平成22年度の中国地区大会は松江で開かれます。今日神奈川に住む人から大会の期日問い合わせの手紙がきました。日にちしか分かりませんのでチラシかパンフを持っている人は教えてください。
島根は三刀屋、出雲、松江商業が出ます。広島は鈴が峰女子、沼田高校です。この二つは行きましたのでわかります。山口、鳥取、岡山はわかりません。
さて、上の舞台風景写真は、平成21年度の島根県大会で最優秀になって中国大気へ出場した松江商業と下は三刀屋高校です。三刀屋はこの時点ではまだ欠点も見えましたがその後相当手を入れたのでしょう。中国地区で最優秀となり今年の夏に宮崎の全国大会へ出場しました。残念ながら全国大会を観劇に行けなかったのですが三刀屋は優秀賞を受賞し東京の国立劇場でも発表しました。全国のトップレベルを走り続けています。
今日青年劇場の「青少年劇場通信85号」が届きました。大田高校へ赴任したときの演劇部員、福原美佳さんがここで活躍し、劇研空を応援してくれています。その福原さんのことが出ていました。「9月8日、9日’立高祭’演劇コンクール講師」を務めたそうです。以前会った時には朗読や語りなどでも頑張っているとのことでした。
その青少年劇場通信に三刀屋高校などのことが書いてありましたので紹介します。演劇の大先輩、全国高校演劇協議会名誉会長の内木文英先生の56回高校演劇全国大会を観て講評されたものです。先生は第1回から一度も欠かさずに全国大会を観て来られました。松江で全国大会を開催したときには一緒に飲み歓談しました。高齢ながら青年のような情熱と気力があふれている人です。一部を引用させていただきます。
「ほとんどすべての作品が、レベルを超えているところがあって楽しかった。中でも目立って良かったところをあげると、島根県立三刀屋高校の「オニんぎょ」(亀尾佳宏作)、山梨県立甲府昭和高校「放課後の旅その他の旅」(中村勉作」、愛媛県立川之江高校「さようなら小宮君」(越智優・作)、青森県立弘前中央高校「あゆみ」(柴幸男作、畑澤聖悟潤色)、宮崎県立佐土原高校「銀の雨」(段正一郎作、長尾直紀潤色)群馬県立前橋南高校(黒塚SEPT、演劇部、原澤毅一作)などだ。 どれを優秀賞にしてもいい舞台だったが、能の「黒塚」をもとにして、若者の飾らぬ姿をリアルに描いた前橋南が、最優秀だった。」以下略
三刀屋、川之江、弘前中央は最優秀。三刀屋の亀尾先生に創作脚本賞が贈られた。すごい書き手がたくさんいる中での全国の創作脚本賞ですからね。たいしたものです。みんな大ベテランです。
最後に内木先生は次のように講評を結ばれています。「すぐれたたくさんの指導者が高校演劇にあらわれてきた。これからの高校演劇に期待したい。」
確かに以前より実力のある顧問の層が厚くなり表現手段も高校演劇の中に閉じこもらない普遍的なものが多くなった気がします。三刀屋高校の場合全国大会の写真を見ると県大会とは違います。発表する度にレベルアップしていったのでしょう。
今年の中国地区大会がどうなるか。楽しみですね。無料です。松江へ行かれたらブラリと県民会館へ寄ってみてください。はい。
劇研空は発足当時から高校演劇も応援してきました。ということで島根で開催される中国大会と昨年の三刀屋の劇を紹介しました。
先生、ご無沙汰しています。
私のこと、書いてくださってありがとうございます。
亀尾先生、本当に素晴らしいですね。島根のレベルもどんどん上がっていくのでしょうね!?
私は、今「キュリー×キュリー」という作品で学校公演をまわっています。
大田高校でできればいいなぁなんて思ってます。今年は松江で公演の予定があるので、是非先生に観ていただきたいです。また、案内します。お元気で!!
元気でがんばっていますね。
ほんとうに大田高校で上演できればいいですね。
でも市民会館が耐震検査で2カ所で危険という数値が出たそうで4月からは使用禁止です。現在は使用していますが避難計画を提出し誘導員を配置しなければいけません。ぼくも大田市文化協会の理事という役目があるため2月までに3回誘導員として動員されます。
松江での公演には必ずいきますよ。家族を総動員して。
今でも鮮明に覚えています。大田高校では演劇鑑賞をやっていませんでしたが、赴任してからお願いし、2年目に実現しました。どの劇団を呼ぶか真剣に悩みました。面白くない劇を全校鑑賞して、「つまらぬ劇など強制して見せるのは受験にマイナスだ」という声が出てきたらおしましですからね。受験校というのは時間さえかければいい大学への合格率があがると思い込んでいますからね。
そこで呼んだのが福原美佳さんがいま所属している「青年劇場」の「少年とラクダ」です。全校生徒から5段階でアンケートをとりました。その結果、「大変良かった」と「よかった」を合計したら99%をこえたのです!!!こんなことは滅多にありませんよね。驚異的数値です。劇のレベルの高さや観客の心をつかむ劇作りのうまさと同時に、いいものに素直に感応する大田高校の生徒のレベルの高さにも感心したのを覚えています。(ブタイシャシンハキンシサレテイタノニムダンデコッソリウツシマシタモウジコウデス)
あれから大田高校では全校生徒の芸術鑑賞が毎年定例化されたのです。受験のために中止の意見や3年に1回などの案もときどき出ましたがぼくは断固反対してきました。
たぶん美佳さんが卒業してから「少年とラクダ」を上演してもらったのですね。大田高校へ赴任した年には残念ながら実現出来ませんでした。
今年もげんきで力を抜いて楽しみながら頑張ってください。