「第2回大田市民会館耐震補強計画説明会」への参加案内が新聞のチラシに入っていました。2月2日19時から市民会館2階の第一会議室です。誰でも参加できます。教育委員会生涯学習課ではこの機会に市民会館のあり方や大田の文化活動について大いに意見を聞きたいという姿勢です。出席できない場合は、事前にFAXなどで意見を寄せてほしいとチラシに書いてあります。どうぞ送ってください。
このチラシを見る限り、立て替え案については触れられていません。最新情報がないので、すでに内部ではほぼ決定しているのかも知れませんし、「市民会館の中長期的なあり方」のなかに含まれているのかもしれません。
1月21日付けの山陰中央新報では具体的な数字をあげて報道しています。従来おおざっぱに立て替えなら40億円と説明され、もっと数字の内容を具体的にだしてほしいと説明会でも要望していましたが、この数字は市議会全員協議会で説明されたときのものです。これによると新築建て替えの場合、市の実質負担額は17億4千万円だそうです。
建て替えか補強か。財政問題がからむので単純ではありません。しかしお金の問題だけで決定するのは愚の骨頂です。お金なら安いほうがいいに決まっています。何もせず解体すれば解体費だけですみます。その後の経費も不要です。しかしそのうち出雲へ家を建て出雲の学校へ子供を通わせる住民が増えるでしょう。医者や教育者や文化人は逃げて行くでしょうし大田へ来ないでしょう(現に兆候進行中)
教育や歴史、文化、芸術が充実していないところに人は集まりません。子供や人を育てるためには教育や歴史、文化、芸術の豊かな土壌が必要なのです。
音楽や演劇や各種団体の責任者として大田市民会館を使用し全国大会や中国大会、県大会など大きな催し物を開いた人はよく分かっています。「広い駐車場があり充実した施設設備を備えていれば大きな大会が開催でき大きな効果が派生する」と。長期ヴィジョンを建て、うまく利用すれば今の大田市民会館は最も有利な条件を備えています。耐震にしろ建て替えにしろこの長期ヴィジョンがないとやることなすこと中途半端に終わります。
市議会議員でこの問題を文化の問題としてとらえている人は数人です。ほとんどの人は財政上の問題としてとらえています。ほとんどの市民もほぼ同様でしょう。
写真の右端の茶色い3階建ての建物は勤労青少年ホームで、市内の多くの文化団体が利用していますが平成24年4月以降は使用禁止になり解体されます。さて文化団体はどこで活動するのやら。左の建物は消防署です。報道によるとそのうち9号線近くへ移るそうです。跡はどうなるのやら。
さて、さて、さて、そうすると、市内のど真ん中に広い空地が生まれます。約9000平方メートルあるそうです。さて、どうするのか。文化ゾーンとして長期計画を立てて欲しいと質問した議員もいました。こういう人が増えると大田の未来には夢が生まれます。子供が利用する教育施設や市民会館などを含む文化施設のゾーンができないものか。福祉や健康のために邑智にあるようなプールや健康施設が一緒になってもいいんじゃない。と金も責任も先もない者は好き勝手なことを書いていますがなんとなくむなしくなってきたのでここらへんでやめます。