2012年6月24日、大森の城上神社境内で浅野温子さんの「古事記 読み語り」の公演がありました。「ヤマタのおろち」「因幡の白うさぎ」「義父が与えた最後の試練」と3回に分けて行われました。最初の語りを聞きましたが、さすがはプロ!200人ばかりのお客さんは一人で演じられた1時間の読み語りに惹きつけられました。
写真は城上神社(きがみ)です。写真撮影禁止なので、始まる前に写したものです。この神社は元は仁摩町馬路の城上山にあり、1434年大内氏が大森の愛宕山に遷座、1477年には毛利輝元が現在の場所に移した、と記録にあります。王国主命を祭っています。
古事記の原文を朗読しても理解できませんが、浅野さんは分かりやすい現代語で脚色しておられました。いろいろな人物の会話、独白、地の文、説明、感想や解釈等々、それを見事に使い分けて語られました。
耳だけではなく目で見えるようにイメージ豊かな言葉に書きかえられたところに感銘を受けました。同時に「現代にとってヤマタのおろちとは」という視点が貫かれていました。単なる女優ではなくcreatorとしてもすごい人だな、と思いました。
6月25日の山陰中央新報が一面で報道していましたので、切り抜きを写真でパチリと写して紹介させていただきましょう。読みたい人はどうぞ買って読んでください。
台本は手に持っておられますが、もちろん言葉は体に染みこんでいることでしょう。自由に動き回って語られましたが、それも自然でした。はるばる石見の大森まできていただき、おつかれさまでした。