ってきて感動しました。
今年で2回目の催しですが、笛や神楽を習っている子どもたちのために、このような素晴らしい発表の場を提供された主催者に敬意を表したいと思います。また「こと」さんのような一流のプロ演奏者を呼ばれたことは、大いに子どもたちの手本や目標になったことでしょう