2012年11月9日、日和さんからの手紙で、第34回野間文芸新人賞を受賞しました、という知らせがありました。おめでとう、ございます!日和さんは邑智郡美郷町出身で大田高校卒業、現在は東京で詩や小説で注目されている期待の人です。
昨夜、3年前にこのブログに書いた「人物しまね文学館 日和聡子さん」の記事を読んだ人の数が急増し、なんでかな、どうしたんだろう、なにかあったんだろうな、とは思っていました。多くの人が検索して読んだんですね。ブログはこういう時に力を発揮しますね。新聞や本に書いても3年前のことを捜して読む人はそんなにいないでしょう。
受賞した『螺法四千年記』を紹介ます。詳しいことはまた「詩の散歩道」で。
この本については現代詩作家の荒川洋治さんが毎日新聞の書評で高く評価しておられました。荒川さんからご丁寧に新聞のコピーを送っていただいていましたので紹介します。
字が小さくて読みにくいと思います。読みたい人は図書館で読んでください。コピーが欲しいという人があれば送ります。この本は次の出版社から出ています。幻戯書房は辺見じゅんさんが発行者なのですね。素晴らしいエッセイや詩を書いておられて、あの文章を読むと現実の物がドスンと胸に落ちてきて住み着きます。
以上、速報です。まだ今日の新聞でも報道されていません。日和さん、おめでとう!
午後から大田小学校で島根県音楽教育研究大会があり、そこで仁摩小学校、仁摩中学校生が朗読と合唱による「琴の鳴る浜」(脚本・詞 洲浜昌三、作曲 長坂行博)を上演します。そのあとは准看護学校の授業、そのあとはにま屋で文化プロデューサー講座の懇親会。ハヤクイカナイトオクレルゾイソゲ!ハイ!
11月13日、やっと今日の山陰中央新報の文化欄の「文芸話題」で掲載されました。大きい見出しで「詩での受賞うれしい」。小さい見出しで、「野間文芸新人賞 美郷町出身 日和さん」となっていました。
瞬間、「詩での受賞???」戸惑いました。中原中也賞受賞は随分前のことです。新たな詩の受賞があったのか、と思ってよく見ると、受賞者4人の写真(新人賞は山下澄人さん、日和聡子さん、野間文芸賞は山田詠美さん、児童文芸賞は石崎洋司さん)。野間文芸賞に間違いありません。
日和さんの談話の一部が次のように引用されています。「詩での表現が自分にとっては自然で、小説を書くのは難しい。私ができる形で書いたもので賞をいただけたことがうれしい」
「螺法四千年記」は詩ではなく小説です。見出しや談話を見れば詩集で受賞したのかと思う人もいるかも知れませんね。「螺法4千年記」を読んでいれば、すぐに分かることです。日和さんは、「わたしができる形で書いたもの」と言っています。発想や表現が詩に近いところから生まれた、ということです。それは今までの日和さんの詩集や小説を読んでいる人にはすぐにわかります。この本を図書館と大田高図書館には購入するようにお願いしておきます。