8/7 浜田で第4回地芝居大会

2011年8月7日(日)浜田の石央文化ホールで第4回石央地芝居大会が開かれます。浜田市にある6団体が出演します。様々な劇を楽しむことができます。

 地芝居?なじみのない言葉ですが、ちゃんとした江戸時代からの言葉です。江戸や明治の初めころまでは芝居といえば歌舞伎しかありませんでした。その歌舞伎に影響されてそれぞれの地方で演じられた芝居は村芝居とか地芝居とか村歌舞伎とかいわれたのです。10年前に結成された全国地芝居連絡協議会もあり活発な活動をしています。

島根では出雲の「むらくも座」が本来の意味での正当な地芝居にあたると思います。今回の浜田の大会ではほとんどが現代劇で、創作劇が中心です。内容が看板と変わってきているので、知らない人は何の大会かと思うかも知れません。唯一地芝居に近いのが今福の「盛り上げ隊」が演じる『絆』です。一昨年は観劇しましたが、今福はとても演出が効いたいい芝居を上演しました。細かい動きにも神経が行き届き心理の流れを切らずじっくりと見せてくれました。まさに伝統を感じました。しかしそれは地芝居の流れは受けてはいますが新派に近い芝居です。石見にこういう芝居が残っていることをとてもうれしく思ったものです。子供のころに見に行った旅芝居(これも地芝居や新派に近い)を思い出しました。

 浜田高校、県立大学など若い人たちの演劇をみることができるのも楽しみです。「くにびき社文18会」(なんの省略?)は『花子がやってきた』を16人で群読します。花子というのは象の名前です。どのような群読になるか楽しみです。

一昨年は見にいきました。昨年は高校演劇島根県大会と重なって行けませんでした。今年は早くからイワマチ大先生から案内を受け観劇記を依頼されていますので優先していきます。都合がつく人はぜひ見に行って芝居を楽しいんでください。

8月5,6,7日は香川県丸亀市で高校演劇の全国大会があり、年1回の劇作研究会総会もあり案内がきています。近くだし参加したいなと思っていましたが、両方行けば股割き。はいそれまでよ。まだいやです。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「8/7 浜田で第4回地芝居大会」への1件のフィードバック

  1.   追加補足:平成21年7月26日に第2回地芝居大会を見た時の感想を上で述べましたが、その時、新派劇に近い地芝居で4劇団が出演しました。劇団やうね(弥栄)、劇団どおんぐり(旭)、山陰久佐松竹座(久佐)です。この4劇団は見応えのある地芝居でした。いまふく笑舞会(今福)は舞踊と創作劇『二宮金次郎』で、達者な人が多く、舞台慣れしていて観客の反応を十分計算して演じていましたが、このときはアドリブも多く創作劇を楽しむ感じの舞台でした。

      上の文章で、「今福はとても演出が効いたいい芝居を上演しました。細かい動きにも神経が行き届き心理の流れを切らずじっくりと見せてくれました」とありますが、これは、劇団やうね(弥栄)、劇団どおんぐり(旭)、山陰久佐松竹座(久佐)に主に当てはまります。今回、その4劇団が出演しないのはまことに残念です。これらの劇団が出れば名実ともに「地芝居大会」になるのですが。

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