心を痛めつつ最後のリハ 3/13「琴の鳴る浜」公演へ

東北、関東は未曾有の大地震。さらに大きな津波に襲われ、壊滅的な被害を受けています。みんな心を痛めつつ今日は終日リハーサルをしました。公演を中止して多くの人に迷惑をかけるより、頑張って公演し出演者のカンパや観客にも協力を呼びかけて志しを送ろう、ということになりました。予定通り明日は上演します。どうぞお越しください。

さあ、最後のPRです。

(馬路の小学生も参加してとても元気な声ではやし言葉をかけてくれました。未来のある若者たちの活気のある琴ヶ浜盆踊になりそうです)

(合唱団も絶好調です。伊藤さんの指揮で力感と響きのあるコーラスが楽しみです。思わず全身が揺すぶられます)

読売新聞の記者さんが取材に来られ、11日の石見版に掲載されました。的確に劇を紹介しておられます。新聞のPRもかねて紹介させていただきます。写真の場面は三場です。この日は衣装を着けずに稽古をしました。

次の文章は山陰中央の文化欄に山尾先生が寄稿されたものです。今回の劇は単なる昔話の劇ではありません。「現代感覚で琴姫伝説」というタイトルがつけてありますが、正にその通りです。どんな劇でも文学でも常に「今」が問われます。「今」この劇をする意義はどこにあるのか。

そういう点でこの一文は脚本や演出の意図を端的に読み解いて冒頭から書き出しておられて共感しました。すみませんが利用させていただきます。

さて、もう朝の4時前です。これから寝ます。9時には市民会館へ行って10時から直前のリハーサルです。

今日、とてもうれしい言葉を掛けられました。リハーサルが終わって帰り際に馬路の琴ヶ浜盆踊り保存会の会長、渡辺徳康先生が、「3場は去年よりとても良くなっていますね。鳴り砂の場面もいい。馬路の者としてうれしい。明日も観にきます」市会議員の松井東司彦さんも忙しのに来られて最後までリハを観られました。

音楽の長坂先生からも電話があり、演奏者は涙を流しながら演奏しているんですよ、と言われました。ぼく自身も、お琴さんの別れの場面から後はいつも涙が滲み出てきます。

明日はどれくらい来てくださるか。劇研空のメンバーは頑張って予定以上の券を買ってもらいました。でも全体では「ぱっとしない」そうです。4万弱の高齢者地域ですから観に来られる人にも限買いがあり、ましてや再演は厳しい。

なんと言っても大田では小学生や中学生、高校生がほとんどいつでも劇などは観にきません。今では売る方もはじめから当てにしていない状態です。これは淋しいですね。若いときに出会った舞台の感動は大きな心の栄養になるんですけどね。

グチを言わずに明日のために休みなさい。はい。

 

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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