素敵な劇でしたよ!三刀屋高校演劇部のみなさん

三刀屋カーテンコール
 とても素敵な劇でした。島根県民会館中ホールは満員!その中で2本のすばらしい創作劇を上演!三刀屋高校演劇部のみなさん、おつかれさまでした!


 「始まっていますので入場できません」と冷たく言われることを覚悟して、10分後に県民会館へ着いたのですが、係のみなさんが実にてきぱきと、しかもスマートに空席へ案内してくださり、まず感心しました。今回の主催者が島根県文化振興財団ですが、そのスタッフだったのでしょうか。

 「みなそこへいけ」は昨年中国地区大会で実質二位になった作品で、「暮れないマーチ」は平成19年に中国地区大会で最優秀賞をうけ20年夏の群馬県で行われた全国大会で優秀書を受賞、8月には国立劇場でも上演した劇です。

 大田市民会館で行われた県大会で上演した時とくらべると完成度は一段と高まっていました。動きも自然でピタリと決まり歌も上手になっていて最後まで安心して没入して観ることができました。

 顧問の亀尾さんの劇は彼が顧問になった松江工業高校時代から「暮れないマーチ」まですべて観劇していますが、その力量にはいつも感心します。演劇でなければできな新鮮な舞台表現があちこちにあり心を不意に打ちます。部員のみなさんも謙虚にのびのびと表現して劇を楽しんでいます。舞台が新鮮です。

 3年生の部員は1年の時から3回連続して全国大会へ出場したことになります。すごいことです。演劇方面へ進まなくても、きっとあちこちの場でこの経験は生きてくることでしょう。卒後おめでとう。これからも頑張ってください。

 劇が終わって長い拍手がつづき、緞帳が上がりましたが、部員のみなさんの感動が直接客席へ伝わってきて観客も感動を共にしました。部長さんのあいさつもよかった。自分たちの劇だけではなく「今後とも高校演劇をご声援ください」という言葉が印象に残りました。

 3月20日(金・祝日)には13:00~出雲ビッグハートで上演します。出雲高校・大社高校合同の「蜘蛛のサ糸」(伊藤靖之作)も上演されます。500円です。観ていない人は出雲へ行きましょう。

 三刀屋は3月29日(日)16時30分~東京の自由舞台で今回の劇を上演します。

 三刀屋高校演劇部のみなさん+亀尾さん+石津さん、おつかれさまでした。東京で「島根の演劇ここにあり」とその面白さをみなさんに見せてきてください。

 

 

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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